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(短編集)

貴族探偵



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【この小説が収録されている参考書籍】
貴族探偵
貴族探偵 (集英社文庫)

貴族探偵の評価: 3.64/5点 レビュー 61件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.64pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全61件 61~61 4/4ページ
No.1:
(5pt)

推理など使用人にまかせておけばいい。

『あなたがやる(推理する)のではないんですか?』
作中人物のこの台詞とそれにつづく
『どうしてこの私が推理などという面倒なことをしなければならないんだ。雑事など使用人にまかせておけばいいんだよ』
という(何と探偵の!)言葉にこの作品の歪みのすべてが集約されている…のでしょう。
「探偵」と「事件」との関係のある意味での極地なのでしょう。同氏の木更津悠也やメルカトル鮎シリーズとはまた違った探偵像がえがかれます。
収録されているのは『ウイーンの森の物語(原題、貴族探偵)』『トリッチ・トラッチ・ポルカ』『こうもり』『加速度円舞曲』『春の声』の5作品。
探偵の「まともでなさ」にひきかえ、これらの作品は憎らしいほどに論理的で端正な本格推理短編集で、そのガチガチ具合は同氏による短編集『名探偵木更津悠也』(光文社文庫)にも匹敵すると思います。
ストーリー的にいままでの木更津シリーズやメルカトルシリーズを上回るかと言われれば微妙な所かと思われますが、何と言っても5年振りの新刊、1作1作非常に楽しんで読むことができました。本作も及第点どころか充分に満足のいくレベルであるのに、それほどまでに先行する作品がハイレベルだったということです。
ファンの方にはもちろんおすすめですが、同氏の作品を読むのはこれが初体験になる方は、まずは先行する他作品を読まれたらより良いと思います。
貴族探偵Amazon書評・レビュー:貴族探偵より
4087713520

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