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方舟は冬の国へ
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方舟は冬の国への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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カメラと盗聴器の仕掛けられた別荘で、初めて会う女性を妻として、 少女を娘として一ヶ月暮らすことを条件に大金を提示されたカズト。 唐突に始まる生活に不自然さと緊張を覚える一方で、それ以上の違和感に、 徐々に気づくカズト。 一方ほんの少しずつ親密になりはじめた妻・ヒロコと、 なぜかテレパシーで会話もできるようになる。 現れる不審な男。観察者の正体。娘の持つぬいぐるみ。運命、冬、方船。 そこここに散りばめられた謎が徐々に膨れあがり、最後に一気に集約される。 このへんはさすがの西澤・ワールド。 不可思議な設定も超能力も、無理なく美しく、ひとつに閉じる。 あっけない3人の生活の終焉にものすごいさびしさを感じる自分の姿に、 いかに自分が3人に感情移入していたかに気づく。 だからあたしは、このエンディングを心から歓迎したい。 せめて祈ろう。3人の未来が、せめて寒くとも甘くあるように。 | ||||
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カメラと盗聴器の仕掛けられた別荘で、初めて会う女性を妻として、 少女を娘として一ヶ月暮らすことを条件に大金を提示されたカズト。 唐突に始まる生活に不自然さと緊張を覚える一方で、それ以上の違和感に、 徐々に気づくカズト。 一方ほんの少しずつ親密になりはじめた妻・ヒロコと、 なぜかテレパシーで会話もできるようになる。 現れる不審な男。観察者の正体。娘の持つぬいぐるみ。運命、冬、方船。 そこここに散りばめられた謎が徐々に膨れあがり、最後に一気に集約される。 このへんはさすがの西澤・ワールド。 不可思議な設定も超能力も、無理なく美しく、ひとつに閉じる。 あっけない3人の生活の終焉にものすごいさびしさを感じる自分の姿に、 いかに自分が3人に感情移入していたかに気づく。 だからあたしは、このエンディングを心から歓迎したい。 せめて祈ろう。3人の未来が、せめて寒くとも甘くあるように。 | ||||
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2004年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。 「契約家族」を題材とした作品。ミステリというよりは、恋愛小説・家族小説というべきものだろう。読んでいて楽しいけれど、どこか既視感がある。巻末に『リリアンと悪党ども』などを愛読していた結果の作品と説明されており、得心がいった。 使い古されたアイデアに、一生懸命、西澤保彦らしさを加えようとしているのだが、あまり上手くいっているとは思えなかった。SF的奇想天外さは、いかにも著者らしいけど。 とはいえ、非常に心地よい作品であることも間違いない。幸せな気分になれる一冊だった。 | ||||
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2004年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。 「契約家族」を題材とした作品。ミステリというよりは、恋愛小説・家族小説というべきものだろう。読んでいて楽しいけれど、どこか既視感がある。巻末に『リリアンと悪党ども』などを愛読していた結果の作品と説明されており、得心がいった。 使い古されたアイデアに、一生懸命、西澤保彦らしさを加えようとしているのだが、あまり上手くいっているとは思えなかった。SF的奇想天外さは、いかにも著者らしいけど。 とはいえ、非常に心地よい作品であることも間違いない。幸せな気分になれる一冊だった。 | ||||
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初対面の女性と少女と、カメラと盗聴器が仕掛けられた別荘で仲睦まじい「家族」を演じながら1ヵ月間滞在し続けるという奇妙な依頼を法外な報酬に釣られて引き受けてしまった主人公。そんな奇想天外なストーリー設定に誘惑されて一気読みしました。 面白いんだけど、やや味気なさが残って残念である。 逆に?活字よりもドラマ化された方が面白いのではないかと思った。 | ||||
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初対面の女性と少女と、カメラと盗聴器が仕掛けられた別荘で仲睦まじい「家族」を演じながら1ヵ月間滞在し続けるという奇妙な依頼を法外な報酬に釣られて引き受けてしまった主人公。そんな奇想天外なストーリー設定に誘惑されて一気読みしました。 面白いんだけど、やや味気なさが残って残念である。 逆に?活字よりもドラマ化された方が面白いのではないかと思った。 | ||||
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失業中の主人公が、高額報酬に釣られ、盗聴カメラとマイクが設置された別荘内で、1ケ月間、他人と疑似家族として生活するというストーリー。 導入部分の設定は普通の話なのだが、それは西澤保彦、ちゃんと出てきます。テレパシーとかが、、、。 父親役の主人公、母親役の年上の女性、娘役の少女の3名が、家から出ることなく、1ケ月も生活できるのかっ、と言いたいが、それは些末なこと。 連作の形を取っていて、小さな謎(おばけの正体、あの時彼女はどうして500円をくれたのか、等)を解決しながら、この疑似家族は何のために行われているのか、という全体を通した大きな謎が進行していく。 更に、やむなく夫婦を演じている2人が、やがて互いのことを憎からず思い始め、娘の協力もあって、そのうちに2人は、、、というラブストーリーもあり、ドタバタコメディタッチが、ややラブコメになり、少しシリアスないい話で完結するという不思議な物語となっている。 これは読むべし、なかなかの傑作だ。ただ、タイトルがやや抽象的すぎて敬遠されそうだな。 | ||||
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あとがきで作者自ら認めているように、たしかに数ある西澤ミステリの中でも最もあり得ない作品といえるでしょう。最初はどういうジャンルなのかが分からないのも特徴。役割を演じる、という意味では『ある閉ざされた山荘で』や『思いがけないアンコール』に近い印象だが、次第にSF色が現れてきます。で、最後はファンタジー、あるいは大人のラブロマンスかよ!という感じで終わります。確かにそういう意味では(何か恥ずかしいとはいえ)よくできた物語ですが、これを「長編本格推理」と書かれてもなぁ…。作者からすると不本意かもしれませんが。フェアとかアンフェアという問題ではなく、本格ミステリとはジャンルが違うのです。 | ||||
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あとがきで作者自ら認めているように、 たしかに数ある西澤ミステリの中でも最もあり得ない作品といえるでしょう。 最初はどういうジャンルなのかが分からないのも特徴。 役割を演じる、という意味では『ある閉ざされた山荘で』や 『思いがけないアンコール』に近い印象だが、次第にSF色が現れてきます。 で、最後はファンタジー、あるいは大人のラブロマンスかよ! という感じで終わります。 確かにそういう意味では(何か恥ずかしいとはいえ)よくできた物語ですが、 これを「長編本格推理」と書かれてもなぁ…。 作者からすると不本意かもしれませんが。 フェアとかアンフェアという問題ではなく、本格ミステリとはジャンルが違うのです。 | ||||
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ジャンルにとらわれない西澤氏のストーリーテリングにはいつも楽しませてもらっています。今回も、匠千暁シリーズを彷彿とさせる謎解き、切ないストーリー。安心してお薦めできます。内容を語り出すとどんどんネタバレになりそうなので、遠慮しておきますが、氏があとがきで語っているように「おとなのお伽噺」そのものです。是非ご一読を。読みやすいので、列車の長旅には最適かと・・・。 | ||||
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ジャンルにとらわれない西澤氏のストーリーテリングにはいつも楽しませてもらっています。今回も、匠千暁シリーズを彷彿とさせる謎解き、切ないストーリー。安心してお薦めできます。 内容を語り出すとどんどんネタバレになりそうなので、遠慮しておきますが、氏があとがきで語っているように「おとなのお伽噺」そのものです。是非ご一読を。 読みやすいので、列車の長旅には最適かと・・・。 | ||||
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