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さよならの代わりに
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さよならの代わりにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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ちょっとジーンとくる、ハートウオーミングな作品です。 | ||||
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かなり前に読んだあと、内容だけは何故かいまだに覚えていた作品で、また読みたいと思っていました。 SFやミステリー要素も楽しめますが、それよりもわたしは主人公とヒロインの二人の触れ合いに惹かれるものがありました。会う回数も距離感もそんな近くではないのに何故か二人の関係性が心に残ってます。 | ||||
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切ない記憶、それを過去に戻ってやり直せたら? 名作映画「バタフライエフェクト」が正面から挑んで、忘れがたい ラストシーンを残したのと、同じシチュエーションの物語。 正直、物語は中だるみというか、今の2/3くらいのボリュームで 収めたほうが良かったのかな、と言うのが実際の感想。 だけど、最後に悲劇的な展開を予言されつつも、主人公の前向きな 未来を信じる姿には感動した。 同じタイムトリップ物の漫画「仁」は語りすぎて、逆にご都合主義的な オチになっちゃたけど、この物語は、終わり際というか、 どこから読者の想像にまかせるべきか、判って書かれている。 読み終わって、改めて題名の意味に思い至る作品って、ほぼ 間違いなく名作。この作品もそうなんだろうな。 ヒロインに再会したい、って思いが痛いほど伝わってくる。 | ||||
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貫井氏の作品はこれが初めてでした。 この作品の後「転生」を読みましたが、読み進む快感、 読後感共に「さよなら〜」の方が好きです。 読後感のモヤモヤした感じはありますが、解決していない からこその想像力を駆り立てられる心地さがありました。 あくまで小説であり、非現実的な部分は大いに結構だと思う 方なので、読みやすく、楽しめた作品です。 | ||||
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本作は劇団の公演中に起こった劇団員の密室殺人という新本格系の作家がよくモチーフにしていた設定で送るミステリー要素に、異色のタイムスリップSFの要素を加えた貫井氏としては異色の作品。 劇団の公演中に起こった劇団員の密室殺人というネタがあまりに手垢が付き過ぎているので、時間SFの要素で膨らましたといった感じだが、それほど殺人事件のトリックと真犯人が意外性が殆どない割に、時間SFならではの複雑な時間再構成もさほどされてないため、読み応えはそれなりと言った感じだが、ラストの切ない幕切れはなかなか印象的である。氏の代表作にはならないだろうが、読後は貫井氏の作品としては重くなく爽やかなので、気軽に手に取るにはいいだろう。 | ||||
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「慟哭」と同様、主人公の問題の解決には至らず、結局のところ謎解きを主題としているところには不満を抱いてしまうが(私は、本格推理モノにはあまり興味なくて、普通にエンターテイメント好きな読者なので)、それでも主人公と祐里のやり取りも面白かったし、サブキャラも引き立っていた。 貫井さんの作品の中では一番、この作品が好きだ。 | ||||
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非現実を疑似体験し感動できる、これこそ物語です。 ただこれから読む人は帯だけは絶対に見ないでください。 物語のほとんどの部分はある一つのセルフもしくは一つのセンテンスを如何にして読書に感動もって読ませるかのためにあると思います。 帯にその大切なセルフが長谷川京子の感想として掲載されてしまっているのです、、、 そのセリフを見た瞬間、物語の結末を想像できてしまいました。 なんでこんな大切セリフを帯に載せるんだよ、と最初は出版書に(長谷川京子に?)腹が立ちましたが、 そのセリフを知っていたとしても、物語として素晴らしいと思いました。 | ||||
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貫井作品では吉祥院先輩シリーズのような軽い文体のものが好きなので(重いのもイイのがありますが)、とても楽しくハイペースで読めたし、貫井さんの長編の中ではかなり好きな作品になりました。貫井さんの小説が好きで、吉祥院シリーズが好きな人にはおススメです!(土台がSFですし、ストーリーは壮大なので、全く違いますが、あくまで読みやすさという点で。) タイムスリップものは、どうしても矛盾が付きまといますが、それを承知で色々と後日談を考えずにはいられなくなる切ないストーリーですね。ぜひとも小説までを前編、小説以降を後編として、2編構成の映画またはドラマにしてほしいです。 (以下ネタバレ含む妄想) 主人公がヒロインと半年後に再会することは難しいでしょう。でも確実に会える方法が一つありますね。6年後(?)、知人の息子の娘として生まれてくる主人公に会うことです。その頃には主人公は綿密な計画が練れているでしょうから、2人のパワーで一緒に未来を変えられるかもしれません(「未来から来た」といった近づく女性より、「未来から来たあなたに過去にあったことがある」といって近づく男性のほうが、狂人扱いされる可能性は遥かに高いでしょうけど)。それはそれで、とても面白いストーリーが出来るとは思うんですが、未来が変えられないのが運命なら、主人公には「ヒロインに絶対に接触できない未来」が待っていることになりそうです。つまり、ヒロインが生まれる前に死ぬ運命にあると。そう考えると、この小説のラストは、さらにさらに苦しいものになるんです。 どうか、未来が変わる方向性で実写化してほしいものです。「時かけ」よりも名作になることは間違いありません! | ||||
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貫井徳郎さんの中でもイレギュラー中のイレギュラーな感動作。爽やかな青春SFです。まあ、SFなんで何でもありっちゃ、何でもありですが……。ミステリーにおいて、いまいちなので減星1。とにかく、最後の切なさは半端なものではない。背筋が痺れまくり! 個人的に、「時をかける少女」より好きです。貫井徳郎さんらしさを求める方は、よそ行きやがれ(笑) | ||||
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貫井さんの本て、もっと「ドロドロ」というか「痛々しい」というか そんな印象を受けるような本ばかりだと思ってました。 読んだ後に毎回凄いなとは思うんですが、でも同時に感想として心 が痛いむような作品だなぁと勝手に思ってました。「慟哭」とかそん な感じでした。 ところがおっとどっこい、青春小説と聞いてすぐに読んでみました。 感想としては、 やっぱスゲーよ、この人。こんな文章も書けるんだ。 でした。 リアルだけがこの人の売りじゃない。こういう作品も書ける人とい う新たな著者の一面が垣間みれて、ますますこの人の本を読みたいと 思いました。 内容はネタばれが嫌なので書きませんが、ラストが切ないです。 どうか主人公がラストの後にヒロインと会う事が出来、本とは違 う結末へといく事が出来たら。 運命に抗ってくれ そんな感想を持ちました。 とは言っても、こういう結末も嫌いじゃないですけど。やっぱ り違うのがいいかなと。 | ||||
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正直、この話の結末である殺人のトリックは、あれほど思わせぶりに書いていたにも関らず、「あれっ??」って感じで拍子抜けするものでした。そういう意味ではこれはミステリーではなくSF青春小説って感覚で読んだ方がいいのかな。 この小説のSFチックさは、他の貫井作品には見られなかったもの。しかもそれがすごく面白い!それだけでなく、主人公の所属する劇団に関する描写も演劇の世界を知らない僕でも見事に惹きこんでくれました! また、片思い一直線な主人公と、未来から来たというミステリアスなヒロイン。リアルさが売りの貫井さん(僕の勝手な解釈)の書いたこの2人の結末には正直胸が締め付けられました… ただ、この小説で少し残念に思ったのはあの「解説」。私は、自分の解釈を確認するため、他人の解釈を知るために、必ず解説は読むんですが、あれはマジで理解不能。 「…だから、軽重、現実的/非現実的を問わず貫井作品では、モティーフもプロットもキャラクターもディティールも文体も、すべて等価の必然性となって、その主題に奉仕する。そこでは、アイディア/トリックとテーマ性もまた等価に一体化する。…」 …なんのこっちゃ?自分の知ってる横文字の多さをひけらかすためじゃなく、もっと読者に分かりやすく解説を書いてほしい。最後にちょっと後味の悪さが残りました… | ||||
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「タイムスリップ」というSF仕立てのミステリ小説。 劇団の仲間が殺される事件を、劇団員である主人公の和希の視点で描いている。 ミステリの部分は別に荒唐無稽ではなく、謎の少女祐里とともに真犯人を探すストーリーになっている。 それとともに主人公の片思い・劇団での人間模様などが青春小説風に描かれている。 そして切ないラスト・・・。 軽妙な語り口でぐいぐい読み進むことができるのだが、ミステリとしてもSF、青春小説としても、それぞれ少し物足りない。 たとえば殺人の動機や犯人探しの動機が弱いと思う。主人公と祐里の関わりももう少し深いほうがラストが生きたと思う。 そういう弱点はあるが、休暇に楽しいひとときを過ごせた小説だったので、ちょっと甘めだが星4つ。 | ||||
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キーマンとなる少女(祐里)は、ほんとに未来から来たの? 和季(主人公)は新條さんを救くえるの? 結局真犯人は誰? と 一気に読めるストーリーです。 貫井氏の作品の中では『迷宮逆行』に似てる感じ?。 恋愛物ではないし かといってバリバリの推理小説でもありません。 読み終えた時の気持ちは........あなた次第です。 | ||||
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いつか別れるとわかる相手とのほろ苦い思い出. もっとSFチックなものかと思っていましたが青春もの. お話はとある殺人事件を軸に回ります. そこへ未来から来たという美少女が主人公の青年を引っ張りまわし, 結果,彼女たちが犯人やそのトリックを明かしていくわけですが, それ(事件)は大きな意味を持たずこのふたりの物語という感じです. また,この美少女の時間移動やそのトリックがいい感じのスパイスになっています. 強すぎず弱すぎず,その上で物語に重要な意味合いを持たせて. そしてついに訪れる別れ. これから起こることを知っていて引き留められないもどかしさ. それなのに別れたあとの青年のさわやかさがこれまたニクい. 読み終わったあとにタイトルを眺めると改めて切なくなります. また,ページを戻してふたりの出会いのシーンを確認するとさらに. | ||||
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『さよならの代わりに』のノベルス版です。が、ただのノベルス版じゃありません。作者自身のホームページにも書かれてましたが、プロローグが若干変わってます。作者自身が最初に書いた形に戻っているそうです。私は親本を持っているにもかかわらず、買いました。ノベルス版と四六版を読み比べて、どこが変わったかを探すのも面白いかもしれません。 | ||||
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読み終わって、ボーっとしてしまいました。なんという喪失感、切なさ・・・読みながら、読み終えてから、いろんなことを考えました。お願いだから映像化しないでくださいね。イメージが壊れます。登場人物が多少、類型的かなとも思いますが、そんなことはどうでもよし。貫井作品は、もちろん「慟哭」もよかったし、驚愕したけれど、この本もまったく別なタイプとして、大好きな貫井作品の一つです。ミステリとしての要素は少ないかもしれませんが、それはそれで、別の作品を読めばよいだけのこと。 | ||||
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光と影の誘惑を読んでこれを読んで愕然、おんなじ人が書いてるのか??続編を意識したエンディングになってるような気も。プロローグエピローグで出てきた年上のお姉さんも実は祐里と同じ能力を持っていてまとめて和希の前に再来再会 なんて続きもこれだけ強引な展開なら可能かも。 | ||||
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個人的に「貫井作品」は「ドロドロしたものが多い」と思っている。勿論、例外はこれまでにもある。青春モノという意味では『転生』だとかもそうだし、『被害者は誰?』みたいに、ギャグを前面に押し出した作品もあるわけだから。でも、同じ青春モノでも、『転生』とは全く別物だなぁ…という風には感じた。多分、それはミステリとしての部分に主眼が置かれていないからだと思う。劇団に所属している青年・和希はある日、劇団のファンだと名乗る少女・祐里に出会う。そして、その祐里は和希に「公演の楽日、看板女優の部屋に誰も出入りできないようにして欲しい」と頼む。そして、楽日…。勿論、この作品中の事件にも一応の説明はつけられている。が、あくまでもそれは主題ではなくて、むしろおまけ的な要素が強い。むしろ、祐里を巡る青春SFモノてきな部分が強いというか…。その辺りに重きが置かれていることも影響しているのだろう。作品全体として、これまでの作品には無かった爽やかさ、切なさのようなものが溢れている。確かに、貫井作品としては異色だ。他の貫井作品を好む人間としては戸惑うかもしれない。ただ、作品を通してみれば完成度は高いと思う。 | ||||
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貫井氏の作品は全体のムードが暗いという印象がありました。今回もそのような雰囲気を味わいたいと思い読んだのですが、不覚にも読み終わった後に涙がこぼれました。こんな心地よい雰囲気をだせるとは・・・。厳密には本格物とは言えないと思うしそれを期待するとがっかりする人もいると思いますが、そんなことをとやかく言うのは野暮というもの。この優しくて痛いミステリーを堪能してもらいたいです。未来への連鎖が感じられる作品です。 | ||||
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私は殆ど何の事前情報もなく読んだのですが、主人公にめちゃくちゃ共感できました。別に劇団に入っているわけではないですが、主人公の周りに人へのつきあいかた、女性へのスタンスなどがまさに「そうなんだよな~」という感じなのです。智美さんとの関係など、共感というか、分かりすぎて、ちょっと泣けてくるかも…。殺人とその捜査、という体裁ではミステリのそれなのですだが、本作がミステリかというと、そんなのはどうでもいい(まあ正直なところ、本格ミステリとしてみると、謎解きは「うーん」という感じではあるのですが)。小説として部類に面白いのです。村上冬樹的エンターテイメントですが、村上冬樹のような嫌らしさ(勝者の視点というのか)がないのがいいですね。ミステリとしてはともかく、小説としては貫井徳郎全作品中(『殺人症候群』だけはまだ未読なのですが)で最も好きな作品でした。ということで、いい小説であるがゆえに、先入観なしで読んで頂きたい!私は一気に読んでしまいました。いい!タイトルを「凄い」とか「素晴らしい」とか「驚愕」とかにしなかったのは、そういうわけです。 | ||||
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