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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全119件 21~40 2/6ページ
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特に知りたくもない登場車の性格や人生の経緯が長すぎて、その話がこの事件の原因と何が関係しているのか? 最後の数十ページで突然 脈略もない人が出てきて全てを語る・・・で 語ってどうなるわけでもない。 ぜろ はち ぜろ なな意味って・・・それをタイトルにする意味は? なぜ逃げる必要があるのかもわからない。 私の読解不足であることを祈ります。 | ||||
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辻村さんの作品が好きでたくさん読んでいますが、いつもすごくかっこいいタイトルをつける作家さんだなぁと思っていました。今回も、かっこいいタイトルだなぁ、と思っていたのですが、最後まで読んでびっくり仰天。このタイトルにそんな切ない意味があったなんて! ミステリーの要素としては、最後の最後でタイトルの謎が解ける、というアイディア勝負、一点突破の作品なのですが、これ以上ないというくらい効果的な仕掛けになっていて、すごい作家さんだなと改めて思いました。 素人探偵が失踪した友人の行方を追うというよくある構成になっているのですが、警察官と仲良くなって危ない目にあったり、という非現実的なエピソードはほとんどなく、ただただ身近な知り合いを訪ね歩いて、人間の嫌な部分をほじくり返していくだけ、という物語の展開も作者のセンスを感じました。 辻村さんの作品では珍しく「山梨県」という具体的な場所が舞台になっている作品、ということも興味深いです。作者さんの出身地ですよね。 初期の辻村作品がテーマにしていたミステリーのなかでもナンバーワンに挙げてもいいのではないでしょか? とにかくおすすめです。 | ||||
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中年男性としては、冒頭からの「ギャル」友との対話はイライラさせられた。女性の友達や母との人間関係がテーマなのは間違いない。だが、地方出身者としては、ギャルというより、知的好奇心を否定する卑俗なヤンキー文化が男女問わずはびこり、人々を不幸にしている、という事実を改めて示された気がする。 地縁関係の少ない東京や大都市では、学歴や職業で早い段階からコミュニティが分かれ、異なる階層の人々から直接ねたみ・そねみを受ける機会は多くない。もちろん、この小説にも、東京から赴任してくるいけ好かない人物も登場するように、どの階層にも「いい人、悪い人」は存在する。それとは別に、善良であっても、無知であることが一層の不幸を招く例は、さまざまな小説で描かれただけでなく、生きていれば少なからず実例を見聞きする。特に、さまざまな隣人、同級生との付き合いが濃い地方では、切なく、または情けなく感じる機会は少なくない。 「上」の階層にいる主人公は、彼らを唾棄することなく、どういう思いで改めて向き合ったのか。幼ななじみを救い上げるまではいかずとも、それぞれの主人公が自分の在り方を確かめるに至ったと考えれば、それほど不幸な結果ではないのではないか。 | ||||
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第一章はまだ耐えられた。しかし、第二章はあまりに陳腐な内容で飛ばし読みですら拷問のようだった。事の真相に至る迄がダラダラと長すぎる。この作者の作品は当たり外れが大きいとしみじみ思った。 | ||||
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「かがみの孤城」が大変面白かったので、同じ作者さんの本を読み漁っていたのですが、最後まで、何を伝えたいのかわからない作品でした。 そもそも主題はなに?母と娘の確執?女同士のドロドロした関係性?私に読解力が無いからなのかもしれませんが、作者さんが何を読者に伝えようとしているのか、さっぱりわかりませんでした。 会話が冗長で、必要ないようなセリフも多く、話のテンポもかなり遅い。読むのがしんどくて、まだ終わらないのかな、と何回も考えてしまいました。 また、ラストのあっけなさとやり切れなさ。 せっかく読んだ時間が無駄だったように思いました。 | ||||
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親と子、離れられない関係について考えさせられました。 辻村先生のどんでん返しが、相変わらず冴えています。 内容を読めばタイトルの深さも考えさせられます。 面白かったですね。 | ||||
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最後まで読んだら最初が読みたくなりました。最初から最後まで話が展開してって楽しめました。他の本も読んでみたくて金欠になりそうです。 | ||||
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みずほとチエミ。彼女らの友人である同学年の女性たち、元同僚の後輩女性、母二人、元担任教師、一回り近く下の数ヶ月間の同居人。 現代に生きる女性であれば、この本のなかの登場人物の女性達の誰かに、もしくは数人に、もしくは全員に、必ず共感できる部分のある小説だと思えた。 私は東京の都心で育ったし東京を一度も出ていないが、もし、地方に生まれ育ったらチエミのような半生を送っていたかもしれない。読み終えて、そうも考えた。恐ろしいような羨ましいような。 母娘であれ友人関係であれ同僚であれ、女同士の絆や女性同士の日頃の接し方というのはいかに難しいか?前々からわかってはいたけど、深く深く、改めて思い知らされた作品でした。 わたし的には、チエミにとっては翠ちゃんに出逢えたことが、翠ちゃんがチエミの救いの女神だったように思えた。 みずほとチエミも、この先の人生はお互いに嘘のない友情を築いていってほしい、心からそう思った。 二人とも幸せになってほしい。 | ||||
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辻村深月といえば、女性達の心の中をリアルに書き上げる達人!ですが、この作品では初期の作品で多かったミステリー色も復活(?)して最高のエンターテイメントでした。 ミステリーとういうと良くも悪くも現実離れしがちなのに、辻村深月にかかればこんなにもリアルに感じられるのか!と驚かされました。 文量でいうと大体4、5時間で読み終わる本ですが、終始ピンと張り詰めた緊張感が漂っているような雰囲気があります。 女同士の友情、また親子関係に焦点をおいた今作品。タイトルの意味だとか、ラストの衝撃だとか十分に楽しめる作品になっていると思います。 | ||||
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辻村さんの作品はいくつか読みましたが、物語のディテールが分かるまでは何故か読みにくさがあります。今回も、ある事件をきっかけに主人公が昔の女友達や知り合いに次々と会っていきますが、過去と現在が錯綜して出て来るので、何の話をしているのか、この話題が出て来る目的は何なのかが読んでいる時点では分からず、混乱することが多かったです。 しかし、ある程度内容が把握できた後からラストにかけては一気に読まされます。その疾走感は爽快と言っても良いくらいで、特にこの「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」はそれが著しかったと感じました。 また、女性が“女友達”を語る時のある種の辛辣さの描き方が素晴らしいと思いました。こと女性は人生の転機(結婚、出産、上京など)において友人に“優劣”を付けなければいけないこと、その時の駆け引き(直接言った、メールで伝えた、言わない等、何故か女性は変に拘りを持ち、その後の関係まで影響を及ぼすものなので)など、身につまされる思いで読んだ箇所もあります。みずほと政美、みずほと亜理沙の会話はこちらまで緊迫した雰囲気が伝わって来ました。 また、事件の全容が分かった時の何とも言えない切なさ。タイトルの持つ意味。その結末に、呆然としてしまいました。 “女友達”、そして“母と娘”の歪な関係性を見事に描いた作品だと思います。 | ||||
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この作家さんの作品を読んだのはこちらで2作目ですが なぜか前半が読みづらいです。スラスラいかないのは なぜでしょう。ただ後半になるとスピードアップできます。 そして最後に感動が待っています。 この本は母と娘の愛情物語という感じですね。 普通に感動しました。という程度の感想です。 | ||||
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母親を刺殺した女性と、彼女の行方を幼馴染であるフリーライターを描いた作品。 二部構成となっており、一部ではフリーライターが、関係者にインタビューを重ねて、疎遠となってしまった幼馴染の人生の足跡を辿る。女性たちの見栄、嫌悪、羨望、ヒエラルキーが語られていくのだが、救いのある表現のなせる技かそれほど厭な感じはしない。母娘の避けられない問題を活写しており、ミステリというよりも人間ドラマと受けとめた。 二部は、幼馴染の視点に移行するのだが、一部の盛り上がりに比較すると失速気味になってしまった印象である。 全体としては良く練り込まれた作品と思うのだが。 | ||||
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女性の目から見た、女性たちの独特の世界観。男の登場人物がほとんどいないまま、走馬灯のように場面場面が切り替わるように展開する。突如、非日常の世界へと人生が反転し、そこから、時間の進行が変化する。わかっている結末へ向けて、早く読み進もうと思いつつも、ページをめくるスピードにブレーキがかかる。不必要に細かい描写にまで丁寧に読むようになっている自分に気がつく。ブラックホールへ落ちて行く時って、こんな感じなのかなぁって思った。結末に向けて、じれったくなるくらい時計の進行が遅くなって行く。ページが進まない。それがとても楽しい。活字媒体だからできたテクニックか?映像化は難しいかも。 | ||||
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なんというか、都合が良すぎという印象のストーリーでした。 心理描写は納得出来るものですが、ストーリー自体が浅く、ストーリーに関係ない登場人物の扱いが雑。 新婚で、こんな夫婦?とか、主人公のお父さんとお兄ちゃんはなんなの?とか。 女性に焦点をあてたかったのはわかるし、それが書きやすいのでしょうが、ちょっと露骨でした。 過去と現在の区切りは、もう少し工夫が欲しいと私は感じました。 あと、文庫の解説が陳腐すぎます。 「女の友情」をこの作品解説で語るのか…と。 どれだけの「女の友情」をご存知なのかわかりませんが、そんな薄っぺらなものだけじゃないでしょう、と言いたいです。 | ||||
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女性同士の「友情」と簡単にくくれない、複雑な心情を作者は丁寧に紐解いていきます。根底にはエゴ、ねたみ、値踏み、嫉妬、自己顕示欲、自己愛・・いくつかの断片が第二章になると、みずほとチエミに一気に集約されていきます。親離れできず、恋愛下手なチエミ、そこそこ成功したような(ふりをしている?)みずほ。親子の視点、母子の葛藤、友情のもろさと同時に温かさ・・男の自分には追体験できないが、第二章の後半は目が離せなくなりました。 | ||||
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辻村さんの作品はほとんど読んでいますが、なかでも一番切ない物語と思います。 | ||||
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女の子の気持ちが知りたいならば、この小説読むといいと思う。 って言っても、男の私はその感覚が正しいかどうかは知るよしもない。 分かってても、対処のしようもないのが現実だと思う。 結婚式によばなければ、絶交だと言われ、 悩み事を一番に相談されたかどうかで、その人との今後の人間 関係が大きく変わる。 作り笑いの裏には全く違う感情がそこにあるのも、なんとも 難しく、そんな女子同士の格差によるドロドロが見事に描写されています。 後半は、事件がそこに至った経緯を、上手に表現しています。 あっと言う間に引き込まれ、母子の絆を感じずに入られませんでした。 読み終わって後から知ったことですが、藤子先生にインスパイアされた作品みたいです。 気がつかなかった。 ナリ。 | ||||
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母娘関係の独特さ。 これは男には一生わからないものなのかもしれない。 亜里沙とみずほの会話の緊張感がゾクゾクした。 島本理生さんの解説もおもしろい。 「女は露骨な悪女より,無自覚な同性を疎む傾向がある」。 たしかにそうなのかもしれない。 いくつものそんな光景を無意識にスルーしてきたような気もする。 ただ,チエミも本当の意味で母を殺せたわけではなく,彼女の物語は完結しないまま終わったように感じた。 すべての娘は等しく母に傷つけられる。 「母殺し」のテーマを一層深め,男たちに生々しいテーマを投げかけ続けて欲しいと思った。 | ||||
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どこにでもあるありふれた友情関係、女友達の本音、内心のどろどろした感情を笑顔の下に隠して友達を続ける描写がドキッとするほど「あるある!」で、女の面倒臭い部分がさくっと読める一冊です。 親離れ、子離れができず、惚れた男には都合の良い存在にされ、良い歳して現実を甘く見すぎなチエミの姿に終始イライラしましたが、最後の最後、タイトルの意味が分かった段階ではもう涙腺が崩壊で涙止まらず。 思った以上に考えさせられた本でした。 | ||||
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嫉妬、優越感、劣等感、現実にあってもおかしくない女性同士の 生々しい関係が巧みに描かれてるのはさすが作者の筆力、読み 手を引きこむスリリングな展開、そして最後におわかる表題の謎、 長編ながら一気に読める作品である。 | ||||
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