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アルキメデスは手を汚さない
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【この小説が収録されている参考書籍】
アルキメデスは手を汚さないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 21~40 2/3ページ
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大学生の頃に読んだこの本を偶然見つけて、懐かしさのあまりもう一度読んでみました。 若い頃を思い出しながらとても面白く読むことが出来ました。 良い本です。 | ||||
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父が昔読んでとても面白かったというので読んでみました。 推理小説としてとても良く出来ていると思います。 | ||||
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東野圭吾氏が作家を志すきっかけになったと述べる江戸川乱歩賞のそれまでの一連の受賞作とは明らかに異なるタッチのミステリーで鮮烈に登場した学園青春ミステリーである。 昭和40年代の作品だが、今から読んでも共感できる部分や、時代性により違和感のある部分などもかえってその書かれた当時の雰囲気が際立ち興味深く読めるだろう。 推理小説としてはアリバイトリックがメインなのだが、特に本作ではメインのネタ扱いではなく、特段優れたトリックが使われている訳ではないが、本書は登場する高校生たちとそれの対比として位置する大人の刑事達による断絶の物語としてうまく成立している。 | ||||
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当時は高校でも学園紛争があった時代です。70年安保の後のどこかなげやりな世相をうつしているような気がします。 | ||||
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その当時中学生だったかな?本屋のアナウンスで繰り返し繰り返し「小峰元の『アルキメデスは手を汚さない』」の宣伝文句を聞かされた。小学生時代から、ませてたのか、推理小説が好きだったけど、これはパスしていた。「アルキメデス」が難しそうだったから。でも高校受験に失敗して、私立の男子校それも校則が厳しく、「頭は刈り上げか、丸坊主」「予習復習していないものは出席簿で頭を殴る」「暴力をふるったものは般若信経を書く」など、ある意味理不尽な目に合っていたので、まあ現実逃避に本を買って読んでいた。そこで文庫本の「アルキメデスは手を洗わない」を読んでみた。本の中の高校生はちょっと大人びてはいるが、現実に受験戦争をしてる私の琴線に触れた。今の子供が読んで、面白いと思うかと聞かれれば、ためらってしまうだろう。なぜなら、私たちが味わった「抑圧」「疎外感」「孤独」は当時とは比べようもないほど意味を持たなくなっているから。これは尾崎豊の「15の夜」や「卒業」を聴いても「ピンとこない」と言われてしまうのにも似ている。だが、本当は彼らの中にもこういう感覚は存在しているに違いない(気づいていないだけで)いじめというまた別の問題もあらわになっているからだ。ネクラからネアカになったからといってまだ若者は一人では立ち向かっていけないものだ。だいぶ脱線したが、小峰作品を読んで受験勉強をしていた時代を懐かしく思い出したので。最後に一言「若者の特権は悩むことにある」乱文失礼しました。 | ||||
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古い作品はあまり好きではないので、読み始めて違和感が強いようだったら 途中でやめようと思っていたが、予想外に読みやすく最後まで楽しむことが出来た。 確かに時代を感じる細部もあったが、ストーリー自体がしっかりしていたので大きな違和感はなかった。 | ||||
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中学の頃、東野圭吾の「放課後」を初めて読んだときのような懐かしさがあった。と思ったら、東野氏もインスパイアされた元祖学園ミステリーを書いたのがこの人らしい。 文章に若干時代は感じるけど、良いものは良いと思った。ほかの作品も読みたい。 | ||||
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1970年代頃の高校を舞台に繰り広げられた、所謂、学園ミステリーで江戸川乱歩賞に輝いた快作。内容は大人目線で描かれていて、少し読み手によっては、違和観がありますが、当時の世相も上手く描いています。謎は小粒ですが、面白い作品でお勧め。むすびに、この作品以前にも、学園ものは確かにありましたが、この作者の様に世の中に長けた方が少なく、ブレークしませんでして、その意味で、ほん作品を元祖学園ミステリーと考えました。 | ||||
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この作品は昭和48年に出版され、当時私は実際に高校生だったが、読んだのは50歳を優に超えた今だった。復刊という形で日の目を見たわけだが、今読むと正直古臭い。著者は大正10年生まれで、私の父より年長のものが青春小説を書いたのだから仕方がないともいえるが、今売れっ子の東野圭吾が作家を志すきっかけになった作品ということで注目された。 内容は半分も読むとだいたい犯人はわかってしまい、後半は犯人であるための証拠固めに紙数を費やすことになる。その証拠も偶然に頼るところが大であるし、犯行動機を当時の若者気質のようなもので片付けているのも、時代に媚びているようで気に食わない。現在敢えて読むほどの作品とは評価しがたい。 | ||||
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書かれた時代が時代であったので、多少読みづらい点はありましたが・・・楽しく読む事が出来、また東野作品のベースになった様な作品ですので。随所にそれが鏤めてあり、読んでいて納得出来る部分が多かった様に感じています。 こんな比べ方は、いけませんが東野作品について感心のある方ならば???読んで「なるほど・・・」と感じる部分が多くて楽しいかもしれません(笑) | ||||
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ひと世代前に書かれた、学園ミステリーです。高校生の生態が生き生きと描かれています。推理としては、弱いですが、当時の世相までも、鮮やかに描いていて、懐かしい気持ちに至れます。また、今読み直ししも、色褪せたかんじのしない、良い味の優れた作品です。 | ||||
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アルキメデスのほうは他で書いていますので、小林久三氏の作品だけコメントします。足尾銅山の公害問題をテーマにした、極めて重い話です。このテーマを推理物にしていますが、推理はアバウトです。しかし、優れた筆力でこの大きなテーマを独自の感性で描き,燻りだした傑作です。 | ||||
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今から35年以上前、高校時代にベストセラーになった。本屋の新刊コーナーで、和田誠氏のカバーイラストが優しい雰囲気を出していた。登場する中心人物が自分と同じ高校生だということを知って、少し興味がわいたけれど買わなかった。 それから幾星霜。この、カバーデザインがまったく変わってしまった文庫本を読んでみることにした。高校時代、同級生たちはどんな気分で読んだのだろうと思いながら読み進めた。ひょっとして、読んだことのないストーリーにノスタルジアを感じることもあるのかもしれないと思った。 いわゆる青春推理小説である。文章にわかりやすさと清々しさがあって読みやすい。いい文章だと思う。しかし、である。起こる事件に必然性がない。女子高生の妊娠と堕胎手術の失敗による死亡。高校の教室で起こった食中毒事件。高校生の姉の不倫相手の死と、その姉の自殺。次々に起こる事件にまったく必然性がない。リアリティもない。 通常起こりえない事件であり、荒唐無稽に感じる。犯人に事件を起こすだけの切迫感がなく、事件を起こしたあとにも罪の意識に苛まれることも警察に追われる焦燥感もない。だから事件の解明にもワクワク感はない。全体、著者は何を表現したかったのだろう。 当時の高校生は三無主義と呼ばれた(五無主義とも)。三無主義とは無気力、無関心、無感動。そんな時代を表現した小説だったのだろうか。 この小説が数十万部のベストセラーになった理由がわからない。同級生たちは、どんな思いで読んで、どんな読後感をもったのだろう。35年前に読んだら面白かったのかな。高校生が読むと面白いのだろうか。わからない。 | ||||
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東野圭吾氏が作家になったきっかけとなった本ですね。この話で出てくる高校生たちがとても生意気なやつらで共感できなかったですね。犯人たちは中盤になっていくとなんとなくわかっていく。刑事たちが犯人たちのアリバイ崩しにどう挑むのかということがポイントになるでしょう。 第一の謎:柴本美雪が妊娠中絶手術によりなくなる。相手の男は明かさず、臨終のときに「アルキメデス」とうわごとを言った。相手の男は同級生のうち誰か?アルキメデスとはどういうことか? 第二の謎:クラス内の競り市で、内藤の弁当を手に入れた柳生が砒素中毒で倒れた。砒素をどうやって手に入れどうやって内藤の弁当に砒素を入れたのか? 第三の謎:柳生の姉の不倫相手である亀井が失踪し、柳生の家で亀井の死体が発見された。亀井を誰が殺したのか? 「私たちにとって我慢ならないことを1つずつつぶしていこうではないか。そのためには破廉恥罪に該当しない限り手段を選ばないこと。」これはアルキの会の方針だそうだ。 | ||||
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40年前の小説なので、現代の視点からは設定や話のハッタリのきかせ方・トリックが弱いようにも思える。 反面、たとえばジブリ映画「コクリコ坂から」や「ノルウェイの森」で描かれた70年代の時代の空気を別角度から捉えた小説としても読めるのが面白い。 そこはまさに高校生・大学生が社会の中心に迫ろうとしていた若者中心の時代だったのだと思う。 そして若者がドライな合理性、老人がウェットな情緒性で動く、というのは40年経った今でもテンプレ的な図式と実感する。 もっとも現代の小説では年齢層はさらに下り、大人社会を排除し成長を拒否したループを描くのが主流になっているのだが。 個人的には、弁当の競りを行う男の描写が大変面白かった。 | ||||
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時代背景が現代とずいぶん違うのですが、 30代中盤から下の世代で、大阪以外に在住の人には 分かりづらい設定かもしれない。 推理物なのでトリックはあるのだが、 ちょっと強引な、力業っぽいもって行き方だな、と感じた。 タイトルの「手を汚さない」という部分から、 正直、もっと見事な「濡れない手」を想像していただけに、少々残念。 主人公が高校生(たち)で、きっとこの時代の 進学校の生徒たちだからこその会話というか、 その設定が出来るんだろうなと思ったが、 この小説の時代よりも5年ほど遅れた私の高校生活では、 主人公たちのような大人びた会話(話し方)はなかった思うし、 かなり現実離れしているように感じた。 大阪ではないが、私も京都の学校に、 しかもそこそこは進学校に通っていたからこそ思う。 ここは「小説だから」なんだと思うが、推理物は やはり現実味があればあるほどトリックに引っかかりやすくなる上、 物語に引っ張りこまれるのだと思う。 作者が主人公に仕立てた世代の人たちのことを、 知らない、あまり分からずに書いた風にも感じる。 ファンタジーであるのなら、それで構わないと思うし、 全く知り得ない世界観ならば違和感があってもいいと思うが、 高校生活という、大半の人が経験する場が提供されているから、 時代設定と合わせても、厳しく思える。 しかしながら、立派な賞を獲っている作品だけに、 星3つは献上です。 | ||||
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2日間で読み終えました。率直な感想としては読みやすくグイグイ 引きこむところもあるが、登場人物達がほとんど魅力的でなく、乱歩 賞をとったという割りには推理小説としてのインパクトに欠ける気が するという感じです。 社会の裏を知り尽くして必死で成り上がった土建屋の社長、まったく 高校生らしさが感じられず、妙にゆがんだ奴ばかりのある仲良しグルー プ。 葬儀屋の社員だが、裏でゆすりや置き引きもやってるうさんくさい チンピラ。不倫に走っている高校生の家族・・・ 本を手に取った時は学園が舞台ということで若い爽やかな感じを イメージしたのですが、そんな要素は微塵もありませんでした。 唯一、好感が少し持てたのは事件の核心を追っていく家族持ちの 刑事です。家族にうとまれ、後輩からも少し面倒に思われながらも コツコツと推理しながら捜査を進めていく。始めは、上記の土建屋 の社長がうさんくさい方法で謎を解いていこうとするのですが、途中 から事件も複雑になり、この刑事が事件を解明していきます。 私は始めのまま社長が、物語をすすめていくのだったら途中で嫌に なって読むのをやめていたかもしれません。 70年代の高校が舞台らしいですが、友達の女性徒を下の名前で 君づけで呼んだりと、こんな話しかた高校生がするのか??と疑問 に思うことがありました。 本当に70年代の高校生はそんな感じだったのでしょうか? 私にはわかりません。 全編に渡って若者らしくないドロドロした感じが漂ってますが、 話しの持って行き方は上手く、刑事が出てきた頃からは退屈せずに 最後まで読めました。 | ||||
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自分は豊中が地元でこの本が発売されたときちょうど高校生だったもので、クラスの中ではやりました。50歳を過ぎて久々に思い出して買ってみましたが、あらすじもほとんど忘れているくらいで、新鮮な気分で読めました。お勧めです。お安いし。 | ||||
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少し前に読んだ!!結構強引なとこあるけど、色々勉強になるし、考えさせられる話。 | ||||
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自分の世代にとっては、懐かしくもあり切ない思い出もある作品。 この作品がドラマ化された時は、毎週見てはまった。 シリーズ物で、こういった当時の新しい推理小説をドラマ化した作品が、民放局で放映されていた。 当時の1970年代の香りが濃厚に感じられる作品。 この頃にしては、女子高生(ドラマでは確か秋吉久美子が演じた)の妊娠、中絶手術と死というショッキングな題材だった。 彼女が残した謎のメッセージ「アルキメデス」。 いったい、彼女の相手は誰だったのか?やがて連鎖して起こる事件の数々。 修学旅行の描写などが出てくるが、この時代の修学旅行を知っている年代なら、いっそう懐かしく感じられるだろう。 この小説の中の高校生達は、意外にも結構大人びていて、クールでシニカル。 今の若い人たちにはトリックや設定が古びて感じられ、魅力が薄いかもしれない。 しかし、最近改めてこの小説を読んだが、私は郷愁をよびおこされ、当時のままのみずみずしさを失ってはいなかった。 | ||||
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