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アルキメデスは手を汚さない
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【この小説が収録されている参考書籍】
アルキメデスは手を汚さないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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この小説の主人公って誰なんですか?なのでいまいち伝わらないんですよね。 | ||||
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昭和47年。札幌オリンピックとあさま山荘事件で記憶されるこの年のとある高校を舞台としたミステリ。80年代の受験戦争を迎えておらず、学園紛争にも参加できなかった、虚無的で大人にきわめて近しい、それでいて大人とは異質な高校生たちが、教師や家族を巻き込んだ一連の事件の顛末が描かれる。 凝ったトリックはないかわり、文章は古びていないので一気に読ませる。ギャップがあるとすれば、親が過保護で子供と友達付き合いをし、子供は一人っ子で反抗期を知らずに成長する今の時代とのそれだろう。描きだされる高校生たちは、親にとって子供というより怪物じみた他人で、親の知らない理念と論理で動く生き物だ。そこに、論理の非人間性を正当化することのできるミステリが誕生する余地がある。東野圭吾が影響を受けたというのも、なるほどと首肯できる。 | ||||
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東野圭吾さんが小説家を目指すきっかけになった作品と知り手に取りました。 30代ですが、タイトルも含め自分が思う1970年代よりも新しい印象でした。 事件に繋がりがあるのか? 誰が嘘をついているのか? 手を汚していないのは誰か? 夢中で読んでしまいました。 こういうところは東野作品に通ずるものがあります。 ただ若者たちに共感できず むしろそれが狙いなのでしょうか? すっきりしませんでした。 | ||||
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豊能高校を舞台にした殺人事件が物語の中心となっている乱歩賞を受賞した作であり、東野圭吾が影響を受けたと公言したことで、有名な作品。 中絶の失敗により亡くなったクラスメイトの事件から、いくつかの事件が重なり――。と言った物語となっている。 既に40年も経っているからか、文体は若干古めかしさを感じさせ、現代では些か難解にも思える単語が見受けられる。 時代背景は赤軍の事件が起きた時代となっている。 冒頭から、性的な描写が散見されるため、若干の臭みがあるのは物語の流れを考えると仕方がないと言えるか。 以下ネタバレ 第一の事件は、偶発的な事柄によって結果がぶれているが、『アルキの会』による復讐劇として、あってもいいとは思う。しかしながら、三人称で、多数の人間の心情を客観的に描写することによって、どこか人ごとの印象を残してしまう描写となっているため、それが重要なことであるとはあまり思えない。 また、被害者である美雪が冒頭の時点で既に死んでいるため、印象もあまりない。 その後の第二の事件に関して、柳生家で殺人が行われるわけだが、隆保の殺さなければならないというのが突飛にも思える。また母親の心情も通り一遍で、道具立てとしての役割以上のものとは思えなかった。姉と不倫相手に関しても同様に殆ど背景が描かれないため、「事件」としての存在でしか印象に残らない。 その後の第三の姉の事故死に関しても、あっさりと描かれるためか、思わず読み返さないと真相が間違って倒れ込んだところに刺さったとして良かったのか自信が持てない。 密室の作り方や、時刻表トリック、読者を欺くような描写、パズルのピースを嵌めるようなまとめ方は素直な構成になっていると思う。アルキメデスというダイイングメッセージも、高校生達の結束である『アルキの会』へ収束しており安定している。しかしながら、一部のキャラクターに全く印象が残らず、散漫になっている印象。 後半で、犯人の供述と刑事の独白が交互に現れるのは、無駄にシーンを消費せず描写するのに一役買っている。 ラストシーンに、高校生達が、柳生の家を売り払い、弁護士費用を工面使用と目論むところなど、文体と相まってどこかセピアの色を感じた。 既に2017年。実に44年前の1973年の作品に何かを言えるとしても既に多数のフォロワーに触れてしまっているため、刊行当初のインパクトを想像することができないのは残念だが、仕方が無いか。 | ||||
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女子高校生の堕胎手術後の死に端を発し、彼女の同級生周辺に起きた殺人を含むいくつかの事件を解き明かすミステリ。 ストーリーの中心となるのは、男子高校生の姉とその愛人の死で、密室殺人やアリバイトリックを扱っている。一見無関係に見える出来事が、本質とのところでつながりをみせるわだが、そこを良しとするかで本作品の評価が分かれてしまいそう。 大人になり切れない世代を描いている本作品。青臭い正義感や幼すぎる恋愛表現、無謀ともいえる行動力、牙をむく反発心等、作品発表当時の高校生気質なのだろうか。そのあたりのリアルさが気になって謎解きに集中できなかった。 | ||||
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古い作品はあまり好きではないので、読み始めて違和感が強いようだったら 途中でやめようと思っていたが、予想外に読みやすく最後まで楽しむことが出来た。 確かに時代を感じる細部もあったが、ストーリー自体がしっかりしていたので大きな違和感はなかった。 | ||||
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今から35年以上前、高校時代にベストセラーになった。本屋の新刊コーナーで、和田誠氏のカバーイラストが優しい雰囲気を出していた。登場する中心人物が自分と同じ高校生だということを知って、少し興味がわいたけれど買わなかった。 それから幾星霜。この、カバーデザインがまったく変わってしまった文庫本を読んでみることにした。高校時代、同級生たちはどんな気分で読んだのだろうと思いながら読み進めた。ひょっとして、読んだことのないストーリーにノスタルジアを感じることもあるのかもしれないと思った。 いわゆる青春推理小説である。文章にわかりやすさと清々しさがあって読みやすい。いい文章だと思う。しかし、である。起こる事件に必然性がない。女子高生の妊娠と堕胎手術の失敗による死亡。高校の教室で起こった食中毒事件。高校生の姉の不倫相手の死と、その姉の自殺。次々に起こる事件にまったく必然性がない。リアリティもない。 通常起こりえない事件であり、荒唐無稽に感じる。犯人に事件を起こすだけの切迫感がなく、事件を起こしたあとにも罪の意識に苛まれることも警察に追われる焦燥感もない。だから事件の解明にもワクワク感はない。全体、著者は何を表現したかったのだろう。 当時の高校生は三無主義と呼ばれた(五無主義とも)。三無主義とは無気力、無関心、無感動。そんな時代を表現した小説だったのだろうか。 この小説が数十万部のベストセラーになった理由がわからない。同級生たちは、どんな思いで読んで、どんな読後感をもったのだろう。35年前に読んだら面白かったのかな。高校生が読むと面白いのだろうか。わからない。 | ||||
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東野圭吾氏が作家になったきっかけとなった本ですね。この話で出てくる高校生たちがとても生意気なやつらで共感できなかったですね。犯人たちは中盤になっていくとなんとなくわかっていく。刑事たちが犯人たちのアリバイ崩しにどう挑むのかということがポイントになるでしょう。 第一の謎:柴本美雪が妊娠中絶手術によりなくなる。相手の男は明かさず、臨終のときに「アルキメデス」とうわごとを言った。相手の男は同級生のうち誰か?アルキメデスとはどういうことか? 第二の謎:クラス内の競り市で、内藤の弁当を手に入れた柳生が砒素中毒で倒れた。砒素をどうやって手に入れどうやって内藤の弁当に砒素を入れたのか? 第三の謎:柳生の姉の不倫相手である亀井が失踪し、柳生の家で亀井の死体が発見された。亀井を誰が殺したのか? 「私たちにとって我慢ならないことを1つずつつぶしていこうではないか。そのためには破廉恥罪に該当しない限り手段を選ばないこと。」これはアルキの会の方針だそうだ。 | ||||
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40年前の小説なので、現代の視点からは設定や話のハッタリのきかせ方・トリックが弱いようにも思える。 反面、たとえばジブリ映画「コクリコ坂から」や「ノルウェイの森」で描かれた70年代の時代の空気を別角度から捉えた小説としても読めるのが面白い。 そこはまさに高校生・大学生が社会の中心に迫ろうとしていた若者中心の時代だったのだと思う。 そして若者がドライな合理性、老人がウェットな情緒性で動く、というのは40年経った今でもテンプレ的な図式と実感する。 もっとも現代の小説では年齢層はさらに下り、大人社会を排除し成長を拒否したループを描くのが主流になっているのだが。 個人的には、弁当の競りを行う男の描写が大変面白かった。 | ||||
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時代背景が現代とずいぶん違うのですが、 30代中盤から下の世代で、大阪以外に在住の人には 分かりづらい設定かもしれない。 推理物なのでトリックはあるのだが、 ちょっと強引な、力業っぽいもって行き方だな、と感じた。 タイトルの「手を汚さない」という部分から、 正直、もっと見事な「濡れない手」を想像していただけに、少々残念。 主人公が高校生(たち)で、きっとこの時代の 進学校の生徒たちだからこその会話というか、 その設定が出来るんだろうなと思ったが、 この小説の時代よりも5年ほど遅れた私の高校生活では、 主人公たちのような大人びた会話(話し方)はなかった思うし、 かなり現実離れしているように感じた。 大阪ではないが、私も京都の学校に、 しかもそこそこは進学校に通っていたからこそ思う。 ここは「小説だから」なんだと思うが、推理物は やはり現実味があればあるほどトリックに引っかかりやすくなる上、 物語に引っ張りこまれるのだと思う。 作者が主人公に仕立てた世代の人たちのことを、 知らない、あまり分からずに書いた風にも感じる。 ファンタジーであるのなら、それで構わないと思うし、 全く知り得ない世界観ならば違和感があってもいいと思うが、 高校生活という、大半の人が経験する場が提供されているから、 時代設定と合わせても、厳しく思える。 しかしながら、立派な賞を獲っている作品だけに、 星3つは献上です。 | ||||
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2日間で読み終えました。率直な感想としては読みやすくグイグイ 引きこむところもあるが、登場人物達がほとんど魅力的でなく、乱歩 賞をとったという割りには推理小説としてのインパクトに欠ける気が するという感じです。 社会の裏を知り尽くして必死で成り上がった土建屋の社長、まったく 高校生らしさが感じられず、妙にゆがんだ奴ばかりのある仲良しグルー プ。 葬儀屋の社員だが、裏でゆすりや置き引きもやってるうさんくさい チンピラ。不倫に走っている高校生の家族・・・ 本を手に取った時は学園が舞台ということで若い爽やかな感じを イメージしたのですが、そんな要素は微塵もありませんでした。 唯一、好感が少し持てたのは事件の核心を追っていく家族持ちの 刑事です。家族にうとまれ、後輩からも少し面倒に思われながらも コツコツと推理しながら捜査を進めていく。始めは、上記の土建屋 の社長がうさんくさい方法で謎を解いていこうとするのですが、途中 から事件も複雑になり、この刑事が事件を解明していきます。 私は始めのまま社長が、物語をすすめていくのだったら途中で嫌に なって読むのをやめていたかもしれません。 70年代の高校が舞台らしいですが、友達の女性徒を下の名前で 君づけで呼んだりと、こんな話しかた高校生がするのか??と疑問 に思うことがありました。 本当に70年代の高校生はそんな感じだったのでしょうか? 私にはわかりません。 全編に渡って若者らしくないドロドロした感じが漂ってますが、 話しの持って行き方は上手く、刑事が出てきた頃からは退屈せずに 最後まで読めました。 | ||||
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三十年以上題名は知っていたが、あんまりぱっとしないだろうな……と思って敬遠していた作品。しかしこの度縁あって読破。 内容は……ま、予想通りってことで……。 ある意味70年代の推理文壇そのものがこんな感じだった。云わば停滞期であったことは事実。作者も何とか工夫を凝らそうとしてるけど基幹となる謎が弱くてどうも……。とってつけた様な密室も問題で、こんなの付けるぐらいなら削っちゃえば?という感じ。 ただ、読者をあっと言わせよう、事件を複雑にしようと努力しており、その努力は買う。 この作品で守銭奴と思われていた男が、ただ単に合理的な男であることが判明するラストの下りは清々しく、なるほど青春推理小説ではある。 | ||||
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東野圭吾氏がこれを読んで、作家を志したとか。 確かにその当時には新鮮だっただろうと思われる、高校生中心の青春小説+推理? うーん、でも、正直、大人が書いた高校生って感じだった。 発想が高校生じゃない。 他の人も書いているようなので深入りは避けるけど、正義感を振りかざしてあげくに強姦って発想は高校生のそれではないでしょう。 なんか、むりして高校生を主人公にしたいのかもしれないけど、その論拠がイマイチだし、無理めでイタイ。 うっかり妊娠して、困って殺人って方がまだわかりやすかった。 そうしてセリフ回し。 百歩譲って、昔の高校生は博学だったとしても、セリフの中に阿諛、とか拱手傍観、とか出てくるのはちょっと・・ 「(中略)万国博覧会後の万博サーキットを飛ばさせようや。オートバイで吹っ飛ばすほどではなくても、いくらかは気が晴れるだろうぜ」 作者の人、実際に声に出して読んでみたのかな?かなり不自然だと思うけどなぁ・・ なーんか感覚があわなかった。 ということで、★3つ。 | ||||
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70年代のその時代の色が出ている作品なので、 現代の人が読むと古く感じると思う。 推理ミステリーではなく、小説っぽいです。 前半はある女子生徒の中絶死、そこから中毒事件、 殺人事件へと事件が次々と移行していき、 中盤は刑事による事件の推理、後半は供述となり、 結尾で事件発端の前提があきらかになる。 犯行のトリック自体に驚愕させられることはないし、 中盤で事件解決につながるヒントや目撃者が出てきてしまうので 「あーあ、なんだ」と思ってしまうことが多少あるが、 供述が覆り覆りを繰り返す場面はなかなか面白い。 行為自体は残酷なのに、犯人や犯行動機が 不謹慎だがとてもすがすがしいのが不思議だ。 青春時代独特の純白さ、若さゆえの思慮のない残忍さ、 それでいてどこかすごくシビアで直接的であったり、 様々な矛盾が面白い。 結尾は大きな議題を投げかけて〆る。 歴史的、政治的な人間の真理を考えさせられ、 タイトルの意義を痛感します。 高校生・セックス・中絶・結束団・総括、などを織り込んだこの作品は、 正義を模索する当時はセンセーショナルだったと思う。 ベストセラーで江戸川乱歩賞を受賞した理由は想像できる。 当時ものとして読めば楽しめると思うが、現代の人が現代の感覚で読むと、 言葉遣いも設定も価値観も古臭く感じてしまうので、 現代っ子にはウケはよくないだろう、と思う。 | ||||
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第19回江戸川乱歩賞受賞作。1973年の作品。 ミステリーと言うより青春小説と言った方が良いのだろう。 だけど、青春小説として読むには、この作品に書かれて いる若者達には魅力が感じられず、感情移入出来ない。 作品中に「総括」と言う言葉が使われているように、当時活動 していた連合赤軍の影響を強く受けているのだろうが、妙に 姑息で若者らしさが感じられない。 法に違反しなければ何をしても良いと言う土建屋の柴本氏も、 この若者たちの考えも、基本的に同じではないだろうか。 むしろ柴本氏の方が正常で、柴本氏の娘の美雪や、その仲間 の高校生の方が異常とさえ思えてしまう。 時代背景が違うのかも知れないが、当時の彼らより、はるかに 若い世代であるにも関わらず、その考え方や行動は奇異に感じた。 この作品で書かれているのは、大人の目線から見た若者達なの ではないだろうか。 登場人物に共感できないのは、青春小説としては致命的である。 ミステリーとして見ても、時刻表トリックや密室などを取り込んで いるが、いずれもただ使っているだけで、底が浅く中途半端である。 | ||||
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確かにミステリーとしては面白いです。 ただ結構昔に書かれたせいか出てくる高校生にたいしては 同年代の自分は理解できません。 十代の行動の土台にある部分は似ているようですがその上に 築かれているものには違いがあるとおもいます。多分、最近の若者 には共感しにくいものだとおもうし、周りにもこんな友達いないと思います。 最後に個人的に思ったことなんですが、この作者の人は若者が嫌いなんですかねぇ・・・。 | ||||
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アルキメデスはたくさんの殺人機械を作った。 アインシュタインは原爆の発明のきっかけ作った。 彼らの手は汚れているのだろうか? 大命題のわりには、軽いストーリー 高校生学園物だから仕方ないか。 トリックも色々あり、母子の愛、同級生との愛、もりだくさんがゆえに、軽く感じてしまった。現実の世界でも不可解な死があって、動機に納得がいけば、世間も納得がいく。 しかし、これも最近の現実同様、動機が中途半端で、たくさんのトリックやネタをぼかしたのではないだろうか? | ||||
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乱歩賞受賞作だがミステリというよりは青春小説だろう。私は本作発表とほぼ同時に読んだ。題名は、アルキメデス自身は人殺しをしていないが、彼の発明・発見によって後に多くの人々が殺された事を指す。意味深のようだがハッタリである。 描かれるのは高校の中で特異なグループを作った若者達の裏切り、脅し、妊娠、表面的な助け合い等である。友情と書けない所が辛い。当時TV化もされた。 誰にでもある青春時代の暗黒面を肥大化して描いた作品。 | ||||
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テンポよく進行するストーリーは読みやすいし、高校生のときに初めて読んだときは非常に面白く感じた。しかし、この小説の材料となる事件がひととおり出揃った時点で、それぞれの犯人を完全に特定はできないものの、犯人となるであろう対象人物がかなり限定できてしまった点は推理小説としてやや迫力不足を感じた。また、反体制的高校生たちが起こす行動が「妊娠」であった、というのはやや非現実的なストーリー設定だと感じたのは私だけだろうか。とはいうものの、この作品の小説としての出来栄えやおもしろさを否定するものではない。 | ||||
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