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飛蝗の農場
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飛蝗の農場の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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帯の煽り文に釣られ刊行と同時に購入しました。スリル満点でグイグイ引き込まれ、その日の深夜まで掛かって一気読みしたのを憶えています。 ああ、しかし、ラストのどんでん返しには少々脱力させられました。もしも本作を漫画化するのであれば、リアリティを以て描くことが出来るのは、あだち充先生しかいらっしゃらないとしみじみ思いました。 | ||||
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「このミステリーがすごい!」の’02年海外編で第1位、「週刊文春ミステリー・ベスト10」では’02年海外部門で第3位にランクインした話題作。 なにしろ巻末の「訳者あとがき」でも「解説」でも、冒頭の言葉が「----なんだ、これは?」なのである。 私も最後の最後まですっかりこの作品の持つ独特の世界に翻弄されてしまった。 イギリスはヨークシャーの荒れ野の農場主・キャロルのところに自称・記憶喪失の謎めいた男が転がり込む。ふたりの不安定で奇妙な共同生活が始まる。一方で本編と並行するように、一見何の関係もないような数々のショートストーリーが挿入される。 たとえていえば、複数の脈絡のない物語が同時進行する、伊坂幸太郎の『ラッシュライフ』を思わせるような構成に読者は幻惑される。 やがて終盤の、残り150ページ位から、それらショートストーリーが一連の流れとなって収束し、過去の連続異常殺人事件と関係していることが明らかになり、本編と結びつくのである。ここにいたってようやく物語の全体像が明らかになり、さらにエンディングでもひとひねりが用意されている。 本書の「解説」や「このミス」にはサイコロジカル・スリラーのジャンルにカテゴライズされる作品とあるが、私は、本書はいままでのジャンルには押し込みきれない、不思議な世界観と魅力を持つ、いわば“ドロンフィールド・ワールド”といったミステリーのニューカマーではないかと思う。 | ||||
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何年か前の「このミス」海外部門第1位ジャンルとしては「サイコホラー」にあたるのでしょうか。構成が複雑ではじめの3/5くらいまでは少しつらいかも。後半一気に加速しておもしろくなるが、始めのほうのいろいろなエピソード群はこんなに長々と詳細に描写する必要があるのか。後半のホラーとしての面白さは、作者は意図していないかもしれないけど13日の金曜日のノリ。 | ||||
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何年か前の「このミス」海外部門第1位 ジャンルとしては「サイコホラー」にあたるのでしょうか。 構成が複雑ではじめの3/5くらいまでは少しつらいかも。 後半一気に加速しておもしろくなるが、始めのほうのいろいろなエピソード群はこんなに長々と詳細に描写する必要があるのか。 後半のホラーとしての面白さは、作者は意図していないかもしれないけど13日の金曜日のノリ。 | ||||
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まったりとした序盤から、一気に驚愕のクライマックスへと導く手法は、洋の内外を問わず、ここ数年の傾向であるようにみられるが、中でも本書はその王道を行くものである。途中やや読みづらく感じた点はあるが、一気に読んでしまい、気が付けば朝だったと言うドライブ感たっぷりの作品。ただ、本書が『このミス』で1位というのには納得がいかない。ポール・アルテの『第四の扉』を上回っているとは到底思えないからだ。しかしながら1位を獲得したということは除外しても、読む価値は絶対ありの一品である。 | ||||
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まったりとした序盤から、一気に驚愕のクライマックスへと導く手法は、洋の内外を問わず、ここ数年の傾向であるようにみられるが、中でも本書はその王道を行くものである。途中やや読みづらく感じた点はあるが、一気に読んでしまい、気が付けば朝だったと言うドライブ感たっぷりの作品。ただ、本書が『このミス』で1位というのには納得がいかない。ポール・アルテの『第四の扉』を上回っているとは到底思えないからだ。しかしながら1位を獲得したということは除外しても、読む価値は絶対ありの一品である。 | ||||
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『2003版このミス』海外1位 の作品であるが....。個人的にサイコスリラー的なものはあまり多くを経験してないものでひょっとしたらその経験不足から消化不良的な読後感が残っているのでしょうか?読む人が読めば最高傑作なのでしょうか?? 中盤の様々なプロットも結末部分の一捻りも何かすべてが中途半端という感じです。でもプロが褒めるから傑作なのでしょう....きっと...。 | ||||
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『2003版このミス』海外1位 の作品であるが....。個人的にサイコスリラー的なものはあまり多くを経験してないものでひょっとしたらその経験不足から消化不良的な読後感が残っているのでしょうか? 読む人が読めば最高傑作なのでしょうか?? 中盤の様々なプロットも結末部分の一捻りも何かすべてが中途半端という感じです。でもプロが褒めるから傑作なのでしょう....きっと...。 | ||||
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この小説では、全て名前(Nomine)がキーポイントとなる。まずタイトルである。和訳では、「飛蝗の農場」であるが、この「飛蝗」はイナゴであろう。イナゴは旧約聖書の時代から災厄の象徴だ。例えば、モーセによる出エジプトの際にもたらされた災いの一つがイナゴによる作物の壊滅である。日本でも同様ではあるが、「いなご(稲子)」としたのでは迫力を欠く(貴重なたんぱく源でもあり、別の情緒を醸し出す)。災厄の象徴としての禍々しさを残すため訳者が講じた苦肉の策は、「飛蝗」という特徴のある漢字を表題に持ってきたことだ(多分?)。 また、ヒロイン「キャロル」、記憶喪失を装った来訪者の「ゴールドクリフ」という名前は、読者にかのキャサリンとヒースクリフの惨劇を予告させる仕掛けのひとつだ。さらに、ネタばれを恐れずに書けば、旧約聖書の兄弟殺しの記事も本書に登場する不幸な兄弟の名前(発音において)に刻印されている。そして、かの有名なスメアゴルから想起させられる闇が小説全体を暗く縁取る。 この小説は英国人が共通に想起できる人名などの記号(Nomine)を通じて、他の物語群を読者の脳裏に蘇らせ、これらを借景としながら巧妙に語りを進めていく手法で計算されつくされているはずだ。読者としては、それらの記号を見落とさずに読めば、謎解きの楽しみを倍加させることになるのだろう(でもマイナーな名前だとフォローしにくいよね?)。 | ||||
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この小説では、全て名前(Nomine)がキーポイントとなる。まずタイトルである。和訳では、「飛蝗の農場」であるが、この「飛蝗」はイナゴであろう。イナゴは旧約聖書の時代から災厄の象徴だ。例えば、モーセによる出エジプトの際にもたらされた災いの一つがイナゴによる作物の壊滅である。日本でも同様ではあるが、「いなご(稲子)」としたのでは迫力を欠く(貴重なたんぱく源でもあり、別の情緒を醸し出す)。災厄の象徴としての禍々しさを残すため訳者が講じた苦肉の策は、「飛蝗」という特徴のある漢字を表題に持ってきたことだ(多分?)。 また、ヒロイン「キャロル」、記憶喪失を装った来訪者の「ゴールドクリフ」という名前は、読者にかのキャサリンとヒースクリフの惨劇を予告させる仕掛けのひとつだ。さらに、ネタばれを恐れずに書けば、旧約聖書の兄弟殺しの記事も本書に登場する不幸な兄弟の名前(発音において)に刻印されている。そして、かの有名なスメアゴルから想起させられる闇が小説全体を暗く縁取る。 この小説は英国人が共通に想起できる人名などの記号(Nomine)を通じて、他の物語群を読者の脳裏に蘇らせ、これらを借景としながら巧妙に語りを進めていく手法で計算されつくされているはずだ。読者としては、それらの記号を見落とさずに読めば、謎解きの楽しみを倍加させることになるのだろう(でもマイナーな名前だとフォローしにくいよね?)。 | ||||
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