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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全119件 101~119 6/6ページ
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最近気に入っている作家さんで、この作品が直木賞候補になったこともあり、 楽しみにしながらこの本を手に取った。 辻村さんは地方で高校生活を送った女性の閉塞感、焦燥感を描くのがうまい。 私は辻村さんと同じ高校、私のほうが2コ上。 同世代、同じ土地で過ごしたこともあり、辻村さんが描く女性は リアルに感じ、微妙な心理表現に共感できる。 でもそれは、この作品だけではなく「凍りのくじら」「太陽の坐る場所」でも描かれている。 主人公の人物設定は「凍りのくじら」、地方で生活している女性の閉塞感は 「太陽の坐る場所」と被っている。この二つの作品の延長でしかない。 新鮮味に欠ける作品であった。 また、全体的に文章の構成がまとまっていない。 基本的に辻村さんの作品は読みやすく、スイスイ読めるんだけど、 これに限っては、特に前半文章のもたつきが気になり、 全体的にも現在、過去の視点の移り変わりがスムーズではない感じがあった。 この作品で直木賞を受賞しなくてよかった。 新たな境地の作品を期待する。 | ||||
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最近気に入っている作家さんで、この作品が直木賞候補になったこともあり、 楽しみにしながらこの本を手に取った。 辻村さんは地方で高校生活を送った女性の閉塞感、焦燥感を描くのがうまい。 私は辻村さんと同じ高校、私のほうが2コ上。 同世代、同じ土地で過ごしたこともあり、辻村さんが描く女性は リアルに感じ、微妙な心理表現に共感できる。 でもそれは、この作品だけではなく「凍りのくじら」「太陽の坐る場所」でも描かれている。 主人公の人物設定は「凍りのくじら」、地方で生活している女性の閉塞感は 「太陽の坐る場所」と被っている。この二つの作品の延長でしかない。 新鮮味に欠ける作品であった。 また、全体的に文章の構成がまとまっていない。 基本的に辻村さんの作品は読みやすく、スイスイ読めるんだけど、 これに限っては、特に前半文章のもたつきが気になり、 全体的にも現在、過去の視点の移り変わりがスムーズではない感じがあった。 この作品で直木賞を受賞しなくてよかった。 新たな境地の作品を期待する。 | ||||
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母と娘、女友達同士、という、たいていの女性が(母親が健在であれば) 避けて通れない2大厄介な人間関係を軸に描いたミステリー仕立ての1本。 母に愛されすぎた娘と、母に愛されそびれていた(愛されてなかったわけでは、たぶんない)娘。 頭が良くてきれいで生きていきやすい女性と、愚鈍で冴えない、目立たない女性。 分かりやすい対比、誰にでも心当たりのありそうなエピソード。なのに、文章力が 追いついていない。表現したいテーマはとても興味深いし共感ポイントが多いんだけど まどろっこしい、わざとミスリードしてほしそうな文章が、なんだか気取ってるけど逆効果、 みたいに感じで、作品全体がぼやけてしまった印象。 すっきり気持ち良い文体を手に入れないと、この作家さんはここから先に行けないと思う。 | ||||
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母と娘、女友達同士、という、たいていの女性が(母親が健在であれば) 避けて通れない2大厄介な人間関係を軸に描いたミステリー仕立ての1本。 母に愛されすぎた娘と、母に愛されそびれていた(愛されてなかったわけでは、たぶんない)娘。 頭が良くてきれいで生きていきやすい女性と、愚鈍で冴えない、目立たない女性。 分かりやすい対比、誰にでも心当たりのありそうなエピソード。なのに、文章力が 追いついていない。表現したいテーマはとても興味深いし共感ポイントが多いんだけど まどろっこしい、わざとミスリードしてほしそうな文章が、なんだか気取ってるけど逆効果、 みたいに感じで、作品全体がぼやけてしまった印象。 すっきり気持ち良い文体を手に入れないと、この作家さんはここから先に行けないと思う。 | ||||
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第142回直木賞の候補作品である(2010年1月13日の現在で)。 作者の描く世界はおそらく多くの女性読者の共感を得るのだろうと想像する。 女友達のある部分で希薄である部分で濃厚な人間関係を母殺しという事件を中心に描いている。 全体の謎解きの基幹に関わることをレビューすることは避けるが物語の主題のとりかたもうまい。 しかしながら、物語の始まり部分になにかもたついた印象を受けるのは私だけだろうか。 | ||||
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第142回直木賞の候補作品である(2010年1月13日の現在で)。 作者の描く世界はおそらく多くの女性読者の共感を得るのだろうと想像する。 女友達のある部分で希薄である部分で濃厚な人間関係を母殺しという事件を中心に描いている。 全体の謎解きの基幹に関わることをレビューすることは避けるが物語の主題のとりかたもうまい。 しかしながら、物語の始まり部分になにかもたついた印象を受けるのは私だけだろうか。 | ||||
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最初に読み始めたとき、またこのパターンかと感じた。 田舎の事件、見栄、ヒエラルキー、いじめ、虐待、歪んだ母親。 結婚というテーマを取り入れたとは言え、キーワードが過去の作品と全く同じではないか。 特に、女の黒さを描くところは「太陽の坐る場所」と被りまくりではないか、と。 たしかに悪意をリアルに描いているが、悪意に満ちた人間ばかりで逆にリアリティがない。 と思っていたら、終盤大逆転。 悪意の描写がしつこかった分、ラストの展開が引き立てられています。 「チエミ」ももしかして、またあのトリックかと思っていたら、違いました。 大まかな伏線はわかりやすく、意外な展開は少ない。 しかし、このへんてこなタイトルに込められた意味がわかったときには興奮しました。 この作者にはこのような、人間のいい部分を描いた作品をいっぱい書いてほしいです。 | ||||
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望月チエミが、母を刺し姿を消した。幼なじみだった神宮司みずえは彼女の行方を追う。 チエミと関わりのあった人たちを尋ね、何とか手がかりを得ようとした彼女だったが・・・。 チエミは、なぜ母を刺して命を奪ったのか?あんなに仲が良かったのに。みずほはチエミの 知り合いたちを尋ね、話を聞いていく。そこから浮かび上がるチエミと家族との絆・・・。 第3者から見て、それは異常とも思える仲の良さだった。逆にそのことが、チエミと母との 間に溝を作ってしまったのか?絆の深さの分だけ、溝も深くなってしまったのか?一方、 みずほと母の関係は決していいとは言えないものだった。みずほは常に、母との間に距離を 置こうとしている。仲が良くても悲劇は起きる。仲が良くないことも悲劇だ。けれど、チエミと みずほ、どちらの生き方にも是非を問えないような気がする。どんな場合でも、母と娘の関係は 特殊で微妙だ。ラストは、胸が締めつけられるようだった。読んでいて、私も無性に母に会いたく なった。母は、いつでもどんな時でも娘を愛している。母とはそういうものなのだと、強く心に感じた。 | ||||
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望月チエミが、母を刺し姿を消した。幼なじみだった神宮司みずえは彼女の行方を追う。 チエミと関わりのあった人たちを尋ね、何とか手がかりを得ようとした彼女だったが・・・。 チエミは、なぜ母を刺して命を奪ったのか?あんなに仲が良かったのに。みずほはチエミの 知り合いたちを尋ね、話を聞いていく。そこから浮かび上がるチエミと家族との絆・・・。 第3者から見て、それは異常とも思える仲の良さだった。逆にそのことが、チエミと母との 間に溝を作ってしまったのか?絆の深さの分だけ、溝も深くなってしまったのか?一方、 みずほと母の関係は決していいとは言えないものだった。みずほは常に、母との間に距離を 置こうとしている。仲が良くても悲劇は起きる。仲が良くないことも悲劇だ。けれど、チエミと みずほ、どちらの生き方にも是非を問えないような気がする。どんな場合でも、母と娘の関係は 特殊で微妙だ。ラストは、胸が締めつけられるようだった。読んでいて、私も無性に母に会いたく なった。母は、いつでもどんな時でも娘を愛している。母とはそういうものなのだと、強く心に感じた。 | ||||
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母が娘を支配的に教育するというのは、確かに痛々しいが、そこに作者がどっぷりひたりこんでいるようで、鼻白む思いだった。ミステリー仕立てだが、失踪した若い女友達を追う緊迫感が伝わってこなかった。視点人物が一人で大騒ぎしているようで、なんだかなあ、と白けてしまった。 すみません。そんな読者もいたということで許してください。 | ||||
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母が娘を支配的に教育するというのは、確かに痛々しいが、そこに作者がどっぷりひたりこんでいるようで、鼻白む思いだった。ミステリー仕立てだが、失踪した若い女友達を追う緊迫感が伝わってこなかった。視点人物が一人で大騒ぎしているようで、なんだかなあ、と白けてしまった。 すみません。そんな読者もいたということで許してください。 | ||||
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何気なく手に取った本でしたが、ここまで泣けるとは、、 私も作品の背景と重なる田舎で育ち、私自身もみずほであり、チエミであり、また二人の母親もまた私自身の母親にかぶり、また幼馴染達の母親でもあり、、 そして私より一回りも下の著者がそれを鮮明に描写している事に驚愕し、同時に世代を経ても根底は変わらないのだなと、、 果たして東京育ちの方はこれを理解できるのかと、特にチエミの両親像は理解できるのかと、一般的な友達母娘とはまた違う、田舎育ちなら理屈抜きに理解できであろう感覚がどこまで伝わるんだろうと。 とにかく個人的にはとことん感情移入でき、久しぶりに泣きはらした作品でした。 | ||||
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何気なく手に取った本でしたが、ここまで泣けるとは、、 私も作品の背景と重なる田舎で育ち、私自身もみずほであり、チエミであり、また二人の母親もまた私自身の母親にかぶり、また幼馴染達の母親でもあり、、 そして私より一回りも下の著者がそれを鮮明に描写している事に驚愕し、同時に世代を経ても根底は変わらないのだなと、、 果たして東京育ちの方はこれを理解できるのかと、特にチエミの両親像は理解できるのかと、一般的な友達母娘とはまた違う、田舎育ちなら理屈抜きに理解できであろう感覚がどこまで伝わるんだろうと。 とにかく個人的にはとことん感情移入でき、久しぶりに泣きはらした作品でした。 | ||||
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ものすごく良い作品にめぐり合えました。 私は男ですが、アラサー女性にこそ、読んで欲しい作品です。 女性って色んな事考えているんですね、 母親と娘の関係は正直よくわからないのだけれども、 この本を読んだら、色々と問題があるのを知った。 女性友達同士の関係も男にはよくわからない問題があるのも知った。 妊娠、結婚に対する考え方も教わりました。 そして全体を通してちょっと、悲しかったです。苦しかったです。 そして、ものすごく感動しました。 チエとみずほ、全く違う幼馴染の二人の昔の話と、今の話。 痛いほど伝わってきました。 母親のすごさ、娘に対する愛情を感じました。 辻村深月は、 嫌な軽薄な男を書くのが上手くて、 女性を包み込むような男を書くのが上手くて、 単純ないわゆるバカな女性を書くのが上手くて、 そして主人公はいつも悩んでいる。 その辻村ワールドが好きです。 辻村深月は、 何気ない事でも物凄くココロに残るというか納得する言葉にしてくれます。 ------------私は私の心にきちんと「素直」なのに、お母さんの言う「素直」はあの人にとって都合のいい「素直」なの。思い通りにならないって事を、こっちの責任にして怒るんだよ ------------あぁ、胸が痛い。素直でありたいから僕は常に素直を心がけている。 そして、それを時には押し付けている。。。 素直にも色々定義があって、本人はほんとは素直かもしれないのにね。 本のタイトルの意味が分かった時、ゾクゾクっとしました。 母親の死ぬ直前のホントのすごさを感じました。 今は、もうホトンド忘れられている、赤ちゃんポストについても 改めて考えさせられました。 早速検索して調べます。 こういう本が好きだと言ってくれる人と知り合いになりたい。 そんな本です。 ほんまに、一度読んで欲しい本でした。 | ||||
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ものすごく良い作品にめぐり合えました。 私は男ですが、アラサー女性にこそ、読んで欲しい作品です。 女性って色んな事考えているんですね、 母親と娘の関係は正直よくわからないのだけれども、 この本を読んだら、色々と問題があるのを知った。 女性友達同士の関係も男にはよくわからない問題があるのも知った。 妊娠、結婚に対する考え方も教わりました。 そして全体を通してちょっと、悲しかったです。苦しかったです。 そして、ものすごく感動しました。 チエとみずほ、全く違う幼馴染の二人の昔の話と、今の話。 痛いほど伝わってきました。 母親のすごさ、娘に対する愛情を感じました。 辻村深月は、 嫌な軽薄な男を書くのが上手くて、 女性を包み込むような男を書くのが上手くて、 単純ないわゆるバカな女性を書くのが上手くて、 そして主人公はいつも悩んでいる。 その辻村ワールドが好きです。 辻村深月は、 何気ない事でも物凄くココロに残るというか納得する言葉にしてくれます。 ------------ 私は私の心にきちんと「素直」なのに、お母さんの言う「素直」はあの人にとって都合のいい「素直」なの。思い通りにならないって事を、こっちの責任にして怒るんだよ ------------ あぁ、胸が痛い。素直でありたいから僕は常に素直を心がけている。 そして、それを時には押し付けている。。。 素直にも色々定義があって、本人はほんとは素直かもしれないのにね。 本のタイトルの意味が分かった時、ゾクゾクっとしました。 母親の死ぬ直前のホントのすごさを感じました。 今は、もうホトンド忘れられている、赤ちゃんポストについても 改めて考えさせられました。 早速検索して調べます。 こういう本が好きだと言ってくれる人と知り合いになりたい。 そんな本です。 ほんまに、一度読んで欲しい本でした。 | ||||
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これまでの作品同様ストーリー展開がうまく、飽きることなく最後まで一気によめた。 母娘の関係、女友達の関係、と女性だったら共感できるエピソードが多い。 しかし、“賢い主人公とその友達”の構図は『凍りのくじら』と被ってみえてしまった。 主人公が友達に対して抱いている感情やそれに対する自己分析にも『凍りの〜』と同じような印象を受けた。 赤ちゃんポストのエピソードも、あっさりと本筋に回収されて意外性はない。 期待が大きかった分少しがっかりしたことは否めないが、普通に面白い小説だとは思います。 | ||||
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これまでの作品同様ストーリー展開がうまく、飽きることなく最後まで一気によめた。 母娘の関係、女友達の関係、と女性だったら共感できるエピソードが多い。 しかし、“賢い主人公とその友達”の構図は『凍りのくじら』と被ってみえてしまった。 主人公が友達に対して抱いている感情やそれに対する自己分析にも『凍りの〜』と同じような印象を受けた。 赤ちゃんポストのエピソードも、あっさりと本筋に回収されて意外性はない。 期待が大きかった分少しがっかりしたことは否めないが、普通に面白い小説だとは思います。 | ||||
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娘がリビングに置きっぱなしにしていた本を何気なく読み始めたら、あまりの面白さに途中でやめることができなくなりその場で一気に読んでしまった。推理小説仕立てのテンポの早い歯切れの良いストーリーはそれだけで十分読ませる力を持っているが、背景となるゆがんでいびつな(しかし最近ではさほどめずらしくない)親子関係の2パターンを、語り手と主人公という二人の娘側からの描写によりリアリティたっぷりに描き分けている点に感心した。私は「殺されなかった方の」母親に興味がわいたので、もう少し詳しい描写がほしいところ。ずっと意味不明だったタイトルの意味がわかるラストでは、不覚にも涙を禁じ得ずしばらく文字が見えなかった。恐るべきストーリーテラー。しかも現代的な課題に真正面から取り組んでいる。 | ||||
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娘がリビングに置きっぱなしにしていた本を何気なく読み始めたら、あまりの面白さに途中でやめることができなくなりその場で一気に読んでしまった。推理小説仕立てのテンポの早い歯切れの良いストーリーはそれだけで十分読ませる力を持っているが、背景となるゆがんでいびつな(しかし最近ではさほどめずらしくない)親子関係の2パターンを、語り手と主人公という二人の娘側からの描写によりリアリティたっぷりに描き分けている点に感心した。私は「殺されなかった方の」母親に興味がわいたので、もう少し詳しい描写がほしいところ。ずっと意味不明だったタイトルの意味がわかるラストでは、不覚にも涙を禁じ得ずしばらく文字が見えなかった。恐るべきストーリーテラー。しかも現代的な課題に真正面から取り組んでいる。 | ||||
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