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アルキメデスは手を汚さない
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【この小説が収録されている参考書籍】
アルキメデスは手を汚さないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 1~20 1/3ページ
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読書した当時を思い出す作品です。 懐かしさと、なるほどと思わされるトリックに改めて感心しました。 良い作品です。 | ||||
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『アルキメデスは手を汚さない』は、いわば「今どきの若い者は」小説。1970年代の高校生(今どきの若い者)の生態を描いているのですが、半世紀を経た今となっては正直ピンときません。最後の「汚れた世間には、手を汚して立ち向かおうじゃないか」というのが、子供時代を卒業していく青年へのはなむけの言葉かな。 | ||||
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元祖推理系ライトノベルです。 小学生の頃に全シリーズ読破しました。 江戸川乱歩、コナンドイル、モーリスルブラン、アガサクリスティほぼ全部読破しました、図書館小僧でした。 それぞれの空気感が違っていてその中に浸るのが堪らなく気持ちよかった。 | ||||
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内容はほとんど忘れていましたが、たまには同じ本を読んで見るというのもいいもんだと思いました。ディオゲネスやヒポクラテスも読んでみようかな。 | ||||
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とにかく登場人物の誰もかれもが感情移入したくない嫌なやつや魅力のないやつばかり。 最後まで我慢して読みましたが、結局同じでストレスが溜まるだけでした。 高校生の言葉も変。 いくら昭和の学生運動の余韻が残るころだとしても、まるで戦前の文学青年みたい。 トリックは、理屈はわかるけど無理矢理感たっぷり。 乱歩賞でも最近のこのミス大賞でもそうですが、トリックや展開ばかりで人物がまるでだめな薄っぺらな作品が多い。 とくにミステリーの賞については、ちゃんと魅力的で深みのある人物が描けることを最低限度の受賞条件にしてほしい。 | ||||
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あれは50年位前、私が中学生くらいの頃だったでしょうか?母がテレビドラマ化されたこの物語を確か夜10時頃かな?1人で熱心に見ていました。私は女子高生が妊娠するドラマだとは知っていましたが、さほど興味を感じられず見ませんでした。 今、思うことは、もっと早くに読めば良かったなと。今読んだのでは遅すぎると感じました。 もっとも私が高校生のときに読んでも、分かったかな? 大人は狡い。大人は汚い。大人になりたくない。なんて考えは、よっぽど・・・なんでしょうか? | ||||
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というので、読んでみましたが、途中からおもしろくなくなってしまいました。 刑事以外、登場人物が皆違和感だらけでした。 また後半、刑事がおばあさんの投稿記事に気づかなかったら、どうなっていたやら。 | ||||
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この小説の主人公って誰なんですか?なのでいまいち伝わらないんですよね。 | ||||
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登場人物の掘り下げが少ないと感じたが、エピローグが個人的に良かったし、すっきり終わってるので、読後感が良い。 | ||||
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とても面白くて一気に読めました。 | ||||
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結論から言うと、ものすごく古めかしいのにびっくりしました。この作品は1973年(昭和48年)刊行ということ、昭和は64年まであったわけですが、戦前、戦中、戦後だけを取ってみても同じ昭和でもまったく時代や雰囲気が違うわけで、最近よく言われるような”なつかしい昭和”でひとくくりにすることはできないなと改めて感じました。それにしても、70年代ってここまで古めかしかったでしょうか。 80年代はバブル真っ盛りの華やかな時代、1993年頃にバブルがはじけて沈滞気味に。遡って、この作品が書かれた70年前後は、学生運動や過激派の赤軍が起こした事件があり、世界的にはヒッピー、ドラッグ、ロックなど若者の間で反体制的な雰囲気が充満していたと聞いています。そのせいなのか、登場する高校生たちが考えられないくらい無作法で、意味もなく反抗的に見えて読んでいていらいらしました。74年に書かれたあとがきでは「男子も女子も揃ってカッコいい小悪党ばかりである」と書かれているのですが、とてもそんなふうには見えず、同じ昭和でここまで人間の感性が変わってくるかとびっくりしました。 以前、この時代を代表する映画と言われている「いちご白書」を見たことがありますが、その時の感想も同様で、若者が無意味に大人を攻撃し、ある時、公園にいたよろよろの老女を振り回して嘲り笑っているのを見た時には怒りをおぼえたくらいでした。それ以前に、若者はそんなに抑圧されていたのでしょうか?その反動が一気に出た時代だったのか?その時代を生きていなかった者には理解しがたいのかもしれません。 高校生たちの中心人物である柳生隆保の姉、美沙子は、職場の上司亀井と不倫をしています。ある日、母親が温泉に、隆保が修学旅行に行ってうちに誰もいなくなる日に、亀井を家に呼んで泊まってもらおうと考えます。その美沙子の考えがあまりにも古風で、これもまた唖然としてしまいました。「テレビを見ている間に肩をそっと揉んであげる、お風呂に入っている間に簡単な料理を用意してお酒をつける、翌朝は彼の寝息をうかがいならそっと床を抜け出して台所に立つ、愛する人のために朝食を作る、それが女性にとって最高の喜びであると誰か偉い人が言っていたが本当だわ・・・。」「亀井はつかつかと茶の間に入った。夫の座は、ちゃぶ台の上手こそふさわしい。」などなど、いわゆる昔の良妻賢母の理想なのか、70年代の女性はこんなに封建的だったんでしょうか。まるで明治か大正じゃないかと思わず失笑してしまいましたが、それはもしかしたら、作者が大正生まれの方だからかもしれません。 他にも”娘らしい浅知恵”だとか女性蔑視的な言葉も見受けられますし、最初に女子高生のひとりが妊娠してしまう事件にしても、どこか女性をもの扱いしているような描き方です。 そんなこんなで、犯行やそのトリックはどうかと考える以前に、読んでいてとにかく不快になってしまいました。3つのまったく異なる事件がどう繋がるのか、その動機は?ということですが、それもすべてそういう時代を背景にしているため、理解、共感できなければ、よくわからないと思います。きっと当時、青春を過ごした方たちにはなつかしいのでしょう。個人的には、正直、受けつけませんでした。辛口ですいません。 | ||||
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僕が生まれる前に書かれた小説。 有名な作品なので名前は知っていたが、内容までは知らず先入観なしで読んでみたが結構面白かった。 解説では作者は悪漢小説を書きたかったと書かれている。 つまり、主人公の高校生たちは悪である。 この高校生たちの行動が理解できないとか、倫理観がおかしいとか、読後感が最悪とかの感想があるが、そもそも作者は爽やかな高校生を描こうとしていたわけでもないし、勧善懲悪のスカッとした小説を書こうとしてたわけでもない。 大人たちからすれば「何を考えてるのか理解できない」少年たちを描いているのである。 正義感あふれる人物のスカッとする勧善懲悪の小説が読みたければ池井戸潤の小説でも読んでおけばいい。 これから本書を読もうとしている人で、爽やかな青春物を期待しているなら本書はおすすめできない。 行動規範が理解できない若者という事に関しては、本書が書かれた時代背景が大きく関わっていると思う。 本書が書かれたのは1972年。連合赤軍によるあさま山荘事件が起こった年である。 連合赤軍による総括などは、当時「何を考えてるのかわからない若者」の象徴だっただろう。 本書の高校生たちの描かれ方にもその影響はあると思う。大人からすれば「一体何を考えてるのか理解できない」存在なのである。 世代の違いなどで、理解できない存在とのコンタクトこそ本書のテーマだと思う。 登場人物である男子高校生のとても印象に残ったセリフがある。 「もうお伽噺の年齢は過ぎたんだぜ。汚れた世間には、手を汚して立ち向かおうじゃないか」 というものだ。 正義感だけふりかざして世の中は渡っていけないという事であり、一面の真理でもある。 はっきり言って、主人公たち高校生はある意味クズである。 しかし、世の中や人生は、善悪や倫理観だけでは割り切れない事を本書は教えてくれる。 爽やかな読後感を期待している人には向いてない小説である。 | ||||
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左翼ごっこ小説でした。 高校生が出てくるだけで青春小説ではありません。 昔左翼活動に勤しんでいた年寄りが懐かしがって評価してるだけの小説です。 登場人物で一番のクズ女が最後「私って不幸な少女」って嘆くだけでなんの罪にも問われなかったラストも最悪でした。 | ||||
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女子高生の美雪は「アルキメデス」という 言葉を残して亡くなった。 その後も、毒殺未遂や行方不明などの 怪事件が連続して起こる。 犯人は誰なのか・・。 そのトリックとは・・。 1973年のミステリー作品。 トリック自体としては、 やはり使い古された感は受ける。 時代背景を反映してなのかもしれないが、 若者たちの行動規範が全く理解できない。 復習のために同級生の女性を傷つけたり、 殺害された人物への冒涜ともとれる言動は、 不愉快極まりなかった。 | ||||
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昭和47年。札幌オリンピックとあさま山荘事件で記憶されるこの年のとある高校を舞台としたミステリ。80年代の受験戦争を迎えておらず、学園紛争にも参加できなかった、虚無的で大人にきわめて近しい、それでいて大人とは異質な高校生たちが、教師や家族を巻き込んだ一連の事件の顛末が描かれる。 凝ったトリックはないかわり、文章は古びていないので一気に読ませる。ギャップがあるとすれば、親が過保護で子供と友達付き合いをし、子供は一人っ子で反抗期を知らずに成長する今の時代とのそれだろう。描きだされる高校生たちは、親にとって子供というより怪物じみた他人で、親の知らない理念と論理で動く生き物だ。そこに、論理の非人間性を正当化することのできるミステリが誕生する余地がある。東野圭吾が影響を受けたというのも、なるほどと首肯できる。 | ||||
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東野圭吾さんが小説家を目指すきっかけになった作品と知り手に取りました。 30代ですが、タイトルも含め自分が思う1970年代よりも新しい印象でした。 事件に繋がりがあるのか? 誰が嘘をついているのか? 手を汚していないのは誰か? 夢中で読んでしまいました。 こういうところは東野作品に通ずるものがあります。 ただ若者たちに共感できず むしろそれが狙いなのでしょうか? すっきりしませんでした。 | ||||
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今63才ですが40年以上まえに読んだ 本書を懐かしく久しぶりに読む事が出来感激です。有難う御座います。 | ||||
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豊能高校を舞台にした殺人事件が物語の中心となっている乱歩賞を受賞した作であり、東野圭吾が影響を受けたと公言したことで、有名な作品。 中絶の失敗により亡くなったクラスメイトの事件から、いくつかの事件が重なり――。と言った物語となっている。 既に40年も経っているからか、文体は若干古めかしさを感じさせ、現代では些か難解にも思える単語が見受けられる。 時代背景は赤軍の事件が起きた時代となっている。 冒頭から、性的な描写が散見されるため、若干の臭みがあるのは物語の流れを考えると仕方がないと言えるか。 以下ネタバレ 第一の事件は、偶発的な事柄によって結果がぶれているが、『アルキの会』による復讐劇として、あってもいいとは思う。しかしながら、三人称で、多数の人間の心情を客観的に描写することによって、どこか人ごとの印象を残してしまう描写となっているため、それが重要なことであるとはあまり思えない。 また、被害者である美雪が冒頭の時点で既に死んでいるため、印象もあまりない。 その後の第二の事件に関して、柳生家で殺人が行われるわけだが、隆保の殺さなければならないというのが突飛にも思える。また母親の心情も通り一遍で、道具立てとしての役割以上のものとは思えなかった。姉と不倫相手に関しても同様に殆ど背景が描かれないため、「事件」としての存在でしか印象に残らない。 その後の第三の姉の事故死に関しても、あっさりと描かれるためか、思わず読み返さないと真相が間違って倒れ込んだところに刺さったとして良かったのか自信が持てない。 密室の作り方や、時刻表トリック、読者を欺くような描写、パズルのピースを嵌めるようなまとめ方は素直な構成になっていると思う。アルキメデスというダイイングメッセージも、高校生達の結束である『アルキの会』へ収束しており安定している。しかしながら、一部のキャラクターに全く印象が残らず、散漫になっている印象。 後半で、犯人の供述と刑事の独白が交互に現れるのは、無駄にシーンを消費せず描写するのに一役買っている。 ラストシーンに、高校生達が、柳生の家を売り払い、弁護士費用を工面使用と目論むところなど、文体と相まってどこかセピアの色を感じた。 既に2017年。実に44年前の1973年の作品に何かを言えるとしても既に多数のフォロワーに触れてしまっているため、刊行当初のインパクトを想像することができないのは残念だが、仕方が無いか。 | ||||
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■アルキメデスは手を汚さない 女子高校生の堕胎手術後の死に端を発し、彼女の同級生周辺に起きた殺人を含むいくつかの事件を解き明かすミステリ。 ストーリーの中心となるのは、男子高校生の姉とその愛人の死で、密室殺人やアリバイトリックを扱っている。一見無関係に見える出来事が、本質とのところでつながりをみせるわけだが、そこを良しとするかで本作品の評価が分かれてしまいそう。 大人になり切れない世代を描いている本作品。青臭い正義感や幼い恋愛表現、無謀ともいえる行動力、牙をむく反発心等、作品発表当時の高校生気質なのだろうか。 そのあたりのリアルさが気になって謎解きに集中できなかった。 ■暗黒告知 日本初の公害事件である、明治の足尾銅山鉱毒事件を背景とした社会派ミステリだ。 ときの権力者やその利権に群がる人々と、正義を貫こうと行動する人々との軋轢の中発生した密室殺人。第二、第三の殺人を追う地方紙のいち記者が見た真実とは。 田中正造の事績など歴史的事実を調べながら読み進め、背景そのものにいたく興味をそそられた。直木賞候補の作品だっただけに、文章が上手い。民衆に対する非情ともいうべきな圧力に、ふつふつとした憤りさえ覚える。 トリックが現実的かはあるが、顛末の意外性は堪能できるだろう。 *巻末エッセイは東野圭吾さん。 | ||||
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女子高校生の堕胎手術後の死に端を発し、彼女の同級生周辺に起きた殺人を含むいくつかの事件を解き明かすミステリ。 ストーリーの中心となるのは、男子高校生の姉とその愛人の死で、密室殺人やアリバイトリックを扱っている。一見無関係に見える出来事が、本質とのところでつながりをみせるわだが、そこを良しとするかで本作品の評価が分かれてしまいそう。 大人になり切れない世代を描いている本作品。青臭い正義感や幼すぎる恋愛表現、無謀ともいえる行動力、牙をむく反発心等、作品発表当時の高校生気質なのだろうか。そのあたりのリアルさが気になって謎解きに集中できなかった。 | ||||
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