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アルキメデスは手を汚さない
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【この小説が収録されている参考書籍】
アルキメデスは手を汚さないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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とにかく登場人物の誰もかれもが感情移入したくない嫌なやつや魅力のないやつばかり。 最後まで我慢して読みましたが、結局同じでストレスが溜まるだけでした。 高校生の言葉も変。 いくら昭和の学生運動の余韻が残るころだとしても、まるで戦前の文学青年みたい。 トリックは、理屈はわかるけど無理矢理感たっぷり。 乱歩賞でも最近のこのミス大賞でもそうですが、トリックや展開ばかりで人物がまるでだめな薄っぺらな作品が多い。 とくにミステリーの賞については、ちゃんと魅力的で深みのある人物が描けることを最低限度の受賞条件にしてほしい。 | ||||
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というので、読んでみましたが、途中からおもしろくなくなってしまいました。 刑事以外、登場人物が皆違和感だらけでした。 また後半、刑事がおばあさんの投稿記事に気づかなかったら、どうなっていたやら。 | ||||
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結論から言うと、ものすごく古めかしいのにびっくりしました。この作品は1973年(昭和48年)刊行ということ、昭和は64年まであったわけですが、戦前、戦中、戦後だけを取ってみても同じ昭和でもまったく時代や雰囲気が違うわけで、最近よく言われるような”なつかしい昭和”でひとくくりにすることはできないなと改めて感じました。それにしても、70年代ってここまで古めかしかったでしょうか。 80年代はバブル真っ盛りの華やかな時代、1993年頃にバブルがはじけて沈滞気味に。遡って、この作品が書かれた70年前後は、学生運動や過激派の赤軍が起こした事件があり、世界的にはヒッピー、ドラッグ、ロックなど若者の間で反体制的な雰囲気が充満していたと聞いています。そのせいなのか、登場する高校生たちが考えられないくらい無作法で、意味もなく反抗的に見えて読んでいていらいらしました。74年に書かれたあとがきでは「男子も女子も揃ってカッコいい小悪党ばかりである」と書かれているのですが、とてもそんなふうには見えず、同じ昭和でここまで人間の感性が変わってくるかとびっくりしました。 以前、この時代を代表する映画と言われている「いちご白書」を見たことがありますが、その時の感想も同様で、若者が無意味に大人を攻撃し、ある時、公園にいたよろよろの老女を振り回して嘲り笑っているのを見た時には怒りをおぼえたくらいでした。それ以前に、若者はそんなに抑圧されていたのでしょうか?その反動が一気に出た時代だったのか?その時代を生きていなかった者には理解しがたいのかもしれません。 高校生たちの中心人物である柳生隆保の姉、美沙子は、職場の上司亀井と不倫をしています。ある日、母親が温泉に、隆保が修学旅行に行ってうちに誰もいなくなる日に、亀井を家に呼んで泊まってもらおうと考えます。その美沙子の考えがあまりにも古風で、これもまた唖然としてしまいました。「テレビを見ている間に肩をそっと揉んであげる、お風呂に入っている間に簡単な料理を用意してお酒をつける、翌朝は彼の寝息をうかがいならそっと床を抜け出して台所に立つ、愛する人のために朝食を作る、それが女性にとって最高の喜びであると誰か偉い人が言っていたが本当だわ・・・。」「亀井はつかつかと茶の間に入った。夫の座は、ちゃぶ台の上手こそふさわしい。」などなど、いわゆる昔の良妻賢母の理想なのか、70年代の女性はこんなに封建的だったんでしょうか。まるで明治か大正じゃないかと思わず失笑してしまいましたが、それはもしかしたら、作者が大正生まれの方だからかもしれません。 他にも”娘らしい浅知恵”だとか女性蔑視的な言葉も見受けられますし、最初に女子高生のひとりが妊娠してしまう事件にしても、どこか女性をもの扱いしているような描き方です。 そんなこんなで、犯行やそのトリックはどうかと考える以前に、読んでいてとにかく不快になってしまいました。3つのまったく異なる事件がどう繋がるのか、その動機は?ということですが、それもすべてそういう時代を背景にしているため、理解、共感できなければ、よくわからないと思います。きっと当時、青春を過ごした方たちにはなつかしいのでしょう。個人的には、正直、受けつけませんでした。辛口ですいません。 | ||||
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左翼ごっこ小説でした。 高校生が出てくるだけで青春小説ではありません。 昔左翼活動に勤しんでいた年寄りが懐かしがって評価してるだけの小説です。 登場人物で一番のクズ女が最後「私って不幸な少女」って嘆くだけでなんの罪にも問われなかったラストも最悪でした。 | ||||
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女子高生の美雪は「アルキメデス」という 言葉を残して亡くなった。 その後も、毒殺未遂や行方不明などの 怪事件が連続して起こる。 犯人は誰なのか・・。 そのトリックとは・・。 1973年のミステリー作品。 トリック自体としては、 やはり使い古された感は受ける。 時代背景を反映してなのかもしれないが、 若者たちの行動規範が全く理解できない。 復習のために同級生の女性を傷つけたり、 殺害された人物への冒涜ともとれる言動は、 不愉快極まりなかった。 | ||||
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この作品は昭和48年に出版され、当時私は実際に高校生だったが、読んだのは50歳を優に超えた今だった。復刊という形で日の目を見たわけだが、今読むと正直古臭い。著者は大正10年生まれで、私の父より年長のものが青春小説を書いたのだから仕方がないともいえるが、今売れっ子の東野圭吾が作家を志すきっかけになった作品ということで注目された。 内容は半分も読むとだいたい犯人はわかってしまい、後半は犯人であるための証拠固めに紙数を費やすことになる。その証拠も偶然に頼るところが大であるし、犯行動機を当時の若者気質のようなもので片付けているのも、時代に媚びているようで気に食わない。現在敢えて読むほどの作品とは評価しがたい。 | ||||
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青春推理の原点、ということだったが、いまいち主人公たちに 共感できなかったなあ。むしろ被害者に同情してしまった。 「怒れる若者」という70年代的時代背景が濃厚な作品。 | ||||
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東野圭吾が傾倒したことがあるという作家の乱歩賞受賞作(そういわれれば彼の乱歩賞受賞作「放課後」にも共通した雰囲気)。胸が悪くなるようなこどもたち。子供の本質を、ある意味リアルにとらえているのかもしれない。 | ||||
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