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嫌われ松子の一生
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【この小説が収録されている参考書籍】
嫌われ松子の一生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全150件 1~20 1/8ページ
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先に映画を観ていて大体のストーリーを知っていたにも関わらず、とても面白くて一気に読みました。 言ってしまえば、主人公の不幸は自業自得です。 生徒よりも自己の保身を優先してしまったところから、主人公の転落が始まります。 行く先々で目の前の男に流されたり、自己陶酔が激しかったり、すぐにカッとして犯罪を犯したり、お世話になった人を簡単に裏切ってしまったりと、色々とやらかしまくります。 実家の家族に散々迷惑を掛けてお金まで借りた上に、罪もない弟のお嫁さんを引っぱたいたシーンでは、「この主人公、嫌い」と思ってしまったくらいです。(笑) 自分を心配してくれたり愛してくれる人がいるのに、それに気づけずに間違った方向にばかり行ってしまう、愚かな人です。 正直言って、私は主人公よりも家族や周囲の人に同情しました。 でも、読み物としては、とても面白かったです。 | ||||
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ドラマと映画を先に観ていました。 私は本が一番気に入りました。 優しすぎる所や、人に好かれているのに人を信用しすぎて騙されやすい所が自分に似ている。 涙が止まらなかった。 読み返せば幸せに成るんじゃないかと、何度も繰り返し読みました。 松子さん大好きです。 | ||||
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主人公は、比較的普通の女性ではあるが、周囲に居る少しだけ悪い奴らにいいように嵌められ、落ちていく。悪い奴らも完全に極悪なのではなく、彼らも保身のためや私利私欲のために少しだけ悪く、またその自覚もある。 そうであるので、この主人公の女性が非常に強い人間であればここまで悪いようにはならないが、残念ながら少しだけ判断が弱く、それにより深みに落ちていく。 この小説をどのように読むかは、読者の状況次第ではあるが、このような少しだけ悪い奴らは、普通に世の中にたくさん居るため、具体的に周囲の人に置き換えて読むと感情移入しやすい。 読み終わったあとも全く爽快感は無く、陰鬱な気持ちで読み終わる。 何を学ぶべきか、何を味わうべきか、人それぞれであるが、もう少し救いがあっても良いのではないか。もしくは最期の心の叫びが救いなのかもしれないが、あまりにも唐突に終わっている気がする。実際の人生もそういうものかもしれないので、その意味では辺にリアリティーがあるのかもしれない。 この著者が一体どこからどういう着想でこの小説を書くに至ったのかが非常に興味がある。 | ||||
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映画とは全く違った視点で読めておもしろかったです。 | ||||
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不幸な方向に行ってしまう松子だが、不運だけではなく、要所でまずい判断、まずい選択をしてしまうことも少なからず影響する。いわゆる転落人生を描くが、読んでいて不快感はなかった。人の弱い面は書くが、常に救いがある。 この作者が「コンタクト」(こちらも面白い)も書いていることに驚く。色々なテーマで物語を書ける筆者に脱帽! | ||||
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キャッチーなタイトルですが、色んな読み方ができる小説です。私としては松子が不幸と言えるのかが気になりました。松子は平均を大きく上回る美貌と知性を持ちながら、生涯不運に付き纏われます。男に何度も騙され、振り回されますが、本人のスペックと根気強さで何度も立ち上がります。松子自身も人間的に成長していくのですが、持ち前の悪運で何度もドツボにハマります。色々教訓になりそうな小説でした。 | ||||
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あるある ツイッターでゼンブラニテイで検索してたらあるあるネタとか言い換えてあった | ||||
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10数年来振りに再び読みました。2回目でもとても面白かった。気持ちが良い位容赦なく転落して行きます。大体覚えていても先を知りたくて読み進めてしまう。上巻は怖い。 | ||||
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松子に哀しみはあるけど同情も愛情も湧かないのですが、衝撃小説のキャラクターとしては大好きです。トルコ風呂では幾ら稼いだのかな。5歳の笙と言葉を交わした場面は切ない。妹の久美とは絆があったんだね。松子安らかに眠れ。 | ||||
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不運と言っていいのかわからないが、主人公の女性には哀れみの情しか起きない。主人公の少年の心情の変化が、読み進めていく読者の心情の変化を表現、文中での行動で体現してくれている。 | ||||
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上下巻とも一気に読破しました。とてもおもしろかったと思います。 | ||||
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松子は中学校教師を首になってから 人生うまくいかないことばかりで 同棲しても男に裏切られ~ 殺人も犯してしまい~ また男に裏切られ・・・(本人的には) 家族との縁も断絶し 天外孤独な松子は愛が欲しかったのだと思います。 でも、その愛を感じた期間というのは非常に短く、不幸な期間があまりに長く 最後も野垂れ死にのようなものであまりに救いのない話です。 ただ、今の時代、多くの人がちょっとしボタンのかけ違いで、ここまでではないにしろ 苦境に陥ることもあるのかもしれないとも思いました。 先が気になる何かを感じる作品でした。 | ||||
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落ちてゆく松子の主観から描かれる人生。 死んだ叔母松子の人生に触れ、その人生を知りたいと 思うようになる主人公。 2つの時代も視点違う話が、 松子の死の真相と歩んだ人生へ向かって進んでいく。 悲劇に似た人生を歩み、不幸の海に揺られる松子だが、 感じたのは、どんな状況でもリスタートを決意し、 それに向かって努力する前向きな女性の姿だった。 その人生は壮絶であるものの、 とても人間らしく、愛を純粋に求め、 我々が平然に享受する平凡な暮らしを望む。 ただそれだけのことであった。 読み終わりと同時に松子への同情が湧くとともに、 主人公の甥とその彼女の変化が 読者へ伝播していく事になるのではないかと思いました。 | ||||
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自分の守り方が分からない松子は嫌い。 ものがたりのストーリーは跌宕起伏、惹かれました | ||||
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映画は観ていないが、小説は一世一代の傑作。真面目で美女で優等生で、地方の中学校教師として赴任した主人公・松子が、校長に強引に関係を迫られたのをきっかけに、とめどない転落の一途をたどってしまう、という話。もう、人生に多々ある分岐点で、主人公がこれでもかというほど間違った道を選ぶのだが。 実は読んでみて分かったのだが、主人公が本当にしくじるのは、ごく最初の、修学旅行で起きた事件のさばき方くらい。 あとは「くじ運が悪い」としか言いようがない可哀想さで、それでも人生の道々で立ち上がろうとあがく主人公の姿には、多くの人が共感をいだくのではないだろうか。 実際、「この道を選べば幸福になる」とうすうす分かっていながら、なぜか負け筋を選ぶ心理を多くの人は持っている。 幸福が怖いのか。 幸せによって人生の道がなだらかになってしまうのが嫌なのか。 幸福になってみたら案外つまんなくて失望するのがダメなのか。 弱かった時代の阪神ファンみたいに「負けていると安心する。勝っていると眠れなくなる」みたいな気分なのか。 僕もその典型的なひとりなのだが、そういった、あまりに人間的な「あるある」の心理を抱えつつ、無謀な側へと突進していく主人公。誰だって自分の姿を重ねてしまいそうだ。 「ああ、俺も(私も)あそこでああいうことをやった」と。 作者の山田宗樹は、松子の突進と転落を描きつつ、その舞台として、ソープランドと女子刑務所、美容師の世界を緻密に取材し、リアルに再現してみせる。 そして底辺のように見えるそれらの世界で、また雄々しく立派に生きている女性たちの姿も描いていくのだ。ラストの松子も美しい。十年休んでいても、手が覚えているという、あの感覚。何かの技術を必死に学んだ人なら、みんな「分かる」と思うのではなかろうか。 しかも(傑作というのはどれもそうだが)、全編を通じてユーモラスな味わいが漂うので、暗黒の世界を描きながら、読んでいて陰鬱な気分にはならない。 小説も映画も評判が良いので、ためらっていたのだが、読んでみて良かった。読みやすくすらすらと読める名作である。 | ||||
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タイトルの「嫌われ松子の一生」は「嫌われたがり松子の一生」の略だと思う。 松子が愚かすぎて感情移入できないという意見も一理ある。 しかし私は男にだまされ利用され捨てられるばかりの松子を馬鹿な女と突き放せるほど賢くも強くも正しくもなく、またそうなりたいともあんまり思えない。 人を信じては裏切られる松子の一生。 だがもし彼女と出会った人達がほんのちょっとでもやさしくなく、彼女に情をかけなければ、松子も浅はかな期待をせず、安心して嫌われきることができたのでは? 松子は確かに弱く愚かで衝動的に流されて生きている。けれど少なくとも狡くはなかった。一度自分をだました男すらも信じ続けた。 嫌われたがり、愛されたがりだった松子。 彼女の晩年の生活と最期はたしかにどん底の悲惨なものだが、きっとそれだけじゃなかったと信じたい。 旧友と再会した松子が嘗ての勘を取り戻そうと一心不乱にカットの練習をする場面、私はそれ自体が「救い」だと思った。 報われなければ努力する意味がない? 成功が前提になければ耐え忍ぶ価値もない? そうは思わない。 あの頃松子の中で培われ磨き抜かれた技術は、今の松子の中で確かに生きて光っていた。 それは松子が悲惨な人生の過程で得た数少ない誇るべきもので、何もかもに捨て鉢だった晩年の松子が、あの時一心不乱に鋏を握った事実こそが、彼女の人生に射した一条の光のごとく心に響くのだ。 | ||||
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原作しか読んでいません。そもそもタイトルの時点で古臭くて面白くなさそうだなぁ。。。という第一印象でしたが、"聖者は海に還る"の山田宗樹ということで信頼してブランド買い。結果、非常に良質で楽しめる&心地よい余韻の残るコンテンツであることが確認出来ました。 | ||||
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原作しか読んでいません。そもそもタイトルの時点で古臭くて面白くなさそうだなぁ。。。という第一印象でしたが、"聖者は海に還る"の山田宗樹ということで信頼してブランド買い。結果、非常に良質で楽しめる&心地よい余韻の残るコンテンツであることが確認出来ました。 | ||||
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主人公の川尻松子の一生を、生前の過去と死後の現在から明らかにしていく物語。 過去と現在が交互に描かれており、過去は本人の語り口、現在は甥が事件を追っていくところから始まる。 タイトルから察して、嫌われ者が迫害される物語かと思ったら少し違った。 ただ、人間の黒い部分というか、生々しい部分は濃厚に表現されていた。 かなりこってりした内容。 主人公の松子は不幸で不運で人に恵まれず、それでも懸命に生きようとして裏目に出る。 決してそれは本人のせいではなく、周りの人にも原因があるのに、それでも…。 コインを投げてずっと裏が出るようなそんな感覚にもなった。 人間にはどんな人にも表と裏があるけど、この作品では松子に対して裏の人しか出てこない。 それは決して特別な人ではなく、人間であれば誰しも持っている裏の顔なのである。 だから、この本を読んでいてつい顔をそむけたくなった時もあるし、それでも読まずにはいられなかった。 ドロドロしているけど、決してそれは昼ドラのような非日常感ではなく、そこらへんの日常にあふれているものなのだと改めて思った。 スカッとするような小説ではないし、読んでいて気持ちの良い小説では決してないけれど、人として失ってはいけない何かを得られるようなそんな小説に感じた。 結末はいまいちのように感じたけど、読んだ後に心に何かが残る小説。 これきっと好き嫌い分かれるんだろうなぁと、このレビューを書いていて思いました。 私は好きではないですが、人に薦めたい一冊だと思いました。 | ||||
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賛否両論あるけど、 「一気読み出来た」。 ということは面白かったと云う事なんだ(内容が軽かったという見方ももちろん出来るけれども)。 取材から執筆までかなりの年月を要したと思う。 作者、幻冬舎の編集者に敬意を表す。 | ||||
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