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方舟は冬の国へ
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方舟は冬の国への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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西澤氏はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くロジカル・ミステリの大家。本作もSF的設定があるのだが、大分趣きが異なる。 主人公の和人を初めとする見ず知らずの三人は、ある組織に頼まれて一ヶ月間だけ秘密の別荘で擬似家族を演じる事になる。その別荘には、どうやら科学的な仕掛けが施されており、三人はテレパシーや予知幻視といった能力を獲得する。必然的に三人は親密度を増す。一方、組織の様子の描写が挿入され、組織の重鎮である老婦人の亡くなった息子家族の代替として三人が選ばれた事が示唆される。つまり、老婦人が亡くなった息子家族を忍ぶために三人が選ばれたのだ。組織はある狂信的プロジェクトの一貫として別荘を実験装置としているのだ。オイ、謎がないじゃないか ! 出て来るのは青臭い恋愛論や人生論ばかり。それも「奈津子もの」のような甘ったるい語り口。そんな物のためにミステリを読んでいるのではない。しかも、三人の親密度が完璧なまでに高くなり過ぎて、別荘が"完全体"になるという結末は噴飯物。"完全体"という呼称は「ドラゴンボール」と同じもので苦笑する他ない。最後に作者が用意している唯一の謎解きらしきものは、普通に読んでいればミエミエのもので意外性のカケラもない。また、秘密組織の解題は幼稚園レベルである。 西澤氏の作品を読む際は、常に論理のアクロバットを期待しているのだが、本作を初め最近は裏切られる事が多い。ミステリ作家として作品を発表する以上、抽象的な観念論で逃げてもらっては困る。「念力密室 !」や「解体諸因」のようなアイデア溢れる作品を期待したい。 | ||||
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西澤氏はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くロジカル・ミステリの大家。本作もSF的設定があるのだが、大分趣きが異なる。 主人公の和人を初めとする見ず知らずの三人は、ある組織に頼まれて一ヶ月間だけ秘密の別荘で擬似家族を演じる事になる。その別荘には、どうやら科学的な仕掛けが施されており、三人はテレパシーや予知幻視といった能力を獲得する。必然的に三人は親密度を増す。一方、組織の様子の描写が挿入され、組織の重鎮である老婦人の亡くなった息子家族の代替として三人が選ばれた事が示唆される。つまり、老婦人が亡くなった息子家族を忍ぶために三人が選ばれたのだ。組織はある狂信的プロジェクトの一貫として別荘を実験装置としているのだ。オイ、謎がないじゃないか ! 出て来るのは青臭い恋愛論や人生論ばかり。それも「奈津子もの」のような甘ったるい語り口。そんな物のためにミステリを読んでいるのではない。しかも、三人の親密度が完璧なまでに高くなり過ぎて、別荘が"完全体"になるという結末は噴飯物。"完全体"という呼称は「ドラゴンボール」と同じもので苦笑する他ない。最後に作者が用意している唯一の謎解きらしきものは、普通に読んでいればミエミエのもので意外性のカケラもない。また、秘密組織の解題は幼稚園レベルである。 西澤氏の作品を読む際は、常に論理のアクロバットを期待しているのだが、本作を初め最近は裏切られる事が多い。ミステリ作家として作品を発表する以上、抽象的な観念論で逃げてもらっては困る。「念力密室 !」や「解体諸因」のようなアイデア溢れる作品を期待したい。 | ||||
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序盤は設定がすごく面白くて、ページをめくらずにはいられない感じでした。ただ、途中の不可思議な現象の辺りから嫌な予感がし始め、結末を読んで「ひっぱっといて、こんなファンタジー的なオチかい!」と思わず突っ込みたくなりました。もっと「なるほどー」と納得するようなオチがほしかったですね。だって裏面の解説読んでこれ買う人って、こういうSF的なものを期待してたわけではないと思うんです…。 | ||||
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序盤は設定がすごく面白くて、ページをめくらずにはいられない感じでした。ただ、途中の不可思議な現象の辺りから嫌な予感がし始め、結末を読んで「ひっぱっといて、こんなファンタジー的なオチかい!」と思わず突っ込みたくなりました。もっと「なるほどー」と納得するようなオチがほしかったですね。だって裏面の解説読んでこれ買う人って、こういうSF的なものを期待してたわけではないと思うんです…。 | ||||
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