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凍りのくじら
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凍りのくじらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全166件 61~80 4/9ページ
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おそらくこの話は記憶が新しいうちに2回目を読まないと完結しない気がします。 初めの読後感は主人公の個性の好き嫌いや終盤の驚く展開に左右されて、好みが分かれると思います。 2回目読み終わった時に、初めてこの物語の素晴らしさが伝わる。そういうお話だと感じました。 私は好きです。お勧めします。でもこれを読む前に「ぼくのメジャースプーン」を読んでおく方がより楽しめるでしょう。そして、メジャースプーンより前には絶対に「放課後の名前探し」を読まないように! ここは順番を間違えないことですね! | ||||
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主役と若尾の無責任さが、後で絡み合うまでが長い。 まあ、こういう文学少女がなんとなく周りのリア充を見下している、と考えればリアリティはあるのだが、それにしてもこの主役に見下されている女友達が可哀そうである。 そして、別所・・・。 実はこの無責任な奴らだらけのストーリーの中でも一際無責任なのが別所である(笑) 主役は何故か別所のことを神格化し、無理解といっても病人でありながらもずっと世話を続ける母親を蔑み続ける描写が続き、どうにもイライラする。 ただ、主役が「実は私は若尾だった・・・」と気づいてからのストーリーは面白くて読み応えがあるのだが、「もっと、はよ気づけよ(笑)完全に同じ穴のムジナだろ」と思ってしまうのは私だけではないだろう。 さらに、最後の叙述トリック(?)もいくらなんでも無理がありすぎて、この作者の本としてはあまり引き込まれるものではなかったかな。 | ||||
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辻村深月作品への導入として薦められている作品。ただ、どうだろうか、正直この作品を辻村深月作品への導入として読むことはお薦めしない。内容、衝撃展開ともに辻村深月作品が好きな人向け。これよりはスローハイツ、鏡の孤城のどちらかから読み始めるべき。 内容はとても暖かく、ただ所々狂っており、物語通して飽きる部分がない。ドラえもんが全編通じて出てくるあたりが物語を温かいものとしている。 | ||||
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自分の性格があまり良くないと思っていながらもそれを変えることができない自分。 ダメな人と思いつつもその人と付き合い最終的にトラブルに巻き込まれますが、それをきっかけに一歩前進する。 色々な人間関係を経て成長していく理帆子の姿が見ていて面白かった。 特に別所には好感がすごく持てた。 自分のことをフラットに受け止めてくれて、幼稚なことが好きといってもバカにせず、自然と話についていってくれる。 そんな感じでこの人なら自然を出せるといった人を大切にしないとなぁと思いました。 | ||||
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ラジオで紹介されていたので買ってみました 主人公の心の声がうざいという意見がありますが僕的にはそんなことは無いです 因みに主人公は女子高生です この本にはドラえもんのひみつ道具が出てきますがドラえもんはのび太のことを信用しているので最後道具を渡せたのだと僕は思います この固い絆というか信用というかがないとこの物語は成り立たないと思います しんみりとしたお話です是非読んでみて下さい | ||||
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主人公であるリホコは、お父さんが写真家で失踪してたり、お母さんが癌で死期を近に控えているなど、すこし、波乱万丈な生活を送っている女子高生。幼少期からの膨大な読書量から、同世代よりも達観した人間観察力をもっているようで、パリピーな友人は言わずもがな、実の母親までも心の底で馬鹿にしており、でも表面上はそつなくこなす器用なキャラクターであった。しかし、リホコ以上に達観した別所あきらとの出会いや、元カレのストーカー行為、そして母親の死を通してリホコが人間関係に執着できずに自ら孤独感を募らせていた事に気づく。多感な時期の、少女の必死にもがきながら成長していく過程が描かれている。 結末で、別所あきらが実はお父さんであり、リホコと私生児であるタクヤを救う場面には思わず涙腺がゆるむほどのめりこんだが、基本、読中は違和感が引っかかり、いまいち滑らかに頭に入らなかった。リホコの偏った主観視点には共感できないし村上春樹のようなまわりくどい表現が多い。別所あきらも高校三年生であるにもかかわらず気障ったらしいセリフなどで鼻につく。ストーリーこそは地味であるものの人間関係においての奥深さがありそうだったので、なんとか読み続けることはできたが、もっとシンプルにセリフを捌けないのかな辻村さん。 盲目的な恋と友情で相当面白かったので、もっと同著者の作品を読もうと思った矢先、辻村深月作品には任意の順番で読むと面白いという帯の紹介があり、一番最初が凍りのくじらだったので読んでみたが、頑張って読了した感が強い本だった。次はスローハイツの神様がいいらしいけど、読もうか悩むな。 | ||||
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主人公の心の声が不愉快であるという意見には同感。楽しい時間を一緒に過ごしたはずの友達がこんな風に「少し不在」だったら、裏切られた気持ちになるだろう。でも彼女の達観ぶった傲慢とそれに伴う孤立感は、身に覚えがある人も多いのではないだろうか。この小説はきっとそういう人達のために執筆されたんだと思う。閉じ込められたくじらに寄り添うために。溶けた氷の向こう側の暖かな世界を夢見ながら。 | ||||
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パッとしない子を読んで、とても好きで、ツナグを読んでやっぱり好きで、こうなったら全部読みたいと思いました。 全部読むには、この本からが良いと、帯に書いてありましたので、素直に従いました。 が、私には、話が進まなくて、主人公の女の子が頭がいいのを自覚してやたら話す(うちに秘めてる)のが、長い。 この内容で、半分くらいにまとめても、大丈夫だったような気がします。 どなたかのレビューで、sukoshi damareというのがありましたが、本当にそんな気分でした。 せっかく全部読もうと思っていたのに、次を読む気がしなくなってしまいました。 | ||||
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「驚いた、すごい、あの子、すごいよ」 郁也のピアノを聴いた理帆子がそう言ったけれど、この本を読み終え感想を求められたときの私の答えがまさにこれでした。「驚いた、この本、すごいよ」 理帆子も言っているけれど、自分の語彙の乏しさに絶望的になります。でも、本当にそれしか言えませんでした。 「スロウハイツの神様」を読んで、一気に辻村深月さんのファンになりました。その中に登場していた芦沢光さんの物語だったので、本当にわくわくして読みました。(光と書いて「あきら」と読む知人がいます!)理帆子の性格、特に若尾に対する態度や思いに「それはないだろ」と悶々とした思いを抱きつつ読み進めましたが、郁也に出会って以降、クライマックスに向けて怒涛の展開。これこれ、これこそ辻村さん。最後はやっぱり泣いてしまいました。 幸せな気持ちで本を閉じられることの幸せを、改めて感じています。 「 私たちは物語と共に生きてゆく。」 解説の瀬名秀明さんが書いていました。まさに私達は、辻村深月さんの本と共に生きていると思います。「これまで読んできたたくさんの物語が、自分の身体の中で歌っていることに気づく。・・・私たちが物語で育ってきたこと、なによりそのことが読みながら嬉しくなってくる。」 その通りです。 「ぼくのメジャースプーン」既読だったので、病院に通うふみちゃんが出てきたことと、ピアノ発表会でふみちゃんの前に弾いたのが郁也だったことが繋がり、嬉しくなりました。辻村さん作品を読む楽しみは格別です。 | ||||
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もう10年くらい前に単行本は読んでいて、今回文庫で再読。 初めて読んだ時にはただただ「良かった!」と思ったのは自分自身が若かったんだな(笑)。 今読むと、主人公の青さと自己愛(気付いてないでしょうが)にちょっと辟易しますね。 この、周りを俯瞰しながら他者を見下ろして物語が進む感じがまさに辻村作品の真骨頂なのですが、初期の作品ゆえにかなり作者の「私、小説書いてます」感がすごい。つまり、辻村さん自身も若かった。十分文章は上手いですが、「小説を書く!」という自分の気持ちをコントロールできていない雰囲気です。でも辻村さんがすごいのは、ここから何作も経て、きちんと伝えたいことと文章とのバランスをとっていることです。現在の辻村さんの作品はその案配がとてもうまくとれていて鼻につく部分がうまく中和されています。さすが。 今作品も、伏線や物語の流れは私は好きです。ただ、若尾のくだりがしつこすぎるのと、終始主人公が「人と違う」自分に酔ってるのが話を単純に楽しめなくしています。この作品を読んで、辻村作品から遠ざかるのはもったいないです。辻村さんは一作ずつ成長しています。とても若い段階でデビューして、そこからコンスタントに作品を書き続けているのは本当に極一握りの人だと思います。何人も消えていく中で直木賞を獲り、なおかつ現在も第一線で活躍する彼女の作品の一部として、読んで損はないと思います。 | ||||
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本書も他の作品とリンクしています。 「ぼくのメジャースプーン」のふみちゃんに「名前探しの放課後」の郁也も登場します。 郁也が主で、ふみちゃんはチラッとですが。 この「凍りのくじら」は、メジャースプーンや名前探しの放課後の前に読んでもいいかと思います。私の様に、メジャースプーンや名前探しの放課後の後に読んでも、リンクとしての話は勿論繋がりますし、郁也の事もよく知れます。 本書はあらすじに「ドラえもん」が出てきて、楽しく軽い内容なのかな?と思いながら読みました。が、読み進めると、軽いどころか少し暗い?内に秘めた人間の内心・本性など、結構真剣な気持ちで読めました。好みが別れる内容かも知れませんが、私は読んで良かったと思いました。辻村さんらしい、と言った感じでした。 人間の心理・内心・本心など、現実と地続きな内容が好きな方には、お薦めだと思います。 若尾の様に、頭の中の理想や口では大きい事を考えても、実際の行動等が伴わない生活や生き方を送ってしまっている人は、実際の世の中、結構存在するんじゃないかと感じました。ただ、エスカレートしすぎると怖いものですね。よくテレビなどで見聞きする事件の犯人等を思い出す感じです。 別所がまさか「お父さん」だったとは……。 やや暗めの内容ですが、多恵の登場は場を明るくしてくれました。とても良いキャラだと感じ、現実に多恵の様な人に巡り会ってみたいと思いました。郁也は多恵に育てられた事・理帆子と出会えた事で、大人になった時(エピローグ)いい青年になれたのだと感じました。 本書→ぼくのメジャースプーン→名前探しの放課後→スロウハイツの神様の順番で読むのもいいと思います。私の次はスロウハイツの神様です。辻村さんの作品は、登場人物のリンクが多いので、そこがまた楽しめる要因でもありますし、どんどん色んな作品を読もう!という気分になります。リンク作品を読了したら、個別の作品も読んでいきたいと思います。 | ||||
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本を読み終わり寝る頃になっても物語の中にいるような感覚でした。 特に写真集に出てくるお母さんが撮った写真の描写が脳裏に強く残っていました。 あの写真集があるなら手元に置いておきたいな。 | ||||
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ドラえもんを知っている人なら この本はきっと楽しい ドラえもんを好きな人なら この本はきっとうれしい このお話には罠が仕掛けられている。伏線という名の罠。でもそうと知っていたとしてもやはりあなたは罠にかかる。それはもう見事に、落とし穴の真ん中に落ちるがごとく。すぽっ!と。 主人公は芹沢理帆子。この子を私は好きになれなかったが家庭環境の不安定さが影響しているのではと思う。可哀想に。 若尾が嫌な奴なのに妙にリアルで笑ってしまった。男とは小心でプライドの高い生き物。それを上手にコントロールできるようになったら大人、と言うのだよ若尾くん。ふふん。 理帆子のお母さんの事も、私は好きなれなかったのだけど、お父さんよりは断然責任感あってリアリストで{お父さんはロマンチストだった}大人。理帆子の為に生きてた。 ドラえもんはいない。でも四次元ポケットが無くてもできる事はある。 会いに行くとか、弱音を吐くとか、大事に思う事とか。 籠の鳥は放たれた。テキオウ灯を浴びた女の子はテキオウした。良いお話だった。 そして2回目に読むときは、もっと良いお話になる。本当だよ。やくそくする。 お勧めの本です | ||||
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最後まで読むべき。の一言に尽きます。 最後まで読んで気に入らない場合は合わなかったということでしょうが、途中でやめてはいけない本だと思いました。 主人公と元彼のシーンがどうしても読むのが苦しかったのですが、最後の方、主人公の親には泣かされました。 大切なことを気付かされた気がします。 きっと私の人生で大切な本になると思います。 | ||||
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辻村深月さんの本はこれで6冊目です。 色々意見があるようですが、私には辻村深月さんが描く人間の個性を生々しく感じます。 本当は心の根っこの方でこんなこと考えてるんじゃないかな…とか、自分もそうかもしれないとか。 主人公の理帆子も周りを見下したように生きているけど、それは終盤ででてきたように「誰かと繋がりたい」という強い気持ちの裏返しなんだろうなと思います。 いつもラストにどんでん返しがあるので気にしていましたが、若尾のことだと思っていたので油断しました。 色々矛盾はあるかもしれないけど、「テキオー灯」のくだりがすごく良かったです。 | ||||
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これは、『ドラえもん』考察本ですか? 慣れ親しんだ作品とはいえ、うんざりしました。 | ||||
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私が著者の本を読むのは3回目です。以前に読んだ「オーダーメイド殺人クラブ」「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」が面白かったので、「もっと著者の本を読んでみよう!」と思い、どれを読もうか迷っていたところ、著者の本の帯にはこの本から読むのがオススメだとされていたので購入しました。が、結果は大失敗。初めてこの作者の本を読もうとしている方は別作品から読んだ方がいいかも知れません。 以下、少しネタバレが入りますが… まず、序盤がつまらなすぎる。話がスロースタートなのが著者の特徴なのでしょう。しかし、それにしてもだらだらだらだらしすぎているように感じました。おそらく、同級生や飲み屋でのエピソードがあまり物語のキーになってないからでしょう。 それから、あのオチの付け方はあんまりだと思います。あのオチが本当だとするなら、前半にいくつもの矛盾点が生じますよね?そこが気になって仕方がなかったです。 おそらく著者はドラえもんのように少し不思議な物語が書きたかったのでしょうが、到底藤子不二雄の描く物語には及んでいません。 | ||||
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レビューでは批判のよ声も多くあるようですが私は面白く読むことができました。 確かに序盤では頭の良い設定の理帆子の行動が、一般的な女子高生となんら変わらないものであったことに関してや、若尾との不快なやりとりからは理帆子からあまり知性というものを感じることができず、矛盾感を覚えました。 たくさんの書籍を読み込まれた方からすれば、こういった設定の甘い部分などに違和感を感じるのではないでしょうか。 でも、それもすべてがSF(スコシフシギ)の要素だと解釈すると丸く収まってしまう。とても歯切れの良い終わり方には感服しました。 読んだ後の余韻も心地良かったです。 ミステリーやSF(サイエンスフィクション)だと思って読む方には物足りない感があると思います。 あくまでもこの小説はちょっとしたファンタジー小説、またはSF(スコシフシギ)な小説と思って読んでいただければ楽しく読めると思います。 | ||||
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友達が絶賛していたので読んでみましたが、私はあまり内容の意味が分からなかったので人によると思います。 | ||||
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と思わず言いたくなる主人公の心理描写がウザいです。文章の半分くらいが言ったセリフに対する「本当はこう思ってるんだけどね!」のような内容で、疲れます。 ナルシスティックという表現が妥当かどうかわかりませんが、全編通してイタいので、序盤でそれを苦痛に感じない方にはオススメです。私には無理でした。 | ||||
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