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凍りのくじら
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凍りのくじらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全166件 41~60 3/9ページ
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著名な写真家で、藤子先生作品を愛する父が失踪して5年。高校生になった理帆子は、人間関係に真剣になれず、冷めた目線で生きていた。そんな時、写真を撮らせてほしいと言う青年と出会う。その出会いが彼女を少し不思議な物語へと導いていく。 『ドラえもん』の秘密道具をキーワードにしていることで興味を持った一冊。作中での『だけどそう考えると、僕らはラブストーリーもSFも、一番最初は全部「ドラえもん」からなんだろう。大事なことは全部そこで教わった』という表現はまさにぼくにも当てはまるなと。それほどまでに『ドラえもん』はジャンルを問わない大名作。その共通体験である秘密道具があるからこそ、物語がより立体的に感じられて面白い体験だった。 人に対して斜に構え続けていた理帆子。理想を掲げてそこから前借りした自尊心でしか生きられなかった若尾。どちらも自分と重なる一面があって胸が痛くなった。不器用ながらも理帆子が自分も若尾だったんだと気づくシーンは印象に残る。ただ、理帆子は結果として救われたんだけど、若尾とのエピソードは長かった割にあんな風に終わってしまったのが残念。若尾に対してもう少し早く向き合って、愛を向けていたらよかったのにね。若尾のことだけはずっと見下して接していて、理帆子が抱えていた甘さの象徴として切られてしまったイメージ。若尾は愛されてこなかった(愛に気付けなかった)んだろうなってことが透けて見えるのに、光ではなく呪いをかけて終わったのが気になってしまった。けじめをつけるなら、あんなことになる前に向かい合って終わってほしかった。 全体的に若さを噛みしめる青春小説で、展開もなかなか重い。理帆子の性格も一癖あって、もう少しほのぼのした物語でドラえもんとの交流を見たかったかなと感じた。 | ||||
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何だか汚い。中古本? | ||||
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辻村さんの小説は大好きなのに。すみません。全然面白くありませんでした。 いつ面白くなるのかと思いながら読みましたが、最後までガッカリ。。。 ドラえもん好きな人には面白いのでしょうか? 辻村さん作品には珍しく登場人物に魅力も感じないし、人物の関係性もイマイチ意味不明。 | ||||
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まずドラえもんの話も交えて楽しい所はありました。 しかし痛さは誰にでもある。利己的、人を見下すところも薄くはあって良いと感じた。濃くは利他的で、共同体的で、友愛的で、ほんの少しでも感謝できる精神が大切。 しかしこの小説では、元彼をかなり良くない感じで描いている印象。誰にでも痛さはある。やはりワンピースのように、痛い人にも愛着や、希望が湧く描き方が僕は好きです。ワンピースの痛い人といえばバギー(利己的、等身大の自分ではない、愛が薄い)とかですが、尾田先生が1番好きなキャラクターはバギーとも言っている所に安心感が芽生える人は多いと感じます。 辻村さんがこの本の後に書かれたかがみの孤城では、痛い過去を持った人も二元論で裁かず、愛着と希望を感じられる作品となって個人的には大好きな小説となりましたが、この小説では二元論が多く感じて、んー違う!と感じちゃいました。 しかし、楽しい所もあるので、好きな人には面白い小説だともおもいます。 | ||||
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今まで私が読んだ作品の中には、「それが何か?」ってな感じで、今作前半300ページの内容だけで終わったような作品も有りましたが、この作品は後半でその全てを回収し昇華させています。私の好きなアニメ「百日紅」にて、娘応為が描いた地獄絵図を父北斎がたしなめるセリフが有ります。「おめえは描いたら描きっぱなし、始末をしねえ。」と。今作はちゃんと始末が出来ており、それだけに深く感動するし、久々に嗚咽を漏らしてしまいました。前半をしのげるか否かは貴方次第です!超おススメです! | ||||
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情景や人間心理の繊細な描写と、感動ありドキドキありの物語です | ||||
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現実に人間の関わりと思いの一端を、巧みな表現で描かれていた。知らぬ間に引き込まれた。 | ||||
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読後感はすっきり優しい気持ちになれますが、如何せん前半2/3が長すぎる。 辛抱して読み進めてください。 | ||||
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読書好きの知り合いにおすすめしてもらい購入。 辻村深月氏の著作は初めてでした。 ドラえもんとのび太の活躍を、ブラウン管の前に齧り付く様にして観ていたあの日々。そのドキドキを思い起こさせてくれるような物語でした。 のびたとは似つかないけど、本書の主役である芦沢理帆子が、徐々に迷い込む心の迷宮。そこから抜け出すことはできるのか?物語を彩るドラえもんのひみつ道具たち。茨の道を進む理帆子を見守る読者との構図は、さながらドラえもんそのもの。 冒険心の炎が灯った事がある、すべての大人にオススメです。 | ||||
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この小説は自分との向き合い方を考えさせられます。過去の行動に自分の意思の不在を感じとることがあります。学校にしたって小学校、中学校、高校と自ら進んでというより周りの大人に言われたり、友達も行くからみたいに流されて通ってたのかとそういう意味で主人公の少し不在に共感しました。 | ||||
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本の帯が破れていました…捨てる方が大半だと思うのですが私はショックでした。 | ||||
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少し・不在(S・F)な、ドラえもん愛 女子高生が主役の連作短編集。 失踪した父、病におかされた母、精神が不安定な元恋人、安らぎを与えてくれる謎(?)の男子。ドラえもんの道具を象徴的に使い、物語が展開していく。ドラえもんラブな読者は感涙ものだろう。 ラストはそうか・ふむふむ(S・F)と、意外なオチをつけてくれた。ストーリーは、すごく・不思議(S・F)だが、?となる、少し・不可解(S・F)なくだりもあるね(S・Fを多用してみた)。なるほど、本作品ではあの天才ピアニストの彼が登場か。 著者は、心にしこりのようなものを持つ女子の描きかたが巧いね。勉強ができても、裕福であっても、異性にモテモテでもどこかにぽっかり穴があいたようなキャラクターが多いように思う。そこが、彼ら・彼女らと同世代の読者の共感を呼ぶのだろう。 | ||||
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終始現実世界の様々な心理描写が続いていたので、この調子でどんな落ちがくるのかと思っていたら、 最後にミステリーな急展開にはビックリしつつ、そう来たか・・・と思いました。 また嵌められたな。なんて思いました。笑 しかし、その急展開、少し心が温まりました。 しかし、そこまで読み進めるまで、結構不愉快な所が多いかなと感じました。 主観ですが、辻村さんの作品の中では、決して上位には入りません。 | ||||
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そうですね。 なせドラえもんが面白いのか。 それはドラえもんが出ているからだ。 のび太くんと一緒になって歩いてくれるからだ。 この小説を読む際は、ぜひ文中、あなたが理帆子ちゃんと一緒なって歩いてあげてください。 | ||||
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面白いです 学生だけでなく、学校の先生にも読んでほしい作品です 何故かって?それは序盤にあります 漫画を読まない人間は小説も読まない。活字に対する真理が書かれているからです 「大人は漫画を馬鹿にするけれど~省略~私は愕然とする」 これだよ!これ!活字に触れない人間はとことん活字に触れません。小説でも漫画でも歌詞でもそうです この文章だけで読む価値があります。作者さんに感謝! 主人公の達観具合や他者への気持ちが気持ち悪い、という声もありますが彼女自身冗談抜きで頭が良く、両親の不在や親身になってくれる両親の友人の存在(何故こんなにも親身なのか?という疑問も含めて)など周囲の環境も踏まえてこうなってしまった感がありますね でも若者らしいというか、寂しさを飲み会で埋めていたり、ゴミ男とダラダラ関係を続けていたりとそういった人間らしさもあって私は憎めないです 私だったら家でゴロゴロ読書、あとバイトかな 学校の描写もとても現実的でいじめられっ子(村八分ちゃん)の描写やそれに対する周囲の反応も「うんうん。分かる分かる」となります お母さんとの喧嘩のやり取りや、価値観、見解の相違なども「あー分かる」といった具合で共感出来ます 更に小学校の先生による悪い例として取り上げられる不愉快さ、これも共感できる人が大勢いるのではないでしょうか 自分じゃなくてもクラスメイトが特にこれといって悪いことをしていないのに「これは悪い例です。みなさんは真似しないように」とスケープゴートにされたところを見たことないでしょうか この時の主人公の「ぜってー忘れねえ。てめえが死んでもてめえの愚かさをぜってー忘れねえからな(意訳)」 これがまた共感の嵐を巻き起こします。教師って大抵クズだよねうんうん! 欠点としてはスピード感と言いますか、前半あった疾走感が後半失われてしまったが残念ですね そしてネタバレはしませんが最後は割と使い古されたネタを持ってきたな、と 勘付く人は勘付きます あとゴミ男に対しての制裁描写がないのは残念です。社会的制裁を受けたシーンが欲しかったですね そんな訳で面白かったけど星4です それでも面白いのでおすすめします | ||||
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最初展開が遅くて、面白くないのかなとイライラしたが、若尾大記くんが暴れだしてから面白くなってきた(ドラマ化したら坂口健太郎くんだろうな)。章毎に付けられるドラえもんの道具の名前。それに象徴される内容。(著作権に引っかからないか心配するが、しないだろうな、だってこれが縁で映画の原作も書くらしいし) そして最後のどんでん返し。そういう小説だと思っていなかったのでびっくりした。久しぶりに面白い小説読んだ気がしました。ただ「凍りのくじら」の意味はよく判らない。わかる人、教えてください。 | ||||
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◎前半1/3位まで、面白み無しなく、だるい展開。 ◎終いの方に近づいて来て、不法投棄現場の冷蔵庫の 辺りから麓までの間の流れに、強い"既視感”あり。 初めて開いたページなのに。 この作家さん、この1月下旬まで知らなかった=コレまで読んだことが無かった 筈なのに。Sukoshi・ふしぎ(かなりの・既視感)。 何か映像作品化され事が、以前あったのだろうか?(もしかしたらソレを観たのか?) この辺りから仕舞いに掛けて、断然感動した。 ◎理帆子と別所あきらの個性がとても大人(すぎる)。 彼女らは高校生の設定だが、思考、認識、会話内容が全く高校生レベルの 内容じゃない。随分大人びている感じに、少し・違和感。(何故かは、読後に解るが・・・) この作品の読後に、何かに似ていると考えていたら、感動(ファンタジー)作品の、 アメリカ映画【セイフ ヘイヴン】2013年 が、仕掛け要素がとても似ていた。 【セイフヘブン】はニコラス・スパークスによる原作があるらしいが、 この仕掛けの類似性に、Sukosi・ふしぎ。 | ||||
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10年ほど前に購入してからずっと愛読している本です。辻村さんの本は等身大だけど独特な世界観で、歳を重ねるごとに登場人物の色んな気持ちに気付けるようになるなと感じます! | ||||
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忙しい日々にひと段落がつき、少しの暇を持て余した時にふと本を読もうと思った。作者の本を今までに読んだことがあるわけでもなく、ただネットでいろいろと検索しているうちに出て来たこの本に興味を注がれた。学術書ではない小説を読むなんて久しぶりだった。ただただ読み始めから引き込まれて一気に読み干してしまった。作者はなにを感じながら何を読者に伝えるために書いたのだろうか。とても共鳴できる本であった。またもう一度読み返したい。この本にはきっと一度では味わえない深さがある。 | ||||
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辻村深月さんを読むのは2冊目ですが、すごくおもしろかったです。高校生の女の子が主役なんで、おじさん(当方)には入ってこないかな?と心配だったのですが、心配ご無用読み易く共感するとこもあってすごくおもしろかったです。お気に入りの作家さんがひとり増えました! | ||||
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