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修羅の終わり
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修羅の終わりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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ひどく長い小説である。読んでいて 疲労感がある。 どうも コップの嵐のような 物語だ。 なぜ 夜叉の爪 は 交番を爆破するのか? が ほとんど説明がない。 日本青年同盟の裏組織というが その説明も不十分だ。 簡単に拘束されてしまうが そこに 物語の主題はない。 公安としての理想と現実のギャップにたじろぐ 久我。 公安の現実をさししめす 藤倉。 反社会的なことに喜びを感じる 鷲尾。 友人と思い込んでいる上昇志向の 和久井。 それぞれの 警察 のイメージが 飛躍していく。 美人で どぶとい声の 留美子。 無償の愛を注ぐ 千恵子。 和らいだ雰囲気を持つ 玲子。 前世を信じる 小織。 したたかな 芳恵。 でも 白木 なるひとの目的が よくわからない。 山瀬が 俊吾に近寄る理由も よくわからない。 白木 山瀬が 正体不明であるから この物語は成り立っている。 公安も 公安といえるか よくわからないが 久我の天誅 という言葉が なんとなく うすら寒い。 どのような精神構造をしているのか よく見えない。 『小さな正義』というべきなのか? なぜ?どうして?というところで 人間的呵責がある。 それに ひっかかって、転んでしまう。 藤倉という上司が 飛んでいますねぇ。 公安は何してもいい という感じだ。 刑事を訴えるとは 難しいことだ。 鷲尾という刑事の心の中に飼っている 蟲 のざわめきが 実に描写的で その上 あちらの方に行っている。 こういう人が 警察に志望するのは ありうることだ。 権力の強みみたいだ。 和久井は上昇志向がありながら 鷲尾の関係だけでしか 描かれないので 和久井の姿が ひとつからしか見えない。 有能なのか? ゴマすりなのか?人の心も読めない。 拓哉君は記憶喪失で 記憶を取り戻そうとするが。 ふーむ。 天涯孤独だと 大変ですね。 この物語は 斉藤 と 斎藤 のトリックが見事ということに尽きる。 | ||||
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主人公3人のうち2人がレイプをする超レイプ小説。叙述トリックなんていうと聞こえはいいけどね、俺は読者にわかる形で本文中で伏線やトリックを回収しない物語は評価しない。書かれてないことを深読みさせようとするのは外道。よってこの話は駄作。どうせなら3つの物語を一切交錯させない方が奇想天外だったわ。 | ||||
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貫井徳郎の著作は何作か読んでいて、いずれもかなりの良作だったので期待して読みました。 確かに一気に読ませる吸引力のある作品だったと思います。 特に中盤から終盤にかけてはぐいぐいと引き込まれ、いっきに読み進めることができました。 結末にもかなり期待していたのですが…正直、未消化感で一杯です。 本作は叙述物とのことですが、優れた叙述物に特有の読後のカタルシスは正直期待できません。 読者を惑わせるミスリードが不十分に感じられます。 解説を読めば「ああなるほど…」とは思えますが、もう一度読み返してまで伏線を回収しようとは思えません。 三つの物語りのうち二つは「こういう繋がりだったのか」と一応の納得はできますが説明不足の感は否めないし、 うち一つはほとんど無関係のサイドストーリー状態。 確かに鷲尾の人格の破たんぶりや暴走具合は面白かったですけど、時を越えた物語がどのように交錯していくのかを期待していたので…がっかりです。 ただ単にタイトルの意味付けのための存在としか思えないのが残念。 最後まで三つの物語が統合され意味を成す事に期待していたのですが…見事に裏切られました。 他の人も書いてますが、警察や公安の裏側を描いたサスペンスとしては面白かったと思います。 多分に誇張が含まれるとは思いますが、一般市民にはうかがい知れない組織の一端が垣間見えたようで面白かったです。 ただもう少しミステリーとしての醍醐味を味あわせてもらいたかったです。 | ||||
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刑事の鷲尾、公安の久我、記憶喪失の真木の3人の話が短いスパンで交互に展開します。 スピード感があって、読みやすいけど、、、 刑事の鷲尾は最低、公安の久我も最低(正義感が強いというか、考え方と行動が極端)、記憶喪失真木も我が強く、自己中な感じで誰にも共感できなかったので、「慟哭」みたいな衝撃は得られませんでした。 残念。 | ||||
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三つの物語が最後にどう絡むのかが楽しみで、800ページにおよぶ長編を読み進みましたが、ラストで唖然としました。 一つはまったく他の二つと関係ありません。これが、叙述トリックだと言われればしょうがありませんが。 関連する二つの物語にしても、無理やりというか、うすっぺらな関連しかありません。伏線も?ですし。 | ||||
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鷲尾は上司の持田に歳暮を贈っている(文庫P226)くせに 持田の自宅を知るには尾行しか手段がない(文庫P442)として かなりの文章量を割いて尾行シーンが描写されています。 細かい部分かも知れないが、これほど明白に辻褄が合わない記述があると ミステリーとしては興ざめです。なんかすごく雑な小説に見えてしまって。 長文のミステリーだからこそ、破綻なく緻密であってほしい。 僕たち読者は、そこをリスペクトするのだと思うので。 | ||||
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賛否両論らしいですが、個人的にはちょっと・・・ 終わり近くになっても、3つの物語が全然絡んでこないので、 納得できる結末になるんだろうか?と心配しながら読み進め ましたが、心配の通りでした。。 作中に必然性のないエピソードが多すぎ、というか何でそう しちゃうの?という感じで、せめてラストへの伏線となって いればまだいいのですが、それもよく分からず・・・ 再読して、理解を深めたいと思える程の作品ではないです。 | ||||
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全てを理解しようなんてのは無理な作品。有耶無耶だったり、描かれていない部分はもちろん、明らかに辻褄が合ってない部分がある。しかも、それはこの小説の根源、目的である三つの話の統合である。二つ目の話はどの話にも絡んできませんし、最初と最後の話も時代が同じであるだろう(これも厳密に言えば同時代とは言えない)と言うことだけで、矛盾点が多すぎてシンクロできてません。読者は騙してほしいし、著者は騙したいんだろうけど、物語の芯がなくただ複雑にして煙に巻こうなんて作品を望む読者はいないだろう。できることをやっていただきたい。 | ||||
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