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嫌われ松子の一生
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【この小説が収録されている参考書籍】
嫌われ松子の一生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全218件 181~200 10/11ページ
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男と人生に裏切られつづけ、今度こそはと生きなおそうと決意した矢先に悲惨な運命が待ち受けていた。最初のつまずきが後の人生にどう作用したのか。悪い方へ悪い方へと流れていく。流されるままに生きて転落していく人生。自業自得というか。読んでいくうちに憂鬱な気分になっていく。なんでこんな生き方しかできなかったのだろう。男性の目から見た松子像と、同性であるわたしの目から見た松子像は多分違うだろう。当然同性の視線は厳しくなる。 | ||||
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今、世間では負け犬やら何やら言われていますが、そこで言われる負け犬とは客観的に見て平均的ではない人をいう言葉なんだと私は理解しています。ですから、自分が今幸せだと思えたなら、人が何と言おうとその人は勝ち犬ということになるんでしょうね。この物語に登場する松子は本当に可哀想な人間です。幸せになろうとしてもなろうとしてもなれなかった。そんな人生を送っています。しかし、彼女の人生は一体何だったのだろうかとは私は思いません。彼女は彼女なりに考えて動き、人生を決めていったからです。自分で選んだ道の責任を取るのは自分です。彼女は最後まで自分の責任を果たし続けました。正に彼女は人生を「生き抜いた」のです。この小説を読んで自分を見つめ直して頂けたら作者の方も満足だと思います。 | ||||
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こんなにも哀切な松子の一生にこころが震えた。胸の塞がれるような思いが、拭いきれない。なぜ、松子はここまで、過酷な人生を歩まなければならなかったのか。松子の最後に救いは少しでもあったのか、なかったのか。おそらく、読者一人一人の胸に複雑な感情が残るに違いない。 | ||||
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この「松子」が何者かに殺されたというところから物語は始まります。題名からして、何故に松子はそんなに嫌われるのかと思えば、なんのことはない。松子は聡明な美しい女性でした。にも関わらず松子の行き先行き先でトラブルが起こる。トラブルというより、彼女の運命は呪われているの? と思うくらいに。誤解されたまま、バタバタと崩れていく彼女の人生、もう死んでいるということがわかっているので、応援したくてもできない。 | ||||
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少し説教くさいところはあります。罪を犯して人の心をふみにじっても反省すれば許されるなんて 甘すぎだと思います。2時間サスペンス程度の内容です。著者の天使の代理人の方が堕胎をテーマにしていて これよりは読み応えがあるので、おすすめします。 | ||||
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久々にイッキに読み通した小説だった。松子の転落ぶりはある意味自業自得に思えるところがある。要所要所で彼女は思い込みが激しく、物事の捉え方も独特である。ただ私はそれをいたずらに責めているのではなく、その要所要所で彼女は独りぼっちだということを言いたいのだ。凄まじいほどのどん底を彼女は味わうが、同時にこれは決して特殊なお話ではなく、誰もが一歩間違えば似たような道筋を辿りうるようにも思えてくる。一方、笙と明日香をめぐる動きは松子の人生とは対照的に新鮮である。ここにも筆者の思いが多々こもっているように私には感じられた。フィクションであるにもかかわらず、不思議な現実味を漂わせるこの小説…著者の非凡さのなせる業ではないか。 | ||||
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松子さんの人生がとにかくすごい。階段を転げ落ちるような人生とは、まさにこの人のことでしょう。でもその時、その時不幸と感じている様子もなく、読み終わってもがっかりさせない作者も、すごい。松子さんの甥にあたる人が、彼女の人生を調べるという話で、初めてこういう小説を読みました。絶対にお薦めです。 | ||||
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タイトルの妙なインパクトに惹かれてこの本を手にした。あらすじは今更繰り返すまでもないかもしれないが、福岡の田舎町に暮らす若い中学教師松子が、運命のいたずらともいうべき小さな出来事を発端に職を奪われ、家出を余儀なくされる。その後は転げ落ちるように風俗の世界に足を踏み入れ、刑務所生活、果ては殺人事件の被害者として人生を終える。地域社会のちょっとしたエリートで、そこそこの名誉も幸福も手にする事ができたはずの松子。才色兼備といってもよい彼女がなぜこのような人生を歩むはめになったのか。彼女の人生にはいくつかの重大な局面があり、その度に下へ下へと落ちていくのだが、各局面の鍵を握るのは全て男性である。男性および男性社会のエゴ、欲望、理不尽さに誠実に応えようとしすぎたことがすべての不幸の原因のようにも思える。男性である作者は何を思ってこのようなテーマを選んだのか訊いてみたい気がする。どうしようもなく救いの無い話でありながら、終わり方はさほど暗くない。読後、表紙を見て初めて、ごく小さな文字で英語のサブタイトルが付いているのに気づいた-A woman who kept searching for love-まさに愛を求め続けた女の物語だと思う。 | ||||
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内容は、本当に救いようがないくらい波乱万丈の松子の一生の話です。そのまんまでゴメンなさい=3でもグイグイと引き込まれてアッとゆう間に読んでしまいました。ショッキングではあるけれど、精一杯人生を生きた女性のお話です。 | ||||
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最後、川尻松子が殺された理由が明らかにされる。その前までがなぜか面白い。風俗や女子刑務所の話など、普段知らないことが書かれているのは興味深い。読み進めていくと、真面目で不器用な松子ってどこかに実在している気がした。松子のようにはなりたくないなぁと思いながら、でも、松子と似たような人生を歩んでいる、そんな女性がいるのではないかと想像してしまった。ただ、残念なのが最後に松子が殺された理由が明らかになるところ。もう少し何とかならなかったのだろうかと惜しまれる。装丁はとてもよいので、表紙買いするにはオススメの本です。 | ||||
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人生は選ぶ道によって全く変わっていく。生きていく上で、選択を迫られることは何度もある。堕ちていくことは、楽なのかもしれない。ただ、どん底に落ちたのは、全て自分の選択であるということ。全て松子の選択。その死までも。とても胸に痛い本でした。読後、自分とは全く違う人生ではあるけれど、生きるということについて考えさせられました。 | ||||
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足立区のうらぶれたアパートの一室で五三歳の女性が殺されていた。それは初めて存在を知った俺の伯母だった。彼女の足跡を追ううちに浮かび上がってきた人生とは・・・。一瞬ミステリかと思いますが、そうではないので、込みいった謎解きはありません。犯人探しではなく、松子の一生を再発見する旅と言ったほうが近いでしょう。最後の大団円に向かう場面には確かに勢いはありますが、基本的には延々とメロドラマ調の不幸が続き、主人公の松子をはじめとする、登場人物たちの書き込みも何となく中途半端です。それでも最後まで勢いよく読ませてしまうのは、筆者の筆力と何がしか人生の真実に到達している要素があることによるのでしょう。見るつもりのなかったB級サスペンス映画を結局最後まで見てしまったような感覚にとらわれる一冊です。 | ||||
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おもしろかったです!最初は、情景描写や人物描写がやたらと多くて、無駄に長い話だなと思っていたのですが、だんだんストーリーがおもしろくなってきて読むのを止められなくなり、一気に読了しました。読みやすいので読み終わるのにあまり時間はかかりません。ぜひ読んでみてください。ちなみに、私は個人的に赤木さんが好きです。龍洋一や徹也もいいですが・・。 | ||||
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書籍を純粋に商品として見た場合に、タイトル・装丁と決して目立つものの、購入するかどうか難しい本だと思った。しかし、いったん読み始めると、非常に読みやすい文体であり、現在(笙)と過去(松子)の交互構成が、さらに最後まで一気に読み込ませるチカラとなっていると思う。最近のベストセラーである「グロテスク」にも近い内容でもあり、巻末の参考文献を見たら、確かに、同様の素材を活用していた。それにしても、「救いようのない」ほどの失敗を繰り返し、最後は、あまりにも悲しすぎる結末。ただ、笙は、松子の人生をすべて知った時点で、何を思ったのか?この松子の生涯を通し、笙が最後にどう自分の人生をみつめていくか?その点をもう少し描いてほしかった。「グロテスク」に比べ、個人的には「松子」のほうが救われたとは思うが・・・ | ||||
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決してバカでもブスでもない、まじめな女性が1つの失敗からいくつもの失敗へと雪達磨式に膨れ上がり、人生を破滅させていく。何回も人生を立て直すチャンスはあったにもかかわらず、それができない松子にはじめは共感できず、中にはこういうおばかな女がいるんだろうなあ、としか思わなかったが、新聞やニュースでさまざまな犯罪事件を目にするたびに「松子」を思い出して、切ない気持ちになってしまう。 呼んだ後で、これほどジワジワとインパクトを感じる作品は初めて! | ||||
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私の好きなタレントが、とある番組のホームページでこの本を紹介していたので気になり読んでみたのですが面白くて栞もせず一晩で読みきってしまいました。そして波瀾万丈な人生にもかかわらずあまりにもあっけない松子の最後に涙しました。隠れた名作です! | ||||
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小説を読んだときに、人は何を求めるのか。躍動感であったりとか、カタルシスであったりとか。そして、読んでしまった後に、ある種の達成感を持ちながらゆっくりと眠りにつけるような、そんなものを求めるのではないだろうか。 しかし、この小説を読んでも、そこには一切の癒しはない。そこにあるのは、究極の絶望と虚無感。そして、あまりの衝撃に、神経が高ぶって眠れなくなるかも。(私がそうでした) それでも私はこの小説をお勧めしたい。ただ、多少の覚悟が必要だろう。少々の時間と心の準備をして臨んでほしい。 | ||||
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男がすべての中心で、男のことしか頭になくて、男の嘘に気が付いても無理やり気がつかないフリをして、男に騙されても騙されたことを認めず、男に依存して、男に依存して、男に依存して、男に依存して、男に依存して。自分を持たない人間っておちるもんですねぇ。。悪い方へ悪い方へ。。。まー、情が濃いっちゃー濃いんでしょうけどねぇ。身近にいたらウザイだろうなぁと思いました。こういう人。女友達がどれだけ心配しようが、どんだけ世話を焼こうが、結局男の為ならすべての人に平気で後ろ足で砂をかけて男を選ぶ。ちなみに愛も感動も無いと思いますが、結構面白かったですよ。せっかく自我に目覚めかけたのにね。 | ||||
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母として、教師として読みました。余りにも教師とは思えない人生の判断。もし、松子が美貌の持ち主でなかったらこういう展開にはならず、でも、そうしたら小説として面白くないような…。ただ一言、どんな親でも「出てけ!」とは、言えない。そして、どんな子でも「出てく!」と、言ってもいけない。その先に幸せは待っていない。残された家族の立場で気持ち80%傾けて読んでしまった。この親不孝者め!!と本気で思わせるほどノンフィクション並みの作品だった。ちなみに大学生の娘にも読めと薦めた。 | ||||
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冒頭部分、無理がある程の松子の運の悪さと愚鈍さにはイライラした。でも、読み進めるうちに引き込まれていき、終わり近くの松子と龍の関係が明らかにされる辺りでは不器用な二人に同情の気持ちが湧いた。昭和40年代、50年代の松子の沈んだ不幸な暮らしの合間に描かれる現代の笙の生活の軽さ、清々しさが良かった。これがなかったらひたすら重いだけの本だった。気分の良くなる本ではないけど、中身の詰まった本。 | ||||
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