■スポンサードリンク
(短編集)
貴族探偵
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
貴族探偵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドラマは放送時に見ていましたが、原作を読んでいなかったので購入しました。色々変えてありますがドラマも小説もどちらもおもしろいです。貴族探偵と使用人の設定がとにかく良いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
麻耶雄嵩とはとても思えないシンプルなパズラー短編集。 しかし探偵のキャラ造形は素晴らしく、これが毎回笑える上に、パズラー短編という形式に見事にマッチしている。殺人事件の被害者や加害者というのは短編で扱うには重たすぎて、掘り下げるにはとてもページが足りない。だから開き直って掘り下げずユーモア作品として書く方がよかったりするのだが、これが貴族探偵のキャラで見事に達成されているのである。 ミステリとしての読み応えはたしかに物足りないところがあるが(最後の一編『春の声』で絶対にもうひとつどんでん返しがあると確信して肩すかしをくらった読者は多いのではないだろうか?)、しかし『こうもり』で使われている超絶技巧トリックひとつで自分としては大満足である。さすが麻耶雄嵩としか言えない。開いた口が塞がらなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごいミステリーが提示される訳ではない(人は死ぬが、どこか軽い)のに、読まされてしまう感覚がある。 どうしてなのか。 貴族という掛け離れた設定。それもネットで調べでも名前さえわからないという存在。妬みを超えて呆れるほどの財力に、読書が我が身を重ねられるからなのか。さらには、妙な二層性になっている、ミステリーの謎解きにつき合い、女探偵の詰めの甘さを、貴族探偵の視点(上から目線)で真相にたどり着くカタルシスと、短編という物語の長さが丁度いいのか。 よくわからないが、読んでしまったという感じだ。本格とか、社会派とか、そういうのがないのがいいのかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「隻眼の少女」とほぼ同時期の作品。この2作から麻耶先生は覚醒した。メルカトルを引きずっていたころとは違い、これ以降、吹っ切れたような内容の作品が続く。傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
妻用に購入です。ドラマが放映されてたので原作を読みたかったらしいです。 感想は聞いてないですが、すぐに読めたみたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
相葉君は好きだ。 ただ演技が上手くないだけで。 あとメイドさんを中山美穂さんに選んだのは誰なんだろう。 なんだろうな、センスが桁外れにおかしいというか、 最重視するキャスティングを、そこじゃねーだろって。 そんなことを原作を見て思った。 本自体は、★3.5くらいなんだけど、 ジャニーズに汚染されてしまったので、★を1つ増やしました。 麻耶雄嵩さんの小説は、殺人を犯す→トリックでごまかすじゃなくて、 このトリックがやりたいがためにムチャクチャなイチュエーションを作る、なのが面白い。 人間ドラマとかそっちのけで、犯人やトリックを知った瞬間、 なんじゃそりゃーーーーーって。 それが面白いと思う人と、ふざけんな面白くないって怒る人がいると思う。 人間の希望的観測を、ぶち破ってくるから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
月9ドラマ化されると聞き、ドラマを見る前に読もうと思い購入しました。 まず、読み始める前に「自分の固定概念」を全て捨ててから読むことをお勧めします。その方が楽しめます。「探偵とはこうあるべき」を捨ててからページを捲って下さい。 既存の「探偵」に対する概念に挑戦している作品で、「探偵とは何か」が常にテーマにあるように感じました。 登場する人物も魅力的で、実在したなら敬遠したい…出来れば友人にはしたくないタイプの人物も出てきましたが、それこそがこの作品の調味料で、丁度良い具合に自分の中にある「普通」を覆してくれます。 短編集なのですが、1話を読んだ後、落ち着いてから再読…を繰り返す作品で、特に収録されている「こうもり」は直ぐに読み返し、非常に悔しい思いをさせられました。 読了後、何とも言葉にするのが難しい燻りが胸に残り、表紙を見ると憎たらしくなりつつも再度手に取ってしまいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドラマが始まるということで、前もって読んでおきたいと本屋へ行ったのですが、どこも売り切れでした。 こちらで購入できてよかったです。 探偵なのに主人公は推理をしないというところが面白いです。 ドラマではこの小説をどこまでうまく反映できるのか楽しみにしております。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドラマで相葉雅紀さんが「貴族探偵」をやると言う事で、読んで見ました。1話完結で、読みやすかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
嵐 相葉雅紀さん主演ドラマが貴族探偵と決まり、あまり推理小説は読まないのですが興味が出まして購入しました。面白いですね!早くドラマ見たくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2014年のレビューにて、Kindle版で見取り図が省略されているとの指摘がありましたが、現在は掲載されています。(現在手元に文庫版がないため比較できませんが、Kindle版に掲載の図面は3枚です。情報に不足は感じませんでした。) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
購入してからドラマ化を知りました。 一見高飛車なだけの貴族探偵。トリックはもちろん、その人物像にも興味深くのめり込んでしまいました。 本格推理モノながらどこか人情味ある貴族探偵に思いを馳せるのも、楽しみ方の一つかと存じます | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
単行本を読んだときには正直あんまり関心を持っていなかったのですけれども、 年月を経て改めて文庫本を購入してみると、 その当時とは異なる観点で読むことができました (*'ω`) 個人的には、≪メルカトル鮎≫の大ファンなのですが、 ≪メルカトル鮎≫と同様にキャラクター設定は明確でありながら、 メルカトルの【「銘」探偵としての無謬性】とは異なり、 ≪貴族探偵≫からは【探偵性】が限りなく排除されていると云っても過言ではないのでしょう。 【探偵性】自体は空虚でありながらも、名探偵であるという特徴。 メルカトルシリーズとは異なる興味深い探偵シリーズですので、☆5評価といたしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
麻耶雄嵩さんの作品らしさ満点ですが、麻耶さんの作品では1番ノーマルですかね? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今作は、推理を下々の者に任せる貴族探偵が主人公。執事や召使や運転手が、主人に代わってすこぶる優秀な推理を行います。 なもんで、探偵役にキャラクターが反映されないと言うか。黒子の探偵というのでしょうか。純粋に推理が楽しめます。 純粋に推理を楽しんだはずなのに、「こうもり」にはアッサリ騙されました。悔しい… この世に本格推理小説というジャンルが存在してくれて、幸せです。こんなに楽しませてくれるエンタテインメントは他にありません。麻耶さんが本格推理小説を盛り上げてくれてる事は間違いありませんし、今のところ、私の期待は裏切られていません。 願わくば、出版ペースが加速せずとも、ダウンしませんように。それだけです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小間使いや運転手に現場検証、推理をさせ事件に一切干渉しない貴族探偵。 推理できないのかと疑ってしまうが底が見えない 麻耶さんの作品を読んでいると人物の名前が読みやすい、謎の細部まで描写してくれるだけで感動してしまいます 本書はその名前が読みやすい、事件の謎をぶん投げたままにしないという作風です。 事件にしても短編ながら考えれば読者でも推理できるレベルになっており短編だからと物語に流されるまま最後まで読むということをせずに推理披露前にいったん閉じ、読み直し推理をするといいでしょう | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事件の調査だけでなく、推理までも使用人にさせてしまう貴族探偵。 この人を食った、馬鹿馬鹿しいとも言える設定がいかにも作者らしい。 いずれも良くできているが、個人的一推しは「ウィーンの森の物語」。 「ウィーンの森の物語」 犯人の心理を「裏の裏の裏」まで深読みする複雑な論理構成。「バッグに残された指紋」と「現場に残された糸」から導かれる推理がすばらしい。 「トリッチ・トラッチ・ポルカ」 大胆なアリバイトリックに意表を突かれた。 「こうもり」 メイド田中の説明で出てくる人物名に「あれ?」と思い、最後の一文に驚く。 「加速度円舞曲」 運転手佐藤が、犯人の思考から積み重ねられた行動の連鎖を鮮やかに解明する。クイーンの「チャイナ橙の謎」を連想した。 「春の声」 三すくみの殺人の謎の真相は確かにこれしかなさそうだ。納得。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2010年に出た単行本の文庫化。 「貴族探偵」シリーズの第一作で、5本の短編が収められている。 貴族探偵というものの正体については、まあ、なんというか驚愕の真実であった。思わず、全力で突っ込みを入れてしまったほどだ。しかし、一発ネタではなく、ミステリとしてもちゃんとつくられている。こみ入った謎がすぱっと解かれ、推理小説の醍醐味を味わわせてくれる。 それにしても、主人公たる「貴族」はいったいどんな身分の人間なのか……。憲法で身分が保障されてるって……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直なところ、この作家は苦手です。 初めて、「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」とか「夏と冬の奏鳴曲」などを読んだ時には、理解しずらい作品だなあ、というか極めて後味の悪い作品を書く作家、という印象を持ってしまったので、今となっては怖いもの見たさで稀にこの作家の作品を読む程度であります。 その「怖いもの見たさ」でこの「貴族探偵」を読んでみたのでありますが・・・・本書で描かれるミステリよりも、「なんで私のような高貴な者が推理なんて煩わしいことをしなくてはならないのだ?」などの迷言を吐くような妙ちくりんな貴族(かどうかわかりませんが)の存在意義のほうが気になったりするのであります。 しかも、事件を解決するのが、その「雲上人」の執事だったり運転手だったりメイドだったりするし、加えてメルカトルとか烏有とか和音とか美袋なんていう今までの非常識なネーミングから一転して、探偵役が田中、佐藤、山本なんていうフツーの名前で登場してくるので、この先なにかあるんじゃないか、と疑心暗鬼状態で読み進んでいったりするのであります・・・が、その割になんてことなくエンディングを迎えるのであります、この本書を読む限りでは。 このシリーズが最後にはどういう落としどころを迎えるか(この作家のことだからそんなものはきっとないに違いないと思うけど)、に期待して☆5つです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
麻耶雄嵩の短編には、「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」という名作があるが、 これに収録されている「こうもり」も、歴史に残るといっても過言ではない名作だ。 読み終わったあと、あまりの凄さに放心状態となり、次の作品へ進む気になるまで数日間の休憩を要したほどだった。 僕は騙されたのだろうか? いや、騙されたのは登場人物のはずだ。 勘違いした僕が悪いのだろうか? いや、もちろん麻耶雄嵩の企てに見事にはまったことは間違いない。 叙述トリックとは何かという根源的な問題に、シンプルな短編で歴史に残る問題提起をさらりとやってのける麻耶雄嵩に感服である。 貴族探偵という設定も、長年ホームズ・ワトソン関係の探求に時間を費やしてきた彼による、(あるいはアンチテーゼ的な意味も含めた)新たな安楽椅子探偵像の提案、そして挑戦であるといえる。 ライトな読者層には目もくれず、人間ドラマや純文学的な要素は頑なに排除し、ストイックなまでに純粋なミステリにこだわり続け、常に新しいミステリの構築に情熱を傾け、おそらく時間をかけて納得したものしか発表しない(したがって寡作であると思われる)、麻耶雄嵩は日本ミステリ界の至宝である。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!