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嫌われ松子の一生



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嫌われ松子の一生の評価: 3.74/5点 レビュー 218件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.74pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全218件 161~180 9/11ページ
No.58:
(4pt)

鎮魂

「氷川きよしショー」の第一部。股旅姿のきよしの背後に悪漢が迫る。客席のオバサンから悲鳴があがる。「きよしくん、あぶな~い!」。あるいは、遊園地の屋外劇場の「マジレンジャー・ショー」で子どもが叫ぶ。「そっち行っちゃだめ、マジレッド!!」。 同じ気持ちで私も叫ぶ。「松子、だめだ、その男は」。 松子は才色兼備の中学教師。男を見る目がなく、転落人生を転げ落ちる。しかし、松子はいつもひたむきに生きた。ソープ嬢のときには毎晩スクワットを欠かさず、店のナンバーワンになった。殺人で服役しても、刑務所内で美容師の資格をとり、出所後は売れっ子美容師になった。男にも女にも、多くの人物から愛された。 それでいてこの悲惨な結末。そうか、これはフォレスト・ガンプの陰画なのだ。 松子の冥福と、松子の教え子で2度にわたって松子の転落の原因をつくりながら松子の愛人となり、後にはキリスト教の信仰に入り、また本人との約束を最後まで守って「松子」と呼び捨てにし続ける龍洋一の後半生での幸福を願わずにはいられない。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.57:
(5pt)

救いようのない、不幸な人生。でも救いが。

美人で頭が良い松子。普通なら平凡でも幸せな人生を送れたはずの彼女が、大事な所で必ず選択を誤る。不幸の連鎖はどこまでも彼女を追いかけ、トルコ嬢から、覚せい剤、そして殺人を犯し刑務所へ。最期は殺されてしまうといった、とてつもなく不幸な人生。こんな主人公でもなぜか応援したくなってしまうのは、彼女のひたむきさがひしひしと伝わってくるからだろう。子供の頃から父親の愛に飢え、大人になってからも男からの愛に飢えた女性。男達に裏切られながらも、心を満たしてくれる人を探し続けた松子。平凡に人生を送る我々よりも、波乱万丈な松子の人生の方が、ずっと魅力的に映る。男を見る目がないダメ女と決め付けるのは簡単だが、男から見ればこのような自分の気持ちに正直に生きる女性はとても魅力的だ。女にとってもダメな男に引かれ、冷静な判断力を失うのは、ある種、本能的なものかもしれない。男にだまされ転落していく女が後を立たないのは、このような男と女の悲しい性だ。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.56:
(5pt)

救いようのない、不幸な人生。でも救いが。

美人で頭が良い松子。普通なら平凡でも幸せな人生を送れたはずの彼女が、大事な所で必ず選択を誤る。不幸の連鎖はどこまでも彼女を追いかけ、トルコ嬢から、覚せい剤、そして殺人を犯し刑務所へ。最期は殺されてしまうといった、とてつもなく不幸な人生。こんな主人公でもなぜか応援したくなってしまうのは、彼女のひたむきさがひしひしと伝わってくるからだろう。子供の頃から父親の愛に飢え、大人になってからも男からの愛に飢えた女性。男達に裏切られながらも、心を満たしてくれる人を探し続けた松子。平凡に人生を送る我々よりも、波乱万丈な松子の人生の方が、ずっと魅力的に映る。男を見る目がないダメ女と決め付けるのは簡単だが、男から見ればこのような自分の気持ちに正直に生きる女性はとても魅力的だ。女にとってもダメな男に引かれ、冷静な判断力を失うのは、ある種、本能的なものかもしれない。男にだまされ転落していく女が後を立たないのは、このような男と女の悲しい性だ。
嫌われ松子の一生 (幻冬舎コミックス漫画文庫 そ 1-1)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (幻冬舎コミックス漫画文庫 そ 1-1)より
4344811860
No.55:
(5pt)

無駄がない

でき過ぎと言えばでき過ぎかもしれない。読み手とすれば、計算された物語の進行に、引き込まれていくことができる。冷たい現状に対し、人間の、心温まる何かを信じさせてくれる本です。嫌われてなんかいない松子の一生は、誰もが陥るかもしれない、ちょっとした歯車の違い。どこか共感します。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.54:
(4pt)

嫌われ松子の一生(上)

タイトルだけだと、「ドン松五郎の一生」の姉妹版かと、判断がつきかねるようなネーミングで、出だしも軽いタッチで始まっているから「失敗だったかな」と思ってしまう。しかし読み進むにつれて、主人公の松子に関わる人物が、よきにつけ悪しきにつけ、松子を本人の意思に反して反対の方向に転がしてしまう、どうしようもない哀しさに満ちた硬骨な作品であることに気付く。多くのシーンは緻密な取材に基づいていることがうかがえるし、読み応えがある。結末は明かすわけには行かないが、「翻弄され続けた女一生」として、感動の涙を見ることは間違いない
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.53:
(1pt)

久々のガッカリ本

ただただ、タイトルにやられた、という感じ。期待が大きすぎたかもしれない。でも、なにひとつとして感情移入できる部分がなかったし、松子の転落の必然性もなにも感じられなかった。松子の生きた時代がちょっと昔とは言え、教師→ソープ嬢→殺人→服役=転落って呼ぶのはどうかと思うし。ただ、映画化されるそうなので(松子は中谷美紀で決定らしい)、ストーリーに没頭できない代わりに、「この役はあのヒト」と頭の中でキャスティングすることで自分を慰めた。非常にビジュアル的で、「昼メロのノベライズ」という感じ。私は「物語」を読みたかった。
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)より
4344405625
No.52:
(4pt)

人生を後悔のないように

人にはそれぞれの人生がある。しかし、松子の生きた年月はとても険しく、つらいものだった。物語は、主人公である松子の死から始まる。松子がどんな人生を歩んできたのか、甥である笙(しょう)が調べていく。テンポよく進むストーリーではあるが、松子にふりかかる不幸の数々が、僕には痛々しく読むのがつらかった。だけれど、先を読みすすめてしまうのが宗樹作品だろう。最後までほとんど休憩なく読んでしまった。今まで読んだ宗樹作品の中で、一番読むのがつらかった作品である。この作品は、人によって感じるものがかなり違うと思った。この本を読んで、人の人生は何がきっかけで変わってしまうかわからない。未来は誰にもわからない。だから、自分の人生を後悔のないように生きようと思いました。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.51:
(3pt)

結構すらすら読めました。

全てにおいて技術を身につける能力は持っているんだけど、判断を必ず誤まる松子。気が小さくて、一人じゃ手に負えない事件が起きても自分の中だけで片付けようとしてしまう。 修学旅行の事件は気持ちは良く分かりました。オレも自分が損するとか悪評を受けることで事態が収拾されるなら、それでいいと思ってしまう小心者なので。周りに流されすぎるのもそっくり。 オレはこの小説をミステリーと勘違いしてしまったのか半分までいったところで、松子を殺した犯人は出てきているはずだと推理しながら読んでしまいました。 松子の救われない死に方、あれが松子らしいのかな?
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.50:
(3pt)

す、すさまじい女の一生

 ある事件をきっかけに学校を追われ、故郷も捨てた美人教師「松子」レイプ、失恋、不倫、恋人の自殺、水商売、シャブ中、殺人、刑務所、これでもかといわんばかりの松子の坂道の転がり方に読書にも加速がついてしまった。一気に読めた。そして悲哀というより同情というより滑稽な物語の展開が何だか面白かった。凄すぎていちいち感情移入は出来なかったが、惨殺死体となって見つかった松子について興味をもった甥の青年の人間性が少しずつ変わってくるのが良い。法廷で犯人に怒鳴ったラストシーンでは胸がこみ上げた。映像化されるのならきっと誰もが観るでしょう。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.49:
(4pt)

人の不幸は蜜の味

「昼ドラより100倍不幸で救いようのない人生」と称していた人がいたが、確かに想像していた以上に不幸続きで、悲しい結末をたどる物語だ。こんなに痛々しい気持ちが続く小説もなかなかないのではないか?ややマゾ的な印象も持たなくもない内容です。でもそんなつらいことばかりの松子さんの人生にもかすかな幸せを感じるちょっとした瞬間がいくつか存在するところに救われるような気がします。映像化が決まり松子を中谷美紀さんがやるそうで、汚く写すことなく、この悲惨な人生を映像化することができるのか、はたまた中谷さんの女優価値が大きく変わるような小説に迫る内容になるのか小説の内容を知ってしまった今となっては非常に興味深いところです。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.48:
(4pt)

人の不幸は蜜の味

「昼ドラより100倍不幸で救いようのない人生」と称していた人がいたが、確かに想像していた以上に不幸続きで、悲しい結末をたどる物語だ。こんなに痛々しい気持ちが続く小説もなかなかないのではないか?ややマゾ的な印象も持たなくもない内容です。でもそんなつらいことばかりの松子さんの人生にもかすかな幸せを感じるちょっとした瞬間がいくつか存在するところに救われるような気がします。映像化が決まり松子を中谷美紀さんがやるそうで、汚く写すことなく、この悲惨な人生を映像化することができるのか、はたまた中谷さんの女優価値が大きく変わるような小説に迫る内容になるのか小説の内容を知ってしまった今となっては非常に興味深いところです。
嫌われ松子の一生 (幻冬舎コミックス漫画文庫 そ 1-1)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (幻冬舎コミックス漫画文庫 そ 1-1)より
4344811860
No.47:
(4pt)

あなたは 今 幸せですか?

私も福岡で生まれ 恋人の自殺・不倫…と松子と共通する部分があったので朝日新聞の広告を見て書店に走りました。失恋したり 恋人と喧嘩して 暫 く会えなかったりして“私って 不幸かも。。。”って思ったときに 詠んでみてください。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.46:
(1pt)

タイトル負け

 タイトルが面白そうだったので、つい買ってしまいましたが、二度と読み返すことは無い本です。 水商売の女が陥りがちなストーリーですが、たまたま転落前が教師だったという事です。 男を見る目の無い女の翻弄される生涯というだけで、ミステリーの要素は全く無く、結末もあまりにお粗末です。 
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.45:
(5pt)

無題

松子が選んだ道はいつも険しい。最終的には誰も知らない町で小さな料理店を開いて、恋人と二人で静かに暮らしたかったのに、普通では簡単なことだがそうには行かなかった。人生で幸せの絶頂と言える物が一つもなく、最後は一人で暮らしたのボロボロのアパートで殺害される悲しい結末。しかし人にどう思われるかを全く気にせず、自分なりに生きてきた松子はカッコいいと思えた。文章はキレイな言葉など使わず、まるで目の前に再現したように丁寧に記述してある。実際に当時では女の人が働くのなかなか難しいので、このような人生は本当にどこかにあったのかもしれないと思った。一読の価値あり。
嫌われ松子の一生 (幻冬舎スタンダード)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (幻冬舎スタンダード)より
4344009142
No.44:
(5pt)

何回読んでも泣いてしまう

山田宗樹という作家を全く知らなかったが、タイトルのインパクトに引かれて購入した。どうして不幸になる道を、結果として選んでしまったのか。分かれ道でいつも不幸になる方に進んでしまった松子を、他人とは思えなかった。小説を読んで、涙を流すのはこの本が初めてだった。今までに4回読んだが、毎回泣いてしまう。もし私が女優なら、この原作を映画にして、松子の役を演じたい。演じきってみせる自信がある。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.43:
(2pt)

勘違い。

個人的にはタイトルと内容が合ってないように感じました。私は、この本を、性格の悪い女性が、世間を要領良く渡っていく物語、或いは、性格の悪い女性が、その性格の悪さから、世間から爪弾きにされる物語だと思い込んでいました。しかし、ふたを開けて見たら、どこにでもいそうな普通の女性が、運命のいたずらにより、人生を踏み外し、結果的に「嫌われ松子」と呼ばれるような存在になってしまったという物語でした。私的には、性格の悪い人の、どす黒い心理描写を期待していたので、ガッカリする羽目に陥りました。ただし、読み易く、あっという間に読みきってしまうので、つまらないとは言えません。暇があったら読んでみてはどうでしょう。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.42:
(3pt)

グロテスクとだぶってしまった

今幸せ真っ只中にいる人は、この本を読みたい理由を「他人の不幸を覗きみたい」という好奇心にかられただけ、と思うのだろうか。幸せ真っ只中にいる人もそう多くいるわけではないと思うけど。女も年をとるにつれて、男というものがわかってくるし、世間や社会の厳しさが嫌というほどに目の前に突きつけられる。でも大人にならないと生活できないから大人になる。松子の一生は、まさにそんな感じだ。松子に絡んでくる問題は職権乱用や刑務所、男女関係、裏の世界。いくらなんでもその行動はないだろう、と幾度となく突っ込む部分もあった。いくらなんでも要領悪すぎる、と突っ込む部分も多くあった。私が松子より冷めてるのだろうか。それとも小説だからと割り切って読んでるからだろうか。周りからアホだなバカだな、と言われても、それを貫き通した松子は、ある意味幸せだったのかもしれない。壮絶なドラマを私たちに魅せてくれたのだから。いくら女はいろいろあると言っても、ここまでのドラマを魅せてくれる女性はそういない。と言ったら皮肉になるだろうか?グロテスクという小説を先に読んだからか、またこの手の本か、と思った。もっと別の展開を予想していた。少し残念。女は怖い。そして悲しく寂しい。
嫌われ松子の一生Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生より
4344002857
No.41:
(5pt)

ありえない・・・と思いつつ、面白かったです

話は非常に面白く、一気に読んでしまった。松子は、若い頃のちょっとしたボタンのかけ違いから、人生がマイナスの方向へ展開していき、最後にはあまりにも悲しい最期を迎えてしまう。が、私は女性の視点から、彼女のような人生を送っている人を見たことがないし、私がもし松子なら、いつかの時点で自分の甘さに気づくだろう、と思った。フィクションなのであまりにも感情移入するのは違うと思うが、私には松子の人間像は“こうあって欲しい、人を信じ続ける女性がこの世にいて欲しい”という作者の願いが込められているのでは、と感じた。
嫌われ松子の一生 (幻冬舎スタンダード)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (幻冬舎スタンダード)より
4344009142
No.40:
(4pt)

客観的に見ることができれば・・・

なぜ?悪いほうに、悪いほうにと、自分の運命を導いていくのか?でも、よく考えると、一見とても特殊なことのようだけど、実は、どんな人の人生も客観的に見れば、“見ることができれば”松子と同じであると気がつきました。そう思うと、背筋が寒くなるようでもあり、生きていることが愛しいようにも思えました。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617
No.39:
(3pt)

嫌われてしまうのは

今まで存在すら知らなかった伯母(松子)が殺された事により、伯母の生涯を調べ始める大学生(笙)の話です。本人は、何も悪い事をしていないと思っていても、知らず知らずのうちに周りの人達から嫌われてしまう事ってありますよね。この小説はまさしくそんな女性の話です。と理解はしているつもりですが、女性ってこんなに周りの男や環境によって運命を左右されてしまうものかな、ましてや教師までしていた女性が・・・という思いは読みながら常に感じていました。幾度もやり直すチャンスは有ったのに、それを活かせなかった松子の不器用さにイライラしつつも読んでしまいました。
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)より
4344405617

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