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氷姫 エリカ&パトリック事件簿
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氷姫 エリカ&パトリック事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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文章が長い。そして長い割に主人公の行動が唐突で(特に前半)、読んでいて目が滑る。 冒頭死体を発見したら当然あるはずの通報→事情聴取シークエンスが端折られて妹と電話始めてるんでいきなり混乱する。 村の人のおしゃべりとか第一発見者の人生とかは事細かに記すのに。 悲嘆に暮れる被害者の親族が待機する家に来訪して話を聞く。脈絡もなく無断で被害者の家に入って家探しする。 それぞれ ・妹の抱えている問題を説明する ・両親から「娘の人生を伝記にしてくれ」と頼まれる ・家探しして発見した物から関係者をあぶり出す。姿の見えない不審者と遭遇する 物語を進めるために挿入したシーンなのだろうが、機序が逆になっているのだ。 主人公に好感が持てないのが大きい。 「子供の頃疎遠になった親友の~」みたいなことを調査の原動力として語ってはいるが、実際作中で描かれるのはパトリックとの惚気がほとんど。 真相を明かすのもほとんどパトリックの功績だし、明かされた真相を受け止めてなにか成長があったとも思えない。 何より問題なのが、被害者の妹に対して平然と「彼女は醜いアヒルの子ね」なんて感想を持って見せる。 「幼い頃から派手な人生を歩んだ姉に対して冴えない妹」という意味らしいが、妹さんだってちゃんと働いているし。何故か街の名士の老婦から好かれているという特性も持っている。 主人公目線では老婦がいけ好かないから、妹もいけ好かない理屈だろうか。 確かに三人称視点だとこの老婦も必ずしも好ましい人物ではないと分かるが、それでも主人公側ageのためにそうしているとしか思えない。 ちなみに妹さんは被害者の死後どうした訳か引きこもりがちになっているが、真相が明かされると彼女にもそうなるだけの事情があったことが分かる。 他の人の感想で「北欧の寒村の鬱屈した環境や抑圧される女性たちの描き方が良い」的なものがありましたが、むしろ抑圧されているのは男だったりします。 その描き方も、悪く言うと類型的なんです。 例えばそれぞれの死体の第一発見者の男たちは、共に不幸な結婚をしています。 片方はへそくりを貯めて逃げて余生を送ることを願っている人物で、実際作中ラストで本当に逃げちゃいます。 もう一人は過去に妻にたかられて、挙げ句強盗をする羽目になって落ちぶれた人物。 警察官たちはことさら無能に描かれます。「北欧の寂れた村に流される警官なんて警官になるのが間違いな人物」と言わんばかり。 過去にあった被害者たちの悲劇について家族が隠した理由も、「狭い街で噂が広まるのを畏れたから」とあります。 でもその噂って流すのは例えば作中執拗に描かれたおしゃべり好きの老婆たちや、お節介な女性警官たちな訳でしょ。 結局「抑圧」を生み出しているのは女性な訳です。 こういう言い方すると問題なのかもしれませんが、女性作家が女性の活躍を描こうと「イキイキした、セカンドライフを送る」キラキラ女性を描こうとすると、結果周囲へのリスペクトが欠け「理想的でない」他の女性たちを貶めることになってしまうのかもしれません。 *********注意、ここでネタバレに触れています。 後半の謎解きパートは多少テンポが良くなったのでまぁそれなりに楽しく読めたのですが、最後強烈に不快感を抱くシーンがありました。 一番の問題点。 最後パトリックが老婦の義理の息子(実の息子は行方不明)と会話した後、自分の悪事を隠し通すことを告げる彼に対して、真相を知っているパトリックは 「奴は結局遺産を受け取れることはないだろう」 彼の立ち去った後、ざまぁみろと言わんばかりに意地の悪い笑みを浮かべます。 これ倫理的に大問題なんです。 何故彼が遺産を受け取れないのかというと、老婦には遺言の対象になる別の相続者がいた。 それこそ被害者の妹、実は過去に老婦の実の息子に暴行された被害者が産んだ「娘」。すなわち彼女は老婦の「孫」だったのです。 老婦は晩年は義理の息子より、血の繋がった「孫」に情が湧いたということで、彼女のことを大切にしていた。そして遺産も彼女に全て譲り渡すだろうということなのです、 そしてこの老婦の息子による性被害に遭ったのは彼女だけではありませんでした。 作中に出てくる画家の男。そして義理の息子も彼から性虐待を受けていた。彼だってやはり性被害のサバイバーであるんです。 彼のした悪事というのも自分に性的暴行を加えた義理の兄の殺害や、自身を虐待した実の両親の住む家を放火したというものです。 『性的暴行によって生まれた子』の存在を「ざまぁ」の叩き棒にしたり、性被害に遭った人に対して(例え警官の前で自身の罪の時効を主張したとは言え)意地悪い感情を抱くのはどういうことだろう、と最後に強烈な不快感を抱かざるを得ませんでした。 | ||||
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北欧のアガサクリスティーと聞いて買ってみたけど、なんとなく先が読めてしまったので、あまりミステリーを読まない方にはとても良いかなぁと思います。 もうひとこえ。と言った感じです。 機会があればもう一作読んでみたいです。 | ||||
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かなり辛辣なレビューもあるようで驚いていますが、私は素直にとても面白かったです。 寒々しい灰色一辺倒のミステリではなく、所々にユーモアが散りばめられていて、例えば警察官の上司の髪の毛の様子などは声を出して笑ってしまいましたし、営みの時の補正下着問題など、あるあるネタのように楽しく読めました。これらのユーモアが、ちょうどいい塩梅で組み込まれていて非常に読みやすく、謎解き以外の要素(恋愛、相続、家族、DVなど)もあって、ページをめくる手が止まりませんでした。 ラストの回収の仕方も見事で、犯人探しだけでは終わらず、薄気味悪い登場人物など、読者が気になっているだろうひとについてもきっちり回収してくれていて気持ちの良い読後感です。 ただ、妹の家族については、決着はついていません。続巻に期待します。 | ||||
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煽情的なアイテムを盛り込んで満足してる感があるけれど、ストーリーはまあ面白く読み応えはあり。 クリスティの冠をもらったのは、登場人物の心理を描いているからなのか、それとも女流推理作家だからというだけ?単純に出版社が売りたいからか。 これだけでは判断つかないので、もう数冊読んでみようとは思う。 しかしデビュー作ということで文が若いのはいいとしても、それに輪をかけた酷い翻訳(特に会話部分)はどうにかならないものか。 | ||||
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何で、もっと短くできなかったのか作者を問い詰めたい。他のレビューで、翻訳のやり方に疑問が投げかけられてるので、そのせいなら申し訳ないが。二人しか死んでないんだし、動機や、関係者の調査を含めても半分もあれば充分だと思う。結構、読者(私)にとっては事件に関係ないんじゃ・・・と思われる記載部分が多く、今に盛り上がる、と信じて読み続けた過去の自分に、おい、無駄なことはやめろ、と言ってやりたい。凄いトリックを使ってないんだし、もうちょっとテンポよく進めてほしかった。ミステリーだと思わなければ面白いのかも? | ||||
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順番はバラバラで読んできて、1作目にたどり着きました。これはなんだかひどいですね。 序盤で「自殺したとは思えない」と主人公の思いが書かれているのに、当の被害者の親が「あの子は自殺なんかしない」と言うと、なぜか同意せずに疑問の眼差しで見つめる。という流れになっています。この時点で嫌になってきました。 殺人だとわかったのに現場が放置されてて潜り込めるのも疑問だし、第一発見者で通報者なのにその時点では全然詰問されていないっぽいのもよくわからない。あとはジョークの応酬?みたいなのも全然通じない(面白くない)。でもそれはもしかして国が違うし感性が違うし、ということでこちらの常識が通じない可能性もあるし、と思って読んでいます。 だけど矛盾するところがあるのは困ります。 訳もひどくて、〜です。〜です。で進む感じ。それに被害者のご主人を訪ねて、奥さんのことを「死んだ」なんて言ってるし・・会話の中なんだから訳は「亡くなった」でしょう。 亡くなったのは親友、と言っておきながら、そのご主人に会ってイケメンだの、香水の匂いがどう、とか・・。呆れる感じ。 他のシリーズでも多少気になる部分はあったのですが、この1作目は色々目について仕方ありません。これを先に読んでいたら、他は読まなかったかもしれません。 これでレックバリ5冊目くらいですが、工夫があるのかないのかよくわからない各パートの羅列、そのパートが必ず『彼』か『彼女』で始まり、しばらく誰のことかわからないようになっている思わせぶりな書き方も、飽きてきます。 最初から映像化を狙ってる感じなのかな。そして完全に女性向けだと思います。 | ||||
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小生 最初に第4作を読んでしまい感じたのは「きっとネタが尽きてダメになったんだろう。きっと第一作は面白いだろう」と考えて購入。文庫の腰巻には賑々しく「シリーズ400万部」「スウェーデンのアガサ・クリスティ」とか書いてある。で、読み始めてすぐに思ったのは「あ、こりゃSOAP OPERAだわ」という点だった。例えば女主人公が何の権利もないまま殺された被害者の家に勝手に侵入しドレッサーを掻き回し証拠物件を勝手にパクるわ、プライバシー侵害丸出し伝記をいきなり考えつくわ、文章の水増しの為か主人公の脇毛処理まで読まされる。挙句にパンストだろうがガードルだろうがストーリーに無関係。ミステリーの基本は文中に出てこない奴を犯人にしてはならない、という暗黙の了解が有る。ところがこの小説は逆転の発想「登場人物を増やせば良い」事にしてしまった。おかげで薄味の上に雑で「推敲」をしてない小説が出来上がった次第。更に翻訳が噴飯物。「自害人」なんて珍訳は初めて見た。普通に「自殺者」だろ。ま、三作目以降は訳者が変更されたのも頷ける。随分とアガサ・クリスティも安くなっちまったもんだ。それにハズレを引いた400万人の読者.......この作家が巧いのは続編に続く部分をちょっとだけ最後に付け加える所だ。作者ご近影っていう写真がカバー末に掲載されているがイヌ科の生物いや我が国では「一升徳利を下げた信楽焼の」を連想する。400万人ねぇ?本当か?小説本の真の価値は「古書価格」に現れる。私の購入価格は新品同様の綺麗な本で「1円」だった。 | ||||
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内容は面白かったのですが、なぜか読んだ後が暗い気持ちになりました。 年齢的にちょっとこの重さは辛いかも。 あれこれ海外のミステリーを読んでいるのですがこのシリーズは次は無いかな。 | ||||
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週刊誌に書評があったので購入したが、まあまあといったところ シリーズものだが、続編は未読 | ||||
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事件のわりに、まずボリュームが長すぎると感じますが、それは一人一人の登場人物をすごく丁寧に追っているからですね。 最初はかったるく感じたのですが、慣れるとそれほど気にはならなくなりました。 ただ、どうしても許せないのは、主人公の妹のてんまつが書かれていないこと。 旦那がどのような行動に出るのか、すごく期待していたので、肩透かしを食らいました。 とりあえず、シリーズの中では、これより後の作品の方が評価が高いようなので、もう一冊か二冊は読んでみようと思います。 | ||||
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訳がよくないと評されていたので買わない方がよいと思いましたが、実際に買って読んでみると実におもしろいです。さすがベストセラーになるだけにぐいぐい引きつけられました。誤植と思われる箇所は2箇所ありましたが問題はありません。訳もいいです。 あり | ||||
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すいすい読めました! 訳も私はよかったと思います。すんなり読めたので。 登場人物が生き生き描かれていて自分に浸み込んできました。 犯人とその動機については……もう少し意外性が欲しかったかなーと思いました。 ネタバレになりますけど、エリカが義弟に乱暴?されたあと、意外とあっさりしてるというか、心に大きな傷を負ったような感じがしなかったのが少ししっくりきませんでした。それだけタフなんでしょうか。 全体的におもしろかったです。 | ||||
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ミレニアムがあまりに面白かったので、他の北欧ミステリーも読みたいと思いこのシリーズを手に取りました。 しかし、読み始めてすぐに「?」。 あまり訳にこだわる方ではないのですが、なんとも読みにくい。 自分だったらこう書くかなあ、などと余計なことを考えてしまいなかなか先に進みませんでした。 物語は面白く、エリカの心情にも共感できました。 あとに続くシリーズも読んでみたいと思います。 | ||||
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シリーズをどんどん読み進めていますが、読み始めてしまうと絶対に夜更かししても最後まで読まずにはいられません。 犯罪もの・推理ものではあるのですが、人生ドラマのような感じがします。 色々と生活の渦中にある人が、最後には自分の道を見出して、幸せになるとまでは行かなくても、光が見えるようになっています。 その点が私は好きです。 それと、スウェーデンのテレビ局製作のドラマも見たのですが、90分の中にこの作品の要素を詰め込むのは到底無理な上に、主人公たちのイメージが狂ってしまうので、私はお勧めしません。 | ||||
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海辺の古い屋敷で凍った美しい女性の全裸死体が見つかり、小さな町を震撼させた。被害者が子供時代の親友でもあった作家のエリカは、幼馴染の刑事パトリックと共に捜査に加わることになる。20年以上疎遠だった親友の半生を辿っていくと、恐るべき素顔が見えてきた。ネタばれにならないようにおおまかなあらすじをご紹介すると、上述のような感じだろうか。 作者のカミラ・レックバリは今、静かにブームになってきているスウェーデン・ミステリの若手女流作家の一人です。女流作家ならではでしょうが、本書に登場する様々な女性の生き方が鮮やかに描かれています。 鮮やかに描かれているのは、人物描写だけではありません。犯人探し、謎解きといったミステリ本来の魅力にもその筆力はいかんなく発揮され、ミステリとしての読み応えも十分です。 | ||||
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親友だった友人の知られざる過去。 作品を読んでるとスウェーデンがちょっと身近に感じられたかな。 文字が端から端までぎっしりで、余白少なめなので、気合い入れて毎回読んでました。 | ||||
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要するに本書、 スウェーデン版の横溝正史です。 いや正しくは、横溝正史のスウェーデン版か。。。 本家のようにおどろおどろしいかと言えば、 北欧なので描写がきれい。 センスのよい田舎町が舞台。 だからそんなに怖くありません。 メインテーマである、 因縁やら人間の業の深さに驚愕することもありません。 日本人の基準からすれば、さらっとしてます。 何しろ長編の割に人が死にませんから。。。 (ネタばれになるので人数は書きませんが、) この人数で大事件になるスウェーデン。 日本の2時間ドラマなんて見たら、 すべてシリアルキラーに思えるのじゃないだろうか。 北欧の田舎の寒くって、憂鬱な雰囲気はそれなりに楽しめます。 | ||||
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解説の穂井田直美さん 人をスポイルするのはもっぱら「甘やかす」ことです。 (モノはダメになる・痛むという意味になりますが) 580ページ13行のあなたの記述、「例えば、ドメスティック・バイオレンスを受け、 夫にスポイルされていたエリカの妹・・・」は 安易にカタカナ語を使用してインテリぶると大恥をかくという好例です。 氷姫の内容についてですが、みなさんに賛成。訳が読みずらい。でも内容はそこそこ。 | ||||
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一人の女性を巡る死と、その過去の深い謎という設定は、スウェーデンという日本からは馴染みのない北欧のイメージが加わって、非常に神秘的で寒気すら感じさせる。その意味で「氷姫」というタイトルはとても上手いし、本の表紙も実に物語をよく捉えている。 女性らしい非常に細やかな観察眼も素晴らしく、登場人物は生き生きとしてとても好感が持てる。 ただ伏線の張り方があまり良くないのか、終盤に行きつく前に謎が解けてしまった。深い謎の筈なんですが。 本国ではブレークしているらしいので、次作も是非紹介してほしい。 | ||||
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スウェーデンという国のミステリーということで、興味深く読みました。展開は、軽快です。結論を急ぐより、それぞれの場面を楽しむのがいいと思います。犯罪の因果関係というのが、こういうものなのかという意外性がありました。人の描写は、よく書けていると思います。このシリーズを出してもらえたら、読みたいと思います。 | ||||
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