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剣の道殺人事件



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剣の道殺人事件の評価: 3.29/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

スバル書店にありがとう。

長年探していた本を手にしたときの喜びは、格別でした。愉しみながら、少しずつ少しずつ読んでいきたいと思っています。
剣の道殺人事件 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:剣の道殺人事件 (講談社文庫)より
4061854410
No.3:
(4pt)

世界初の剣道ミステリー

時代小説作家のイメージの方が強い鳥羽氏の江戸川乱歩賞受賞のデビュー作である。 自身も経験者であることもあり、剣道を題材にしたユニークなミステリーだ。 メインは剣道大会での開かれた密室による不可能殺人だが、これ自体取り出してみれば、トリックはミステリー愛好者にはセオリー通りのトリックで新味はないのだが、それらのミステリー要素と剣道の世界を融合させたところに本書の面白さはある。 真犯人がすぐ分かるというのもあるが、それ以上に事件の裏に隠された陰謀や幕切れなどで読ませることもあり、さほど欠点にはなっていないと思う。
剣の道殺人事件 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:剣の道殺人事件 (講談社文庫)より
4061854410
No.2:
(5pt)

乱歩賞全集最終巻(今のところ)

「剣の道殺人事件」……剣豪小説の第一人者・鳥羽亮氏の記念すべきデビュー作。衆人環視の剣道の試合中に発生した選手殺人事件。
 目撃者数百人! 犯行時刻は秒単位で判明しており、容疑者も一人しかいない! しかし、その容疑者は犯行不可能&動機がないという、予想外の展開に。果たして、この容疑者は犯人なのか? そして、もし犯人だとしたら、小手を装着している手で、どうやって防具を着けている被害者を刺殺出来たのか? 難航する捜査の中、第二・第三の被害者が! 
 剣道という舞台設定だからこそ使える驚愕のトリックと、悲しき犯行動機が衝撃的です。前々年受賞のスポーツ・ミステリー「白色の残像」よりも遥かに後味が悪い(「白色の残像」は爽やかなラストだったのですが)今作の印象は、陰鬱な究道精神と関係しているようです。

「フェニックスの弔鐘」……「プラハからの道化たち」や「川の深さは」に繋がる、国家意識と生きる人間の在り方をテーマに据えたサスペンスミステリーです。いわゆる推理小説ではない。この作品は、江戸川乱歩史上最大の被害者数を記録することとなる作品です。スケールが段違い。
 正義と悪ではなく、どちらも「我こそは正義」と考えるからこそ起こりうる悲劇を生々しく描いています。
剣の道殺人事件・フェニックスの弔鐘―江戸川乱歩賞全集〈18〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:剣の道殺人事件・フェニックスの弔鐘―江戸川乱歩賞全集〈18〉 (講談社文庫)より
406275195X
No.1:
(4pt)

おもしろい作品

剣道の試合中に起きた衆人環視の中の密室殺人。よく考え込まれたトリックには思わずうならされましたが、本書の魅力はそれだけではなく、丁寧な筆致で登場人物の心理が描かれている所。すんなりと入っていけて、面白く読み進みながら、最後まで一気に読める作品でした。剣道の経験者には共感できる所も多いのではないでしょうか。推理小説ばかり読んでいる玄人的な読者には細かい突っ込みを入れたくなる所もあるかもしれませんが、そうでない一般の読者には十分おもしろい作品に仕上がっているのではないかと思います。鳥羽さんと言えば「鬼哭の剣」シリーズなど、時代小説が面白いのですが、初期の推理小説も読んでみると、結構面白く読むことができ、作者の原点というか精神のようなものを垣間見ることが出来ます。読者層としてはやはり中高年の方が多いのかなと思いますが、初期の推理小説は年齢層を問わず楽しめると思います。ただ残念なことに本書は今はネットでしか入手できない所ですかね。
剣の道殺人事件 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:剣の道殺人事件 (講談社文庫)より
4061854410

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