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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 1~20 1/4ページ
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チエミのアホさは田舎で育った人なら既視感がある話だと思う。なにも決めず、ただただ自分の見える範囲で生きている人は田舎だと多い気がする。 ミズホがそんなチエミに何も言わなかったのは、正直わかる。そういう人には言ってもわからない、話が通じない事が本当にある。どうしようもないと割り切って付き合うこともできる。むしろその方が楽だと思う。いい感じの遠慮、楽な遠慮。 そんなミズホが徐々にチエミに歩み寄れたのがよかった。最悪なことはあったが、希望を持てる話だった。 | ||||
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読み勧めていくと少しずつ見えてくる人物像。女の子の心境って何て複雑なんだろう… ラストにバババッと伏線を拾っていく感じ。なぜこの題名なのか、最後に謎が解けるところは爽快。 | ||||
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とにかく面白かったです。あまりに集中したのと泣いたのとで読み終わった時には頭がボーッとしてました。 なんでもない言葉や出来事がいろんな側面を持っていて、ハッとさせられることも多く、自分の物事の捉え方は単純過ぎるなと反省したりも。 亡くなった母との関係に未だに拘泥してしまっている自分にとって、みずほが母について感じていることの描写が救いとなりました。新しい視点を与えてもらえて少し視界が広がった気がします。読み終わったばかりですが、もう一度読んでみたいし、そばに置いておきたいと思える作品でした。 | ||||
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最高に面白くて、一気に読んでしまいました | ||||
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今まで辻村深月さんの小説の中で一番女の感情があらわになっていて引き込まれた。 すべての娘は母に等しく傷つけられている、という言葉が印象的。 | ||||
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かがみの孤城、がめちゃくちゃ良かったので読書仲間に話したところ、こちらをオススメされました。 途中途中、何気ない日常のやりとりの裏に潜む心理とかがナチュラルに暴かれていくあたりの表現も見事だし、クライマックスは嗚咽を漏らして泣きました。 タイトルの意味が初めて分かった部分でさらに追い討ちで大号泣…泣き止むのに時間かかったくらいです。 これは、女性の方が刺さるかなと思います。 私は自分の母と重なる部分があったのもありますが、特に女性同士の心理や母と娘の関係などが大きなテーマになってるように感じます。 かがみの孤城は◎でしたが、こちらは三重丸があればつけたいくらいです。 図書館で借りて読みましたが、買いました。 | ||||
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とても迅速な対応なたいおうで早く届きました 本も綺麗でした。 好きな作家さんの面白い本なのでゆっくりよみたいとおもいます。 | ||||
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2回目読み返しながら、何故主人公が序盤かつての友人達を取材して回るのかがよく分からないなと思った。1回目読んでる時も思ってはいたけど、女の子達のヒリヒリした関係性の勢いで読めてしまった。チエミを捜す事を最優先するなら、友達に会うだけじゃなく友達を見張るという行動もあった方が良いのかとか、そもそもさっさと富山に行けよとか思わないこともない。それにもっと友達に自分が知らない情報がないかどうかを確認するべきか。 1回目の読後感を支持したいと思う。地方都市に生きる20代のパラサイトシングルの女の子達の焦燥感と複雑な友人感情。これが兎に角リアリティがあって何人かの知っている人の顔が浮かんでくる。そして都会の学生生活を経た人間から見た彼女たちの世界の狭さへの軽蔑と、クソのような自意識過剰を正当化する自己責任論は10年代以降の若者の意識の在り方を先取っていたのだと思う。 女同士の友情の複雑さ、蔑みや同情を内包しながらもそれを友情と信じる事のできる懐の深さは男には無いもので新鮮だし感動を呼ぶ。男の友情は減点方式、女の友情は加点方式なのかも知れない。 格差とか分断を描く作品としてかなり早い時期のものでありながら、最後の所でそれを乗り越える美しさまで表現されている。男性にはできない芸当だと思う。また、作者が東京で大学時代を送り故郷の山梨に戻って働いた過程で見聞したものがきっと反映しているのだろうと思う。長いのだけど、1人の作家が経験を注ぎ込んだ気韻が感じられる。 この作品に共感できない読者層がいるのはよく分かるし、彼らの殆どは恵まれたまま恵まれないものを知らずに死んでいくのだろうと思う。物語が階層や格差を繋ぐような時代があったのかどうかはよく分からない、あったとしてもとっくに去ってしまったのだろう。分かる人、分かろうとする人の価値観を揺らしてくれる作品を今後とも読みたいと思う。 | ||||
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辻村さんの作品は心理描写・表現が優れている。とくに思春期の不安定な女性。そういう意味では本作品の主な登場人物の描写は20代が中心と、いつもの年齢層よりは幾分高いが、全く期待を裏切らない内容である。中学生時代には気が付かない子もいるのだが、高校入学から社会人に進むにつれ、徐々に社会のヒエラルキーを自覚させられるようになる。女性の幼馴染・同級生間、また母娘の微妙な人間関係・心理描写を見事に描き切っている。含みを持たせたラストは圧巻である。無駄なエピローグが無いのが良い。また、何と言ってもタイトルセンスに感心する。シンプルだけれども今回の事件の核心をついている数字、これを表題に持ってくるところが憎い。カタカナと句点の表現も素晴らしい。あと、まだ読んでいないが、「天使のベッド」関連のテーマは「朝が来る」に繋がったのだろうか。 | ||||
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「凍りのクジラ」、「つなぐ」と読んで、これで3冊目なのですが、これが辻村さんの定石なのでしょうか?学歴やら仕切り屋やら、自分だけ特別な人が出てきます。決して読んでいて愉快なものではありませんが、いずれもそこから感動話に誘導されます。極端から極端へのふり幅が大きいほど強く感動します。今作は、主人公みずほとちえみ二人の置かれたいびつな親子関係が描かれています。みずほがちえみを追うのは、好奇心やジャーナリズムではなく、幼いころに交わした約束でもなく・・・。第2章でがらりと様相が変わるナリよ。みぞほもみどりも、行動の原理は「心配する」という心でした。本当に本当に心配する気持ち、読んでいてその暖かさにふれ、またまた辻村さんに泣かされました。 | ||||
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very fantastic, amazing!Thank you | ||||
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女性社会特有のドロドロ感と母親と娘の微妙な関係を描いた本。全部が全部そうでは無いと思うが、一定数あると思われる湿った部分を上手く表現していて興味深く読む事が出来ます。 | ||||
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サスペンスなんだけど、心臓に悪い作品とは異なり、家族や女性の人間関係の複雑さ、想いの詰まっていて、泣けました。人の心の表面にあるみえと奥底にあるブラックなものを描いていてキャラクター一人一人が魅力的です。 | ||||
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すごくわかりやすく読みやすかったです。著者特有の熱く、読者を惹き込ませる表現力がここぞとばかり発揮されており、あっという間に読み終えてしまう。 終わり方には賛否が出てくるような気がしますが、長いながい初期の作品より私には好みでした。 | ||||
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幼なじみとの微妙な、原因にもならない様な関係から始まり、ずっと それらを大人になっても、引きずってしまっている幼なじみの二人。 重層的に、親子(母親と娘)関係、更に、女「友達」との関係。 女の「子」物語。 みずほが、何故、物語の多くの時間、そんなにも調べ廻っているのか訳が解らず、 今回も、終わり間際まで話が大きく進捗しない。 ソレで、ページが進まなかった、 楽しみの読書作品としては、とうとう「今回ばかりは、外した」かと 一旦は思ったが・・・・ 最後に来て、急転直下、チエミの無事がわかった(涙・・)。 最後で救われた感じがし、緊張が緩んだ。 これも、とても良くできた作品だ。 また、この作者にヤラレタ感!この作者、巧いな~!。 後で気づく、張り措いた伏線の数々、作者の構築、お見事! でも、後に残る「澱」の読後感。 しかし、他の作品も、読みたくさせてくれます。 | ||||
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辻村さんの作品が好きでたくさん読んでいますが、いつもすごくかっこいいタイトルをつける作家さんだなぁと思っていました。今回も、かっこいいタイトルだなぁ、と思っていたのですが、最後まで読んでびっくり仰天。このタイトルにそんな切ない意味があったなんて! ミステリーの要素としては、最後の最後でタイトルの謎が解ける、というアイディア勝負、一点突破の作品なのですが、これ以上ないというくらい効果的な仕掛けになっていて、すごい作家さんだなと改めて思いました。 素人探偵が失踪した友人の行方を追うというよくある構成になっているのですが、警察官と仲良くなって危ない目にあったり、という非現実的なエピソードはほとんどなく、ただただ身近な知り合いを訪ね歩いて、人間の嫌な部分をほじくり返していくだけ、という物語の展開も作者のセンスを感じました。 辻村さんの作品では珍しく「山梨県」という具体的な場所が舞台になっている作品、ということも興味深いです。作者さんの出身地ですよね。 初期の辻村作品がテーマにしていたミステリーのなかでもナンバーワンに挙げてもいいのではないでしょか? とにかくおすすめです。 | ||||
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中年男性としては、冒頭からの「ギャル」友との対話はイライラさせられた。女性の友達や母との人間関係がテーマなのは間違いない。だが、地方出身者としては、ギャルというより、知的好奇心を否定する卑俗なヤンキー文化が男女問わずはびこり、人々を不幸にしている、という事実を改めて示された気がする。 地縁関係の少ない東京や大都市では、学歴や職業で早い段階からコミュニティが分かれ、異なる階層の人々から直接ねたみ・そねみを受ける機会は多くない。もちろん、この小説にも、東京から赴任してくるいけ好かない人物も登場するように、どの階層にも「いい人、悪い人」は存在する。それとは別に、善良であっても、無知であることが一層の不幸を招く例は、さまざまな小説で描かれただけでなく、生きていれば少なからず実例を見聞きする。特に、さまざまな隣人、同級生との付き合いが濃い地方では、切なく、または情けなく感じる機会は少なくない。 「上」の階層にいる主人公は、彼らを唾棄することなく、どういう思いで改めて向き合ったのか。幼ななじみを救い上げるまではいかずとも、それぞれの主人公が自分の在り方を確かめるに至ったと考えれば、それほど不幸な結果ではないのではないか。 | ||||
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親と子、離れられない関係について考えさせられました。 辻村先生のどんでん返しが、相変わらず冴えています。 内容を読めばタイトルの深さも考えさせられます。 面白かったですね。 | ||||
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最後まで読んだら最初が読みたくなりました。最初から最後まで話が展開してって楽しめました。他の本も読んでみたくて金欠になりそうです。 | ||||
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みずほとチエミ。彼女らの友人である同学年の女性たち、元同僚の後輩女性、母二人、元担任教師、一回り近く下の数ヶ月間の同居人。 現代に生きる女性であれば、この本のなかの登場人物の女性達の誰かに、もしくは数人に、もしくは全員に、必ず共感できる部分のある小説だと思えた。 私は東京の都心で育ったし東京を一度も出ていないが、もし、地方に生まれ育ったらチエミのような半生を送っていたかもしれない。読み終えて、そうも考えた。恐ろしいような羨ましいような。 母娘であれ友人関係であれ同僚であれ、女同士の絆や女性同士の日頃の接し方というのはいかに難しいか?前々からわかってはいたけど、深く深く、改めて思い知らされた作品でした。 わたし的には、チエミにとっては翠ちゃんに出逢えたことが、翠ちゃんがチエミの救いの女神だったように思えた。 みずほとチエミも、この先の人生はお互いに嘘のない友情を築いていってほしい、心からそう思った。 二人とも幸せになってほしい。 | ||||
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