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水の時計
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水の時計の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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本の裏にあるあらすじを読むと、なんとなく透き通った キレイな話を期待してしまうのだけど、決してそんな話じゃない。 寓話ということで、幸福の王子を背景においた作品なんだけど、 妙に生々しくて(ほめてない)気持ち悪かった。 幸福の王子は、おもしろいんだけどそれをリメイクした本作がおもしろいか、 とうのはまったく別の話しで、本家にあった可愛らしさがなくなった分 ちょっと受け付けなかった。 構成はオムニバスで様々な境遇の人に臓器を届けていく。 ただ、先入観なしに読めば読めないことはない。 臓器を届けることがメインではなく、その届けられる人のエピソードが、 メインになっているので、純粋に短編として楽しめた。 | ||||
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なんやかんやで読むのに時間がかかったが、大して面白くなかった。寓話「幸福の王子」を持ち出した所は、非常に興味をそそられ、また期待も大きくしたのだが、悪い意味で新人らしくあまり上手いとも言えない文章がどうも受け付けられなかった。『あたえるじゆうとあたえないじゆう』などと言って臓器移植へ倫理観的立場からの問題提起をしている。しているのだがその答えは小説の中には無く、自己完結的に、問題は解決したようなしていないようなというようなもどかしい場所に放置されている。『読者に考えさせる余地を残しているのだ』と言えるのかもしれないが、この貧弱な筆致に促されるような想像力などあいにく持ち合わせていない。(以下は少しネタばれになるかも) もう一つ気になるのは、タイトル「水の時計」の扱いのいい加減さだ。大体作中にタイトルをこれ見よがしに出現させる小説にろくなものは無いと思うのだが、この小説も例外ではない。30ページ目ぐらいに『水の時計』がその由来とともに出てくるのだが、『人間のからだの組成の90%は水で、その水が月の引力に引っ張られる事で脳死患者の時が動き出す』というのはあまりに酷すぎるのではないだろうか。何の情緒も無いというか、ロマンチストに対する冒涜というか、反リリカルというか。正に看板に偽り有り。 | ||||
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