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帝都衛星軌道
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帝都衛星軌道の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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自信ありみたいなコメントがあったので楽しみに、よみました。ます、メインの誘拐?話で普通。真ん中の暗い話しで普通。なんで大したことない普通の話しで関連性が分かりにくいものを挟むか?それが ファン最大のミステリー。 | ||||
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間に挟まれている中編の『ジャングルの虫たち』は、ずっと日雇い、 ホームレス暮らしだった男と、詐欺師の男の話。 ホームレスが行路病院をたらい回しにされる様子や、詐欺の手口が詳細に描かれ、 作家の情報収集能力は大したものだなと感心させられる。 そして社会の底辺、暗部で生きていく人々の様子が印象に残る。 芥川賞を受賞した西村賢太氏の『苦役列車』を読んで、この中編を思い出した。 推理小説の間に挟まれたことで、多くの読者には「何この作品?」と 感じさせたかもしれないが、『苦役列車』のように東京の底辺で生活する人々を 描いた作品だと考えれば納得できるのではないだろうか。 (ただし『苦役列車』とは文体も視点も異なるので、あくまで別の作品として読むのがいい) それが山手線を舞台とした推理小説の間に挟まれているわけだ。 『苦役列車』は私小説だが、この作者は作家としての地位を確立して もう長いから、自分の体験がそんなに入っているわけではないだろう。 それでもこんな救いのない底辺で生活する人々を描けるものなのだなと思った。 | ||||
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一つのミステリ作品としてそれなりには楽しめるのだが、途中に入る ミステリですらない無関係な中篇作品が謎だ それにしても誘拐というテーマとあの犯人の動機は個人的に相容れない 作者買い人向けの作品 | ||||
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前書きを読むと、島田氏がデビュー前の作品に手を加えて今回新たに発表した作品と受け取れるのですが違うんでしょうか・・・・・。 なので初期の頃の作品の改良版なら近年のイマイチな作品に比べて期待できそうだと手に取ったのだが。 80年代の吉敷もののような誘拐サスペンスで前半は山の手線を使ったダイナミックな動きのある展開で近年では最高峰の面白さである。途中、よく分からない短編を挟み、後半が展開されるがこの後半の社会派な重い展開は賛否分かれるところ。個人的には前半の調子のトリッキーなサスペンス調で行ってもらった方が好みだったなあという気がする。まあ、読んで損のない久しぶりの手に汗握るサスペンス作としては評価できます。 | ||||
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またか、という感じです。最後の方なんか謎解きそっちのけで、いかに昔の軍人達、あるいは政治家が愚劣で人を人とも思わぬ連中かって事を延々と語る始末。それと作者の中では死刑囚はすべて冤罪で国家の(というか愚かな警察と検察の)犠牲者なんでしょうか?日本ってそんなに駄目な国ですか?警察官や検察官の家族読んだらがっかりすると思うし、私の友人は法務省の役人だがしっかり人の為働いてますよ。最近発表される作品そんなのばっかりでうんざりなんです。『斜め屋敷の犯罪』の頃のただトリックに驚き、カタルシスに酔っていた自分が懐かしい…。 | ||||
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またか、という感じです。最後の方なんか謎解きそっちのけで、いかに昔の軍人達、あるいは政治家が愚劣で人を人とも思わぬ連中かって事を延々と語る始末。それと作者の中では死刑囚はすべて冤罪で国家の(というか愚かな警察と検察の)犠牲者なんでしょうか?日本ってそんなに駄目な国ですか?警察官や検察官の家族読んだらがっかりすると思うし、私の友人は法務省の役人だがしっかり人の為働いてますよ。最近発表される作品そんなのばっかりでうんざりなんです。『斜め屋敷の犯罪』の頃のただトリックに驚き、カタルシスに酔っていた自分が懐かしい…。 | ||||
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鬱蒼と生い茂るビル群の中を、 地を這うように生きる人間は、まさに虫、 『ジャングルの虫たち』だった。 賢く立ち回り相手を落とすための落とし穴を掘っていたつもりが、 いつか自分もその穴に落ちてしまう。 「情けは人のためならず」ならぬ「悪事は人のためならず」というところか。 上京し、少なからず東京、新宿という街で遊んだ人、 特に多少なりとも挫折を味わった人とっては心に染みる一遍。 また「帝都衛星軌道」の間に入れられていたことで、 物語にも厚みを感じることができた。 「異邦の騎士」「アトポス」など昔はたくさん読んでいたが、 久しぶりに読んだ島田荘司は面白かった。 | ||||
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鬱蒼と生い茂るビル群の中を、 地を這うように生きる人間は、まさに虫、 『ジャングルの虫たち』だった。 賢く立ち回り相手を落とすための落とし穴を掘っていたつもりが、 いつか自分もその穴に落ちてしまう。 「情けは人のためならず」ならぬ「悪事は人のためならず」というところか。 上京し、少なからず東京、新宿という街で遊んだ人、 特に多少なりとも挫折を味わった人とっては心に染みる一遍。 また「帝都衛星軌道」の間に入れられていたことで、 物語にも厚みを感じることができた。 「異邦の騎士」「アトポス」など昔はたくさん読んでいたが、 久しぶりに読んだ島田荘司は面白かった。 | ||||
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と帯にでかでかと書いてあるのでどれほどのモノかと期待したが、まあ普通な感想かな。 身代金が極端に少ない謎の誘拐、そしてその後の奥さんの奇怪な行動という引き込まれる前半の流れは良かったのに、後半で島荘ではおなじみとなっている2大テーマが表に出てテンションが下がってしまった。おまけに別の話があいまに挿入されているという特殊な構成をしているので、その構成が裏目に出てしまい、加速していたテンションがそこでいったん切れるという事態に陥った。この別の話というのがちょい昔の時代の詐欺師コンビのやつなんだが、いまいちかな。詐欺師コンビに誘拐事件の腰を折られた感じで鬱陶しかった印象。 奥さんに捨てられた旦那が悲惨だな。おまけに相当モテんかったおとこのようで哀れみを感じた。 | ||||
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「帝都衛星軌道(前)」「(後)」の間に「ジャングルの虫」という中編が入っている面白い構成です。「ジャングルの虫」はホームレスが過去の知人の死を知り、その人となりを回想しする話ですが、まさに都会はジャングル!虎でも蛇でもなく虫だった、と弱った体を抱えて悟っちゃう、なんとも哀愁な一作ですが、そのジャングルを衛星軌道で回る(?)誘拐事件の勃発から「帝都衛星軌道(前)」が始まります。山手線のすべてには電波が届き切れないはずのトランシーバーに、犯人から送られてくるメッセージ、警察は真相をつかめないまま、誘拐された子供は戻され、変わりに母親は二度と戻ってきませんでした。 それから6年後が後編です。妻が自分の意思で去ったことは分かっても、理由がまったく分からない夫は妻の過去を探し求めて、そのワケを知ることができます。 最後は泣きました。夫婦とか、親子とか、そのあたりのことは私だっていろいろ考えるけれど、とにかく国吉と紺野が互いに分かりあえたこと、美砂子の最後は充たされていたであろうこと、そしてそして・・・ そして、東京だけが碁盤目でなく円軌道の路線である理由と、ジャングル東京の地下道の話、これがまたとんでもなく面白く、人情と哀愁と絡んで、やっぱり島田さんだと思いました(^.^ | ||||
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「帝都衛星軌道(前)」「(後)」の間に「ジャングルの虫」という中編が入っている面白い構成です。「ジャングルの虫」はホームレスが過去の知人の死を知り、その人となりを回想しする話ですが、まさに都会はジャングル!虎でも蛇でもなく虫だった、と弱った体を抱えて悟っちゃう、なんとも哀愁な一作ですが、そのジャングルを衛星軌道で回る(?)誘拐事件の勃発から「帝都衛星軌道(前)」が始まります。山手線のすべてには電波が届き切れないはずのトランシーバーに、犯人から送られてくるメッセージ、警察は真相をつかめないまま、誘拐された子供は戻され、変わりに母親は二度と戻ってきませんでした。 それから6年後が後編です。妻が自分の意思で去ったことは分かっても、理由がまったく分からない夫は妻の過去を探し求めて、そのワケを知ることができます。 最後は泣きました。夫婦とか、親子とか、そのあたりのことは私だっていろいろ考えるけれど、とにかく国吉と紺野が互いに分かりあえたこと、美砂子の最後は充たされていたであろうこと、そしてそして・・・ そして、東京だけが碁盤目でなく円軌道の路線である理由と、ジャングル東京の地下道の話、これがまたとんでもなく面白く、人情と哀愁と絡んで、やっぱり島田さんだと思いました(^.^ | ||||
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全編に横溢するのは、まさしく島田荘司の圧倒的三千世界。独自の都市論を内包した、エドガー・アラン・ポー直系の幻想小説。犯罪小説や社会派ミステリを射程に置きながら、それでも最後に明かされるのは、時空が見せる果てしない浪漫なのだ。この壮大なスケールの詩美性。ここに新本格作品と同系列には比べられない島田の本質がある。 | ||||
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全編に横溢するのは、まさしく島田荘司の圧倒的三千世界。独自の都市論を内包した、エドガー・アラン・ポー直系の幻想小説。犯罪小説や社会派ミステリを射程に置きながら、それでも最後に明かされるのは、時空が見せる果てしない浪漫なのだ。 この壮大なスケールの詩美性。ここに新本格作品と同系列には比べられない島田の本質がある。 | ||||
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結婚して16年。自分は一体、妻の何を知っていたのか? 息子の誘拐事件をきっかけに幸せに過ごしていた夫婦の絆が、突然失われた! 戻ってきた息子と入れ替わりに出奔した妻の、謎に包まれた過去とは!? 表題作ほか、1篇収載。 愛とは、家庭とは、生活とは、そして男と女とは‥。 自分のこれまでの生を認めることでしか、納得のできない自分がいる。 夢とは憧れなのか。幸せだった過去の自分が夢だったのか。 夢が示すものは、その時々によって変化する。 だとすれば、現実生活もまた夢かもしれない‥。 しかし、大抵のところ、悪夢に限っては現実なんだな、これが‥。 | ||||
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『帝都衛星軌道』と『ジャングルの虫たち』の2編の構成。 「帝都・・・」は、中学3年の息子が誘拐されたが、犯人からの身代金の要求は、たったの15万?場所は山手線車内?犯人と警察の知恵比べ。息子は無事に帰されるが、身代金の受渡しに行った妻の突然の離婚要求? ここまでは本当に面白いのですが・・・・ 「ジャングル・・・」は、都市の言うジャングルに寄生する、あるホームレスの出会った不思議な男との過去。 帝都を前編・後編に分け、まったく別の話なのに、間にジャングルを入れたのかが、最大の謎! | ||||
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2006年5月26日リリース。表題作『帝都衛星軌道』を挟み中間に『ジャングルの虫たち』を配した構成の作品である。 氏は既に創作の拠点をロスに移して久しいわけだが、かくも東京に詳しいものが書けるのかというのが読後、最初に浮かんだものだった。初期の傑作短編『ギリシャの犬』あたりも東京というところを知り尽くしていなければ書けない作品だった。本作はその上をいくものがある。確かに死刑に対する氏の考え方などがおりまぜられていはいるが、それは作者のイマジネーションの構築物のひとつのパーツにしか僕には感じられなかった。 ひとつの発想から出発してストーリーを構築していくリバース・エンジニアリングのような作品。氏はきっと普通に書いてこのレベルなのだろう。派手さはないが良くできた秀作だと思う。僕は運良く、氏のサイン入りでこの本を手に入れた。良い本をサイン入りで手に入れたな、と思った。 | ||||
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デビュー作の占星術殺人事件から、独創性に惚れていましたが、いつからか作品が資料の引き写しばかりでついていけなくなり、新刊を手に取ることが久しくありませんでした。 しかし近作「摩天楼の怪人」の評判がよく、それを受けての本作だと思い期待して読んでみたのですが、状況描写が薄く、登場人物がひたすら会話を続けることで物語を廻しているのに唖然としました。これは小説ではなくてシナリオなのでしょうか。トリックも薄いし、そして資料の引き写しと得意の死刑論。途中で読むのが苦痛になりました。 占星術・斜め屋敷を読んだときの衝撃は今も忘れられません。今後、1度でいいからそんな衝撃を私に再び与えてくれることを期待しているのですが。 | ||||
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島田荘司の全作品を読んできたが、彼の提唱する死刑廃止や冤罪をテーマとした作品にはどうも共感できない。対談集や評論の形で、これらの問題を世の中に問う本をだしているのだから、小説はストレートなエンターテイメントとして楽しませてほしい。最近の彼の小説は、読後感が非常に悪く、暗い気持ちになってしまうことが多い。斜め屋敷の犯罪、などのように、読んだ後、やられたあ!とひざをポンとたたいて大笑いできるような純粋な本格ミステリーが読みたいのです。 | ||||
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島田荘司の全作品を読んできたが、彼の提唱する死刑廃止や冤罪をテーマとした作品にはどうも共感できない。対談集や評論の形で、これらの問題を世の中に問う本をだしているのだから、小説はストレートなエンターテイメントとして楽しませてほしい。最近の彼の小説は、読後感が非常に悪く、暗い気持ちになってしまうことが多い。斜め屋敷の犯罪、などのように、読んだ後、やられたあ!とひざをポンとたたいて大笑いできるような純粋な本格ミステリーが読みたいのです。 | ||||
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