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(短編集)
この国。
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この国。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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設定はありがちだが楽しませてくれる。現代日本にブラックな視線を投げかけ、ミステリー部分ではふたつの類い稀なる頭脳が交錯する。 | ||||
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パラレルワールドの日本を思わせる極東の島国、「この国」が舞台。 日本とまるでそっくりの部分があれば、全く異なった部分もあり世界観がなかなか面白い。 登場人物の設定はざっくりしていて、内面も生い立ちもあまり詳しく書かれないがそれだけに読みやすい。 作中のトリックがいまいち平凡で、想像がついてしまうようなのもあったのが少し残念。 | ||||
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石持浅海氏の連作短編です。 前作「攪乱者 (ジョイ・ノベルス)」と同じスタイルですが、前作がテロリストの側だったのに対して、本作は国防の側での物語です。基本的には軽い作風の著者でありながら、連続でこういう作品を書いた石持氏の心境やいかに。 舞台は、日本に酷似した仮想国家で、一党独裁制のもとに治安警察が反政府組織と戦っているというシナリオ。5作に共通して登場する優秀な治安警察官が主体となり、それぞれの作品内で反政府組織の謀略を防いでいくストーリー展開。 どれも無難にまとまっていて退屈はしないのですが、ミステリーとしての読み応えは薄いです。サスペンスですかね。やはりある程度のボリュームが無いと楽しめるミステリーに仕上げるのは難しいのでしょう。最近長編を書いていないと見受けられる著者ですが、やはり長めの力の入った作品を書いてほしいと思います。 | ||||
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石持浅海氏の連作短編です。 前作「攪乱者 (ジョイ・ノベルス)」と同じスタイルですが、前作がテロリストの側だったのに対して、本作は国防の側での物語です。基本的には軽い作風の著者でありながら、連続でこういう作品を書いた石持氏の心境やいかに。 舞台は、日本に酷似した仮想国家で、一党独裁制のもとに治安警察が反政府組織と戦っているというシナリオ。5作に共通して登場する優秀な治安警察官が主体となり、それぞれの作品内で反政府組織の謀略を防いでいくストーリー展開。 どれも無難にまとまっていて退屈はしないのですが、ミステリーとしての読み応えは薄いです。サスペンスですかね。やはりある程度のボリュームが無いと楽しめるミステリーに仕上げるのは難しいのでしょう。最近長編を書いていないと見受けられる著者ですが、やはり長めの力の入った作品を書いてほしいと思います。 | ||||
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この国、どの国、奇妙なお国 あらすじ この国、そこでは民主主義を標榜しながらも、 一党独裁による政治が行われていた。 この国では、死刑執行が娯楽になり、進んだエリート教育がなされ、 売春は国ぐるみで行われ、そして、これらに異を唱える テロリストたちが暗躍して。 感想 推理小説で、現代と異なる制度を用いた異世界ものを描くのは なにげにハードルが高いと思います。 とっぴな設定を用いて読者を驚かせたいだけだろ、 そう思われたり、推理のためのご都合主義だと思われたり・・・ 言ってしまえば、その世界を統べるルールと 謎ときが有機的に絡んでいる必要があります。 石持さんは、異世界ものを何冊か書いてますが その中でもピカ一の作品だと思います。 中でも、進み過ぎたエリート教育が引き起こす 短編『ドロッピング・ゲーム』は本作の特徴が凝縮された良作。 8割の謎は解明できるけど、残り2割の残酷な真相が、 世界のルールとも直結する構造はさすがの一言。 テロリストとそれを取り締まる者の 熱い知恵比べを味わうのも、また楽しいです。 個人的には芦辺さんの「死体の冷めないうちに」と 読み比べるのも楽しいかな、と思いました。 似てる部分もあるけど、手触りが違っていると言うか・・・ 読んでからの一言 それにしても、テロリストが好きな作者さんだなぁ | ||||
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この国、どの国、奇妙なお国あらすじこの国、そこでは民主主義を標榜しながらも、一党独裁による政治が行われていた。この国では、死刑執行が娯楽になり、進んだエリート教育がなされ、売春は国ぐるみで行われ、そして、これらに異を唱えるテロリストたちが暗躍して。感想推理小説で、現代と異なる制度を用いた異世界ものを描くのはなにげにハードルが高いと思います。とっぴな設定を用いて読者を驚かせたいだけだろ、そう思われたり、推理のためのご都合主義だと思われたり・・・言ってしまえば、その世界を統べるルールと謎ときが有機的に絡んでいる必要があります。石持さんは、異世界ものを何冊か書いてますがその中でもピカ一の作品だと思います。中でも、進み過ぎたエリート教育が引き起こす短編『ドロッピング・ゲーム』は本作の特徴が凝縮された良作。8割の謎は解明できるけど、残り2割の残酷な真相が、世界のルールとも直結する構造はさすがの一言。テロリストとそれを取り締まる者の熱い知恵比べを味わうのも、また楽しいです。個人的には芦辺さんの「死体の冷めないうちに」と読み比べるのも楽しいかな、と思いました。似てる部分もあるけど、手触りが違っていると言うか・・・読んでからの一言それにしても、テロリストが好きな作者さんだなぁ | ||||
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現実の某国をアレンジした(と思われる)「この国」を舞台とする、体制派の主人公v.s.反体制派で主人公に土をつけた宿命の敵のぶつかり合い。 実際には連作短編集であり、ふたりの対峙は第一作と最終作のみ。根底に流れるのはこの二人を含め「相手の裏の裏をかく」「論理詰めで相手の行動を読み切る」、ある意味心理戦。 ある意味、いつもの「石持節」である。 面白くない訳ではないのだが、以前の作品と比較して「最後の話の落としどころ」があまり気持ちのよいものではない(「攪乱者」や「きみがいなくても平気」あたりも同様)ので星を一つ減らす。 「Rのつく〜」や「人柱〜」が好きな読者だと、この数作は今ひとつかもしれない。 それでも、「次の手」に期待しながら星3つ。 | ||||
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現実の某国をアレンジした(と思われる)「この国」を舞台とする、体制派の主人公v.s.反体制派で主人公に土をつけた宿命の敵のぶつかり合い。 実際には連作短編集であり、ふたりの対峙は第一作と最終作のみ。根底に流れるのはこの二人を含め「相手の裏の裏をかく」「論理詰めで相手の行動を読み切る」、ある意味心理戦。 ある意味、いつもの「石持節」である。 面白くない訳ではないのだが、以前の作品と比較して「最後の話の落としどころ」があまり気持ちのよいものではない(「攪乱者」や「きみがいなくても平気」あたりも同様)ので星を一つ減らす。 「Rのつく〜」や「人柱〜」が好きな読者だと、この数作は今ひとつかもしれない。 それでも、「次の手」に期待しながら星3つ。 | ||||
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