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嫌われ松子の一生



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嫌われ松子の一生の評価: 3.74/5点 レビュー 218件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.74pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全218件 61~80 4/11ページ
No.158:
(4pt)

人生いろいろ

波乱万丈に生きた女の生涯を記した本。テンポがよく、話も面白いので最後まで飽きずに一日で読めた。人はちょっとしたことがきっかけで人生が狂いだしたり、うまくいったり。そういうお話。松子はどうすればよかったのだろうか。死ぬ時に、笑えるような人生を送りたいなあ。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.157:
(4pt)

かわいそうすぎて涙も出ない

川尻松子という女の一生を書いた小説。
ドラマチックすぎてあまり現実感がないが、
映画を見ている気分で飽きずに読み進めることができた。
松子の行動が愚かでほとんど共感できないのだが、
もう少し救いのあるラストにしてほしかった
と思ってしまった自分は甘いのかもしれない。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.156:
(4pt)

嫌われても、しあわせ?

とても有名な話しなのでしょうけれど(映画にもテレビドラマにもなっています)ちょっとした躓きから転げ落ちる女の一生を自身のモノローグと甥にあたる大学生が交互に語る事で非常に惹き付けられる展開になっています。もうコテコテのドロドロの思ったとおり以上のベタベタな展開です。まさに転落人生の話しなのですが、何故かとても読ませます。私は基本的にはコテコテでベタベタなものは好きではないのですが、この作品からはそれを手段として、コメディにしているように私には感じました。
昭和を生き抜いた押しに弱いけれど開き直ってしまう運の悪い女、というキャッチフレーズがつきそうな1人の女性の物語を、上手く甥を使ってミステリー仕立てにしています。頭がよく、美人で、押しに弱く、保守的な女性が(きっとその当時にも、いっぱいいたはず)ちょっとした躓きからありとあらゆる不運が襲ってきます。時代を昭和にした事で全く現実味が無いでもない、という微妙なリアリティをまとっていて、なかなか読ませるのです。そんなに運悪くならないだろう?とツッコミたくなる客観的視点を黙らせるだけの現実味は無いけれど、読ませるチカラとリズムがあるのです。
松子というキャラクターの自然な凄さ(性格的問題)、と境遇が(まさにドラマのタイミングのよさ)合わさったところに、テンポの良さに、非情にひきつけられました。彼女の見る目の無さと、信じすぎてしまう度胸に、いわゆる「生き方下手」に、リアルなものを感じました。「生き方下手」を憧れる人もたくさんいらっしゃいますから。おそらくそんな人たちを主眼において書いたのではないと私は思うのですが、この辺がちょっと微妙で、ミステリー仕立てなのになりきらず、社会派にもなりきらない不安定さがどう受け取れば良いか微妙でした。松子の結末には納得できても、甥である笙の結末や小説としての結末にやや難があるかとも思いますし、宗教的な部分に説得力もあるのですが、松子のキャラクターと顛末が強すぎて、インパクトが薄くなってしまって感じました。
あともう少しで松子にも幸せになるチャンスがあるにも関わらず、決して幸せな方を選べない、また我慢できない、あるいは説明し忘れ、頭は良いのに衝動的に開き直り、とことんまでいってしまう彼女の不器用さが愛おしく感じる、という読み方も理解できます(もちろんある程度ですが)、がやはり自分から引き受けてしまう悲しさと可笑しさがあって、そこがとても私には良かったです。松子はある意味天然の可笑しさが潜んでいるように感じました、彼女そのものはきっと可笑しくもなんとも無くただ必死なのでしょうけれど、その姿を可笑しくみせる小説だったのではないか?と。彼女の不運はある意味自ら招いた部分もあるように見えるからです。
誰にでも潜んでいるちょっとした躓き(躓かない人はいません)の奥に広がっている可能性を見せてくれる作品でもあります。転ばない人はいませんから、誰にでも起こりうる可能性を暗くならずに見せ想像させる小説、そんな読み方も出来そうです。
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)より
4344405625
No.155:
(5pt)

一気に読みキル展開

 映画版の中谷嬢の怪演に圧倒され原作を入手。原作も現在と過去が
チャンネル切り替えのテンポも心地よく一気に読ませてもらった。
文庫版の上・下の切り替わりも、場面展開がよく面白い。
S40年生の著者が、どのような作意をもって物語とされたのか。
LIVE感覚で読ませて頂いた。読んで糧となる松子さんの人生です。
公務員特に教職にあり、才女を育まれた家庭をかいま見た思いです。
真剣に生きる事が、これ程詰め込まれた物語もそうざらにないと感じた
ところです。下巻も展開がいいですね。映画版観ても全く色あせない
原作です。原作に忠実なだけが、いい映画の条件ではないなと思います。
 それと人の人生は、物語にするほど面白くもないです。みなさん、
肩の力を抜いて小説、映画として観ましょうよ。もっと凄い人生の人が、
身近なところに、ゴロゴロしていらっしゃいますから。
 私は、ごろごろしてる話を映画や小説にすることが凄いなと思います。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.154:
(2pt)

嫌われというよりダメ男依存症・・

共感できるか出来ないかで、好みが分かれる小説だと思います。
私はダメでした。細かいエピソードにリアリティがなさすぎ、
残念ながら感情移入が出来ませんでした。
小説の根底に『不幸』という絶対的なキーワードがあるため、
松子につかの間の幸福があっても、それ以上の不幸がすぐ後に続く
ようにしかならない内容で進行する小説です。最後まで。
はたして松子には自分の意思があったのか、と思ってしまいますが、
よく考えると男の意志に自分を委ねる意思は強く持っていた、
という事なんでしょうね。その分、余計にめぐみや明日香とは対照的
な生き様に見えます。
私の好みで言うと、あまりオススメはできない本です。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.153:
(5pt)

実話ではないの?

今から15年くらい前、萩(山口県)で行われた映画関係のセミナーに参加していた。
そのとき来ていた映画監督の一人が「こんどこういう女の一生を俺が映画にするんだ!」とアッピールしていた。今考えるとそれが、わたしが始めて松子という女性(実話です、本当は)を知った時だ。萩で聞いたときは、松子は体育の教師だったような気がする。荒川の近くで殺されたのは本当らしい。統合失調だったように思う。
アエラの記事になったので(その映画監督のインタビューと新しい映画の内容)わたしは地元に帰ってきてから図書館でアエラのバックナンバーを引っ張り出して読んだのだ。
でもその映画監督は才能はあるんだけど、あんまり資金が潤沢じゃないみたいで、その女の転落劇を「桃井かおりを主演にして」撮るという計画は15年後の今でも実現されていない。松子が桃井かおり。うーーん、いいかも(笑)。監督は4人の女優を使って一人の女性を撮るって言っていたんだよ。松子は男性から男性へ渡り歩くけど、一人一人の男にとって、まるで別の女のように見えただろうから、一人の女を四人の女優を使って撮りたい、とか言ってたな(アエラに書いてあった)。
松子の物語も小説化され、映画になり、テレビになり、わたしにはすぐに「あ、あのときの映画監督が言っていた女の話だ」ってすぐに分かった。
嫌われ松子の一生 (幻冬舎スタンダード)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (幻冬舎スタンダード)より
4344009142
No.152:
(2pt)

携帯小説っぽい

上巻の方がまだ先が気になって読めました。
なんか、1つ1つのエピソードが嘘っぽいというか(うまく書けませんが)。
松子がソープ嬢になって、仕事から帰ってきて
ブランデーのグラスを片手にシルクのパジャマを着て気だるく通帳を眺める…みたいな
描写がギャグっぽく思えて冷めてしまいました
作者の方は大真面目に「お金はあるけど孤独な女性」というイメージで書いてるんだろうな
と思うと余計に白けてしまいました。
ところどころにそういうベタな描写が多くていまいちでした。
他の方も書かれていますが、台詞がクサくて「ええっ」と思ってしまった。
あと、好みでしょうが松子がショックを受けたときに
同じような表現が多いのが気になりました。
(やたらと「。」が多くなる。)
面白いと思える部分もあったし、松子みたいないいキャラがもったいないな、と思いました。
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)より
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No.151:
(3pt)

嫌われ松子の一生

どうしてドラマや映画になるほど話題になったのか分からなかった。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.150:
(4pt)

浅はかな女は不幸になる、しかし・・・

 松子はほんとに浅はかな女です。運が悪いのも確かですが、根本的に気の向くままに行動しすぎるところがあります。ひとつひとつの事件はちょっと油断すると(いや油断しなくても)誰でも陥りそうなものですし、これは「物話」ですからこれでもかこれでもかと起こります。
 しかし、根本的に本当に彼女は浅はかです。この物語のひとつの教訓は「浅はかな女(人)は不幸になる」と言うことだと思います。
 しかし、不幸な割にはやたらと「いい出会い」があります。それは彼女が浅はかであっても人柄がいいからでしょう。
 最終的に松子は「不幸」な死に方をしますが、松子の一生が不幸か不幸でないかは、人それぞれの判断ですが(少なくとも「しあわせ」ではないと思いますが)、暗い話のわりには、妙に惹きつけられる物語です。(TVドラマも)
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.149:
(5pt)

まけてなるもんか!

夢中になった、
指が喜んでいた!
川尻松子さんの
クライマックスですが、
人に役に立つ仕事
自分が生かされている実感を
体が要求していたのかも・・・
お父さんにほめられたくて、
がんばってきたのに
病気がちの久美ばかりに愛情を?
あの時許せたら、
家族も愛も
自分のこころのなかで
満たされていたかも・・・
すっかり、
ハンカチがぬれてしまいました
この本は、
ファースト・クラスです!
素敵な時間をありがとう
感謝! 感謝!
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.148:
(5pt)

個性派な物語。

面白い! 特に下巻。ただ読んで感情移入できるかはひとによるのかもしれない。文章が淡々としていて、状況はリアルに浮かぶが、松子の感情に読者がついてきにくい。恋愛依存で愛しすぎるタイプな私はけっこう共感したけど。私は不器用だけど突っ走る松子が愛しかった。家族・男・仕事、どっかで片思いじゃなく、成立した基盤があればあとは頑張る松子なんでしあわせやったんやろなぁ。人生の転機や落ちこんだときにおすすめ!!
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)より
4344405625
No.147:
(4pt)

不幸な一生?幸せな一生?

 ふとしたことで人生が転がってしまう物語。
 ただ、主人公の松子は不幸ななかでも一生懸命に生きていく、そんな姿が素敵です。
 誰もが語りつくせない数の経験を背負って生きているものです。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.146:
(5pt)

松子に黙祷

…読み始めて数ページ、あまりにハラハラし一旦本を置きそこで腹を据えてからは一気だった。あまりに切なくって供養の思いで読み終えた本をしばらく部屋の特別な場所に安置してた。映画にするなら誰を松子にと心の中で模索してた。CMを見て魂消た。あんなになっちゃうってどういう事!逸れちゃった…。ソープで連日技の習得重ねた時の充実感。あそこでどうにか軌道修正出来てたら。でも松子も悪いよ。どうしてそっち選択しちゃうかなぁって何度も溜め息ついた。悔しかった。でも、もう少しだったのにね。山田宗樹の本は粗方読破。早く次下さい。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.145:
(5pt)

もう少し松子さんに救いが欲しかった!痛すぎます!

内容はドラマなどになった通りで、、、
小学校教師だった松子おばさんが人生の落とし穴にはまって、、、
つぎつぎと転落の人生をたどり、最後は殺されてしまう、、、
という言わば「不幸な女の一生」なのですが、、、
作者が男性ということもあってか、女の私が読むと、、
松子さんの人生に救いや良い所が全く無く容赦が無い感じがして、
正直、読むと辛い気分になってしまいました!
もう少し松子さんの人生に救いがあれば良いのに、と、
老婆心ながら思わずにはいられない、のです、、、
心に余裕のあるときに読まないと、こたえます!
もう少し女の気持ちになった「女の一生」を書く作家さんは居ないのかしら、、、
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.144:
(1pt)

くだらない

エリートの道を歩んでいた女教師があることをきっかけにずるずる転落していく人生。
プライドが高く、落ちてもプライドだけは一丁前。そんな女に誰も同情もしない。
 見た目だけがそうであって、実際の彼女は…みたいな感じだったら読んでいても多少は感情移入ができるのだけど、作家の心象表現が稚拙なせいか、あえて中身もバカな女にしたのかは不明ですが、この作品(小説)は読む価値無し。
映画は良くぞこのクソ小説をここまでのエンターテイメントにしたもんだ。
と関心しました。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.143:
(4pt)

やり切れなさが残るなぁ

人の人生の中には、「れば」とから「たら」と言う事が浮かんでは消えるもの。
あそこでこうしていれば、あの時項だったら。。。
そんな思いにかられながらも、そこそこの人生でそこそこに幸せと不幸せがあって、それでも何とか過ぎてきた。
そんなところが、おおよその中年の自分の人生への採点ではないだろうか。
ところが松子の場合はそうは行かない。
この題名が不思議な題で、「嫌われ」と言うところはよく分からない。
いったい誰が嫌っただろうか。あえて言うなら、人生の女神に嫌われたというところか。
だいたいが、人生の女神はそこそこに平均律がお好きで、どっか帳尻を合わせてくれるもんだが、松子の場合、限りなく自分でその帳尻をフイにしているとこらがないではない。
全く、生きるのがヘタというか、わざわざややこしくしているというか。
いくつもいくつもあったその帳尻あわせのチャンスを自分で放り投げているような気がするね。
きっと、同じ題材でも浅田次郎ならもう少しいろんな意味で人情味を加えて、ウィットと救いをトッピングしたんではないかしら。その点が、主人公松子の甥の世代を持ってきて狂言回しにしているんだけど微妙にそれは成功していない。
松子の人生に結局一番影響を受けたのが甥っ子かも知れないけど、そのこととほとんど関係なく、甥の恋人が自立して彼から去って行く、なんてのはどうも話としてわざわざここに入れ込む必要があるとは思えない。
松子の内面を甥が明らかにして行く格好で読者の前に露にしているけど、その手法は必ずしも成功していないという気がする。
他人の余りの不幸は、自らの幸福を再認識するという、そう言う効果を認める事はできますよねぇ。
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)より
4344405625
No.142:
(3pt)

映画とはいっそ「別物」として…

映画を観た後に読みました。(ちなみにドラマは見てません)
ド派手・骨太・エンターテイメント性バリバリの映画に比べ、小説はジミで哀愁ムンムンのエレジー風というか。あまりの違いに、いっそパロディ?パラレル?(どっちだ)と思って読んじゃってもいいと思いました。私は映画→原作の順で読んだのでギャップによる衝撃の中でもとくに物足りなさを感じました。たぶん皆そうだと思う。
あまりに世界観が違いすぎるので、映画に足りなかったものを求める目的で読むのは薦められないです。まぁ、映画のストーリー進行がすごいスピードだったからじっくりおさらいするとかいう意味で読むにはいいんじゃないかと思います。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.141:
(1pt)

胸が悪くなった

これってどうして映画になったりドラマになったりしたのか、さっぱりわからない。
「そのうちおもしろくなるのかな」と思いつつ、上下巻を一気に読んだが、
どの場面でもただただ胸が悪くなるだけで全然おもしろくなく、
後味の悪さだけが残った本だった。
なので、当然、映画もドラマも観ていない。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.140:
(2pt)

アイデア先行。

J・エルロイの「我が母なる暗黒」を下敷きにしています。
血縁関係で性別の異なる二人の主人公に、過去と現在を交互に語らせて、物語を進めていきます。
終始一貫して、宙に浮いているような、現実感のない物語です。
頭の中のアイデアだけで拵えた虚構の世界、小さくまとまって広がりのない世界、それがこの作品の世界です。
それを、読み進むにつれ強く感じ、読み終わった後は、狐につままれたように思いました。
娯楽作品であっても、面白くてよく売れるだけではなく、何がしかの感動体験を与えて欲しいのです。
許容しがたい現実の過酷さ、おぞましさに精一杯抗い、呑み込まれ、散って行く、取るに足らない個人の人生を、そっと掬い上げるような物語にも成り得る可能性はあったように思います。
何かが足りない苛立たしさが尾を引いて残ります。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.139:
(3pt)

それぞれなんだけど。

泣くんだろうな?って、思いながら読み進めていたのですが。
まったく《泣かなかった。》アタシがいた。
物語の書き方?だったから?でしょうか?
松子の視点から『わたし』という書き方の章と。
叔母松子の死後に、初めて松子の生き方に出会っていく甥の笙(しょう)からの視点。
交錯していくお話。
生々しく、現実っぽかかったから?
ドキュメンタリー観ているみたいな感覚で。
淡々と読み進められて。一晩で読破OKでございます。
考えさせられます。松子の行き方。選択の仕方!
でも、言葉にまとまんないアタシがいるかも。
ボタンのかけちがい?すれ違い?戸惑いっている。
きっと、絶対、もっと違った人生を歩めた女性がみえてくるから。
どうして?
って。トコなのかしら?
松子より、教え子だった『龍洋一』に寄り添うことができるアタシがおります。
嫌われ松子の一生 (幻冬舎スタンダード)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (幻冬舎スタンダード)より
4344009142

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