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夜想
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夜想の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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嫁に頼まれて購入。 満足してました。 | ||||
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妻子を不慮の事故で亡くし絶望していた主人公が、特異な能力をもった少女と出会う。彼は、彼女のその力で多くの人を救いたいと考え仲間たちと行動を起こす。 営利団体でもなく、新興宗教でもないとするその組織の在り方について、悩み続ける主人公の様子がやや長めに続き、物語の展開としては途中に単調と感じました。 また、娘の行方を執拗に追う中年女性のサイドストーリーがありますが、名作『慟哭』のようなテイストを本作にお求めの方には向かないかもしれません。 | ||||
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後半のトリックには驚きました。ただ最後のエンディングはその驚きをピークに萎んでしまったので、期待はずれ。全体的には良かったので4つ星としましたが、貫井さんならさらに一捻りできたはず。意図したことかどうかにもよりますが、少し残念でした。 | ||||
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不思議な能力を持った若い女性の登場によって その先を知りたいと思ってどんどん読んでしまいますが、 最終的には落ち着くところに落ち着いたというか、 でもこういうお話は個人的には好きです。 | ||||
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最後まで面白かったです。新興宗教やカルト集団がどのようにして出来上がっていくのかがとても興味深かったです。また2つの話が同時進行しながらいつどこで交わるのかを期待しながら読んでいくのも楽しかったです。 | ||||
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以前読んだ篠田節子さんの「仮想儀礼」とはまた違った観点で、新興宗教的なものがどのようにして発生するのか結構リアルに書かれています。 組織を興してゆく主人公の雪藤目線で書かれているので一見まともにストーリーは進んで行くのですが、実態はどうだったのか?サイドストーリーの子安嘉子の存在もやばいです。 またカウンセラーの北條怜子の実態は?雪藤と教祖遙の結末は?ある事実も視点が違えば見え方も違うということを旨く表現されている小説でした。 要は面白かったという事で一気読み! 新興宗教そのものには関心がありませんが、新興宗教ネタ好きの私としては「仮想儀礼」共々お薦めの1冊です。 | ||||
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中盤まで、淡々と話は進んでいくのでカ感情移入がなかなかしにくくて、ところが、主人公が、襲われるあたりから、ぐいぐい読ます、そして意外な結末がときたいしたが、慟哭のような、結末は、なく、意外とすんなり終わる。主人公の妄想も、わりとあっさりと。 | ||||
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最初から雪藤は精神錯乱状態だった。 けれど遥と出会い錯乱状態から脱した。 また子安嘉子も精神錯乱状態だった。 けれど嘉子には救いが現れなかった。 同じ様に精神異常を来すような出来事に出会いながらもその違いはなんなんだろう。 人間の『業』なのだろうか。 | ||||
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傷を抱えた人間同士が集まり、寄り添い、膨れ上がり、 対立が生まれ、先鋭化して、ついにはじけ飛ぶ。 多分ひとりひとりは普通にやってただけだったのに なんでこうなったんだろう? 全体的に淡々とした印象だったので、のんびり読んでいたら意表を突かれた。 暗い話ではあるけど「欠落だらけの今」を肯定してくれるのでどこか勇気づけられました。 | ||||
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新興宗教の自然発生を舞台に生きることの意味を問う。 ストーリーも緊迫感があり、なかなか読ませる。 良作。 | ||||
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ハルカのことを知ってもらうには人を集める必要がある。 人が集まれば本来の理念にそぐわない人間も出てくる。 組織が大きくなればなるほど、理念もどこかに行ってしまう。 「たくさんの人に知ってもらいたい」という望みと 「あくまで初志貫徹したい」という望みが相容れないのは仕方ないと思いつつも、 やるせなさを感じました。 雪藤については、最初はまともでだんだんおかしくなっていったと 思っていたけれど、ラストを読んだら、 案外早い段階で狂気が潜んでいたんだなぁという気がします。 | ||||
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事故で妻と娘を亡くした主人公、偶然出会った少女は人の過去を読める不思議な能力を持つ。新興宗教を舞台に人間と救いを書き尽くした作品。社会派風だけど実は超暖かくて人間くさいドラマ。良い作品でした。 | ||||
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貫井さんの著作を読むのは3作目でしたが、 この人の作品はどうも「これは傑作だ!」と人にすすめられない。 クオリティーが低いというわけではなく、 人物描写も人間心理もストーリーも本当に上手なのだが、 どうにも愛情がないというか、虚しいというか。 人の死、精神や肉体の傷・・・そこまでする? というくらい登場キャラクターにいろいろなものを背負わせ、 そうまでしないと「救い」って得られないものなのか? ハッピーエンドにはどうしても見えなかった。 | ||||
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崇高な目的で始めても、いろいろな問題から逃れられない新興宗教や自己啓発団体の問題をリアリティをもって描いている。 途中で出てくる「宗教法人ゴロ」の男性にもっと組織をかき回されるのではないかと予想したのに、そこは中途半端に終わっていた。 作者はとても心のきれいな人なのだと思うが、雪藤が遙の好意に答えないのは今ひとつ説得力がない。 恋愛感情をもったうえでその役割との葛藤に苦しむ方が共感を得られやすかったのではないだろうか。 あえて解決策を提示しない結末も少し食い足りない。 | ||||
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非常に良かったです。読み終えたあと、思わず拍手を贈りたくなりました。ストーリー自体は簡素なもの。しかし、それを魅せる圧倒的な文章力に舌を巻きました。難単語を用いず、流暢かつ多岐にわたる表現に飲み込まれていきます。やや分厚いですが、一日もかからず読了させられました。内容は重いです。そして、深いです。「慟哭」ほど衝撃は受けませんでしたが、貫井徳郎の実力のほどを見せつけられました。もっと貫井徳郎の他の作品が読みたくなりました。良い作品を書いて下さり、ありがとうございます。 | ||||
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「愚考録」、「慟哭」を読んで「夜想」も読んでみました。読む前は新興宗教の暗部を描いた作品かと思っていましたが全くそんな作品ではありません。少し毛色の変わった恋愛小説です。無理やりこじつけるようなラストは相変わらずですが、エンディングもネタも、時系列をバラバラにして無理やりこじつけた「慟哭」よりは好感が持てました。厳しい意見を言いましたが作品としては悪くないと思います。 | ||||
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この本は貫井徳郎さんによって書かれた本です。実はこの著者の本を読むのはこれが初めてです。まず作品の本題に入る前に彼の文章の流れについて感想を述べたいのですが、無駄なものがなく、読者にとってはとてもすらっと読み進めることができました。これは著者のセンスだと思います。 さて、話の内容ですが、初めに登場する主人公の雪籐直義は自動車販売の営業をしていました。たまたま休暇で行った家族旅行の帰り道、高速道路で後ろからトラックに追突され、妻と幼い娘を失くしてしまいます。その後、立ち直れない日々が続くのですが、ある日たまたま自分の心の中を読み取ってしまう女性に出会います。 この女性が天美遙。彼女は小さい時から特殊な能力を持ち合わせていました。その能力とは、他人が触ったものに触れるだけでその人の心の中を読み取ってしまうという能力です。しかし、彼女はその能力を公開せず、ただ喫茶店のウエイトレスとして、常連のお客様にのみ占いという方法で接し続けます。 雪籐直義は彼女との出会いがきっかけで、立ち直り始めます。 彼は彼女の能力を人生に憤りを感じている多くの人を救うために、もっと世に知らしめるべきだと思い初め、それを実行に移していくというストーリーです。 その大きな流れの中で宗教団体と勘違いされるという難しさも加わり、多くの問題が生じてきます。 ストーリー的には斬新な視点から書かれた内容だと思いますが、著者が訴えたかったことは最後の最後に書かれているように感じました。ある意味、人生を生きて行く上で、大切なメッセージを読み取ることができたと思います。 自分を見つめ直したいという方にはお勧めの本かもしれません。 | ||||
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作者の名前は、どうしても「ミステリ!」のイメージが強いのですが、ミステリ苦手、、、という読書好きの方にこそ、おすすめしたい一冊です。 扱うテーマが、非常に繊細でむずかしい、ものすごい意欲作ですね! いっそ文芸作品に近いのではないでしょうか? (そして最近の文芸作品は、だんだんエンターテイメント系に近づいているような気が・・・) ただし、「宗教がテーマ」という感じの、帯などの売り文句は、個人的には「どうかな?」と思いました。宗教法人として集まっていく雪藤たちと、「いわゆる宗教」に対する嫌悪を禁じ得ない大多数との対立などは、もっとサラリと流してしまっても良かったかも。。。 本作の読みどころは、「いわゆる宗教」ではなく、ごく普遍的な心の問題だと思います。天美に救われた雪藤が「妻子を亡くした自分ほど可哀想な人間もいない」「この自分が救われたのだから、他の大勢も救われたいに違いない」――そこから始まった精神的な七転八倒が、実にリアルに、しかし湿っぽくなりすぎず、さらりとドライに描かれており、読み始めるや、ページをめくる手を止めることができませんでした。そして最終的に「救われなくてもいいのか・・・」という、彼なりの「救い」に辿り着くまでの心の葛藤は、実に読み応えがありました。 また、ひどく落ちこんだときの対処法として、「ほんのちょっとしたものでいいから、自発的に楽しみを持とう」「ちょっとした親切でいいから、他者に感謝されることによって、自分を見直し、ほんの少しだけ、たちなおろう」、、、といった天美の発するメッセージは、(私はひねくれ者なので、諸手を打って「なるほど!」とは思えない部分も、少々、ありましたが、、、)悪くはないな、と思いました。 もっとも好きなシーンは、天美らコフリットの面々が、それぞれ性格・生活に問題を抱えつつも、誰よりも目立つ「問題」のある雪藤に対しての思いやりを最後まで失わずにいたこと。ありがちな「泣かせよう・泣かせよう」の系統の物語とは一味違う、温かい涙を誘う、すばらしい場面でした。 さらに、そんな彼らと対照的な位置にいる、犯罪者・子安のエゴは、普遍的であるが故におそろしく不気味で、なにやら山岸涼子の初期の短篇漫画をホウフツとさせる怖さがあるので、講演会のシーンは、「思いやりとエゴのぶつかり合い」といった具合、ものすごい緊迫感・迫力がありました。 | ||||
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読み方、失敗した。 帯の解説をへんに解釈して、「慟哭」の逆バージョン? 普通の人たちが一歩誤って、正しいと信じて間違って、 いびつな新興宗教を形成してゆく物語? と、あまりに思い込んで読んだがために、 まっすぐに世界に入れなかったのが残念。 ざわざわと、心が揺らぐようなちらつき。 健気すぎる主人公が追い詰められる不安と一途過ぎる思い、亡き妻との会話。 サイドで語られる中年女性の、娘への偏愛と妄執のような束縛。 作者がそこここにちりばめる揺らぎに途中、何度も胸が苦しくなった。 遥が襲われ失踪したとき、遥を連れ帰った雪藤のくだりではもう、叫びそうになった。 このまま終わっていたらもう、これはサイコ以来のサイコ小説として、 私のトラウマ小説になっていたに違いない。 小説としてはその方がもしかしたらGは上だっただろうけど、 このエンディングでよかったと思う。 小説でGもいいけど、救われていい夢を見るのも、とてもいいもの。 | ||||
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徳井作品の「慟哭」も以前に読んだことがある。 本当に徳井という作家の作品は、読み進めるうちに「え?」と思うことが多い。 次が読めない、予想外な展開、だけど、前のページを思い出すとその予兆はあったなぁと。 力のある作家さんなんだと思う。 | ||||
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