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脳男
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脳男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全96件 81~96 5/5ページ
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表題と乱歩賞受賞と云う帯封に惹かれ購入した本です。他の方も云われていますが、前半は脳男の誕生が書かれておりぐいぐいと引き込まれます。でもその後はちょっと興味がそがれていく感をぬぐえず終了。かなりインパクトのある表題、文面なので最後まで一気に行って欲しかったなあとの思いです。 | ||||
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前半でかなり引き込まれたが、中盤以降それ以上話が広がらない事がわかりちょっとがっかり。かなり狭い話にまとまってしまってもったいないような気がした。後、無痛についても便利な点だけを起用しているが、実際、無痛の弊害は生命にかかわるものなのでもう少し掘り下げてほしかった。 | ||||
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連続爆弾犯のアジトで確保された男・鈴木一郎。精神鑑定にも紳士的・協力的な態度で臨む鈴木だが何かがおかしい。彼は一体何者なのかの調査を開始する。・・・という序盤~中盤までの流れは物凄く面白い。(医学的な考察はわからないのだが)感情を持たない鈴木一郎という人物が出来上がって行く過程などはゾクゾクとした。それだけに終盤のゴタゴタが残念。爆弾犯との対決はあまり必然性を感じなかったし、しかも枚数制限のためかひどく中途半端な印象。ラストもあまりにも強引にまとめてしまった感がある。できることならば、この対決を無くしても良いから、調査であるとか、鈴木の人間性だとかについてもっと深く掘り下げてもらいたいところだった。この辺りは江戸川乱歩賞の弊害とでも言うべき部分だろうか。実に惜しい、と思う。 | ||||
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タイトルに良い意味で裏切られました。おどろおどろしい怪奇サスペンスかと思いましたが、バットマンのようなダークヒーローの誕生秘話のようで、私は大満足して終わりました。次回作に期待します。 | ||||
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知識だけあって感情がない「脳男」という設定はすばらしい。男の異常性が次第に明らかになり、その生い立ちの秘密が暴かれていくところまでは、先が気になってどんどんページをめくった。しかし、後半の爆弾男との対決が決定的に中途半端。脳男の特異性だけは印象に残るものの、爆弾犯の動機も、脳男が爆弾犯を追った理由も分からず、読んでいて非常にフラストレーションがたまる。結局、脳男という正義の味方が、疾風のように現れて去っていくというだけの話になってしまっており、それはそれでシュールなのだが、もう少し深みを出してほしかった。 | ||||
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皆様厳しいご意見のようですが、私は楽しめました。思わず手に取ってしまう「脳男」というタイトルもすごいと思うし、それで?どうなるの?と、ドキドキしながら読み進めました。他の作品も読んでみたいので、早く文庫になって欲しいです。 | ||||
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爆弾魔とそれを幇助するかのように思えた青年。この2人の関係が物語が進行するに従い明らかになっていく。その過程の描写は非常に丁寧であり好感が持てる。また、鈴木がなぜ暴力的な手段に訴えたのかという未消化な部分もあるものの、これは作者が仕掛けたものかもしれない。いずれにしても面白い作品なので、一読をお勧めする。 | ||||
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心を持たない男の変質が、脳神経医学や精神医学に即しているように見えず、ストーリーに沿って都合良く処理された感があり、リアリティに欠ける。自我がつくり出されたことや、痛みを感じない強靱な肉体についての、正しくある必要はないが、説得力ある説明が欲しい。また、連続爆弾犯の描写がほとんどなされていないが、心を持たない男との対比として、彼の生い立ちや内面が描かれていれば、もっとおもしろくなっただろう。以上の二点に大きな不満を感じたので、☆は2つである。 | ||||
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すごい!という前評判だったので、読みたくて読みたくて、とうとう読みました。タイトルもすごいし、表紙もなんだかおっかない。この本を読んだ知人が、映画の「セブン」や「T2」を思わせるって言ってた通り、確かにそうです。でもね、この物語は、爆弾を仕掛けた緑川を追いかけるミステリーではありません!と言っちゃおう。鈴木一郎さんという人の人生と、鷲谷真梨子さんという自閉症に詳しい精神科医の人生との、交わりの部分を思って読むと、とても面白いです。ゆっくりと、頭の中に絵を浮かべて読んだ方がいいです。感情を持たない男:鈴木一郎さんと、正式な「単なるちょい役」の青木さんや、あまりストーリーの進行上、重要ではないと思う人達以外は、ほとんど、苫米地さん、茶屋さん、入陶(いりす)さん、空身(うつみ)さん、など、いわゆる珍名の人ばかりというところも、工夫してあるのでしょうか?考えすぎでしょうか?固有組織名等が、若干覚えにくいというところもありましたが、私は楽しめました。なんか続編がありそうだけど、かなり難しいかも。書いて欲しい来もするが、やめといたほうがいいような気もします。江戸川乱歩賞なのは、なんとなくわかる。 | ||||
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乱歩賞受賞作、ということでかなり期待して読んだのですが・・・。盛り上がりにも欠けるし、連続爆破犯人像も希薄で、読み進むうちに300ページを超える作品ですが苦痛になってしまいました。前半、連続爆破事件がおこり、これが伏線となるのですが、警察でも被害者に繋がりが無いことから、犯人は愉快犯と断定するのですが、この被害者の繋がりも聖書の中のヨハネの黙示録をベースにしており、明らかに映画「セブン」を思い起こさせます。中盤、爆破犯人と対極をなす脳男についての記述も、かなり冗長で一番の苦痛でした。文章が上手くないんですね。「○○は××した」、「△△は××した」というふうに、まるで社会科の教科書でも読んでるような感じでした。感情の無い人間(脳男=鈴木一郎)の★成される過程を描写しようとしてるのは分かりますが★砂を噛むような文体でした。後半は、サイコな爆破★人と脳男、警察の対決ですが、中途半端なんですね。病院内で次々に爆弾を爆破させる方法は秀逸なアイデアだと思うのですが、なにしろ爆破犯人にしても脳男にしてもハッキリとした動機が示されていないので、このあたりも読んでいて苦痛でした。爆破犯人はサイコな感じの描写しようとしていますが、いきなり整形していたり・・・(笑)脳男についても、なぜ爆破犯人と対決するのか?という結論が希薄です。唯一、警察だけがハッキリした動機がしめされていますが、これは犯人を捕まえる、って事ですから(笑)これまで乱歩賞の受賞作を相当数読んでいますが、まれに見る駄作だと思いましたね。本書の背には「全選考委員が絶賛した超絶の受賞作」と記載されていますが、ホントかいな?と疑いたくなりました。僕の読解力に問題があるのかもしれません(笑) | ||||
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第46回江戸川乱歩賞受賞作2000年・文春傑作ミステリーベスト10で1位。2001年度版このミスで16位を獲得した。 ある地方都市でおきた爆破事件で、茶屋刑事は容疑緑川を特定し、ヤサに踏み込むが、そこで緑川と格闘する鈴木一郎を発見する。緑川を取り逃がしたものの、鈴木を逮捕。取り調べで何の語らない鈴木は精神鑑定に回される。前半から中盤過ぎまでは「脳男」が形成される過程が描かれ、終盤は爆弾犯との対決のまわるという構成である。「脳男」が形成される過程は非常に面白いのだが、そこにページが割かれたため、「脳男」のキャラクターを生かし切れないまま、終盤が終わってしまう。総ページ数が制限される乱歩賞受賞作にありがちなことであるが、残念であった。 それにしてもインパクトのある!題名だ。江戸川乱歩賞受賞作、という看板がなければ、ミステリーだとわからない。本作品はまさに、感情と行動の解離した「脳男」こと鈴木一郎(本名○○○○)の造型によるインパクトのみで成り立っていると言っても過言ではない。その設定のみで300ページ強を読ませるパワーは持っていると思う しかし、この作品設定、O坂氏の「さまよえる・・・」と似ていると感じたのは、私だけだろうか? | ||||
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実際にこの主人公のような人物が存在し得るかどうかは別として、人間の「意識」といったものに着目した、着眼点自体は非常に面白いと思います。ただし、この主人公がこの物語のなかでとっている各種行動については、あまり必然性が感じられず、この物語の流れ自体が多少突飛なものに感じられてしまいます。こういった人物をモチーフにして物語を作成するのであればもう少し違ったストーリー展開が考えられたのでは無いでしょうか。いずれにせよ、題材を活かしきれていない感が強く残りました。 | ||||
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キャラクターに現実味が薄い。ヒロインはまるで松岡圭祐の「千里眼」である。かといって「千里眼」の岬美由紀ほどマンガチックさに徹しているわけでもないので収まりが悪い。 | ||||
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読後、とても残念な気持ちになりました。物語が破綻しているからです。選評で赤川次郎氏が書いているように、現実社会では考えられないような名前のつけ方など、非常に素人臭く、これが乱歩賞受賞作と思うと悲しいです。残念! | ||||
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「私のどこが私なのだろう」などと哲学めいたことを考えたことがあるが、このように科学(医学?)の方向から考えることもできるのかと、とても興味深かった。皮膚移植のあたりは少しできすぎでないかと感じたが、テーマが新鮮で、登場人物のネーミングもおもしろく、ぐいぐいと引き込まれる。 この著者自身にも興味をひかれた。次作が楽しみである。 | ||||
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ストーリーに絡めている自閉症などのテーマはとっても興味深いし、のめり込みました。人物描写も詳細です。でもそれだけにこの長さでは物足りない気がします。もっと「脳男」について深く知りたいっって思ってしまいます。ラストも思わせぶりに終わっているので是非続編を書いて欲しいです。 | ||||
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