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ホワイトアウト
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ホワイトアウトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全73件 21~40 2/4ページ
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本文も然る事ながら、関口苑生氏の解説も良い。そう、本書は精密で緊迫感を持った美しい文面で構成され、戦後の日本人が忘れた「大切な何か、大切な誰かを命懸けで守る」という価値観がシンプルかつ骨太に描かれている。エピローグは、泣けたね。 | ||||
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日本最大の貯水量を誇るダムが、武装グループに占拠された。その状況下でただひとり、身動きの取れるダムの運転員がいた。絶望的な状況。それを乗り越えてもなお、絶望的。ハードアクション・サスペンス。小説ってアクションをこんなにも描けるものなんだなー24のジャック・バウアーみたい。でも、それ以上に人間描写がすごいんだ。ただのアクションものではなく、一人ひとりの行動に理由がある。必然性がある。人間が動くから、物語が動く。話の展開も、そうとう考えぬかれている。巻末の解説にもあったが、もう一度ゆっくり読み返してみたい。 | ||||
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ずっとこの作品を誤解してました。 雪山の極限状態。 結末は、仲間を見事助けて美談に終わるか、 仲間を見捨てて生き延びてしまった葛藤かの、 2つに1つじゃないか。 なんてありきたりな作品なんだ。 読む前からわかってると。 とんだ誤解でした! 壮大なテロ事件。 にもかかわらず実際に起きそうなリアリティがある。 テロという政治や社会問題を扱ったものと思うけど、 そこには一人一人の人間ドラマがしっかり描かれている。 一挙に読めました! ものすごいおすすめ小説です。 | ||||
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本屋大賞1位はダテじゃない。静かに始まるこの小説は途中からの佳境は凄まじいまでの展開を見せる。登場人物は全員がキャラが立ちまくっていて感情移入もものすごい。ちょっと主人公が幸運すぎるところが荒唐無稽だけど、そんなことは感じさせないほどの筆力は、たっぷり4時間楽しめる骨太のアクションは読後感も最高。 類似の小説に、東野圭吾さんの「天空の蜂」があるが、こちらも面白い。発電所テロという共通項はあるものの、ホワイトアウトはアクション性が強く、天空の蜂はトリック(技術)が読ませどころ。 映画化されているが未視聴。この本だけのイメージだとハリウッドでの映像も十分に可能な、壮大なスケールのこの小説、とっても面白いです。 | ||||
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表現力がすばらしいです。 山屋で電気系技術者の私としては、ちょっとおかしいんじゃないのと突っ込みたくなる箇所もありますが、その辺を差し引いて余りある圧倒的な迫力。 絶対支配的な自然、それに対抗する巨大な人工構造物、そこでうごめく意思ある人間、の対比も見事。 引き込まれてしまいます。 | ||||
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奥遠和開閉所に勤める富樫は遭難者を救うために親友の吉岡と嵐の中、冬山に入る しかし、思わぬハプニングから、吉岡が傷つき、富樫一人で戻ることになるが コンパスを落としてしまうというミスから、戻る事が出来ず 結局、吉岡を死に追いやる事になる。 それから一年後、吉岡の婚約者の千晶が、吉岡の思い出を追って奥遠和にやってきたが しかし開閉所はテロリストたちにのっとられる。 雪深い山奥のダムというクローズドサークルの中で、富樫とテロリストそして千晶など 複数の人たちの思いが複雑に交錯する中で、主人公は一人でテロリストたちと戦う事を選ぶ それは自分のミスから死なせてしまった親友への償いでもあった。 こんな感じで物語は進みます 一人で悲壮な覚悟で戦う、主人公の姿は非常に魅力的です 冬山という環境で重視される風景の描写は弱いですね。 それが少々、残念です。 登場人物たちの心象描写はけっこうよく出来ています。 一番によかったのは、冬山のダムの開閉施設という、特殊な設定をしっかりと書いている事でしょう 作品を書くにいたって作者はかなりダム施設のことを調べていると思います | ||||
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ダイハードのようなストーリーでした。 文章も読みやすく、 ストーリーも楽しめました。 結末は少し物足りないような気が・・・。 著者の作品は、 他に『奇跡の人』を読んだことがありますが、 個人的には『奇跡の人』の方が好きでした。 とはいえ、 今作品もよくできていたと思うので、 評価は星5つとさせていただきました。 『ホワイトアウト』の映画版は観たことがないので、 そのうち観てみたいと思います。 | ||||
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舞台は雪の降りしきるダム。ある日、そこが銃を持った男たちに占拠される。 私は、映画のほうを先に観ていた。それも面白かったが、原作もやはり面白い。同著者の「奇跡の人」を読んで、この作家の実力が分かった。作風も気に入った。綿密な取材に基づいて描かれた、スリルに富んだ小説である。 これを読むと、日本人の危機管理の甘さがよく分かる。日本は、安全が当たり前という社会なのだ。そんな平和ボケした私たちに、この本は活を入れてくれる。 犯人たちとの息詰まる戦い。緊張感が文章から感じられる。伊坂幸太郎のような軽い文体ではないので、その場面の感覚がうまく伝わってくる。犯人と主人公の戦いも、読んでいて飽きない。 主人公のタフさ、その行動力には感心させられる。こういう人を、山の男と呼ぶのであろう。普通の人間ならとっくにあきらめているところを、知恵と根性で切り抜けていく。しかも、彼は危険な場所に自ら戻っていくのである。その勇気には感動さえ覚える。人間の持つ力の奥深さ、その潜在能力、責任感がひしひしと伝わってくる。自分の仕事を途中で投げ出した、どこかの首相に読ませたい本である。 | ||||
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映画はすでに見ていたのですが、 原作のすばらしさを各方面から聞き及び、 読むことになりました。短文を幾重にも重ね、 状況が鮮やかに眼前へと浮かんできます。 ただ、その描写のディテールゆえに、 そこにハマれたひとはその波に乗れたのでしょうが、 わたしはイマイチ乗り切れませんでした。 きっと近いうちに再読することになると思います。 そのときは、ストーリーもあたまに入っていること ですし、ディテール描写を愉しもうと思います。 | ||||
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「雪深い山奥のダムで、テロリスト達を相手に一人のダム運転員が戦いを挑む。」 というブルース・ウィルス真っ青のサスペンス小説。 結構な厚さがありますが、先が知りたくて一気に読めること間違いなしです。 まるで映画を観ているような感想を持ちます。(実際に映画化されているようですが、未見) おすすめ。 | ||||
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当時これを読んで依頼、これを凌ぐ作品に未だに出会っていません。 数年おきに何度でも読みたい作品ですね。 雪山の表現がなんともいえなくて実際に雪山、そしてダムにいる気分になれます。 | ||||
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雪山のイメージもゆっくりと感じ取れたし、<亡国のイージス>の ようにノンストップでサスペンスアクションの場面が浮かんできて 手に汗握る小説です。おすすめです。 | ||||
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かつて、読書が嫌いだった私が、人から勧められ この本を読んで初めて、読書の楽しさを知った。 頭の中に雪山のイメージがサーっと浮かび、 ノンストップでハラハラドキドキしながら 読みきった。 描写がとても細かく、親友を見殺しにしてしまったと 苦しむ主人公の気持ちや、その罪滅ぼしのように 親友のフィアンセを、テロリストから命がけで 守ろうとする姿が強く心に残った。 私の中では最高傑作! 映画には心底ガッカリしたけど、この小説は最高! | ||||
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夏こそ読んで欲しい小説。例え汗をだらだら流していても気分はホワイトアウトのためにビバーグしてしまったことをずっと引きずる主人公。それもそう、そのためにと言わないまでも相方を失ったしまったのだから。リーダーシップを常日頃とっているわけでもなく人付き合いがうまいどころかむしろ不得手な主人公がたち向かうのはテロリストが立てこもったダム。そこにはかつての相方の婚約者がいた。スケールは大きいけれ野蛮な正当化が幅を利かせていないのは氏の作品ならでは。ネタバレになるのでいえないのですが以降「ボーダーライン」などで表立ってみられるようになったテーマがここにもあります。 | ||||
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閉ざされた雪山で繰り広げられるアクションもの。人質をとって立て篭もる犯人とたった一人の男の戦いを描いた作品。 スピード感あふれる展開とその卓越した描写力で超一級のエンターテインメント作品として仕上がっている。反面ミステリー色は弱いように思われるが、ラストにおいて前半から中盤にかけての伏線が結びつき、なかなかのもの。 長編に見えるが、長さを感じさせず、最後まで楽しめた。 | ||||
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頭がジンジン、胸がドキドキしませんでした。 なぜでしょうか。 やはり大きなスリルがあっさりと回避されているからでしょう。サスペンスですから詳しく言及しませんが、富樫がダムに戻らなければならない必然性が弱かった気がします。オーソドックスにダム爆破、流域水没、人質殺害で緊迫感を確保しなかった点を意欲的だと誉めるべきなのでしょうが。 また、ダムの構造が一目でわかる図表が一枚ほしかったと思います。綿密な取材に基づいたリアリティーに溢れる描写を誇っていますが、ダム自体の描写については今ひとつ具体的な絵を想像できませんでした。 最後に、「三人称叙述内一人称」が少しくどく感じました。 | ||||
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初めから映画化をねらったような、ある意味あざとい舞台設定である。 閉ざされた雪山。 日本最大の貯水量を誇るダムを占拠した武装集団。 50億円の要求と、24時間のタイムリミット。 山の麓の住民、同僚、昔自分のミスで死なせてしまった旧友の婚約者を守るために、たった1人でダムに乗り込む男。 まさにダイハードそのものがだ、そこは真保裕一。 人間ドラマとしても成立していて、主人公の台詞が胸を打つ。 少し厚い本だが、読みやすいので、入門用としても最適。 これを読んで、ほかのもっと深みのある作品に手を出すのもいい。 ただし、この作品のアクション性、ノンストップのハラハラドキドキ感をほかの小説に求めると、がっかりするかもしれないが。 | ||||
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全編を通して、スリリングでテンポの良い展開、そして目の前に映像が浮かび上がってくるかのような克明な情景描写、感動的なラスト、どれをとっても最高の作品と感じました。 映画を見ているかのような臨場感がたまりませんでした。 この作品が、真保裕一の作品にどっぷりと浸かるきっかけを与えてくれました。 とにかく、楽しく一気に読める作品です。 | ||||
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映画の「ダイハード」をけっこう意識してるのが分かりますね。ロープでぶら下がって窓を銃で壊して振り子で入りこむとことか、スノーモービルとかまんまダイハード2だしね。 とても楽しめて読めました。まず、文章が軽快なので、ホントさくさく読める。これは、こういったサスペンスでは重要でしょう。流れがいいのです。チャプターごとで、視点がそれぞれ変わるので抑揚があって、メリハリとなってます。 アクションでありながら、主役の友への贖罪であるとか、犯人グループの内輪もめであるとか、それなりに工夫されてます。日本一大きな冬のダムを舞台にしたのも、かなり効果的でしたね。富樫のヒロイズムはベタだけど純粋にかっこいい。実際、仮にこんな状態になったとしたら警察に逃げ込むのが人情であって、実行不可能ゆえによけい小説にヒロイズムを僕たちは求めるわけで、それを真保は存分にかなえてくれてますね。映画は未見だし、邦画でアクションだとたかが知れてるので観る気もないけど、小説だけで十分でしょう。また、忘れた頃に読みたいね。 | ||||
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冬山版ダイハード。 テンポの良い文章と素早い展開で物語に引き込まれます。 ただ、人間を描くという部分では今一つ不満を感じました。 厳しい見方かも知れませんが、読んだ後心に残るものが薄いという感じです。 確かに主人公の自己復権にかける意気込みは、くどい程に感じます。 でも人間同士の係わり合いとなると、薄いと言わざるを得ません。 人間同士の関わりが書けているのは、犯人たちの葛藤や仲間割れくらいでしょう。 その中でも戸塚という犯人の造形は秀逸でしたが。 あと、犯人たちと警察とのやり取りも判りにくかったです。 色々文句を言いましたが、エンターテイメント作品としては充分楽しめる作品です。 | ||||
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