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(短編集)

貴族探偵



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【この小説が収録されている参考書籍】
貴族探偵
貴族探偵 (集英社文庫)

貴族探偵の評価: 3.64/5点 レビュー 61件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.64pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全61件 21~40 2/4ページ
No.41:
(4pt)

垣間見得る貴族探偵の人間性に愛着

購入してからドラマ化を知りました。
一見高飛車なだけの貴族探偵。トリックはもちろん、その人物像にも興味深くのめり込んでしまいました。
本格推理モノながらどこか人情味ある貴族探偵に思いを馳せるのも、楽しみ方の一つかと存じます
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No.40:
(5pt)

「麻耶雄嵩」探偵観の転換

単行本を読んだときには正直あんまり関心を持っていなかったのですけれども、
年月を経て改めて文庫本を購入してみると、
その当時とは異なる観点で読むことができました
(*'ω`)
個人的には、≪メルカトル鮎≫の大ファンなのですが、
≪メルカトル鮎≫と同様にキャラクター設定は明確でありながら、
メルカトルの【「銘」探偵としての無謬性】とは異なり、
≪貴族探偵≫からは【探偵性】が限りなく排除されていると云っても過言ではないのでしょう。
【探偵性】自体は空虚でありながらも、名探偵であるという特徴。
メルカトルシリーズとは異なる興味深い探偵シリーズですので、☆5評価といたしました。
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No.39:
(4pt)

1番ノーマル?

麻耶雄嵩さんの作品らしさ満点ですが、麻耶さんの作品では1番ノーマルですかね?
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4087451267
No.38:
(1pt)

著者は頭に入ってこない文章しか書けない、人物の書き分けとか、引き込まれるもの書けない方です。

著者は頭に入ってこない文章しか書けない、人物の書き分けとか、引き込まれるもの書けない方です。それをあらためて感じました。推理パズルでも作った方がいいのではないでしょうか。一見面白そうなので著者の本は何冊か持っていますが、ごちゃごちゃしてるし、読むのが苦痛になってまともに読み通したことがありません。
正直、本格ミステリ・ベスト10の国内部門で2回も1位を取られたというのが信じられません。全部売ります。これはただの推理クイズですね。
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No.37:
(1pt)

「叙述トリック」???

「こうもり」が最も高い評価を受けているので読んでみました。
しかし、どうにもトリックが理解できないので、自分なりに考えてみました。
その結果、小説を書くうえでやってはいけない視点の混乱が「叙述トリック」として使われているからだということが分かりました。
犯人の替え玉が登場するシーン、紀子の視点で描かれているはずなのに、なぜか貴生川敦仁という名前が唐突に出てきます。紀子は貴生川敦仁なる人物を知っているのかといえば、そういうことはなく、会話文では大杉先生と呼んでいます。これはどういうことなのでしょう。
これは紀子の視点と、完全な第三者の視点が同時に入った、小説を書くうえでやってはいけないルール違反をしているのです。
小説では一つのシーンは一人の視点で描かれるべきで、複数同時視点はしてはいけないとされています。
もちろん小説を書くのに厳密なルールなどないのだから、どう書こうと作者の勝手と言われればそれまでです。しかし漢字の使い方や文法に決まりがあるように、小説を書くうえで守るべき最低限のルールはあると思います。
なので読み手と書き手の暗黙のルールを破って「叙述トリック」とするのは納得がいきませんでした。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
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No.36:
(4pt)

本格推理を読む醍醐味

今作は、推理を下々の者に任せる貴族探偵が主人公。執事や召使や運転手が、主人に代わってすこぶる優秀な推理を行います。

なもんで、探偵役にキャラクターが反映されないと言うか。黒子の探偵というのでしょうか。純粋に推理が楽しめます。

純粋に推理を楽しんだはずなのに、「こうもり」にはアッサリ騙されました。悔しい…

この世に本格推理小説というジャンルが存在してくれて、幸せです。こんなに楽しませてくれるエンタテインメントは他にありません。麻耶さんが本格推理小説を盛り上げてくれてる事は間違いありませんし、今のところ、私の期待は裏切られていません。

願わくば、出版ペースが加速せずとも、ダウンしませんように。それだけです。
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4087451267
No.35:
(5pt)

個性的な探偵がたまらない

小間使いや運転手に現場検証、推理をさせ事件に一切干渉しない貴族探偵。 推理できないのかと疑ってしまうが底が見えない 麻耶さんの作品を読んでいると人物の名前が読みやすい、謎の細部まで描写してくれるだけで感動してしまいます 本書はその名前が読みやすい、事件の謎をぶん投げたままにしないという作風です。 事件にしても短編ながら考えれば読者でも推理できるレベルになっており短編だからと物語に流されるまま最後まで読むということをせずに推理披露前にいったん閉じ、読み直し推理をするといいでしょう
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No.34:
(4pt)

貴族探偵は何もしない

事件の調査だけでなく、推理までも使用人にさせてしまう貴族探偵。
この人を食った、馬鹿馬鹿しいとも言える設定がいかにも作者らしい。
いずれも良くできているが、個人的一推しは「ウィーンの森の物語」。
「ウィーンの森の物語」
犯人の心理を「裏の裏の裏」まで深読みする複雑な論理構成。「バッグに残された指紋」と「現場に残された糸」から導かれる推理がすばらしい。
「トリッチ・トラッチ・ポルカ」
大胆なアリバイトリックに意表を突かれた。
「こうもり」
メイド田中の説明で出てくる人物名に「あれ?」と思い、最後の一文に驚く。
「加速度円舞曲」
運転手佐藤が、犯人の思考から積み重ねられた行動の連鎖を鮮やかに解明する。クイーンの「チャイナ橙の謎」を連想した。
「春の声」
三すくみの殺人の謎の真相は確かにこれしかなさそうだ。納得。
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No.33:
(2pt)

よくわからなかった

私の読解力が低いのかも知れませんが、説明なく急に名前が出てくる人がいて、そいつが重要人物だったりします。
急に出てくるのに、他の登場人物達が当たり前のように知り合いとして接してるので、登場シーンを見落としたかと思い
前に遡ってみるのですが、やっぱりそれ以前には一切描写のない人物と思われます。
そういう所が気になって、全然楽しめませんでした。
ミステリーは読み慣れてると思っていたのですが、私には早すぎたようです。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
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No.32:
(2pt)

設定が生かされていない

殺人事件に顔を出しては使用人に解決させる自称貴族探偵.

貴族探偵のキャラクターは面白い.
尊大で強引,そしてフェミニスト.
デフォルメされた貴族という雰囲気である.

一方で,捜査と推理はすべて使用人任せというスタイルには
イマイチ面白さが感じられない.
たった一言でいいので,解決に導く見せ場を作ってこそ,
この手の主人公は光るものである.
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.31:
(4pt)

一発ネタではない

2010年に出た単行本の文庫化。
 「貴族探偵」シリーズの第一作で、5本の短編が収められている。
 貴族探偵というものの正体については、まあ、なんというか驚愕の真実であった。思わず、全力で突っ込みを入れてしまったほどだ。しかし、一発ネタではなく、ミステリとしてもちゃんとつくられている。こみ入った謎がすぱっと解かれ、推理小説の醍醐味を味わわせてくれる。
 それにしても、主人公たる「貴族」はいったいどんな身分の人間なのか……。憲法で身分が保障されてるって……。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
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No.30:
(5pt)

ヒーロー(ヒロイン)はだれ?

正直なところ、この作家は苦手です。

初めて、「翼ある闇  メルカトル鮎最後の事件」とか「夏と冬の奏鳴曲」などを読んだ時には、理解しずらい作品だなあ、というか極めて後味の悪い作品を書く作家、という印象を持ってしまったので、今となっては怖いもの見たさで稀にこの作家の作品を読む程度であります。

その「怖いもの見たさ」でこの「貴族探偵」を読んでみたのでありますが・・・・本書で描かれるミステリよりも、「なんで私のような高貴な者が推理なんて煩わしいことをしなくてはならないのだ?」などの迷言を吐くような妙ちくりんな貴族(かどうかわかりませんが)の存在意義のほうが気になったりするのであります。
しかも、事件を解決するのが、その「雲上人」の執事だったり運転手だったりメイドだったりするし、加えてメルカトルとか烏有とか和音とか美袋なんていう今までの非常識なネーミングから一転して、探偵役が田中、佐藤、山本なんていうフツーの名前で登場してくるので、この先なにかあるんじゃないか、と疑心暗鬼状態で読み進んでいったりするのであります・・・が、その割になんてことなくエンディングを迎えるのであります、この本書を読む限りでは。
このシリーズが最後にはどういう落としどころを迎えるか(この作家のことだからそんなものはきっとないに違いないと思うけど)、に期待して☆5つです。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.29:
(5pt)

麻耶雄嵩がわからん人は不幸だと思う

麻耶雄嵩の短編には、「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」という名作があるが、
これに収録されている「こうもり」も、歴史に残るといっても過言ではない名作だ。

読み終わったあと、あまりの凄さに放心状態となり、次の作品へ進む気になるまで数日間の休憩を要したほどだった。

僕は騙されたのだろうか?
いや、騙されたのは登場人物のはずだ。
勘違いした僕が悪いのだろうか?
いや、もちろん麻耶雄嵩の企てに見事にはまったことは間違いない。

叙述トリックとは何かという根源的な問題に、シンプルな短編で歴史に残る問題提起をさらりとやってのける麻耶雄嵩に感服である。

貴族探偵という設定も、長年ホームズ・ワトソン関係の探求に時間を費やしてきた彼による、(あるいはアンチテーゼ的な意味も含めた)新たな安楽椅子探偵像の提案、そして挑戦であるといえる。

ライトな読者層には目もくれず、人間ドラマや純文学的な要素は頑なに排除し、ストイックなまでに純粋なミステリにこだわり続け、常に新しいミステリの構築に情熱を傾け、おそらく時間をかけて納得したものしか発表しない(したがって寡作であると思われる)、麻耶雄嵩は日本ミステリ界の至宝である。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
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No.28:
(4pt)

高雅な趣のシリーズ短編連作。1冊単体の満足度◎。

“推理? どうして私がそんな面倒なことを?
 労働は、家人に任せると先ほど話したばかりでしょう。
 それが貴族というものです”
とか言い切ってしまう、本名不詳・やんごとなきお家柄の貴族探偵。

事件の捜査〜真相披露は、執事:山本、メイド:田中、運転手:佐藤にお任せ。
でもって、関係者が発する当然のツッコミに、平然と

「あなたは家を建てるときに、自分で材木を削りますか。
 貴族が自ら汗するような国は、傾いている証拠ですよ」

なんか“妙に説得力ある気もする言”を返してくださるのだった。

貴族探偵氏、優秀すぎる使用人たちより思考回路が悠長なだけで、
「実は充分聡明なんじゃないか?」って気も・・若干。

.
“皇室御用達:常磐洋服店のオーダーメイドに身を包み…”
ってヴィジュアルと、身分の高さ、優雅な振る舞いから、
遠野春日さん『茅島氏の優雅な生活』の茅島氏を彷彿しちゃってましたが、
貴族探偵には「口髭がある」んですよね。。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.27:
(3pt)

Kindle版への注意

「相変わらずの麻耶雄嵩」なひねくれ振りが素晴らしい短編集です。中でも、解決編を読んでいて、一瞬、何が起きていたのかが分からなくなる「こうもり」は白眉。

ということで、少なくとも星4つは付けたいところ。
ですが、「加速度円舞曲」に本来付いていた見取り図が、KIndle版では省かれてしまったのが、かなり致命的。あれでは、状況を理解できる人は殆どいないと思います。本格ミステリにおいては、図の有無が作品の理解を大きく左右しかねないということに十分配慮して、出版社は電子版を作成して欲しいものです。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.26:
(1pt)

底が浅い

この本は、「貴族を探偵にしてみたら…。自分では推理しないで使用人にやらせたら。…面白いかも。」程度の発想で書いたのではないかな?確かに着想としては、日本には貴族が根付いていないので、これまであまり見られないものではあるが、内容が浅すぎる。使用人を使うにしても、出てくる、出てくる、使用人が皆探偵だなんて。そして自分は全く何もしないなんて、看板に偽りあり。
多分、この人は貴族のなんたるかを知らない。金持ちぶって、なんでも使用人にやらせるのが貴族だと思っている(それとも極端に戯画化しているか)。貴族とは本来もっとNobleなものでしょう。こんな厭味ったらしいものを貴族だと言ったら、本物におこられますよ。
「2014本格ミステリーベスト10第1位」のふんどしにそそられて買ってみたものの、「第1位なんて、嘘だろう。どこが?」のミステリー。
お勧めできない。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.25:
(1pt)

図書館で借りるにとどめる本

物語がご都合主義だと思います。
まったく響く一文もなく、読み進める手が止まるぐらいつまらない。
読み終わったあとも何も思い出せません。
さらさらとなくなってしまいました。
無駄な描写が多い気がします。わざわざ飾り立てるけれども、
下手なんです。すっと入っていきません。
意表をついたことがやりたくて、この小説を書かれたのでしょう。
買うなら、図書館で借りてみることをお勧めします。
一度読んでみて、お口に合うなら買われてみたらいかがでしょうか。
いきなり買うと、後悔される方もいると思います。
少なくとも私はそうでした。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.24:
(4pt)

貴族探偵を読んで

続刊がこのミステリーがすごいにランクインしたので,こちらから読んでみましたが、ユーモラスでおもしろい。
麻耶先生の小説にしては、ヒネリがあまりないと思いますが、これだけ人を喰った、見た目で何もしない探偵がいると,楽しいのでしょう。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.23:
(1pt)

つまらない

期待していたが、推理が浅かった。しっかりした食事を取れると思ったら、コーヒーだけで済んだような気分。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.22:
(3pt)

推理小説をだいぶん読みつけた擦れた読者向け

帯紙によれば、「職業=貴族、趣味=探偵」。
麻耶は作品に少々エキセントリックな探偵を登場させることがあるが、これもご多分にもれずかなりの変わり種だ。
ピーターウイムジィ卿がモチーフかと思えばそういうわけでもない。

強権を用いて強引に現場に割り込んでくる「貴族探偵」。彼が伴っている運転手やら執事、メイドやらも強烈な個性の持ち主である。
中身はかなりのドタバタ推理劇だが、各話の終盤になると読者は一旦は茫然、2度目は水戸黄門を見ているがごとくの境地となる、というものだ。

本作は、ストレートないわゆる推理小説をだいぶん読みつけた擦れた読者は、それなりに面白がって読めると思う。
が、まだまだこれから推理小説を読もうという読者層には、あまり向かないかもしれない。
ミステリのお約束ごとをわざわざ引っくり返してみせているところがあるので、前提をよく知らないと何が面白いのか、ということになりかねないのだ。
貴族探偵 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267

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