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方舟は冬の国へ



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方舟は冬の国への評価: 3.53/5点 レビュー 19件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

急ぎ足の終盤が残念

見知らぬ人たちが家族ごっこをするという設定はありがちなのですが,
伏せられた事情や,指示される奇妙な内容に,ページをめくらされます.
ただ,はじまってすぐに『家族』に不思議な現象が起こるのですが,
それがいきなりで,しかも戸惑いながらも当たり前のようになるため,
その謎が明かされる最後まで,置いていかれたような感じになりました.
また,途中,『家族』の何人かがそれぞれの思い出を語る場面では,
心の奥にある重い話にもかかわらず,思ったほどふくらまない感じで,
小さな謎はおもしろかったものの,逆に流れを切ってしまったようです.
ほかにも,すべての謎が明かされる終盤は,だいぶ急ぎ足になってしまい,
大きな『裏』があったにも関わらず,そこであっさりおわるのが残念でした.
いろいろな解釈ができそうなプロローグは,余韻が楽しめてよかったのですが,
登場する悪人もやや浮いていて,このあたりはもう少し読みたかったところです.
方舟は冬の国へ (カッパノベルス)Amazon書評・レビュー:方舟は冬の国へ (カッパノベルス)より
4334075746
No.3:
(3pt)

急ぎ足の終盤が残念

見知らぬ人たちが家族ごっこをするという設定はありがちなのですが,
伏せられた事情や,指示される奇妙な内容に,ページをめくらされます.

ただ,はじまってすぐに『家族』に不思議な現象が起こるのですが,
それがいきなりで,しかも戸惑いながらも当たり前のようになるため,
その謎が明かされる最後まで,置いていかれたような感じになりました.

また,途中,『家族』の何人かがそれぞれの思い出を語る場面では,
心の奥にある重い話にもかかわらず,思ったほどふくらまない感じで,
小さな謎はおもしろかったものの,逆に流れを切ってしまったようです.

ほかにも,すべての謎が明かされる終盤は,だいぶ急ぎ足になってしまい,
大きな『裏』があったにも関わらず,そこであっさりおわるのが残念でした.
いろいろな解釈ができそうなプロローグは,余韻が楽しめてよかったのですが,
登場する悪人もやや浮いていて,このあたりはもう少し読みたかったところです.
方舟は冬の国へ (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:方舟は冬の国へ (双葉文庫)より
4575519138
No.2:
(3pt)

幻想的で少し不思議な物語。ミステリに非ず。

いつもの西澤作品のように、多少、毛色の変わったミステリと思いきや、そんなカテゴリには収まりきらないストーリー展開でびっくりしました。
もとは連作小説だったらしく、本を通して語られる大きな謎の他に、細かな謎解きがいくつか入っています。
そのどれもが西澤作品らしい、人間の複雑な心理を追ってゆくたぐいのもので、読み応えがありましたが、
肝心の大きな謎については、少し好き嫌いが別れそうです。西澤作品のSF具合をご存知の方なら、それほど抵抗なく読めると思います。
是非はともかく、個人的には許容範囲です。
全体的にはそれぞれの心理状態がかなり安直というか、掘り下げが浅すぎるような印象もあって、
「夏」「方舟」「別荘」などという、幻想的な単語を用いて雰囲気だけで強引にひぱっていったような感じがしました。
もう少しサスペンス色が強くてもよかったかと思います。濱口の使い方次第ではそうなった気もするのですが。
イラストがさわやかで本当に美しく、本の雰囲気にとても合っていると思います。
というより、けむに巻かれたような読後の印象を、美しい幻想物語に浸ったかのような気持ちにまで押し上げられたのは
イラストの力が大きかったと思います。
作者たっての希望で決まったイラストレーターとのこと、納得です。
方舟は冬の国へ (カッパノベルス)Amazon書評・レビュー:方舟は冬の国へ (カッパノベルス)より
4334075746
No.1:
(3pt)

幻想的で少し不思議な物語。ミステリに非ず。

いつもの西澤作品のように、多少、毛色の変わったミステリと思いきや、そんなカテゴリには収まりきらないストーリー展開でびっくりしました。

もとは連作小説だったらしく、本を通して語られる大きな謎の他に、細かな謎解きがいくつか入っています。

そのどれもが西澤作品らしい、人間の複雑な心理を追ってゆくたぐいのもので、読み応えがありましたが、

肝心の大きな謎については、少し好き嫌いが別れそうです。西澤作品のSF具合をご存知の方なら、それほど抵抗なく読めると思います。

是非はともかく、個人的には許容範囲です。

全体的にはそれぞれの心理状態がかなり安直というか、掘り下げが浅すぎるような印象もあって、

「夏」「方舟」「別荘」などという、幻想的な単語を用いて雰囲気だけで強引にひぱっていったような感じがしました。

もう少しサスペンス色が強くてもよかったかと思います。濱口の使い方次第ではそうなった気もするのですが。

イラストがさわやかで本当に美しく、本の雰囲気にとても合っていると思います。

というより、けむに巻かれたような読後の印象を、美しい幻想物語に浸ったかのような気持ちにまで押し上げられたのは

イラストの力が大きかったと思います。

作者たっての希望で決まったイラストレーターとのこと、納得です。
方舟は冬の国へ (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:方舟は冬の国へ (双葉文庫)より
4575519138

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