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修羅の終わり



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修羅の終わりの評価: 3.27/5点 レビュー 30件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.27pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21~30 2/2ページ
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No.10:
(3pt)

めまぐるしさについて行くのが大変

貫井作品らしく、めまぐるしい展開を繰り返す物語で、この作品では三つのストーリーが互いに展開する。爆弾テロを続ける過激派組織を追う若き公安刑事、売春組織を追いながらも、一方でレイプを繰り返す悪徳刑事、ある日突然記憶を失い、自我を探し求める青年、この三者が様々に交錯するのだが、時代背景が明確に異なっているものもあれば、どちらの時代に属するのかわからないものもあり、相変わらず読者を惑わせる作りとなっている。エリート集団である筈の公安警察に巣食う闇の部分については、多少誇張されている面もあると思うが(とかく、細部のわからないものは悪者扱いされることが多い)、それでもリアリティーは充分。またしてもどこかで騙される、と思いながら一気に読める佳作。
修羅の終わりAmazon書評・レビュー:修羅の終わりより
4062084406
No.9:
(3pt)

生ぬるい気持ち悪さ。

貫井徳郎を読むのは三冊目。この人の書く話はいつもどこか生ぬるい気持ち悪さがあるなぁ~。少なくとも私が読んだ三冊はそうだった。修羅の終わり・・・・。主人公3人がそれぞれ「修羅」なんだろうと思った。元々修羅という形容詞がぴったりな鷲尾だけじゃなく、正義に燃える公安刑事だった久我も徐々に修羅に落ちていく。そして「僕」も記憶を取り戻すことによって修羅になる。終わりは少なくとも久我に取っては救いだったように思う。彼はあれで修羅から解放されたのだと私は思った。3人の主人公それぞれがどこか「壊れて」いて、全員卑怯で、自分勝手。脇に出てくる人間も8割がた自分勝手で読んでて辟易する事もあったけど人間なんてそんなものかもしれないなぁ~とも思いました。一歩間違えば誰だって修羅になるのかもしれないな~と。叙述トリックも見事でした。最後の最後まで3人の関わりがわからない。最後の一文を読んで理解するまでに数秒かかる。すっかり騙されました。自分が「僕」になったように感じられました。ある一文字に気付いてから納得したけど・・・。
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4062084406
No.8:
(2pt)

わかり辛い、と言うかわからない

全てを理解しようなんてのは無理な作品。有耶無耶だったり、描かれていない部分はもちろん、明らかに辻褄が合ってない部分がある。しかも、それはこの小説の根源、目的である三つの話の統合である。二つ目の話はどの話にも絡んできませんし、最初と最後の話も時代が同じであるだろう(これも厳密に言えば同時代とは言えない)と言うことだけで、矛盾点が多すぎてシンクロできてません。読者は騙してほしいし、著者は騙したいんだろうけど、物語の芯がなくただ複雑にして煙に巻こうなんて作品を望む読者はいないだろう。できることをやっていただきたい。
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4062084406
No.7:
(4pt)

好き嫌い

構成は良いと思いますが、内容的に好きか嫌いかはっきり分かれるように思います。(性)暴力的表現等が気になる方は、避けた方が良いかもしれません。
修羅の終わりAmazon書評・レビュー:修羅の終わりより
4062084406
No.6:
(3pt)

それぞれ面白い

公安刑事・久我、悪徳刑事・鷲尾、記憶喪失の「僕」。この3人の物語の繰り返しで話が進む。久我と鷲尾は時代が異なり、「僕」はどの時代か分らない。それぞれに関連性のありそうなキーワードが出ては消えて・・・と続いて引きこまれた。独立した話としても十分に面白いがそれがどう繋がるのかがという部分で興味をずっと引きつけた。ただ、最終的にそれがどう繋がったのかというのが微妙なところ。十分に楽しめたのは確かなのだが・・・。
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4062084406
No.5:
(4pt)

読み応えありました

3つの違った物語が同時進行し、少しずつ絡み合っていくという話で、とても読み応えがありました。ただ警察がどんどん信用できなくっていきます(笑)
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4062084406
No.4:
(4pt)

後半一気に読み込めた

すでにみなさんがレビューで書いていますが、3つの異なった物語が同時進行していきます。第1・2の物語は警察組織の人間を主人公にしたもの。第3の物語だけが、記憶を失くした普通の男性が主人公です。個人的には警察の権威主義があまり好きではないし、力に物を言わせて女性を押さえつける人も好きではないので、第3話が話的には私の興味を引きました。後半は3つの話がこうなるのかも、こう関連性があるのかも?というのが何種類もあったので一気に読めました。ですが、私は2話と他の話の関連がいまだにわかりません。読み応え、あります。
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4062084406
No.3:
(4pt)

800ページ一気ですが・・・・

長編ですがいつもながらタルいところがなく最後まで一気です。ただ3つの物語の相関に何かとてつもないプロットがありそうに感じて読み進めたんですが・・・・ネタばらしになるのでこれ以上は書けません。が、バリュー・フォー・マネーは間違いなし。
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4062084406
No.2:
(3pt)

新境地

欧米の小説でよくみられる3つ、ないしは4つの物語の同時進行が、我国の倒叙小説でこんなに完成度が高いものになるとは思いもよらなかった。万華鏡のようにめくるめく状況転換は、読者の脳内を酔わせ、いつのまにかページを捲っているという罠にはまってしまう。それぞれの人物像がラストに近づくにつれて明確になってゆき、登場人物の整合性が明らかになるという仕組みは新境地で、大変有意義だと思う。ただ、ややこり過ぎていることと、一つ一つの場面をもうちょっと長く設定してくれたら良かったのにと思った。
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4062084406
No.1:
(3pt)

謎解きの楽しみは少ないが…

 三つの物語が交互に展開する。ひとつは、爆弾テロを続ける過激派組織を追う公安刑事の物語。二つ目は、売春組織を追いながら、レイプを繰り返す悪徳刑事の物語。そして、失った記憶を取り戻そうとする青年の物語。一つ目と二つ目の物語は、別の時代のものだということがすぐにわかるが、3番目の物語はどちらの時代の話かわからないまま進む。三つ目の物語がほかの二つとどう結びつくかというのが、最後まで明かされない謎となっている。が、謎というほどのものではなく、いわゆる犯人当てのような本格推理小説を期待する人にはお勧めできない。 それよりもこの小説は、警察組織の裏側を鋭くえぐった作品として貴重なものになっている。目的のためには非合法活動も辞さない公安警察の闇、被疑者の人権を無視した過酷な取調べなどなど。いささか誇張された面はあると思うが、ノンフィクション作品を参考にしているだけあって描写には真実味がある。3つの物語とも、それぞれに面白く、長編だが、一気に読んでしまった。
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4062084406

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