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凍りのくじら
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凍りのくじらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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主人公が本当に嫌な性格。その性格の悪さがリアルすぎて(うっすら心当たりもある)、本当に読んでいて嫌だった。 ストーリーがなかなか進まないのも相まって、200ページくらいで挫折しかけた。が、オチに気がついた後半は、山を駆け下りるように、あっという間に読み終わった。 他の方のレビューのとおり文がくどい、前半が長すぎてだれる。けど、この主人公のイヤ〜な性格を、こんなにリアルに表現できるのは流石。 辻村作品だと「鍵のない夢を見る」「傲慢と善良」の方が面白かった。 | ||||
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最後が少し唐突 | ||||
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ほんとに高校生?っていう感じ。普通の高校生ってこんなに頭のいいセリフ言わないよなあ、と思いながら読みました。ドラえもんはまあ・・・どうでもいいかな | ||||
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お話の構成は面白かったんですが、いかんせん不要な内容や記述が多すぎて本の8割ぐらいまで読んでてしんどかったです。最後まで読もうかどうか心が折れそうでした。 かがみの孤城もそんな感じだったので、これが著者のスタイルなのかな。 比較すると、かがみの孤城のほうが前置きが少ないのでまだストレスが少なかったです。 | ||||
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評価の高い作家さんなので、 何冊か買ってみました。 この本が、辻村深月初体験です。 第一印象は『少女小説』。 読み始めて少し経ち、 一度本をとじて、 頭のギアを入れかえました。 昔の本を読むなら、 昔の文体を覚悟しますし、 ミステリーなら、 うだうだとオチまでが長い、 前フリに耐える覚悟をします。 ホラーなら恐さへの覚悟。 SFなら意味不明への覚悟。 純文学なら、 近視的なシツコイ表現への、 覚悟が必要です。 これは、 少女漫画みたいな表現の小説。 なるほど、と。 で、読み始めましたが、 次の印象は、 おお、いいね。でした。 主人公が、悪者なんですよ。 ジェイソンとか、 ハンニバル・レクターとか、 悪の主人公を読む感じ。 殺人鬼とかじゃないですが、 性格最悪な、クソ人間です。 一人称なので、 こいつはホント根っから糞だなと、 ずっと感心できます。 こーゆー風に、 読者の心を揺さぶれるのは、 作家さんの力量だと思います。 解説のかたが、 感情移入と共感の話をされてますが、 そんなもんじゃないです。 これに感情移入なんかできません。 ホラーの悪の主人公のように、 心がイッちゃってる人として、 その心の内側を覗くのを楽しむのが、 正解だと思います。 で、読み進めるうち、次第に、 小骨が喉にチクチクするように、 喉越しの悪さが気になりだしました。 それは物語とかキャラクターとか、 そーゆーのの不快さではなく、 文章の読みにくさにです。 ぼくの勝手なイメージですが、 この作家様は、 設定やあらすじなどの、 プロットを組み立てるのが得意で、 そのためにアイデアを絞り、 丁寧に作り込む方なのかなと。 で、いざ、 骨組みと土台が決まったら、 あとは感情と筆のおもむくまま、 勢いでバーッと書かれるのかなと。 なんというか、雑なんです。 日本語のつかいかたや、 語順や、語り方が。 もうちょっと、プロなら、 リズム感とかあるだろと、 何度も集中力が乱れました。 漢字のあてかたも、 AとBなら一般的なのはA、 なのに、わざわざ、 急にそこだけ文豪に倣ったのか、 マニアックなBをつかったりとか。 なんだよ集中させてくれよと、 なんどもイライラしました。 この文庫はとてもキレイで、 表紙のカバーやページの紙質も、 こんなキレイなの、 あんまりないぞと驚くほどで。 断裁も、糊付けまで、 ものすごく整っていて。 その外見の美しさをみるたび、 また手にとって、 読みたくなります。 嫌になっては、また読みたくなる。 これを繰り返し、 なんか評判によると、 オチが売りの作家さんみたいなので、 諦めず、 最後まで期待して読みました。 その、とか、 それ、とか、 そこ、とか、 そして、とか、 ムダに多いなと。 ここにはいらんだろと。 いちいちツッコまされ、 脳内で読みやすく変換する、 めんどくささに苦しみ、 足し算だらけで、 引き算をしらない、 説明だらけの文章にも苦しみ、 (アイドルのバラエティ番組で、 妄想恋愛ドラマの脚本を、 アイドルが書くことがあり、 あれに似た感じといいますか、 芸人さんのネタで、 プロだなと感心するのは、 パッと状況を客に理解させる、 さりげない会話とかですが、 逆に素人くさいなと思うのは、 コントの頭に設定をぐだぐだと、 説明しちゃうやつ。 あれに似てると言いますか) やたら説明するわりに、 泣いた。笑った。食べた。と、 そこ、急にアッサリ! と、表現に違和感があったあと、 叫んだり、祈ったり、嘆いたり、 表現が大袈裟になることに、 さらに違和感が増し。 さんざ引っ張ったのに、 たぶん誰にでも予想できるオチで、 蛇足感のあるエピローグへと、 ぐだぐだ続き、 あれまと、本をとじました。 まだ一冊めなので、 買ったぶんは読もうと思います。 でも、『あとで買う』リストの、 著者様の作品は全部、 削除しちゃいました。 | ||||
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他の方もおっしゃっていますが、前半の主人公の感情に寄り添えるかどうかで結構評価わかれると思います。 軽薄には付き合うけど「ほんとはこう思ってる」という描写がひたすらにある前半部分、母親や友人を見下しているわりに、支援などはちゃっかりしてもらっている等、思考行動台詞すべてがなかなかにイタくてなにこの子!!??となり前半は本当に苦痛で見てられませんでした。。。。 後半は物語が動いていくのと、前半の対比で、りほこ人間らしさが出てくるのでそこまで気にならなかったですが、とにかく前半は主人公りほこの感情と一緒に読み進めなければいけないような箇所も多く、そこが結構つらかったです。 文章は読みやすくて綺麗です。 学生の時とかに出会えていれば、また読み心地が全く違った作品なのかな~と思います…! | ||||
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物語に出てくる「少し不思議」がまさに現れている作品。 子と母の関係性や情緒が絶妙。 別の作品の登場人物が出てくるところ素敵。 辻村深月作品は全部読んでみたいと思える所以だなと。 | ||||
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読んでる間は面白そう、と思って苦痛は無かったが、読み終わってみると、なんか良くわからん、と思ってしまった 主人公が好きだったような、そうでもなかったような、リアリティがあったような、そうでも無かったような…… 文章は凄く読みやすいのでお勧め出来ないわけではない | ||||
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読後感はすっきり優しい気持ちになれますが、如何せん前半2/3が長すぎる。 辛抱して読み進めてください。 | ||||
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主役と若尾の無責任さが、後で絡み合うまでが長い。 まあ、こういう文学少女がなんとなく周りのリア充を見下している、と考えればリアリティはあるのだが、それにしてもこの主役に見下されている女友達が可哀そうである。 そして、別所・・・。 実はこの無責任な奴らだらけのストーリーの中でも一際無責任なのが別所である(笑) 主役は何故か別所のことを神格化し、無理解といっても病人でありながらもずっと世話を続ける母親を蔑み続ける描写が続き、どうにもイライラする。 ただ、主役が「実は私は若尾だった・・・」と気づいてからのストーリーは面白くて読み応えがあるのだが、「もっと、はよ気づけよ(笑)完全に同じ穴のムジナだろ」と思ってしまうのは私だけではないだろう。 さらに、最後の叙述トリック(?)もいくらなんでも無理がありすぎて、この作者の本としてはあまり引き込まれるものではなかったかな。 | ||||
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もう10年くらい前に単行本は読んでいて、今回文庫で再読。 初めて読んだ時にはただただ「良かった!」と思ったのは自分自身が若かったんだな(笑)。 今読むと、主人公の青さと自己愛(気付いてないでしょうが)にちょっと辟易しますね。 この、周りを俯瞰しながら他者を見下ろして物語が進む感じがまさに辻村作品の真骨頂なのですが、初期の作品ゆえにかなり作者の「私、小説書いてます」感がすごい。つまり、辻村さん自身も若かった。十分文章は上手いですが、「小説を書く!」という自分の気持ちをコントロールできていない雰囲気です。でも辻村さんがすごいのは、ここから何作も経て、きちんと伝えたいことと文章とのバランスをとっていることです。現在の辻村さんの作品はその案配がとてもうまくとれていて鼻につく部分がうまく中和されています。さすが。 今作品も、伏線や物語の流れは私は好きです。ただ、若尾のくだりがしつこすぎるのと、終始主人公が「人と違う」自分に酔ってるのが話を単純に楽しめなくしています。この作品を読んで、辻村作品から遠ざかるのはもったいないです。辻村さんは一作ずつ成長しています。とても若い段階でデビューして、そこからコンスタントに作品を書き続けているのは本当に極一握りの人だと思います。何人も消えていく中で直木賞を獲り、なおかつ現在も第一線で活躍する彼女の作品の一部として、読んで損はないと思います。 | ||||
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友達が絶賛していたので読んでみましたが、私はあまり内容の意味が分からなかったので人によると思います。 | ||||
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人間観察の才能に恵まれた主人公理帆子、高校時代の友人、先輩別所、恋人 だった若尾との会話、主人公が達観してるのか、これが高校生の会話か?という 違和感が読中ずっと感じながら読み終えたという感じ、感情移入しにくい作品だ ったことは確かである。 | ||||
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作者はきっと、ドラえもんのような世界観の作品を書きたかったんでしょう。 物語の中に仕掛けられた小さな仕掛けと、そこから描き出されるクライマックスは、まさしく藤子・F・不二雄の描くSF(SukoshiFushigi)な世界。 逆に言うと、作者のその意図が理解できないとこの物語を上手く消化する事は出来ないでしょう。 うまく入り込む事さえできれば、ドラえもんのようなほんのりとした淡い読後感を楽しむ事が出来ます。 1点気になるのは、冗長過ぎる事。 終盤はそれなりに熱中する事ができますが、序盤は非常に退屈なストーリーが続きます。 作者の特徴の1つのようですが、それにしてももう少し添削して、ギュッと濃縮しても良いのでは? 藤子・F・不二雄的世界観を描くのであれば、むしろその方が良いと思います。 本作でいえば作品の柱をなすプロットは、『時をかける少女』と同じぐらいのボリュームでも十分足りる内容だったように感じます。 また、作者は各著作に横断的に登場人物やストーリーを登場させファンはその連携性を楽しんでいるそうですが、それぞれの一作品だけを取り上げた時、実際それは必要なのでしょうか?本作でいえば、「ふみちゃん」は登場させる必要は無かったのでは?クラスの同級生たちも必要だったか?いずれ同級生たちの物語も描くつもりなのか?そういった一つ一つが、作品を冗長化させ、完成度を落とす結果になっているように感じます。 | ||||
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私の場合、始めに『太陽の坐る場所』→『光待つ場所』→『ロードムービー』→『冷たい校舎の時は止まる』→と、結構バラバラな順番で読んでいたのですが、著者の登場人物の絡ませ方や、登場人物達に愛着を持っているので、『凍りのくじら』はむしろワクワクしながら読めました。 この本での収穫は、『光待つ場所』でいい味を出していた、いくや君の幼い頃の様子が知れたことです。 なので、理帆子は私の中では脇役的な印象だったので、それほど嫌悪感もなく流せました。 一つ残念なのは、冒頭で好きな女性に選んだアクセサリーがブレスレットなのに、最後に母が遺していたアクセサリーがネックレスだったことです。会計時に席を外させたので、買い替えたのか?そんな面倒なことはしないだろうし・・・。もしくは買ってないのか。 これが同じだった方が、SF(少し不思議な)物語としてはしっくりきたのにな。と思いました。 | ||||
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発展途上の女の子の物語ですが、彼女なりの悲しい過去は あります。でもそれはどこにでもあるような程度。 そんな彼女の成り立ちがちょっと弱いかな、浅いかなと感 じました。そこが浅くて弱く感じるのでその後の話に説得 力がないのです。 それなりにきちんとしているのに、一方でわけのわからん 元彼を引きずっている。若さはそういう混沌としたものを 行きつ戻りつしながら過ぎていくものかもしれないけれど、 そこに一貫性がなく、中途半端だし、あまり共感できない。 周囲に起こることをただ受け入れながら、客観的に少しな んとかと評しつつ、だらだらと過ごす。ここも間延びした 感があったなあ。 そしてラスト近くで自らの行動の無責任さの結果に気づき、 やっとアクションを起こす。 そうか彼だったんだ、なるほどとは思うが、それじゃあ彼 の力がないと自立できなかったのかと... 若さゆえの未熟さを抱えた女の子の成長する姿を描いたの かもしれないが、その源泉、考え方に今ひとつ納得感がえ られなかった。 | ||||
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綺麗な本です。が、眠くなってしまう・・ わたしだけなのかもしれませんが。 何となく退屈に。 眠れない夜に読んでいました(笑) | ||||
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最近、この本の著者が直木賞を受賞されたそうですね。確か新聞に載っていたのですが、やはりドラえもんがお好 きなようです。 始めは表紙になんとなく魅力を感じて読み始めました。中身については、ストーリーは面白く、ドラえもんの道具 を使った表現を使う小説もなかなか無いので、斬新さを感じました。 しかし、この中の若尾という人物が登場してから、読み進むにつれて読むのがとても苦しく辛くなりました。ただ 小説の中の人物なのになぜこんな気分になったのか…それは、このキャラクターがすごく現実的に描かれていたから だと思います。私自身もこういう人間を知っています。もちろん同じ名前で全く同じ性格…というわけではありませ が、現実に若尾と同じ人間は存在しています。常に自分を正義だと信じ、正当化して、きれいごとを言い、他人を馬 鹿にする。そして、他人に何か指摘されると、何も反省もしないいままに、「確かに、俺は〜だ。」と一見分かった ような口を聞く癖に、本当に彼が言いたいことは「だが俺は〜」とまた自分を正当化しだす人物。(ちょっと分かり にくい表現ですいません。)KYというと少しズレているかもしれませんが、相手の言いたいこととズレた所で反論 してくる人、この小説にあるような人実際にあったことがあったので、読んでいる間にもとても感情移入してしまい ました。こういった人物や心情描写については本当に現実的に上手く書いていたので、すごいと思いました。 なんとなく、深くて重い作品であったと思うので、他の作品でもっとドラえもんをもっとやさしく、明るいイメー ジで登場させてくれればと思い、評価を3にしました。 | ||||
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この間時間があったので 長い小説が読みたいと思って 読んでみました。 読んでるときもそうでしたが、 読み終わっても 感想は一言に尽きます。 なんか、、、 不思議な感じ。 最後には全部つじつまがあって なるほどなーとは思うんですけど、 なーーーんか 不思議な感じが残るんですよ。 読み応えはあるけど なんていうか達成感が感じられない感じ? ディズニーとか好きな人は、 私みたいに感じる人も 少なくないかもしれません。 ただ、複雑な主人公の心情だったり、 ドラえもんの道具は すごくわかります | ||||
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主人公の気持ち、というより気分をよく描いている。ドラえもん道具とからめた構成も悪くない。忘れてた道具がクローズアップされたりして懐かしい気持ちになった。ちゃんと道具の解説が章ごとにあるので、ドラえもんを知らない人でも大丈夫なはず。光が重要なようでいて、光に照らし出される“くじら”っていう存在が重要なわけで、つまりは自然を写実的に写しとる風景写真ではなく、ポートレートなんだよな、この物語自体。描きたい感情のために描かれてる小説。でも、人間が人間の為に描く小説って、そういうもんだよねまぁ、おもしろかったです。 | ||||
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