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魔法使いの弟子たち



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魔法使いの弟子たちの評価: 3.92/5点 レビュー 38件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

現代日本を舞台としたエンターテイメントSF

致死性の高い新型ウイルス、龍脳炎。生き延びた3人にはそれぞれ超能力が発現し… 現代日本を舞台としたエンターテイメントSF。

イマイチ必然性の読めない、なんでそうなった?的なこじつけ・行きあたりばったり感強いエピソードが、ナニです。超能力者の葛藤、vs旧人類、SF的には手垢にまみれたテーマで、かといって目を引く新機軸がある訳でもなく…
展開早くて、結構楽しく読みましたが、あんまり印象に残らなかったデス。
魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)より
4062775190
No.7:
(3pt)

まあまあ

物語の中盤から、スピード感がなくなって、読むのが結構キツかった箇所がありました。たぶん、中盤以降の鍵括弧の会話内での説明が、ダラダラと長く、要約が上手くできず内容がが重複しているところがあったからだと思いました。他の方も書いていたと思いますが、前半にスピード感があっただけに残念です。それでも、まあ、そこそこ面白かったので、『ラバーソウル』を買って読んでみようかなと思いました。
あと、話の八割方が、山梨県内にとどまっているのに不自然さを感じました。これだけ、未知のウィルスが引き起こした病気なのに、国の介入がないのが不自然だったのと、病気の後遺症として、病気から回復した三人に超能力が備わるのですが、大学病院のスタッフ以外それを積極的に信じず、それによって、第二第三の惨事が起こります。国や警察がそこまで杜撰な対応をするか疑問に思いました。その点が、あまりリアルではないので星三つにしました。
「首を竦める」と「髪を掻きあげる」という表現が、かなり多く使われていて、気になりました。
あと、終わらせ方が、例のアレだったので、それもまた食傷気味です。
やはり、ウィルスのパンデミックと超能力というSFの定番ネタを使っているのだから、超能力者は、国の軍事機関のトップシークレット扱いされていて、それでも、超能力者は軍事施設から脱走して、目の前で人が死ぬことにショックを受けて、それが引き金になって、その超能力者は核爆弾の何倍ものエネルギーを放出してしまい、東京が壊滅状態になり、その後、アメリカやロシアなどの大国の戦艦が東京を包囲するといった状況になって、ってそれ『AKIRA』やないかい!
魔法使いの弟子たち (下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:魔法使いの弟子たち (下) (講談社文庫)より
4062775603
No.6:
(3pt)

優れたストーリーと未来を知る能力の相性は悪い

エンターテイメント小説はかくあるべきである。設定、キャラクター、話の構成ともにとりわけ独創的であるとは言えない。
が、とにかく優れたストーリーテリングで一気に読ませてくれる。とりわけ、超能力の描写が素晴らしかった。
透視能力の描き方は絶品、各々の能力が伸びていく過程もまったく予想できずに物語に引きづり込まれた。
そう来るかーと予想を裏切られる喜びを、久しぶりに小説によって味わわせてくれた。
ただ、予知能力の扱いにかなりてこづったように見受けられた。

未来を知る能力と、私たち読者そのものの存在は互いにその物語において神様的な視点を持ちうる。
この二つを両立させながら、物語として成立させるのは非常に困難だったかもしれない。
巨大なサルが出てきたあたりから、小さいながらも話の綻びが出てきて、
最後のほうはそれが少し許容範囲を超えてしまった感がある。
魔法使いの弟子たちAmazon書評・レビュー:魔法使いの弟子たちより
4062161664
No.5:
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

この落ちはダメよ!(ネタばれあり)

結構評判がよいので購入。確かに読みやすく、次にどうなるのか、先が読めません。
しかし、連載もののせいか、展開がよく練られているようには思えませんでした。
猿との対決?無敵の反撃体制?もっとおもしろくできたような気がします。
B級ですね。とにかく夢落ちはよろしくない。
魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)より
4062775190
No.4:
(3pt)

最後のオチをどう受け取るか

設定からストーリーまで何から何まで荒唐無稽なんだけど、それをちゃんとリアリティのあるものとして描けている手腕は見事だと思います。
もちろん相当無理しているというか、こんなのありえないだろうという箇所がいくつか見受けられますが、そこも何とかSF的に乗り切ってると思います(若干力技かもしれませんが・・・)
何よりこれだけの分量の小説をワクワクさせながら一気に読ませるのだから、やはりそこはさすがに井上夢人と言わざるを得ないでしょう。

さて問題はタイトルにも掲げたとおりこの話の結末なのです。
ネタバレになるからあまり詳しくは書きたくないのですが(アマゾンレビューの中に既にネタバレっぽいのもありますが 苦笑)個人的にはちょっと途中で風呂敷を大きく広げすぎた感が否めないのです。
そのせいか伏線回収にもその影響が見受けられ、結局最後の最後できちんと広げた風呂敷をたためなかったという気がしてなりません。
それに風呂敷の広げすぎが逆にSFにありがちな物語の結末へと収束してしまいそうになったのも事実だと思います。そこで作者はそのありがちな結末を避けるためにああいうオチを用意せざるを得なかったのではないでしょうか。
ところがそのオチですら今ではあまりにも手垢のつきすぎたオチだったというのがなんとも皮肉なものです。
正直終盤の展開にはちょっと違和感を感じていました、そしてその思いがありつつあのラストだったので自分は余計肩透かしを食らったような気になりました。
よく少年漫画(主に少年ジャンプかな?)を揶揄するときに使う、俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ的なデジャヴを感じたというのが率直な感想です(これはある意味ネタバレになるか?)
魔法使いの弟子たちAmazon書評・レビュー:魔法使いの弟子たちより
4062161664
No.3:
(3pt)

何が言いたいのかよくわからない

最初はシリアスなバイオハザードものかと思ったらウィルスによって超能力者になった主人公たちが、テレビのバラエティ番組に出たりするあたりから、わけのわからない展開になっていき、最後はよくあるオチに収束してしまった。
一気に読める軽さとスピーディさはあるにしても、いったい何が焦点なのかよく分からない作品でした。
タイムワープものの変形なのでしょうか。
魔法使いの弟子たちAmazon書評・レビュー:魔法使いの弟子たちより
4062161664
No.2:
(3pt)

次々に変わる流れやスピードに牽かれる

『小説現代』での連載を経て,.文庫化に際して上下巻に分冊されました.

前フリ的なものがまるでなく,いきなり作品の中にポンと放り込まれたように始まる物語は,
その状況が,中心人物であり,同じく何も知らされずにその場に投入される男性と被るからか,
一体感にも似た感覚で引き込まれていき,混乱,翻弄される様子に何とも言えぬ緊張を覚えます.

また,話の流れにスピードがあり,早い時点でおおよその世界観を見せてきたかと思いきや,
次々に目先を変え,膨らませる手法は,その先への予想がつかず,ページを繰る手が進みます.

エンタメ,SF路線を走るかと思わせておいて一転,シリアスな方へと傾く終盤は正にそれで,
自分の置かれた状況に絶望し,したからこそ,社会との繋がりを強く求める一人の女性の姿は,
全体の雰囲気を落ち着かせるとともに,改めてこの世界で起きていることを認識させられるよう.

中盤以降,少しばかりダレた部分はあったものの,広げていったあれこれが散漫になることはなく,
うまくへ引っ張った最後,『事の始まり』への疑問,果たしてどこへ行き着くのかが楽しみです.

ただ,限定版のイラストカバー(大型帯)については,あまり作品の雰囲気に合っていないのでは….
魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)より
4062775190
No.1:
(3pt)

中盤以降の失速が残念

上下巻構成の下巻.終盤のシリアス調からまた一転,エンタメ路線が繰り広げられます.

結末の話からしてしまうと,評価の分かれる…といった表現がピッタリくる作品だと思います.
確かに,中心だった男の『能力』を引き合いに,絶望の中にも希望や余韻を残してはいましたが,
それまで広げてきたあれこれからすると,どこか拍子抜けしてしまうのは否めないところでしょう.

とはいえ,荒唐無稽が過ぎたにしても,説明や仮説はそれなりに筋が通っいて頷けはしますし,
警察やマスコミを悪役に見立て,その酷いやり方をまるで相手にしない主人公らの立ち振る舞い,
そんな世相から生まれてくる正義や良識とはといった構図は,ベタながらもやはり痛快に感じます.

ただ,『事の始まり』に近づき,少しずつ見え出しあたりから皮肉にも失速が始まったようで,
ホラ話(著者談)として,膨らませたのはいいものの,畳みきれずに大味になってしまった印象.
での目まぐるしい展開であったり緊張感が良かっただけに,ちょっともったいなさが残ります.

なお,タイトルは語感だけで選んだそうで,言葉から連想されるファンタジ要素は一切ありません.
魔法使いの弟子たち (下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:魔法使いの弟子たち (下) (講談社文庫)より
4062775603

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