サルバドールの復活
- 怪異 (283)
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摩訶不思議な世界である。 物語が過去と現在を行ったり来たりするだけでなく、現在進行しているはずの出来事が過去よりも重く暗い雰囲気を漂わせている。 つまり、現在が結びついているのは少し前の過去ではなく、歴史に近いはるか昔なのである。 唐突に語られるいくつかの物語が次第に絡んでいく技法はおもしろいし、家柄や血統を重んじる人たちの考えそうなことは東西共通の点もあるから理解できるけれど、どうにも納得できない(というか、唐突すぎる)展開もあるのでこの評価にしました。 | ||||
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巷間、大変評判の高かった小説だが、残念なことにまったくノレなかった。上巻を読んだときにやめようかと思ったが、それまでの時間がもったいなかったし、今によくなるだろう、と読み続けた。結局(ぼくにとっては)時間の無駄だった。 世間との評価の乖離には慣れっこになっているつもりだが、どうやらぼくの側に大きな問題があるらしい。 読み終えたのは昨年であり、沈黙しているつもりだったが、これもひとつの記録として残しておくことにした。 | ||||
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本書は、ミステリチャンネルの「闘うベストテン2005」海外編第1位、「週刊文春ミステリー・ベスト10」’05年海外部門第4位にランクインされた、文庫にして上・下巻合わせて784ページにも及ぶ大作。しかも会話文が少なくて、地の文ぎっしり、ボリューム満点の小説である。 若く才能あふれるギタリスト、サルバドールとその妻、リディアが相次いで不思議な死をとげた。リディアの大学時代の女友達3人が葬儀で7年ぶりに再会し、そのうち2人が、夫婦の母親である女主人に招待され、古城風の建物を訪れてつぎつぎと奇怪な事件に巻き込まれていくというゴシック・ホラー風の物語。 雪と自家用車の故障で館に足止めされ、館そのものとリディアの亡霊と女主人に翻弄される2人の<現在>と、4人の学生時代のエピソード、サルバドールとリディアの恋愛物語、さらにサルバドールの少年時代---伝統と血統を重んじる母親と新しいものに興味を抱く彼との葛藤---が描かれる<過去>。これらがたくみに錯綜しながらストーリーが進行してゆく。 さらにそのうえ、手記や日記、何の関連もないような作中小説やおとぎ話風のショートストーリー、ふざけているとしか思えない内容の大学卒業試験問題文までもが挿入される構成は’02年「このミス」第1位のデビュー長編・前作『飛蝗の農場』以上に複雑で凝りに凝っている。・・・そしてその結末・・・女主人が2人を足止めした真相が明かされる時、「---なんだ、これは?」というしかない。まさに全編にわたって“ドロンフィールドの奇抜な小説世界”が展開するのである。 本書は、一歩間違えればコミック・ノヴェル(バカミス)になりかねない、あえて言えばゴシック・ロマンスと青春回顧小説の壮大なパロディーである。 | ||||
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あの「バッタの農場」の作者なので、おそるおそる読み始めたが、あとがきにあるように、大風呂敷とか結構いい加減な?展開とかを許容できないととってもつらい前半。後半は結構締まってきたんだけど、最後の50ページは苦笑の連続で、まさに「ホラー」であった。日本の伝統工芸品を見せてあげたい(何のこっちゃ?)読み終わってみれば、あああれが伏線だったのね、と思えるけど、ここまでいろんなエピソードが詰め込まれていると、わかんないよね。 ギターの天才ということで、ギターについてたしかにかなり調べてあることが分かる。でももっと演奏の描写の部分で演奏者自体の心の動きや指の動きが書き込まれていればねー。この本は、自分的にはあまり評価高くないなー^_^;) | ||||
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