■スポンサードリンク
水の時計
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
水の時計の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2002年に出た単行本の文庫化。 第22回横溝正史ミステリ大賞の受賞作。 臓器移植をテーマを縦糸にして、6つの物語が紡がれている。幻想的かつ暴力的な世界観が、痛々しいほどに読むものの心に迫ってくる。印象に残る一冊だ。 ただ、ミステリの範疇に入るのかは疑問。 このあとしばらく著者がもがきくるしむことになるのも納得。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「満月」「水の時計」「幸福な王子(童話)」など、ロマンティックな情景や小道具を使っているが、どれも消化されておらず、中途半端である。詰め込みすぎたが、詰めが甘く、内容はいいのに、薄っぺらい少女漫画風になってしまった感じがあり残念。 ルートゼロという少年集団について描かれているが、なぜ彼らが有能な暴走族なのかわからない。警察をも欺けるほどの能力がどうしてあるのか疑問。もっとわからないのが、冒頭で恐喝や暴行を起こすことを平気で行っていた主人公の少年が、家賃の支払いを気にしたり、順応に臓器を送り届けることをしたのかわからない。実は清い心を持っている少年であるのだとしたいのだろうが、本当にそれが描かれているのか疑問。 また、脳死の少女と少年の繋がりが弱く、少女が少年に思い入れが出来るほどのストーリーがあったとは考えられにくい。 せっかく、アイデアはいい作品ですが、詰めが甘く、ロマンティックに傾向してしまったがために、薄い話になってしまったのが残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
臓器移植を望む脳死状態の女性葉月と暴走族の青年の物語になると思いきや、 その二人以外が中心の臓器移植が絡むエピソードを連ねた連作短編集のような作品で、 葉月の出番はほとんど最初と最後しかない 悪くない作品だが、やはりそれが一番の不満点 もう少し主人公とのやりとりが欲しかった 救いはあるが全体的に暗い作品で、どうにも読んでいて気落ちしてしまうので、 読むにはそれなりに気合が必要かもしれない | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
連作的な各幕が最終幕に向けて、 いかなる伏線を孕んでいるのか? 大いなる興味を持って、終盤を読み進めたが、 読者に委ね(良く言えば、想像力を喚起させ) 過ぎてしまったように思えるだけに残念。 伏線に厚みを持たせる または 最終幕に 各幕にまつわる挿話があれば、読後感は 非常に良好になったのでは・・・? (こういう点は、読者個人の趣向にもよりますが) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
脳死・臓器移植・家族・生きること。 それぞれが絡み合って、私たちにたくさんのことを考えさせます。 自分の臓器を提供する少女と、それを運んでいく少年。 臓器を貰う、違った境遇の人たち。 みんなに人生があって、なにが幸せかは人には分からないなぁと思いました。 非現実的な背景があるので、身近には感じませんが、主人公の少年の苦悩は伝わってきます。 ドナーからどんどん臓器がなくなっていき、それでも臓器提供を希望する脳死のドナー。 ちょっと怖いような気持ちにもなりました。 それでも、最後の臓器を提供し終わり、本当の死がやってきた少女と、臓器を運びつづけた少年の未来がどうなるのか、、、微妙なところで結末しているのが、なんだか物足りない気持ちになりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テンポよく最後まで、トントンと読めます。章の最初に、章の伏線的な短い文章があるのも、映像的で演出がいい。お話も、臓器移植という、なかなか重い話題を疲れさせることなく読ませてくれて、面白かった。ペラペラやってたのが、いつしか一気読みになっていたので・・・。でもちょっと、漫画っぽい印象なのが気になった。てわけで、★3ツ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!