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嫌われ松子の一生
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【この小説が収録されている参考書籍】
嫌われ松子の一生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全218件 141~160 8/11ページ
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運命は難しいそう思いましたが 以前「幸せとは主観による者だよ」と教えてくれた友人がいました。 松子の人生は、彼女の主観的によるのかもしれません。 松子が幸せだったと言えば、私はそうは思わないけれど、 きっとその時その時は、そうするしかなかった。 そうするしかなかった、松子なりの幸せを思わずにいられません。 | ||||
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主人公の松子の行動に終始唖然。転落していく姿がかわいそうとか言うけど、全部自分で招いた行動じゃねぇかよ!!まったく考えないで行動して、案の定失敗する。これの繰り返し。 男に裏切られっぱなしでかわいそう、とは少しは思う。だけどさあ、不倫を始めて3ヶ月くらいで我慢できなくなって不倫相手の家に行くとか、指名手配されているのにそのことを言わずに男と同棲を始めるとか・・・結局この松子は自分が一番かわいいんですね。相手のことをまったく考えずに行動するから自分も相手も不幸にする。たちの悪い魔性の女です。 他にも突っ込みどころが満載。文庫本700ページの大半は松子の人生について書かれていたのに、最後はなぜか少年犯罪へと話がスライド。結局何が言いたかったんだ?この作者は。 聖書にもっとウェイトを置きたかったのだろうけど、結局それにも失敗してただの小物扱い。聖書をここまで適当に扱うとは・・・びっくりです。 どこに感動すればいいのかさっぱりわかりません。是非とも教えてもらいたいです。 | ||||
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『松子は辛い境遇の中それでも愛されようと精一杯生きた。』 だからどうした?誰だってそうやって生きているんじゃないのか?僕は彼女がそんなに不幸だったとは思わない。いつだって人生は思い通りにはならないものだし、自分の遙か及ばないところから訪れる理不尽さに、それでも真正面から対峙していかなきゃいけないもの。 松子が自分の人生が納得いかない風の空気を持っているのには全く共感できない。なんでそこまでネガティヴにならなきゃいけないんだ? 彼女の本当の不幸はおばちゃん年齢で殺されちゃったこと。自分の人生に満足いかないままに死んじゃったこと。そこだけはすごくかわいそうなことだと思った。 なおミステリーもしくはサスペンスを期待しない方がいい。松子殺人事件は話の導入部でしかない。内容は正にタイトルの通りだから。 | ||||
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久しぶりに文学作品を読んだな~と満足できる一冊でした。あまりにも精神が弱すぎる主人公に、感情移入できかねるところもありましたが、昔と今が交互にかかれて、最後には一本の線になっていく文章の完成度はものすごく高いように思います。かなりの分量がある本ですが、読み応え十分でした。 | ||||
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一気に読んでしまいました。なんか読み終えてせつなくなった。松子はお父さんに気に入れてようとがんばって、国立大を出て中学の先生になったが、そこからが、転落の人生の始まりだった。始まりは松子の死から始まって、松子の甥が松子の人生を調べていくんだけど、この松子は男の人に振り回されぱなしで、不幸な方に、不幸な方に行ってしまう。何回も幸せになるチャンスがあったのになんでと思う方向に行ってしまう。この人はある意味すごい人だと思う。何回も人に裏切られても、人を信じてしまう。すごく純粋で信じた人を最後まで何があっても信じる信念はほんとうに見ていてすごいと思った。最後は本当に切なくなった。 | ||||
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実直な家庭に生まれ、成績優秀で真面目。中学校の教師として人生のスタートを切った松子を襲う不幸の数々。なぜ彼女は殺されたのか、なにが彼女を転落させたのか・・。厳しいことを言ってしまえば自業自得という見方もできる。次々と現れる男に依存し、いとも簡単に信じる松子。裏切られるたびに落ちていく彼女の人生。こう書くとすごくイヤな感じの女性像なのだけれど、読むと気の毒になってくる。「おい、しっかりしろよ、自分で這い上がれよ」とつい言ってみたくなる。人生について考えたこともなかった若者が(松子の甥)、自分や他人の生き方に思いを深めていくというのが唯一の救いだろう。 | ||||
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典型的とも言えるグダグダ人生は、それなりにリアルに描かれていて、ドキドキしながら読みました。しかし残念だと思うのは、松子が実家を出るまでの過程に説得力がないこと。「大学出たての女教師と校長が、仕事とはいえ2人きりで旅行なんて行くのか?」「松子はなぜあのとき、自分が盗んだことにしてしまったのか?いったんはその場を立ち去るのが普通の対応では?」特に後者については、プライドが高い、波風立てたくない、という松子の性格からしても説明不能だと思います。 このように不満はありますが、一気に読めて面白いとは思いました。純粋な娯楽としては十分楽しめます。 | ||||
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中谷美紀が主役を演じるということで、手に取った本だが、上巻はテンポよく快調に読めた。簡単で、読みやすくおもしろかったが、最後の終わり方が残念に思う。えっ!?これで終わり?って感じだった。映画化された作品も観てみたいが、最後もうちょっと深く掘り下げてくれてたら、すっきりしたのに・・・ | ||||
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中谷美紀さんの帯のコメントが気になって読み始めました。最後のあたり、甥っこ笙くんの怒りが正しくて救われました。きっと松子さんも…でしょう。 | ||||
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だいだいいつも本屋に行くたびに強烈な題名が気になってしょうがなかった。松子の悲劇は「ここまでいってしまうのか・・・!」という傍観的立場で読みつつ、片や「誰しもありうる、いや私でも・・・」という両方でとらえられたまま最後まで読んでしまった。でも松子に会ったような気がする不思議な本だ。だから松子から教えてもらったことを忘れないでおこうと思う。・修学旅行の下見の悲劇を松子自身で切り抜けられたら、その後の松子はもっとちがっていた気がするいい人である前にもっと自分を大切するべし。・松子の男運の悪さは、人の意見をまったく聞かない性格のせいもある・男でいやなことがあってすぐに電話できる女友達がいたらよかったのに→熱くなって周りが見えなくなるタイプでも女同士で話すと意外と冷静になれると思うから・肉親や兄弟とのつながりは道を踏み外さないための強力な抑止効果あり→もし松子が両親や妹と疎遠でなかったら、たぶんトルコ風呂まで行かなかった気がする | ||||
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率直な感想を言えば、松子はかなり不器用で(自分の美しさをうまく活かせない)愛に飢えている(育ちによる)ごく普通の女性(よくある女性像)なのに、これぞ正に男運なし!というか、運が悪くて転落していったのだと思う。松子の心理を受け止め、優しい男性に出会えたなら、そこには平凡でも幸せな人生があったのだと思った。作者は確かに男性なのに、女性の心理をうまく捉えた転落劇を見事に書き綴っていると思いました。しかし現代でここまで自分の人生を犠牲にして、愛を欲する人間なんているのでしょうか。世の中はもっと生々しく、汚らしく、小説にもなり得ないドロドロだらけですからね。松子の心理の方がよっぽども救われたりします。表面的に築いた人生がまともでも、心がすさみ切っている女性の心の中ほど本当のミステリーではないでしょうか。最も表面的でも築いた方を器用と言うのでしょうかね。単純に、最後の公判時の笙の気持ちに泣けました。最後はあっけなく、松子が背負った人生の1ミリもわからないような、アホな若者に殺されてしまうなんて。ここまでの悲劇は、後をひきます。 | ||||
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「嫌われ松子」ってなんなんだろう、なぜ嫌われることになったんだろう?なんだろう?と思ってこの本をつい手に取りました。松子に起こる「ついてない」出来事の連続。それに対して松子は聡明で強く、逃げることなく立ち向かっていく。怖いものなしのその生き方にどきどきしてしまいました。何に対しても本気なその姿勢はなんだか私に力を与えてくれたみたいです。生きるって多かれ少なかれ「ついてない」出来事に巻き込まれること。そのとき、松子の生き方をちょっと思い出す日が来るかもしれません・・・。 | ||||
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最後まで集中力を切られずに一気に読みきった。松子は才色兼備で、衝動的で、浅はかだが女性としてたいそう可愛い人だ。松子は父に愛されたいがためによく出来る子として生き、自分のやりたいことを我慢して教師になった。しかし家族の中で父親愛情は体の弱い妹に対して余計に向けられているのではないかと思ってヒガミ、妹を憎むようになる。同僚の男性教師の前で体裁を保ちたいがために、よく考えもせずに自分が修学旅行の宿泊先で金を盗んだ犯人だと偽りを申し出る。それがきっかけで職を追われ家も出た松子は、その後はいわゆるヒモ状態の男性との恋愛遍歴を重ねる。松子は何度痛い目にあっても相手が自分の愛を必要としていると感じると、体を張って尽くしてしまう。松子にとって、男以外のことには関心がない。必要なことはこなしているだけで、松子が生きていると感じるのは、男に愛されていると感じたときだけである。自分勝手で手が掛かる男であればあるほど、松子は愛した。こんなにも奔放で強い生き方は、正直私にはできそうにない。松子は人生には嫌われたかもしれないが、平凡な人間にはできそうでできない人生を恋愛に捧げるということを成し遂げたのだと思う。 | ||||
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タイトルと映画化にあたっての中谷美紀のコメントを見て思わず購入した。だって、あの中谷美紀が『松子を演じるために女優になったのかも・・』と、言わしめているのだから。どんな話が待ち受けているのかと読み進むうち、『こりゃ!下巻も買わなきゃ』と、慌てて本屋に走ったほどだ。この本に書かれてる話は今を生きている人達みんなの中にいる人格の一つだと思う。あなたは今に満足していますか?誰かを愛した事がありますか?誰かに愛された事がありますか?正直に生きてますか?人はみな同じように産声を上げて生まれてきても 一つ、たった一つの歯車が合わなくなった時から思いもよらない方向へ行くものです。輪廻も運命もあるかもしれないけれど、変えるも自分、落ちるも自分。何に幸せを見出せるかだけで生き方は変えられるものだと思う。 松子があなたの反面教師になってくれるはずです。 | ||||
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この小説は、昭和40年代、高学歴で教師というお堅い職業に就き、きっと周囲や本人も明るい未来を信じて疑わなかったであろう一人の女性の転落人生についての物語です。 人から見れば愚かな女、ということになるかもしれませんが、きっと松子は幼児期の体験により、人から愛されること・必要とされることを渇望するようになっただけの、愛に飢えていたかわいそうな人なんだな、と思いました。 そして彼女の人生の終焉は、なんだかリアル過ぎて、居たたまれない気持ちになりました。 物語の内容からして読後感は決していいものではありませんが、物語に入り込んで一気に読めてしまうし、そういう意味ではおすすめの一冊です。 | ||||
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松子が何故転落人生の道を辿ったのかといえば、原因はやはり松子自身が判断したイザというときの人生の選択がすべてマイナスの方向であったということだろう。教師になるまでの順調な人生から一変、彼女はこれまでかというくらい選択を誤ってどつぼにはまっていく。なんでそっちいっちゃうかなあ、と客観的にあきれるくらいだが、そうした本人は気づかない誤った選択が松子を通して作者が描きたかった人間の弱さなのかもしれない。 | ||||
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中学校教師から一変。あることから転々とし、泥沼にはまる松子。なぜ彼女は、不幸の道を歩むのでしょう。人の人生はこんなに変わるものだろうか?と考えさせられました。 | ||||
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インパクトのあるタイトル、内容は女の転落人生。いかにも「売る」ことを目的に書かれたという印象を受けた。松子がなぜそうした行動をとったのか、彼女の内面の記述が物足りなかった。解説などでは松子が真の幸せをつかもうとした等、彼女を弁護する意見が見られたが、周囲に流され自分の信念のないまま生きている薄っぺらい人生に思えた。とても後味の良いものではなかった。 | ||||
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一気に読みました。夜中の皆が寝静まった部屋で。車の中で。松子になりきって 読んでしまった。松子が現実にいるかのように一日中、頭の中、松子のことでいっぱいでした。そして読み終えて・・布団の中で泣きながら寝ました。感情移入しすぎたかな。小説ってやっぱりいいですね‾ | ||||
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物語は、ボロアパートの一室で女性の遺体が発見されたことから始まります。 主人公松子の甥がアパートの整理をまかされたことから、松子の死の謎を追う甥とその彼女、そして松子の過去の回想が錯綜していきます。 国立大学を卒業して中学教師であった松子の転落の軌跡が、次第に明らかになってきます。 松子が悲しいまでに求めた愛、それを誰も彼女に与えてやらなかったと言ってしまえばそれまでですが、 頭脳もそれを活用する力も充分にあった松子が、どうして、もっと自分自身をもう少し大切にしてやらなかったでしょう? 最後にどん底まで墜ちた松子が立ち直ろうとした時が、 皮肉にも松子の最後の時となってしまう、 どうにも救いようのない結末となってしまいました。 題名からは、悪女がテーマのようなイメージを思い浮かべてしまいましたが、むしろ、強いようでいて、繊細すぎる憐れな女性の物語でした。 | ||||
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