刑事の墓場
- 警察小説 (526)
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『脳男』は、ハードでスリリングな作品だった。 『刑事の墓場』も同じテンションを期待すると、あっさり裏切られてしまうかもしれない。ノホホンとは言わないまでも、テレビドラマでよくお目にかかるような、どこにでもある緩やかな刑事ものである。 警察組織からのはみ出しものが集まる動坂署。青天の霹靂で転任してきた雨森警部補は、やる気がない。そんななか、雨森は、傷害事件の被害者 小須田里香の自宅を訪ね、そこで里香の死体を発見してしまう。事件が解決できなければ、動坂署の取りつぶしという噂も取り沙汰されてされてきた。吹き溜まりの刑事達が重い腰をあげ始める ・・・ 読み始めは、コメディタッチの刑事ものかと思いきや、そこまでもいかず。警察内部の内紛劇にがっちり絡みそうでそうでもなく。実は、皆優秀な刑事たちでしたというのはわかるのだが、個性がいまいち発揮されていないという中途半端さが歯がゆかったりする。事件の顛末も平凡だ(『脳男』と比較しているのが悪いのか)。 刑事たちがそれぞれの得意技をいかして、事件の真相を突き止めていく様はスピード感はある。しかし、ラストに明らかになる、何故、刑事達が動坂署を守ろうとするのかという動機に脱力したりする。不貞腐れていた雨森が、徐々に刑事としての本分に戻るという展開としては、本作品だけでは弱いのだろう。 シリーズものの第一弾であるなら、まぁ良いかとなるが、続編はないみたいだね。 | ||||
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問題のある刑事たちの姥捨山のような警察署。そこにまた、新たな刑事が落とされて。。。 と、社会性があるかなり重いテーマなのか。警察の持つ構造的悩みが。。。とか想像します。 概ねそれは間違っていませんが、しかし、意外や意外、重くも暗くもない。むしろ陽性です。 その意味ではちょっと肩透かしを食います。 どうしようもないと思われていた刑事たちの、意外な特技。意外な人間性。 そして彼らが、真の力を発揮して。。。。 この設定は今野敏のST警視庁科学特捜班 (講談社文庫)に通じるところがあり、古今東西の様々な小説、映画にもこの設定が見られます。 とはいえ、本作品は本作品としての新規性や面白さが見られます。素直に楽しめました。 え、っと思われるかもしれないけれど、原宏一の一連の小説に通じるとこがあるんだなぁ(特に姥捨てバス (角川文庫))。 その意味では、ちょっと題名と表紙はミスリードな感じが。 | ||||
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「脳男」に比べると軽快でタイトルが表すほどには追いつめられるような緊迫感はありませんし、読後感も爽やかです。これも「脳男」と同様に続編を期待できる、魅力ある登場人物たちに出会えます。「指しての顔 脳男''2」も読みましたが、''2を読むなら必ず、この「刑事の墓場」を先に読まなければ、楽しめませんよ。要注意です。 | ||||
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…うーん…。なんだろう、この全てに及ぶ中途半端感は…。 この作品、小説として様々な要素を含んでいることは確かだ。「刑事の墓場」と呼ばれる署で、飼い殺し状態になって無気力な刑事たちが、危機を前に立ち上がる…という青春小説のような要素。事件を巡って、動坂署の処遇を巡って、警察署同士、刑事個人同士の縄張り、対立といった警察小説、組織小説的なな要素。地道な捜査を通して犯人を探し当てる、という推理小説としての要素…などなど。色々な見方が出来ると思う。 …が、正直、全てが中途半端という印象が残ってしまう。無気力な刑事たちが立ちあがる…というのは、皆が集結するまでの過程があまりにも端折られ過ぎていて唐突感が残ってしまうし、警察小説と見た場合にもあまりにも軽い。犯人探しにしても同様。何か、色々とつめ込んではあるものの、全てが上手く処理しきれていない感じがするのだ。 その部分は、主人公・雨森のキャラクター造形にも現れているように感じる。元々、出世することを目的として、以前の署の署長の片腕として働いていた。異動にしても、すぐに次の署へ異動になるはずだから家は借りずに、署で寝泊りしている…という設定の割には、全く真面目に働く様子がない。仕事中に抜け出してパチンコに興じてみたり、不用意に嘘の報告を重ねてやがて危機に陥ってみたり…と、どうも、「有能な刑事」とは思えない。その辺りから「?」だ。 何と言うか、もう少し、焦点を絞って描いても良かったのではないだろうか? | ||||
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犯人捜しの小説としては物足らなさが残るストリーしかし警察物としては新しい部分を掘り起こして結構面白い展開ですが、なぜ主人公が動坂署に飛ばされたか疑問のままです、ラストの温泉の話も少し強引な閉めかたでは。 | ||||
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