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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 1~20 1/4ページ
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※少しネタバレあり このお話しは簡単に言うと 高校生の一ノ瀬真理子が目が覚めたら42歳になっているお話です。 私自身が高校時代(20年前)読んだ本で読後スッキリしなかった感覚を持っていて、 今の自分にはどう感じるかを知りたく読みました。 主人公はタイムスリップして最後まで元に戻れません。だいたいタイムリープ系は元に戻れる印象があるので新感覚です。 そこには重きをおいていないのでしょう。 でも前向きに今の生活に適応しようと、真っ直ぐに生きています。 そんな真理子さんは本当にキラキラしていて 眩しく感じます。 しかし、 色々経験をした今、改めて読むと真理子さんの旦那さんや娘さんの立場を考えるようになり切ないです。 なので今回も読後スッキリするよりはモヤモヤしています。 作者がもと教員なので学校生活のシーンはリアルで、懐かしく感じました。 結末を知っているうえでもっと丁寧に読み直して読み取れない心情を拾いたいと思えた一冊でした | ||||
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奇想天外なストーリーなのに日常の出来事がしっかり結び付いていて、もしもこんなことが身近で起きたら...と一気に読んでしまいました。この本の付記で「リプレイ」を知って読みました。 | ||||
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切ないけど心温まる本です。 一気読みできるほど退屈しない内容です。 (以下、少々ネタバレあり) 主人公が素敵な人物。一生懸命で素直で負けない精神力で魅力的です。主人公の人間性の良さが未来での人間関係の良さに表れています。旦那さん、娘さん、生徒たち。 鏡の表現が時々出てきますが自分の行いが周りとの信頼関係に繋がる、そういう意味でも人と人は鏡だなと。 そしてそれは25年間積み上げた結果であること。 確かに突然25年も時が経つことは残酷であるが、そんな世界でも家族に助けられて素直な生徒に恵まれるのは主人公が「そういう人」だったからなんだろうな、と空白の25年間が想像できました。 時はどうしたって戻らないけど、昨日のことのように思える高校生時代の自分。 これはリアルでもよくあることだと思う。 いくら懐かしく思っても戻れないしやり直せない。 人は前を向いて進むしかない。 時が経って後悔したりしないように過ごすべきだと改めて感じました。 そして、高校生の恋ってかわいいなぁとほっこりしました。 主人公は突然、夫ができてしまった訳だが、ほんの少しだけ高校生の恋のような時間を過ごすことができて良かったなと思いました。 | ||||
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※ネタバレあり 段落の使い方が独特な作品。自分は。そこが特に好きなところ。 佳境で奇跡のような展開になり、そのときの主人公の台詞。 これぐらいのことはあってもいい。 この一言にこの作品のすべてが詰まっている。 残酷でありながらもとても美しい作品。 今まで、これ以上の本に出会ったことがない。 | ||||
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物語が進んでいって主人公にいったいなにが起きたのかを理解すると、とても残酷な現実を思い知ります。 以下ネタバレ 心境は世にも奇妙な物語の23歳の老人に似ていますが、スキップはちゃんと歩んできた経験と周りの人たちと過ごした時間が有っただけにより残酷です 17才から42才までの時間を与えられなかったのでなく、積み重ねてきたのに失ったことで、その重みに気付き人生とは何だと考えさせられます 記憶を失くした人の苦しみがようやく理解できた気がしました | ||||
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北村薫さんの文章は本当に読みやすいです。 綺麗な文章で、自分で文章を書く際の勉強になります!! | ||||
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17歳の女子高生が昼寝から覚めると42歳になっている、その間の人生の記憶は一切ない、というより17歳から一気に 時空を超えて25年後の人生に飛んできてしまった。その女子高生、真理子は自分の周りの変わり様に驚くが、もっと 驚くのは(というか当たり前なのだが)、自分は既に結婚して、しかも17歳の女子高生の母親になっているということ。 これから家族の協力も得て、教師になっている自分に「なりきる」。結構この教師という職業を17歳の視点から取り組んで 見ると面白いし、自分の失われた25年間を補ってくれそうだ。話の設定は、ある意味、東野圭吾の「秘密」にも通じる ところがあるが、それほど考えさせられるという内容でもない。ある意味ちょっとひねった学園ものという分類でも外れては いないと思う。 | ||||
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娘は今高校2年である。もうすぐ9月。池ちゃんといた9月。 私はワープした真理子ちゃんと同じ世代に生まれている。 不思議なものだと思いながら読んでいる。普段全く買わないジャンルの本。 なんとなく直感で買った本。でも自分だって17の私なら25年後を知りたくはない。知らなくていい。だってこの25年は 大変な経験と悲しい経験を繰り返したし、結婚相手は全く好みとは違う相手だったから(笑)。 でも自分の今の娘と17才の私とは会話してみたかったな。娘にあらすじを話したら「え〜っ!イヤだよぉ」と言っていた(笑) それでも私は自分が17で 今喋っている娘なら 話しをたくさんしてみたい。だって娘は本当に自慢の娘だから…。きっと娘が真理子ちゃんみたいに将来の娘←私の孫?に会っても きっといい子だと思う。それに私の結婚相手はいい人よ。理想に描いた様々な未熟な若い自分の憧れよりずっと…。娘も25年後の夢みてくれないかなぁ… | ||||
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『リセット』はまだ読んでいない・・・。 ケン・グリムウッド『リプレイ』、北村薫『ターン』、そしてこの『スキップ』と読んで、最後に『リセット』を読むのが順番としては最上なのかな。 | ||||
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なかなか後に引く小説です。 正直、最初は小説世界に入り込むことができず、 遅々として進まず、途中で断念しかけました。 150ページ前後まで進めるのに、1か月以上経過、 別の本を3冊ほど読んでしまった。 しかし、200ページ前後から、俄然面白くなる。 そう、主人公の真理子が、42歳の国語教師として 生きてゆくことを引き受けるあたりから、物語に 引き込まれていく。ここから、エピローグまでは一気呵成だ。 中身が17歳にしては、出来すぎているじゃないか、 立派すぎるじゃないか、という疑問は出てこないのだ。 逆に、17歳が42歳にスリップしても、十分にこなしてゆける、 同じ人間であれば、その知性や感性にほぼ変化はない、 つまりは、さほど成長はしいないものだ、と思えたのである。 特に、この真理子は、もう17歳にして、人間の素地が出来上 がっている。 生徒の会話、日誌のやり取りがいい。娘美也子との会話がいい。 授業の場面。 「大昔は、女の子に名前を聞いて、教えてもらえると、 その子は自分のものになったらしい。」という前振りが あり、 「今は駄目、でもね、それとは違うけど、たとえば≪おぼろ月夜≫ って言葉が好きになれたら、それから≪おぼろ月夜≫が自分のもの になるってことはあるんじゃないかな」 こういう台詞すきですね。 真理子の配偶者、中年男 桜木の台詞。 「そのきみを見ていると、変わった自分を思い知らされる。 成長とは別だ。何というか、気持は同じつもりでいても、時の 波の間を泳いで行く間に、実は、その気持ちの---向きが少し ずれて行くんだな。自分では、それと気がつかない内にね」 ある程度、齢を重ねた読者には、ピンとこないはずがない台詞だ。 先年、ようやく直木賞を受賞した北村薫であるが、この作品でも 十分問題なかったのではないでしょうか。 | ||||
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37歳です。読んだ当時、作者の方は女性だと思ってました。北村薫さんの作品は、これと「ターン」以外読んだことがありませんが、「スキップ」は今も本棚に入れています。 自分に正直に生きていたら、そのうち「この人!」と思う人が自然に現れて、自然に結婚するものだと思ってましたが、気がついたらかなり婚き遅れました。 あらら??。 そういう意味では、「気がついたら歳をとっていた」とは感じています。もちろん、その間の記憶はきちんとあるけどね。 「17歳の高校生(の気持ちの人)が、42歳の教師(としての教育)をできるわけないじゃん!」という批判もあるかもしれませんが、わたし、英語はほとんど話せないにもかかわらず、某英会話スクールのホームティーチャーの代講講師(幼児向け)をしていました。きちんとマニュアルができているので、予習してなくてもなんとかなる! レッスン中は保護者いないし! 「あとは熱意(事前に入念な準備ができるのか。とりあえずマニュアルの内容をなぞるのか)なんだなー?」だと、やっている本人が思いまして、他の仕事と兼業だった私は、半年ほどで辞めさせてもらいました。 「そんなつもりじゃなかったのに、気がついたらもとには戻れなくなっていた」。 この設定に限らず、たいていの人は自分の人生についてそう思うものではないのでしょうか? 今回はハッピーエンドとは言えないけれど、今の自分をせいいっぱい生きようと思ったら『方法』はある。 方法はある! この著者の次回作の「ターン」は、(個人的な理由ですが)わたしの名前の由来が文中に出ているので、大事だけど、 一般の方にとっては本棚に入れるほどではないかと思います。 でも、三部作なのでよかったら見比べてみてください。 | ||||
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えっ あっ ちょっ まさかこういう展開になるとは以外 北村作品は面白いけど、合わない人は合わないかと | ||||
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十七歳の女子高生がある日うたた寝から目覚めたら四十二歳のおばさんになっていた。その設定もさることながら、その事態から一歩踏み出そうとする彼女の行動力、決意にまず驚かされました。自分だったらどうするか? たとえ夫が同じ職業、娘が同じ高校に通う、という恵まれた環境であったとしても、よくできるな、というのが読みながらの感想でした。 しかし読み進めるうちにどんどん引き込まれていきました。細かい描写が生きています。現実感が溢れています。だからこそ真理子の感じる不条理が際立ちます。素直に真理子を応援したくなります。彼女は強い。そして人を引きつけます。しかしすべての人が彼女のように強いわけではない。強くありたいとは願うけれど。そういったことを考えされられました。 | ||||
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私が17歳、母が42歳。まさにこの本と同じ25歳の差があるときに発売され読みました。 そのとき、母に「昔ってこういうことがあったの?」といちいち聞きながら読めたことは、とても楽しい経験でした。 今からもう13年前になりますが、文章がまったく色褪せません。 色褪せないのは、主人公の生き方が潔く、清清しいからだと思います。 もう10回以上読みましたが、いつまでも手元に残しておきたい大事な作品です。 さすが国語の先生!と感じる素敵な言葉、文章など、老若男女を問わない素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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この本は17歳の一ノ瀬真理子という女の子の主人公がある日突然、42歳のおばさんになってしまうというなんとも奇妙な小説です。僕も17歳なので、もしも僕だったらと考えてしまい憂鬱な気分になりました。たぶんこの本を読む誰もがこの主人公に自分を投影して憂鬱な気分に浸るのではないかなあと思いました。 しかし!この主人公は憂鬱な気分に浸ってるだけではありませんよ。前向きに物事、環境、そんな風になってしまった自分を受け入れようとしています。しかし、やっぱり受け入れられないでやきもきしてしまうのです。前向きに生きようとしているのにぎくしゃくしている感じが非常にリアルで心が痛みました。是非ご覧あれ。 | ||||
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時を超える事件をモチーフにしているが、それがテーマではないことが読み進めるうちに分かってくる。学校や教師に関する綿密な取材に基づき、これらに対する作者の想いが巧みなタッチで語られている。ところどころにちりばめられた世代ギャップのエピソードも楽しい。最後までタイムパラドックスを期待していた私は、少し違うラストを予想していたのだが、良い方向に裏切られた気がする。 たまたまターンを知り、リセット、スキップと執筆順とは無関係に読んでしまったが、スキップが一番好きな作品になった。前向きな気持ちにさせてくれる一冊。 | ||||
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私はもう「あのお方」の方に近い年です。 だからこそ、17歳の女子高生が一瞬で42歳に飛んでしまう、戻れない時の残酷さを 若い子が想像する以上のリアリティを持って想像できます。 実質年齢が同じでも四半世紀違う生徒が回りを取り巻く中、自身もその年齢の時期に 戻りたいと願いつつ、大人の分別も持たねばならぬ矛盾を抱えて先生として生きるという 事は辛く切ないと思います。 でも、そのあり得ない状況に飛ばされた一ノ瀬真理子さんは、17歳の感性を持って がむしゃらに桜木真理子先生として頑張り、一瞬一瞬の充実感を得ていく気概に 感嘆しました。 また、母・妻を喪失し複雑な感情を抱きつつも、彼女をサポートする娘と夫も 見逃せません。 設定的に、現代に戻れない結末を選択した北村先生が紡ぐエピローグは、今を懸命に生きる 真理子さんの輝く姿を現しているようで、涙が溢れました。 17歳と42歳位の両方で読んで、どんな感情を抱くのか比べられる格好の書物だと思う ので、是非若い時にも読んでほしいお話です! シリーズ全部を読んでみて、最も感銘を受けました。 | ||||
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北村先生の文章がとても好きです。 柔らかくてほんわかします。スキップを読んで、自分がもしこうなったらどうするだろう・・・!!考えてしまいました。 とても面白かったです。 | ||||
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この本を初めて読んだのは13年ぐらい前。 すでに人の親となってましたが、まだ娘・美也子の方が近い年齢でした。 それから13年、気がつけば真理子に近い歳になり 我が子は自分より背も高くなり、学生時代の自分にそっくりな姿で 今現在青春を謳歌している。 おかしい・・・自分もついこの間まで学生服を着ていたはずなのに。 人間は、入れ物はだんだんに型がくずれてしまうものの 中身はそんなに変わらない。 いくつになっても、甘酸っぱい感情は心の片隅にある。 十分に幸せなはずなのに、どこか満たされず淋しい。 子どもの成長が一番の幸せのはずなのに、 心のどこかで我が子に嫉妬している自分に驚く。 そんな誰もが感じるような感覚が、美しく表現された作品だと思います。 読後は、渇きはじめた心に、少しずつ水分が染み渡る様な感覚。 | ||||
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この本、文庫は1999年発行なのですね。 そこからまず驚きです。 この本に出会ったのは、私も17歳のときでした。 その頃も古めかしいと思わなかったけれど、2008年の今、旅のお供に買った文庫を読み返しても、そんな気持ちにならないなんて、北村先生の作品の素晴らしさを改めて知ることができたと思います。 17歳の自分が、朝起きたら42歳の自分に。 夫も、そして17歳の娘もいるなんて、想像できません。 だからでしょうか、この家族をとても羨ましいと思いました。 特に夫に。 誰だって、いきなりそんなことを言われたら信じられないと思います。けれど、信じられないという言葉を、相手に投げられるかといえばそれはまた別の話。なのに、彼は妻へ信じられないけれど、受け入れたいと言ってくれます。私はそこまで読んで、ああなんて深い愛情で繋がっていたんだと思いました。 だから、この夫婦を、そしてこの家族を羨ましいと思ったんです。 中身は17歳、外見は42歳。そんな彼女が、家族とふれあい、職場とふれあい、どんどん成長するにつれ、今までの彼女がどうであれ、今の彼女でしかないという、そんな一見シンプルな答えを受け入れられるようになるのは、やっぱり北村マジックなんだろうと思います。 私は17歳のとき、この本に出会えていて良かったな。 一生のお供になりそうな1冊です。 | ||||
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