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サマー・アポカリプス
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サマー・アポカリプスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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個人的には退屈した一冊。探偵役の矢吹駆があまりにも無味乾燥で魅力がないように思う。 | ||||
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個人的には退屈した一冊。探偵役の矢吹駆があまりにも無味乾燥で魅力がないように思う。 | ||||
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直観推理を標榜する矢吹駆シリーズの第二作。私はミステリの中で前作(この場合「バイバイ、エンジェル」)の解説から始まる作品を他に読んだ事がない。読者は必ずしも作品の発表順に読む訳ではないから、この作者の精神構造には唖然とした。そして、キリスト教の異端カタリ派を中心とする偏狭な衒学趣味による思わせ振りな記述が延々と続く。正直、ここで読むのを止めようかと思った程だ。百科事典を引く暇があったら、トリックを練るべきだろう。 語り手は駆の友人ナディア、舞台はカタリ派の聖地の南仏ラングドックの屋敷。屋敷の主人は娘婿で有力な原発推進派。その娘のジゼールはナディアの友人で、ジゼールの恋人ジュリアンは優秀な核物理学者。そのジュリアンの姉シモーヌは反原発派の活動家で、パリでの初対面時に駆に奇妙な態度を見せ、その直後、駆とナディアは襲撃される。主人と歴史学者シルヴァンはカタリ派の聖地の発掘を計画している。一方、ドア文書と言う、カタリ派の財宝のありかを秘匿した記録の存在が示唆される。そして、ヨハネ黙示録の<四人の騎士>を模した四連続殺人が起こると言う趣向。第一の殺人は密室もどきの資料室が舞台で、ドイツ人の骨董商が被害者。凝っているようだが実は粗雑な創り。第二の事件のトリックには前例がある。ここから読者は異教論争と作者の青臭い善悪論を長々と聞かされる羽目になる。第三・四の事件は形式を整えるための完全な付け足しで、何の工夫もない。 宗教やオカルティズムや因縁談と言った贅肉を削ぐと、ミステリとしての骨格は驚く程脆弱。作者の精神的幼さが露骨に出た低劣な作品と言えよう。 | ||||
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