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彼女がその名を知らない鳥たち
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彼女がその名を知らない鳥たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全134件 41~60 3/7ページ
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大変良かった。最後の5ページ位から泣けてきて。陣治の愛に感動して。 久しぶりに小説を読んで感動しました。 | ||||
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十和子の気持ち、分からないでもない。 スマートで女の扱いがうまくてみんなが憧れるような、でも自分を利用したいだけの男と、ガサツで不潔でお金もなくて、でも自分を愛してくれる男。 どちらがいいかと言われたら自分も前者を選んでしまいそう。利用されてるだけと分かっていても。 愛されることがどれだけ貴重でどれだけ愛おしいことか。 人を中身で選べない、世間体を気にしてしまうクズな自分に刺激的な作品でした。笑 私も引っかからないように気をつけよーっと。 | ||||
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映画化されるということでしたので、原作を読んでみようと思いました。とても素晴らしい描写だからたと思いますが、気持ちよく読める感じではありませんでした。結論も想定されるような内容でした。 | ||||
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八年前に別れた黒崎という男性を忘れられない三十三歳の十和子の目線で物語は進むが、その淋しさを紛らわせるために六年も同棲している十五歳年上の陣治が、この物語の実質的な主役である。ところがこの陣治、不細工で下品で地位もお金もなく、男性の目から見ても友達になりたいタイプではない。黒崎と別れたばかりの十和子がこの陣治に口説き落とされる過程は読んでいてつらい。とにかくこの物語は、ひたすら下品なのにひたすら哀しい。陣治の描写が汚ければ汚いほど、不快に思えば思うほど、そんな陣治と別れられない十和子が不憫でならない。だがすでに結婚して子どももいる姉の美鈴は、陣治と早く結婚することを十和子に勧める。 陣治を振り切り黒崎の面影を追い求めるように、十和子は水島というデパート店員と不倫関係に陥る。そんなさなか、魔が差して黒崎のケータイにかけた電話がきっかけで、物語は俄然ミステリー色を帯びることになる。数日後に警察官がやって来て言うには、黒崎は五年前に失踪し未だに行方不明だという。五年前のその頃、陣治が作業着についた血を洗い流しているのを十和子は目撃していた。ひょっとして 黒崎は陣治が殺したのではないか? 外出しても陣治が自分を尾行しているように思われてならない十和子は、タイミングを見計らって陣治を問い詰める。そして……。 正直に言ってミステリーとしてはあまりにも強引であり無理がある。否ミステリーとしてでなくても、個人的にこういう作品はあまり好きではない。雑然としているし、下品な描写が多いし、要するに美しさがない。他人に薦める気にはとてもなれない。 ではあるのだが……。読み始めたら続きが気になって仕方がなかったし、壮絶なエンディングでは不覚にも涙が出そうになったし、未だに強烈なインパクトが残っている以上、やはり傑作ということになるのだろうか。有無を言わさぬすさまじいパワーを秘めた、よくも悪しくも「忘れられない」一冊である。 | ||||
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まず、中年男、陣治に対して、女性の生理的嫌悪感を1行で染み付かせる。そこから、何度となく、陣治の不快な行動の描写がされていき、心の中に嫌悪感の澱が溜まっていく。そんな男と、不潔さに嫌悪をいだきながら同棲している女の倦怠感、厭世感も、女の行動から想像ができて、もやもやした不快感はたまるばかり。自分勝手さを隠しもしない登場人物たちの立ち居振る舞いが、本音と建前を使い分けてスマートに生きる会社人達に囲まれて生活していると、逆に小気味よく思えてくるのが不思議。自分の心の中にあるモヤモヤしたドス黒さを掻き出してつまびらかにされたようで、しばらくずっとこの小説に引きずられてしまった。映画で、蒼井優ちゃんがこの役にも汚されずに存在するのか、早く観たいです! | ||||
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これだけ読んでいて苦痛な作品も珍しい。 これでもかと言うくらい気持ちの悪いビジュアルの中年と、性格の破綻しているクズ女の描写は不快感以外何ももたらさない。 水島がこの女に惹かれるわけがない。惹かれるならそれ相当の納得できる魅力が書かれなければ到底受け入れられない。 時間の無駄でした。 | ||||
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淡々としたなかに、飼い主の心情が細やかに描かれていました、ネコ鳴りは。で期待して購入.合わなかった。こういうドロドロした私的感情移入は私には無理と思った。沼田さんの作風はこんなんですかねえ・ | ||||
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沼田まほかるさんの小説を読むのはこれで4冊目になりますが、一番好きでした。小説は好きで常に何かしら読んでるのですが、小説で泣いたのはこれが初めてです。人ってここまで人を愛せるのか、自分が過去、好きになった人達への気持ちがすごく薄っぺらいもののように感じざるを得ない、そんな作品です。小説の映画化ってあまり好きではないのですが、阿部サダヲさんの陣治、かなり想像通りのビジュアルで気になるので観に行こうと思ってます。 | ||||
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初めから最後まで主人公の女性の心理描写が詳細で、キャラクターについていけないかった。 けど、読み進めるうちにもストーリーが面白くなって気にならなくなった。 しかも、最後まで読んだら理解できたし… とにかく面白かったです! | ||||
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情景描写は良いが、主人公がクズ。 こういう設定もあるんだろうな……とは思いましたが耐えられない。 ダラダラと文字が並べられ読みにくく、この作品を読むのに時間を割いたことに後悔。 | ||||
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驚く程に、後味後が悪い。 どうして陣治は十和子の傍を離れないのか、どうして十和子は陣治を拒絶し続けるのか。 最後の章を読み、その疑問が解明されていく。 疑問が解明されても、尚、モヤモヤが晴れない。 孤独と孤独が隣り合い、すれ違い、それでも、生きていた話。 | ||||
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他の方のレビューを見てから読みました。確かに汚い、無骨な、嫌悪感溢れる内容なのに、その先を求めずにはいられない。 読んでいる方もなんとか決着をつけたいっていう気にさせられる。読んでいる最中はいつも心がモヤモヤしてて、登場人物の行方が気になって。 読み終えてあぁ、これは映画化したくなるストーリーだなと思いました。 小説読んでから見ると思い入れが深くなるような、でも映画だけだっらまた印象も違ってくるだろうかなと。 こんなに苦しんで生きなきゃならない人生もあるのかというくらい、なんか切なかったですねぇ。 | ||||
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よくもこんなに汚ならしいモノを気色悪く描けるなぁ〜と感心しました。読むと心が穢れるかと思うほど。そういう意味ですごいけど、ご飯の前に読んじゃダメです! ラストまでバッチリ徹頭徹尾悪趣味です。何その願望!キモい!登場人物全員を醜く描き切る姿勢に拍手です。 | ||||
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全く理解に苦しむ内容。 何を表現したいんでしょう? なんか、読んで損した感じ… | ||||
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汚さ、気持ち悪さ、臭い、静寂、衝動、そして最後意外な結末、報われない究極の愛にホロリ。 さすがまほかるさん!!! | ||||
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終わり近くに陣治の部屋から心理学の本が出てくるあたりから どんでん返しの端っこがめくれてくる。うまい。 暗闇をかかえた主人公たちが重くて読むのがつらくなるが それでも黒い触手にからめとられてページを最後までめくらずにはいられない。 大阪言葉を使う人と使わない人の性格の書き分けがさすがである。 これは悔しいけど関西人でないと書けないと思う。 十和子の母親が大阪に戻ってから、東京近郊生まれのふりをしたがるが それでもかすかに関西の音が出てしまう。それは多分逃げた夫への未練から。 姉は完全に東京言葉なのに、十和子は陣治の影響か大阪言葉である。 使う言葉で性格を書き分けている。関西弁使いは情緒的で粘着性があり、 東京言葉使いは、どこか薄情な感じに。 たくさんの細かなエピソードが終わりに一点に集結させてくる手腕は 彼女が粘着質で多湿な大阪人の特質をもっているからだろうか。 最後の一行がすべてを浄化させている。もしかしたらこの一言を書きたくて この壮大な小説を書きたかったのではないだろうか。 すっきりした容姿、優しい仕草、やわらかい声の水島が 最初から最後まで向井理の姿に思えてしかたがなかった。( 水島が実は薄っぺらな男であったとは書いていない。 本気で離婚する気があったかどうかは不明である。 彼に十和子を傷つけさせなかったことは、きっと手抜きではなくて 意図的なものだと思いたい。 | ||||
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映画が良さそうだったので待ちきれず原作を読みました。 共感度0不快感100の宣伝文句でしたが、私にとっては共感度100。 最後に深い愛。 普段小説は二度読むことはないのですが、理解してから読み直してしまいました。 映像化したら陳腐な不倫ミステリーになりかねないのではと思うので、小説で読んでよかった。 読み終えた直後にはすんなり受け入れ納得できたことが、しばらく経つと納得出来なくなるのもまた小説の世界に惹き込まれていた証拠。 | ||||
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ラスト数頁の衝撃は凄かった。本を読みながら声をあげてオイオイ泣いてしまったのは初めてだった。感動したとか、共感したとか、そんなものではなく心を打たれた。想像のはるか上をいく陣治への思いに心を打たれて涙があふれた。 一体作者は今までどんな恋愛を重ねてきたのだろうか、とつい考えを巡らせてしまう。 私も自分の中に十和子がいる。かつて付き合った男性達に陣治もいる。水島も、黒崎もいる。陣治のような無償の愛を知っている、付き合っていた男性の容姿や所作に嫌悪感を抱いたこともある。それでもお前を離さない一緒にいたい、と請われたことがある。表面ばかりの色男の水島のような男を知っている、安い三千五百円の時計のような男を。 人の思いの強さを、業の深さを、考えた作品だった。 | ||||
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私もこんな男に愛されてみたいと思わせる究極な愛だった。 なんでこんなにまで冴えない男と一緒に暮らしているのか。 自分への優越感なのか、イラつきの掃きだめか、捨てられた男へのあてつけか。 読んでいるだけでも陣治がうっとうしい男であった。 陣治への憎しみが強いのに不思議なところに愛着、安心感を感じてしまう十和子。 最後にわかったこの恋愛の深さには驚愕。 | ||||
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十和子の最低な女っぷりがすごい。 家事や料理もしない。働きもしない。ごろごろDVDを見るという暮らしをさせてくれている冴えない男の事を心底軽蔑していて触られそうになると家から追い出す。 ここまでされて、この男はMなのか?と思っていたら、最後泣きました。しばらく茫然でした。独りで深夜に読む本です。 | ||||
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