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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 61~80 4/7ページ
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| 考えさせられるミステリーでした。母親との関係を考え直したい女性はぜひお読みください。 作者の辻村深月さんが山梨県の出身で、直木賞を受賞(『鍵のない夢を見る』で受賞。林真理子さん以来です)していなければ、手に取ることはなかった本だと思います(長いし、30代の女性が主人公ですから)。 小説の舞台は山梨県です。山梨の大半は周囲を山に囲まれた盆地です。中央本線と中央道が閉鎖されれば、文字通り「陸の孤島」になります(2014年の大雪がそうだったように)。 盆地に生まれ育った人は2つに分かれます。 ・盆地から出て行った(出て行けた)人と、 ・盆地に留まった(出て行けなかった)人です。 主人公はそんな2人です。 盆地から出ていくためには、まず盆地の外にも世界があることを教えられなければなりません。幸運にも盆地から出られた女性は、恵まれた環境や、容貌や、才能や、運がある人だけです。そんな人は憧れと嫉妬の対象になります。 盆地から出られない女性は、経済的な問題もあってパラサイトシングルを続けざるを得ません。唯一親から自立する道は結婚だけだ、そう作者は言います。 そこには、超えたくても超えることの出来ない格差があります。 文庫で500ページ近い本の半ばを過ぎるまでは、やや重苦しく、ストーリーの中に入り込みにくかったかもしれません。 盆地を出られた人間という後ろめたさを感じたからかもしれません。一方、くっきりと描かれている女性同士の友情や嫉妬や葛藤は、男には所詮は他人ごとだな、とも感じました。 ところが、285ページの、 「すべての娘は、自分の母親に等しく傷つけられている」 から、急にストーリーが濃密なります。グイグイと物語の世界に引きつけられていきます。(以下はぜひお読みください) 二組の母娘における、象徴的な母親殺しがテーマの小説です。 | ||||
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| 突如として鳴り響く弦楽器の荒々しい旋律がそうであるように、やがて迫りくる風雲を、 張りつめた静けさの中で鮮烈に暗示するプロローグは、壮大な交響曲を思わせるものです。 本筋の導入で一転する穏やかな調子はゆっくとり広がり、理性を下地に敷きながらも、 主人公に硬質で乾いた心理を持たせることで読者は一定の緊張感を維持し、 その奥行きのある世界観が刷り込まれてゆくことになります。 主人公の心の声は、親友に届くのか。 祈りとも解せるこの命題を基軸に展開される筋立てには、等身大の女性を投影するという 作者の決意と覚悟を見て取ることができ、作者の作品群の中では出色な空気をまとっています。 いつだって平気な顔でいられる凜とした女性にならねば、というぼんやりした不安と焦燥感。 決して拭うことの出来ない他者への従属と、自らの内に確かにある少女性への安住。 背反する十字架を背負うことが宿命づけられている女性の自我の発露や、本流ではない狭い コミュニティーの中での醸成を半ば強いられる女性の機微を、鋭角的な表現を多用しながらも、 しなやかで瑞々しく描き切っています。 逃避行の末に結びつく一人の女性との数奇な出会い。 わずかな時間の濃密なやり取りは秀逸で、まるでその場の闇間から固唾を飲んで二人の 会話の行く末を聴いているような臨場感に包まれ、私の心はえぐられるのです。 次第に迫力を増しながら明かされる“こと”の全容や、それに引き継がれる疾走感に満ちた クライマックスの描き出しはフルオーケストラが響き渡るように見事と言う他なく、 セピア色に染められた切ない光景を思わずにはいられません。 自立か依存かという平滑な二元に決して終わらせず、その彼岸にある生の女性の虚実を、 陰影の濃淡が美しい豊かな立体感で描き切った、数少ない秀作と言うことが出来ます。 | ||||
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| 母親殺しの容疑で失踪したチエミを追うみずほ。 その背景には親子の愛憎・女性の友情があった・・・ 著者らしい複数の登場人物が登場し、様々な視点で語り、 徐々に明らかになっていく全体像は、読む者を飽きさせない。 個人的には1部と2部のバランスが半々位であった方が、 より物語に深みが出たように感じるが、それでも良い終わり方であったと思う。 ツナグで著者を知った読者にも読んで欲しい1冊。 | ||||
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| 最後は泣いた。 いろんな出来事が繋がって、 いろんな人ひとたちの不器用な優しさが繋がって、 でも辛い結末で、やっぱりチエミちゃんは幸せにはなれなかった。 それがすごく切なかった。 お母さんと、お父さんと、親友と、恩師と、 逃亡中に出会った変わり者の大学生と、 みんなの優しさに泣いてしまった。 | ||||
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| 私は今27歳です。 この本は若い子が読んでも、男性が読んでも登場人物の彼女たちのリアルな世界観は分からないと思う。 これを読んでいて、彼女たち一人一人、自分と思い当たる節がある。 彼女たちみんなの気持ちがすごく分かる。 そして考えさせられる。女としての幸せと、矛盾と、違い。 狭い世界観に囚われて大事なものを見失ってはいけないと思った。 女とは脆い。弱い。 もしかしたら、一歩間違えば、チエミのような弱く、脆い女に誰にでもなってしまうのではないかと思った。 | ||||
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| 高評価の人が多いようだけど、自分には今一つだった。 面白いものは、読んでいる途中でも「これをレビューで書こう」とか「こんな風に書こう」とかいうものが全くなかった。 読んだ後、書こうと思った時も、ほとんどフレーズが思い浮かばなかった。 人によって評価が別れるのは当然なことなので、読もうとする人を止めることはしない。 あくまで、最後は自己判断だということを忘れないでほしい。 | ||||
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| 後半、主人公の親友が「私には何もない」って言うんだけど この作品自体に何もないよって言いたくなった。 母娘、女の友情、格差、など様々な要素がごちゃ混ぜに なっているんだけどどれも消化不良のまま、ダラダラと 冗長に、読んでる方がシラケるほど大げさに書かれている。 ミステリー的な部分も??だし。。。 とにかく浅い。 | ||||
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| とにかく説明がくどい。 いちいちセリフの後に入る、そのセリフの説明。 もうわかったから、とげんなりしてイライラする。 そのせいで会話のテンポも悪い。 女同士特有の牽制やおべっか、見得の張り合いって確かにあるけど そこまで深く掘り下げて説明することか? 少し書くだけなら「わかるわかる〜」となるところを こんこんと説明が長いせいで逆に「そこまでじゃない」になる。 読者はある程度の説明で状況を飲み込めたり、心情を推し量ったりできるんですけど。 それをくどくど説明されると読む気も失せる。 そして個人的に大っっ嫌いな、夢で大事なヒントを思い出す展開。 なんじゃそら。 それがまかり通るなら、全ての事柄皆解決。 初めから寝とけって話ですよ。 2章は新キャラにやや引きながらも面白く一気読みしたので、 辛うじての☆2つ。 | ||||
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| 逃亡中の友人を探すため、手掛かりに学生時代の仲間たちを訪ねるシーンでは、自分はこの中の登場人物にどこか当てはまる部分があるのでは? と無意識に登場人物と自分を重ね合わせていた。 妬み、羨望、無意識に優劣を付けていたり・・・この年齢でおこる悩みや、女性特有の感情が上手に描かれています。 読み進めるうちに、息苦しいような悲しいような痛みも伴うけれど、最後まで一気に読め、友情や母親の愛情で涙が溢れました。 私は好きな1冊です。 | ||||
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| 人はあくまでも主観的だし、自分が正しいと思っている。 だからぶつかったり、非難したり、軽蔑したり。 でも男の私にとってこの本でのやりとりは女性ならではなのか、よ くわからなかった、というよりわかりたくなかった。 男であれば組織の中での遠回しないじめ、嫉妬、仲間はずれと似て いるのだろう。女性ではそれがちょっと形が違う。 それだけ生々しいし、心情が吐露されているように感じ、時に目を そむけたくなった。 リアリティがあるのかないのかは、よくわかないけれど何ともいえ ないいごごちの悪い感情を抱いた。 ハッピーではないけれど、こんな本もあっていいと思う。 | ||||
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| アラサー世代の、揺れる乙女心がリアルに緻密に描かれています。 おそらく、この本を読んだ女性は、作中に出てくるエピソードに対し、 「こんな感情を持ったことあったな」と懐かしく思い出すのではないでしょうか。 「恋愛中は周りの、特に反対意見を受け入れられなくなってしまう」など。。 ラストは泣けます。 チエちゃんは本当はとても恵まれているのに。 それに気づいたときは時すでに遅し、、、、。 続きがあるとするなら、みずほさんの母が占い師にあてた手紙を、みずほさんが読んだ事を知った母の気持ちを知りたかったです。 どういう顔をしたのだろう。。。。 それほど「母娘の確執」みたいなことは描かれていません。 | ||||
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| 初めて辻村さんの作品を読みました。 彼女と同じぐらいの年代ということもあってか、とても共感できました。 女同士の友情の難しさとか、母娘関係の脆さだけにスポットがあてられたお話の枠にとどまらず、それとは裏腹に、女性が女性に対してしか持ち得ない愛情みたいなものも同時進行で書かれていて、後半の展開に引き付けられました。最後らへんは泣きました。 内容的には決して清々しいとは言えないはずなのに、読んでる間、ずーっと透明感みたいな澄んだものを感じて、その理由は文体なのか何なのかよくわかりませんが、その空気感が好きです。 | ||||
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| 本を読むにはタイミングがあると思いますが、 私が読むにはちょっと違う気がしました。 ミステリー通なので、色々答えが分かるだけに、 負の連鎖に陥る気持ちが理解できなかった。 | ||||
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| 読み始めはわりと面白そうだな〜と思ったものの、途中から物語の展開が単調に。主人公とその他の人との会話の繰り返し。会話の内容は、女同士のリアルな感じで良かったです。 あとは、主人公だけが汚れた気持ちのない人って感じに書かれていて、なんか白けました。他の友達は結構あけすけに悪いことも思ったり言ったりする人で、人間らしく描かれているように思ったけど、主人公はそれを批判的に見ているだけで、主人公自身の感情とかそういったものがなく、いまいち感情移入できず、でした。 | ||||
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| 女子同士の友達・親子関係に於ける本音みたいなものが深く書かれていて、男子としてはちょっと怖い・・・・・。 | ||||
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| 主人公の打算的な見方がしつこいくらい文章にあったけれど、ぼんやりしているようなキーパーソンになる親友も彼女の打算を実は知っている所がリアル。 女友達の関係性についての主人公の見解にイライラしたけれど確かにあるかもしれない。 とにかく後半の犯人の語りから面白くなり、題名の理由をしって不覚にも泣いてしまった。 それは犯人の母子関係がリアルだと感じれたから。主人公と犯人両方の母子関係に深く共感してしまった。 久しぶりに良い本読んだと思った。 | ||||
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| 母親殺しの疑いをかけられて失踪した女性とそれを追う友人. 事件の真相と失踪の目的は? 事件とそれを追うライターという2組の親子関係から 母と娘の関係を描いていくという意欲作,ではある. 事件の真相と失踪の目的という2つの謎をテーマに 読み手を飽きさせない程度のクオリティはあるので 一気に読み通せる作品ではあるが・・・. はっきり言って,失踪する女性像に魅力がなさすぎる. 主体性がなく,依存的で,男性にも仕事にも筋の通った考えができない. ひょっとするとこのような女性は案外多いのかもしれないが, まったく共感できないので,言動のすべてがうっとおしく感じられる. また,ストーリー上もいくつかの点でツメの甘さがみられる. 例えば,事件のきっかけにしてもちゃんと確認するのが先だろうし(一応の言い訳は書かれているが) このような事件を起こしてしまったあとでは,失踪したの目的にもリアリティがなくなってしまう. こういった合理性のなさ,エキセントリックさも含めて あやふやな母子関係の表現の一部なのかもしれないが, 辻村氏の他の作品と比べてややディテールの甘さは否めない. | ||||
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| 大好きだけれど、こんな自分の元凶であり、絶対的存在の母。女同士の友情の残酷さ。読み進んでいくうちに、登場する人たちの本音、駆け引き、愛情、友情なんかが、どんどん心に沁みてきました。最後のところで、いい年したおばさんが思わず泣いてしまった。 | ||||
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| 買ったはいいが、あんまり読む気しなくて、ずっと放置してました。 虐待シーンを期待して読み始めたんだけど、これは、そんなたいしたことなかった。何やら作者は、力入れてたようですが…(汗) 登場人物どれも嫌な人ばかりというか、ひどいです、本当に。 でも、みんな憎めない。それぞれの気持ちや言い分に納得してしまう。 ちなみに、私は、政美ちゃんが一番好きだなぁ。さすが、リーダー格なだけあって、とても頼もしい。 チエミと、同僚のケンカは見ものです。こういうこと本当にあります。 やっぱ、ケンカするのは、ロッカールームだよねぇ、みたいな(笑) 不覚にも、2回泣かされました。『母の愛は、偉大だなだな…』と。 虐待していても、愛がない訳じゃない。心に残るお話です。 | ||||
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| どんどん読み進めることができるが、はっきり言って女同士の楽しくない現実が描かれている。 母娘に起きた悲劇がテーマであるなら、なぜ第1章で主人公の地元の面倒な女社会を描くのか。 悲劇の起きた母娘の関係よりも、地方都市の狭い女社会を克明に描いてはいるが 本来描くべきは母娘の葛藤であるべきだろう。 30歳になる主人公の友人の幼さも気になる。 いくら気立ての良い人物像であってもこれでは二十歳位の女の子ではないか。 また、娘の告白で狂乱する母親の姿は、まるで2時間ドラマのよう、 この母親は人生50年を生きていると思われるが、いくらなんでもこんな行動はとらないのでは?と思う。 すっきりしない読後感は作者の意図する所なのだろうか、 人生50年以上生きている読み手にとっては今ひとつ物足りない結末であった。 | ||||
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