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嫌われ松子の一生
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【この小説が収録されている参考書籍】
嫌われ松子の一生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全218件 41~60 3/11ページ
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自分は性格がバカ真面目なせいもあり、奔放で後先考えない女性は好きになれない、いやむしろ嫌悪している節があります 主人公の松子は行動とその結果だけ見れば上述の女性たちと同じように思えます ですが、この作者の魅せ方には完敗です いやーまいった、こんな女性を好きになってしまうとは! 一つの失敗から転がり落ちて行く人生の先々で、さらなる不幸を選んでしまう松子 目の前の小さな幸せを必死で掴もうとする彼女の熱情は、読む者の胸を焦がします 足掻いて掴んで、そしてまた捨てられて、、、 彼女の行動は全て自業自得のように見えます ですが、誰が彼女を笑えるのでしょうか? この本を読み終わったとき、彼女の身に起こった不幸もあり、涙を流してしまいました | ||||
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中谷美紀主演の映画をTV放送で見て、興味を持ち手にした本。 映画とは異なり、甥の笙(ショウ)が叔母の松子の人生を探り、その松子を死に追いやった 犯人の裁判を傍聴する。そして、時折、松子自身も語る。上、下巻とも一気に読ませる。 これは、ある薄幸な、転落の人生を送った愚かな女の一生の話であるかも知れない。 しかし、彼女は、一度スイッチが入れば、抜群の集中力でまっしぐらに突っ走る人であった。 映画では、そこがデフォルメされていて、極彩色なミュージカル仕立てになったのだろう。 しかし、その時々、彼女は実に幸せであったのではないか、と思えた。 波乱に富んだ一生だが、精一杯に生きた人だとも言える。私は、素直に松子が愛しいと思えた。 映画は、「この役を演じるために私は女優になったのかも」と中谷に言わしめた作品。 彼女は『嫌われ松子の一年』というエッセイを出している。 | ||||
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・・・ということを思った。松子は40代をわずかに超えたばかりで閉経する。不良の教え子 と運命の再会をして、やがて彼を待ち続ける。待ち続けた彼に、いとも簡単に振られ、 抜け殻のようになって毎日を送る。そうして、あっと言う間に50代になってしまった。 人生そんなものかも、と思わせる。そして53歳での非業の死。松子を知る人々が彼女について 語る話が興味深い。 映画では、原作には何も詳しく書かれていない40代に、松子は、あるアイドルに夢中になっている。 せっせと分厚いファンレターを書いた松子。私も40代に似たようなことをしていたので、 つい松子にひかれ原作を読んでみたいと思ったたのだが・・・。この点は、映画製作サイド の補足の脚色だったのだ、ということがわかった。 波乱に満ちた松子の一生・・・。決して、気分爽快になる話ではないが、話としては面白い。 読んでよかった。 | ||||
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先日、ふと「そういえば、『永遠の0』に似た感じで話が進む小説あったけど、なんだっけ?」と思った。 そして、しばらく考えて『嫌われ松子の一生』だと気付いた。 ドラマ版を途中までは観ていないのだけど、どんなものか全く忘れてしまっていたので原作を読んでみた。 読んでみて感じたことは、まず自分は松子のことを笑うことはできないということだ。 松子の一生は決してほめられたものではない。 だけど、堂々と彼女の一生に対して説教をする資格のある人って、たぶん全人口の1割もいないのではないかと思う。 行き当たりばったりの、なぜか悪いほう悪いほうばかりに進んでいく、そんな松子の一生に似たにおいを覚える人は少なくないと思う。 もう一つ思ったのは、もしこれを学生時代に読んでしっかり意味を理解していたら、人生変わっていたかもしれないということだ。 なぜ松子の一生が悪循環に満ちたものであったのか。 これは解説にも書いてあったことだけど、進み方に主体性がなかったということ。 教師になったのも父に認められたかったから、トルコ嬢になったのもヒモの男に言われたから、美容師になったのもつかまる直前に付き合っていた男が理容師だったから、とその方向に行く理由に「自分のため」というものはあまり感じられない。 本作を読んで、考えなければいけないのはそこだと思う。 中高生が読むには少し衝撃的なものがあるし、これを勧めるとPTAからクレームが来るかもしれないけど、一度は親子で読み、一緒に考えなければいけない作品だと思う。 | ||||
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このタイトルを見た時どんな嫌な女が主人公なのだろうと思った。 しかし読み進めていくと「なんて不幸な女なんだろう」と同情する気持ちさえ 沸いてきていた。 やる事なす事裏目に出る。頭も良くて手先も器用だから幸せになりそうなものを 不幸な結末へと進んでいく。途中は作者を憎みたくなるぐらい松子が可哀想に思えた。 しかし自業自得だと思うような行動をするのが松子。娼婦もしていたのに 少女のように純粋で、まるで5歳の女の子のように男の言葉を信じるのが松子。 愛らしいと思うと同時に「なぜ逃げないのか。なぜこの呪われた運命を絶とうとしないのか」 と叫びたくなった。しかしやはり、そこが松子という女の一生なのだろう。 上下巻にも関わらずどんどん先が気になりあっという間に読めてしまった。 しかし決して軽い話ではない。読後は様々な気持ちが混ざり合ってうまく説明できないが 少しの間だけ松子さんの一生を読むことが出来て良かった。しばらくはこの余韻に浸りたいと思う。 | ||||
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ストーリー展開はスピーディーでおもしろい。三文記事的なおもしろさ。 ただどうも主役の松子に全く感情移入できず。途中の判決の主文じゃないけど、美貌に恵まれ何か熱中すれば才能を表すことができるのに、場当たり的で流される性格、ってただ都合のいい女とうだけでは。心理描写も浅い気がする。 物語が成り立つのは、川尻家でタブーにされていた松子という人間に興味を持った甥が過去を追う、という構造がかなり物をいうところがあると思うけれど、この状況で松子の存在をここまで追おうとするのだろうか、というのも納得できず。 なのでラストも感動できない。 もしかして男性が好きな物語かもしれない。女性の私にはなんかうーん、な物語でした。 | ||||
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これもやや題名に惑わされた感じがある。所詮嫌われ者でも何でもないが、ちょっと男を見る目がなく、ちょっと判断ミスが 多く、そしてかなり不運な女性の一生である。ここまで来るのに何度も立ち直れるチャンスがあったのに、所詮は男にひっかき 回された人生である。周りもまた演出するが如く、冷たい人間が多い。ここまで人生が狂いだすと、止まらないものだなあと 思わざるを得ない。最後に彼女が不良少年少女たちに殺されて、この女性の一生をどう思うかとの感想を求められても、 結構難しい。素晴らしい女性と言うわけでもないが、どうしようもない悪女でもない。じゃあ、この作品のテーマは何だったのか。 解説で触れられているように、ある意味お昼のメロドラマなんかで、これでもか、とばかりに不幸を被っていく女性の物語として やはり女性も筆者に共感というか興味を引くということだろうか。 | ||||
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助かりました。助かりました。助かりました。助かりました。助かりました。 | ||||
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助かりました。助かりました。助かりました。助かりました。助かりました。助かりました。 | ||||
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物語にどんどん引き込まれ、暗い気持ちになりながらもあっという間に読み終えました。 | ||||
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純真な心の松子が、愛を求めていく話。 周囲の人からしたら理解に苦しむ行動でも、松子にとってはそれが正しい道で、 たとえ社会的に悪いことであってもそんなのはおかまいなしに突き進む無垢な姿にきゅんとした。 松子を知る人は、松子を不幸な人だと思うかもしれないが、彼女自身は幸せだったんだと思う。 どうやら男性にはあまり受けない内容らしいが、女性としては少なからず共感できる部分があると思う。 メンヘラな私はものすごく自分にあてはめて読んでしまい号泣でしたw 他にもこういう不幸っぽいストーリーがあればぜひ読みたい。 | ||||
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同書の下巻のレビューにまとめて記すが、ここで強いて付け加えるとすれば、松子のやや特異な性格にリアリティがあること。同名映画ではこの点が少し弱かったように思える。 | ||||
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映画を先に見たのだが、映画よりはるかに面白かった。視点を切り替えながら物語はスリリングな展開を見せ、松子の死の謎に迫っていく。章ごとに視点を変える書き方が、物語を豊かにしている。最後まで読者を飽きさせずひっぱってゆく筆力と構成のうまさを高く評価したい。 | ||||
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映画化され話題を呼んだ作品の原作。映画では随分派手で明るい演出になっているらしいが(見ていない)、原作は、面白いが、かなり暗い。 最初は国立大学を出た中学の美人教師だったのが、校長からのセクハラ、窃盗事件で免職、後はソープ嬢、覚醒剤、殺人、と絵に描いたように転落してゆく。向けられたささやかな親切にすがりつき、愛を求めては、ろくでもない男に貢ぎ、裏切られる。誰でもいいから愛されたいというのも、地獄で仏(のように見えるもの)にすがりついてしまうのはわかるが、あまり同情できないのは私だけだろうか。 最初の転落のきっかけとなった事件にしたって、生徒をかばった、といえば聞こえはいいが、保身を第一に考え、単に口からでまかせを言ってしまった結果に他ならない。生徒のためを思った行動とはとても思えないのだ。その後の転落も、男運が悪いというよりも、男を見る目がないというのが原因の気がする。心配してくれる友達もいるのに、だめ男に貢いでしまって、結局だめになる。決して悪い人間ではないので、見ていて痛々しいが、結局は自業自得、といってしまえばそれまでだ。 松子は、悪い人間ではない。馬鹿でもない。しかし、弱い。自分で自分の人生を築こうという芯の強さがない。彼女の求める幸せはすべて男しだい、他人まかせなのだ。全て小さな希望にすがりついて裏切れ、それでも愛を求める姿は、哀れとは思うが、同情はできない。 | ||||
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嫌われ松子の一生をコミック化した本です。やや無理な設定ですが、自分の教え子をかばおうとして、窃盗の罪をかぶった女教師が、転落していくストーリーになっています。風俗嬢にまでなり、その教え子のヤクザの情夫となり、最後はどこにも帰る場所がなくなります。そして、幼少期に父親の愛を感じられなかった想いが交錯します。暗い話だし、読んだ後、後味が良くなく、好きにはなれない作品でした。 | ||||
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内容については他の数ある優れたレビューに譲って、フォーマットについて書きます。こちらの版は、一冊になっているので原価でも千円以内全部で読み切れるのが何よりもいいです。本作は長編ですが、物語的には一気に読ませるし、真ん中がストーリーの分岐点でもありません。最初は、文の表示が二段になっているのに違和感がありますが、すぐ(数ページも行かないうち)に慣れます。 | ||||
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「嫌われ松子の一生」という題名ですが、読み進んでいくうちに違和感を感じるようになりました。私が題名をつけるとしたら、「愛に飢えた女の一生」、「親の愛を受けずに育った女の末路」、などです。 松子自身の視点と甥の視点と交互にアングルを変えて松子の人生をクローズアップしていきます。最後まで飽きずに読むことが出来ました。残念なのは、設定が不自然な点がいくつかありました。一つ目は、甥っ子と龍さんが東京の河川敷でばったり出くわしたり、また刑期を終えた松子と龍さんがこの広い東京でばったり出くわしたり、他にもそれはないだろう、という「偶然」にあふれています。二つ目は、会話が自然でないこと。大学生同士の会話に、「腹が減っては戦が出来ない」、とか、刑事が甥っ子に、「よっ、少年」とか、背筋がしびれました。このように設定や会話が不自然なところはかなりあるのですが、作者の筆力は相当なもので、リサーチも相当量行っていると思います。麻薬取引や、刑務所内の状況などのディテールは圧巻でした。映画化されており、しかも松本清張の「ゼロの焦点」で迫真の演技を行った中谷美紀が出演していることを知り、是非見てみたいと思いました。 | ||||
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付けも付けたりのこの題名であるが内容は面白い。要因は構成に有るのではないか。冒頭、小さな新聞記事が提示される。東京の片隅の粗末なアパートの一室で独り住まいの53歳の女性が殺害された。内臓を破裂するほどの酷い暴行を受けている――。 何故、彼女(松子)は孤独の内に殺されたのか。その謎を現在の視点で19歳の甥が探っていく。次の章は過去の松子の視点で、22歳からの彼女の生きざまが点描される。それが交互に描かれているので間然することなく、読者は一人の女性の波乱万丈の一生を多層的に読むことが出来る。 重量感は無いものの、出色のエンターティメント小説といえる。 | ||||
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よみやすい文章で、おそらくどこかで、がらりと変わるのではないかと思っていましたが、自然とふんわりと読めました。 | ||||
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単なる「転落もの」だった。 松子の思考・感情・行動に「人間の業・愚かさ」のようなものが感じられないが、 それはおそらく、作者の力量不足からくるものだろうと思った。 テンポは悪くないが、会話や情景描写にセンスが感じられない。 高校演劇の脚本を読んでいるような錯覚に陥った。 | ||||
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