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凍りのくじら
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凍りのくじらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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主人公は人並みか、それ以上に人間的に未熟な女子高生です。そして物語を通じて全く成長せず、ただただ読んでいて不快な自分語り、周囲の人物への斜に構えた論評を繰り返します。フィクション読んでまで、あえて知りたい人物ではありません。 自身も、他者からの援助で暮らしているのに、"自分には生活感がない"と言って外食や飲み会など散々浪費したうえ、倹約家の母親をケチくさいとばかりに非難し、親の援助で暮らす元交際相手を"自分では何もできない痛いヤツ"と一丁前にディスるなど、この上ないお前が言うな状態で、どういう気持ちで読んだら良いのかわかりませんでした。 半分ほど読んだところでオチがわかってしまってからは、一層読んでいて苦痛でした。 最後に。 物語中盤で残虐な事件が起こり、当事者しか知り得ないほど詳細なテレビ報道を通じて主人公が事件を知るシーンは何だったのでしょうか。リアリティに欠けるし、後半の内容に深く関わってくるわけでもないし、ただただ嫌な気持ちになるだけでした。 | ||||
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お話の構成は面白かったんですが、いかんせん不要な内容や記述が多すぎて本の8割ぐらいまで読んでてしんどかったです。最後まで読もうかどうか心が折れそうでした。 かがみの孤城もそんな感じだったので、これが著者のスタイルなのかな。 比較すると、かがみの孤城のほうが前置きが少ないのでまだストレスが少なかったです。 | ||||
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著名な写真家で、藤子先生作品を愛する父が失踪して5年。高校生になった理帆子は、人間関係に真剣になれず、冷めた目線で生きていた。そんな時、写真を撮らせてほしいと言う青年と出会う。その出会いが彼女を少し不思議な物語へと導いていく。 『ドラえもん』の秘密道具をキーワードにしていることで興味を持った一冊。作中での『だけどそう考えると、僕らはラブストーリーもSFも、一番最初は全部「ドラえもん」からなんだろう。大事なことは全部そこで教わった』という表現はまさにぼくにも当てはまるなと。それほどまでに『ドラえもん』はジャンルを問わない大名作。その共通体験である秘密道具があるからこそ、物語がより立体的に感じられて面白い体験だった。 人に対して斜に構え続けていた理帆子。理想を掲げてそこから前借りした自尊心でしか生きられなかった若尾。どちらも自分と重なる一面があって胸が痛くなった。不器用ながらも理帆子が自分も若尾だったんだと気づくシーンは印象に残る。ただ、理帆子は結果として救われたんだけど、若尾とのエピソードは長かった割にあんな風に終わってしまったのが残念。若尾に対してもう少し早く向き合って、愛を向けていたらよかったのにね。若尾のことだけはずっと見下して接していて、理帆子が抱えていた甘さの象徴として切られてしまったイメージ。若尾は愛されてこなかった(愛に気付けなかった)んだろうなってことが透けて見えるのに、光ではなく呪いをかけて終わったのが気になってしまった。けじめをつけるなら、あんなことになる前に向かい合って終わってほしかった。 全体的に若さを噛みしめる青春小説で、展開もなかなか重い。理帆子の性格も一癖あって、もう少しほのぼのした物語でドラえもんとの交流を見たかったかなと感じた。 | ||||
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何だか汚い。中古本? | ||||
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辻村さんの小説は大好きなのに。すみません。全然面白くありませんでした。 いつ面白くなるのかと思いながら読みましたが、最後までガッカリ。。。 ドラえもん好きな人には面白いのでしょうか? 辻村さん作品には珍しく登場人物に魅力も感じないし、人物の関係性もイマイチ意味不明。 | ||||
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まずドラえもんの話も交えて楽しい所はありました。 しかし痛さは誰にでもある。利己的、人を見下すところも薄くはあって良いと感じた。濃くは利他的で、共同体的で、友愛的で、ほんの少しでも感謝できる精神が大切。 しかしこの小説では、元彼をかなり良くない感じで描いている印象。誰にでも痛さはある。やはりワンピースのように、痛い人にも愛着や、希望が湧く描き方が僕は好きです。ワンピースの痛い人といえばバギー(利己的、等身大の自分ではない、愛が薄い)とかですが、尾田先生が1番好きなキャラクターはバギーとも言っている所に安心感が芽生える人は多いと感じます。 辻村さんがこの本の後に書かれたかがみの孤城では、痛い過去を持った人も二元論で裁かず、愛着と希望を感じられる作品となって個人的には大好きな小説となりましたが、この小説では二元論が多く感じて、んー違う!と感じちゃいました。 しかし、楽しい所もあるので、好きな人には面白い小説だともおもいます。 | ||||
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本の帯が破れていました…捨てる方が大半だと思うのですが私はショックでした。 | ||||
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終始現実世界の様々な心理描写が続いていたので、この調子でどんな落ちがくるのかと思っていたら、 最後にミステリーな急展開にはビックリしつつ、そう来たか・・・と思いました。 また嵌められたな。なんて思いました。笑 しかし、その急展開、少し心が温まりました。 しかし、そこまで読み進めるまで、結構不愉快な所が多いかなと感じました。 主観ですが、辻村さんの作品の中では、決して上位には入りません。 | ||||
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主人公であるリホコは、お父さんが写真家で失踪してたり、お母さんが癌で死期を近に控えているなど、すこし、波乱万丈な生活を送っている女子高生。幼少期からの膨大な読書量から、同世代よりも達観した人間観察力をもっているようで、パリピーな友人は言わずもがな、実の母親までも心の底で馬鹿にしており、でも表面上はそつなくこなす器用なキャラクターであった。しかし、リホコ以上に達観した別所あきらとの出会いや、元カレのストーカー行為、そして母親の死を通してリホコが人間関係に執着できずに自ら孤独感を募らせていた事に気づく。多感な時期の、少女の必死にもがきながら成長していく過程が描かれている。 結末で、別所あきらが実はお父さんであり、リホコと私生児であるタクヤを救う場面には思わず涙腺がゆるむほどのめりこんだが、基本、読中は違和感が引っかかり、いまいち滑らかに頭に入らなかった。リホコの偏った主観視点には共感できないし村上春樹のようなまわりくどい表現が多い。別所あきらも高校三年生であるにもかかわらず気障ったらしいセリフなどで鼻につく。ストーリーこそは地味であるものの人間関係においての奥深さがありそうだったので、なんとか読み続けることはできたが、もっとシンプルにセリフを捌けないのかな辻村さん。 盲目的な恋と友情で相当面白かったので、もっと同著者の作品を読もうと思った矢先、辻村深月作品には任意の順番で読むと面白いという帯の紹介があり、一番最初が凍りのくじらだったので読んでみたが、頑張って読了した感が強い本だった。次はスローハイツの神様がいいらしいけど、読もうか悩むな。 | ||||
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パッとしない子を読んで、とても好きで、ツナグを読んでやっぱり好きで、こうなったら全部読みたいと思いました。 全部読むには、この本からが良いと、帯に書いてありましたので、素直に従いました。 が、私には、話が進まなくて、主人公の女の子が頭がいいのを自覚してやたら話す(うちに秘めてる)のが、長い。 この内容で、半分くらいにまとめても、大丈夫だったような気がします。 どなたかのレビューで、sukoshi damareというのがありましたが、本当にそんな気分でした。 せっかく全部読もうと思っていたのに、次を読む気がしなくなってしまいました。 | ||||
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これは、『ドラえもん』考察本ですか? 慣れ親しんだ作品とはいえ、うんざりしました。 | ||||
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私が著者の本を読むのは3回目です。以前に読んだ「オーダーメイド殺人クラブ」「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」が面白かったので、「もっと著者の本を読んでみよう!」と思い、どれを読もうか迷っていたところ、著者の本の帯にはこの本から読むのがオススメだとされていたので購入しました。が、結果は大失敗。初めてこの作者の本を読もうとしている方は別作品から読んだ方がいいかも知れません。 以下、少しネタバレが入りますが… まず、序盤がつまらなすぎる。話がスロースタートなのが著者の特徴なのでしょう。しかし、それにしてもだらだらだらだらしすぎているように感じました。おそらく、同級生や飲み屋でのエピソードがあまり物語のキーになってないからでしょう。 それから、あのオチの付け方はあんまりだと思います。あのオチが本当だとするなら、前半にいくつもの矛盾点が生じますよね?そこが気になって仕方がなかったです。 おそらく著者はドラえもんのように少し不思議な物語が書きたかったのでしょうが、到底藤子不二雄の描く物語には及んでいません。 | ||||
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と思わず言いたくなる主人公の心理描写がウザいです。文章の半分くらいが言ったセリフに対する「本当はこう思ってるんだけどね!」のような内容で、疲れます。 ナルシスティックという表現が妥当かどうかわかりませんが、全編通してイタいので、序盤でそれを苦痛に感じない方にはオススメです。私には無理でした。 | ||||
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ドラえもんが 素材となり すこし不思議(SF)を 描こうとしたという動機が、隔世の感がある。 確かに、ドラえもんオタクである。世界がアニメ的だ。 それが、クジラとどう結びつくのかが、よくわからない。 ドラえもんとクジラを無理やりくっつけることで、苦労をしている。 物語作りが イメージをプロットして、パーツをくっつけてる感じだ。 大人の子供化、アニメ化が、確実にすすんでいるとおもった。 主人公 理帆子の 子供的困ったちゃんぶりは、意図的なのだろうか。 理帆子の「アタマがいい」という基準が不明確で、 元カレの弁護士をめざす若尾も「アタマがいい」ことをちらつかせる。 一人っ子政策で生まれた 小皇帝たちに似た雰囲気がある。 あくまでも自分中心の感覚で、見下すと楽しいという感じだね。 理帆子と若尾は、恋愛ごっこで、人を愛するとはどういうことかが、 わからないまま キスしてセックスする。 主人公は 高校2年生なのに 男と女の あいだの関係は達観している。 別れたにもかかわらず、未練があるような、腐れ縁ぶり。 若さと言う思いっきりがない。チャンスはいくらでもあるのだから。 著者は、こういうドロドロしたものが好きなんだね。 母親と理帆子。理帆子と父親。 理帆子は、ファーザーコンプレックスにどっぷり浸かっている。 Sukoshi denai Farthercomplex. 理帆子を撮りたいと言う高校3年生の先輩 別所。 この存在が 不明なのだが、どこでも、理帆子の前に現れる。 ようするに 別所は、ドラえもんであり、父親だった。 という すこし不思議な物語となっている。 Sukoshi Foolish Sukoshi Freeze Sukoshi Fuzzy! | ||||
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良品と書いてたから買ったのにかなり状態が悪かったです。 まぁ安いから仕方ないか | ||||
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冒頭から人を見下すジクジクとした心理描写が長く続き、退屈で、展開の楽しみを見い出せませんでした。そこからの変化が主題なんでしょうが。 序盤で感情移入出来なかったのが最後まで治りませんでした。 泣き所のオチも超展開でポカーンて感じです。 毒々しい中にたまに癒やしがある程度でしょうか。 読後のカタルシスも無く、自分には合わなかったな | ||||
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ツナグを読んで、びっくりしたので、すぐにこの作品を手に取りました。 結果、大失敗でした。 基本、プロットはいいところもあったと思います。 エピローグから感じる予感に、結果、母の死。そして父親の姿が実に美しく、 理帆子さんの姿に重なってゆく。 それだけでよかったと思います。 そこまでの大いなる独り言。つまらないつまらない自慢と、恋愛話と、狂気。 これらのすべての前置きが全部無駄。なおかつツマラナイ。 時折、藤子F不二夫先生の名作が出てくるのですが、また、各章のタイトルに 使われているのですが、何の意味もありません。海底奇岩城は、本当に名作なの ですが、この作品に使われると、はっきり汚された感じがします。 残念です。 このお話、150ページ位で、スッキリさせたら良かったのに。 10点。 恩田さんの当たり外れを思い起こさせた作品です。つまらない。 かなり怒ってます。 | ||||
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本作は書店でフト手にしたものだが、非常に深く後悔した。作中で、<頭の悪い>、という差別語風の形容が頻出するのだが、その形容を拝借すると、<頭の悪い>作家が、<頭の悪い>に仲間に囲まれた<頭の悪い>ヒロインを題材に、一人よがりの訳の分らない物語を書いてしまったという印象の救い様がない作品。 藤子(F)氏、特に「ドラえもん」中の各種の道具をモチーフとして、「流氷に閉ざされて死んで行くクジラ」をメタファーに、閉塞感の漂う現代社会の中で生きる人間(の成長?)を描いているらしいのだが、物語の構成手法、登場人物のキャラクター設定共にお粗末で読むに耐えない。小学生の頃から本を読みこんでいるヒロイン(=作者)が自身の事を<頭が良い>と思い込んだ上に<頭の悪い>仲間を蔑視し、「現実世界に現実感を覚えないと達観している」という設定はまさに噴飯物。女子高生の未熟な人生観、他愛のない友人関係やグズグズとした恋愛ゴッコ(結果としてのストーカー騒動)を読まされる読者の身にもなって欲しいと強く思った。 全編が幼児レベルの思惟(という程のものでは当然ないが)で貫かれた唖然とする程の駄作。元々、時間潰しのために手に取ったのだが、本当の時間潰しになってしまった。 | ||||
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芯がない、というとあまりに乱暴かもしれませんが、結局何が言いたかったのかよくわかりませんでした。 まずタイトルの「凍りのくじら」は一要素の域を出ず、タイトルにするならもっと印象づけるような掘り下げが欲しかったです。 重要なキーワードである藤子・F・不二雄のエピソードやドラえもんの話も、トリビアとしては面白かったですが、それを語る主人公が影響を受けている様子が見受けられず、後半はただ単にうんちくを披露しているだけに感じました。 ドラえもんの秘密道具を使った例えや話もはっきり言って「うまいこと言ったでしょ感」が拭えませんでした。 また、少し〇〇でどこか冷めていて周りの人間を冷静に馬鹿にしている主人公。 はじめはその視点と語り口の生々しさが面白く嬉々として読んでいたのですが、話が進むにつれて 「えっ?なんでその行動?選択?」みたいなことが増えていきます。 一応内面の理由付けがされている場面もあるのですが、衝動でごまかしているような場面もあり、なんだかイマイチ主人公に共感出来ませんでした。 生い立ちや今直面している不幸な状況の背景なども、よくあると言えばよくある(もちろんフィクションの世界ですが)話だし。 最後のトリックもよくある作りで、小説を比較的読む方なら後半の途中でわかってしまうとおもいます。 なんだろう。 なにかこう全体的に中途半端でパンチがなく、だからといってしみじみと感動するわけでもなく、 いろんな要素をとりあえずちりばめて、一応落とし所を見つけて着地させました、みたいな印象を受けました。 出だしが面白かっただけに残念です。 酷評になってしまいましたが、さらにどうしても一つだけ納得できなかったことがあります。 こんなにドラえもん好きな描写されていて、漫画も映画版もチェックしている主人公が 「テキオー灯」の名前を思い出せないとかありえません。 この描写が一番がっかりしました。 | ||||
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感動するところはもちろんありました。 でも、旧姓とはいえ自分の親と同姓同名って名前聞いてすぐに気付くよね??ってつっこみたくなりました。 『冷たい校舎の時は止まる』でも名前のトラップがあり、またこのパターンかと思いました。 | ||||
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