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ガダラの豚
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ガダラの豚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全155件 101~120 6/8ページ
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出版された時に即買い。 かなり分厚い本で、読み終わるのに何日かかるかなと読み始めたら、面白くて面白くて一晩で読み終えてしまったのを今でも覚えている。 最近、読み返してみたら、少々冗長でだれるところもあったけれど、面白さはまったく変らなかった。 肩肘張らずに読める王道娯楽小説だけど、作品の中で描かれている呪いや宗教など、今読んでも古くささを感じなくて、それはそれで怖いなぁと思ったり、なかなかに奥深い作品です。 | ||||
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2ちゃんねるで絶賛されていたこの本。なるほど、寝る間も惜しんで読みふけってしまった。 テーマは超常現象と家族愛。これをアフリカ呪術とマジックと超能力で味付けして、新興宗教の洗脳術、テレビ教の信者、ガチバトルやスプラッタ、エロシーンも盛り込んで、極上のエンターテイメントに仕上げている。中島らも十八番のアル中・ヤク中の「闇」も感覚レベルで垣間見せてくれる。 ウンチクともかく、寝食忘れて読みふけれ。まちがいなく面白いから。 | ||||
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めちゃめちゃ面白いです!!!!あっという間に読み終えてしまいました。 | ||||
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らもさんが好きでよく著作を読むけれど、これは正直、見るからに長編小説(単行本で598ページというボリューム!)という感じで、短編やエッセイが好きな自分は、ずっと読むのを後回しにしてきた。 しかし、いざ読みはじめたら止まらない止まらない。こんなに面白いのであれば、もっと早くに読むべきだった。面白い小説を読むと「寝れなくなる」なんて言うけど、本当に徹夜して読み切ってしまったのだった。 話の大筋は、日本とアフリカを舞台にして展開している。作品を貫くテーマは『呪術』だ。 密教、手品、超能力、心理学といった様々な分野の専門家たちが登場し、最終的にそれらが呪術に結びついていく。終盤は、主人公でアルコール依存症の民族学者大生部とアフリカの呪術師バキリとの息をのむ対決。 日本の古代史まで踏まえた上での作品構成は、中島らもらしい豊富な知識と緻密な筆致で書かれており、鋭い洞察に感嘆する箇所多数。コアな世界観ながら、誰が読んでも面白い一大エンターテインメント小説に仕上がっている。思わず引き込まれてしまった。 | ||||
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3巻トータルでの評価。 1巻は☆☆☆☆☆ 2巻は☆☆☆☆ 3巻は☆ という印象。 1巻2巻は現実世界の域を極端に出ないところに良さがあったけど 3巻で完全に「程度の低い漫画の世界」と化してしまったのが残念だった。 とはいえ、1巻の面白さは相当のモノがあるので読む価値は十分にあります。 | ||||
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アル中、薬物、呪術、民族楽器、信奉、宗教、 狂気、テレビ、虚構、言霊、家族、友人、そして笑い。 中島らもがこの1冊に全て詰まっている。 ハードカバー600Pの一文字一文字が心に語りかけてきて、 誇張抜きで一瞬たりとも飽きが来ない。 もっと読みたい、でも終わりがくるのが惜しい。 こんな作品にはもう一生出会えない。 聖書。 | ||||
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ページサクサク進みました。マジックの種明かしも目から鱗でした。今度から超能力をそんな視点から見てみます | ||||
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著者は尊敬する作家、好きな作家の一人として山田風太郎を挙げているが、ガダラの豚は「らも版忍法帖」といった感じの娯楽小説。 ただし、題材にしているのは、アフリカの呪術、超能力と斬新。 呪術、超能力については、科学的に否定する場面も多いのだが、科学で証明できないような現象も受容れている。すこし、らしくないような感じもするのだが、不思議なリアリティがある。この不思議なリアリティは、著者自身がアルコール等であっちの世界とこっちの世界をいったりきたりしていたかもしれない。 | ||||
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娘を事故で亡くし新興宗教に走った妻を、同じく娘を思いマル中になってしまったアフリカ学の教授である夫が助けに向かう…。 新興宗教・呪術などにからめた、40冊近い資料の知識に裏打ちされた、エンタテインメント。 いや、単純に面白い! ユリ・ゲラーやスプーン曲げの知らない話もたくさん登場。 テレビで「超能力」ブームを経験した人だったら、意外な事実やトリックがわかってそれもまたとても面白い。 人から聞いたらうさんくさいけど、自分の目でみたのだから、と、新興宗教のインチキにかかってしまう弱さとその手段の巧みが、『これじゃ、自分も入信してしまうよなぁ…』と思わせるリアリティで描かれる。 (私は関西人ですが)随所に登場する大阪弁も、すっきりしない現実や、人間のいやらしさを現実感をともなって出すのにいい味を出している。 「明るい悩み相談室」のおっちゃんのカラーとは真逆だが、切れ味を感じさせる深い作品。 | ||||
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初めて読んだのは10年以上前ですが、その後再読しても色あせない、圧倒的スケールのエンタテインメント作品です。ただ面白いだけじゃなく、全編を通して不気味な怖さが重低音で響きながらも、どこか突き抜けた明るさがあって読後感は妙に爽快。半端なエンタテインメントを読んだあとはなぜかこの作品を思い出して、もう一度読みたくなってしまう。からだ張って書いてる人だから、読む側もかなり入り込んじゃいます。まさにソウルフルな娯楽大作と言えるでしょう。「なんか面白い本なあい?」と言ってる人には必ず薦めてます。 | ||||
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と、思うと重いが、らもさんの集大成である事に変わりはない。 | ||||
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新聞の「明るい悩み相談室」、ラジオの「月光通信」から入ったので、らもさんのイメージはお笑いで固定していました。しかしいろんなところで「だまされたと思って読め」とあったので読了。 いや、これはすごい作品。作者の知名度を差し引いても、極上の冒険小説。 アフリカ奥地を舞台にして「なんでもあり」としてしまい、実に個性的で魅力的な登場人物(たとえそれが敵であっても)満載で、ハラハラドキドキの予想もつかないストーリー。 読後感はすばらしく、超満足の作品でした。 もっとこんなのを読みたかったです。合掌。 | ||||
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このガダラの豚という作品。 作者中島らも氏の想像力と知識、そして面白い人間描写によって、 あっという間に1、2巻を読み終えてしまった。 そこには、日本人の知らないアフリカの現状やカルチャーショックなど "リアル"を突きつけられる面白さがあった。 しかしこの最終章ではどうだろう。 悪く簡潔に言うならば、「展開させすぎてラストでうまく回収できなかった」ように見える。 とくに終盤は、(面白いのは面白いのだが、)あまりにもお粗末な終わらせ方ではないだろうか。 個人的にはもっと、敵との攻防が一進一退を繰り返すようなハラハラ感や、 キーマンが展開を一転させるような場面があってよかったと思う。 1,2巻が最高に楽しかっただけに、すこーし残念かなと言える。 | ||||
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私がこの本を読んだときはちょうど「リング」や「螺旋」といった ホラーが流行っていて、巷では大騒ぎでしたが、 残念ながら私は「リング」も「螺旋」も全く怖くなく、 映像化されてようやく「怖い」と思いました。 が、この本は読んでてめっちゃ怖かったです。 何度も後ろを振り返りました。 分厚いですが 文章の力がすごいのでドンドン読み進めることが出来ますよ。 私が今まで読んだ本の中で一番怖かった本かもしれません。 | ||||
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バキリは言う。『人間てなものも、神の目から見ればただの蟻さ』 本書のタイトルのエピソードになぞらえると、 バキリが悪霊につかれた人で、犠牲者は豚だったのだろうか。 では大生部は、、キリストなのか? どちらかというと、犠牲者のほうが善良に見えるし、 大生部は優秀な学者であるもののアル中で、 手放しに”立派な人”といえる訳ではないように見える。 読み終えて2週間ぐらい経つが、ふと気づくとこんな事を考えている。 久しぶりに、本棚でホコリをかぶっている聖書を、読んでみる気になった。 そういえば新約聖書に、こんな聖句があった。 『この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは、神の知恵による』 本書を通して中島らもさんが何と闘っていたのか、 腹に落とすには、もうすこし時間が掛かりそうだ。 | ||||
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文句なしに面白い、3巻組の長編ミステリー。 参考文献はたっぷり42冊。 そのエッセンスを 著者が紡ぐことで、ここまで面白い作品となった。 第1巻 日本。マジックと超能力、そして宗教。 第2巻 ケニア。広大な大地と呪術、真の敵現る。 第3巻 日本。繰り広げられる果てしない戦い。 この巻は日本を舞台にして、マジックと超能力の せめぎ合いを、新興宗教やTV業界を小道具にし、 ノンフィクションのドキュメンタリーのように 次々に舞台裏が白日の下にさらされていく。 そして、登場人物の一人一人が実在するかの如く、 そう、心の揺れ動く様までを見事に描き出した。 今、まさに動き出さんばかりの、生き生きとした、 リアルでだだっ広い世界がこの本に詰まっている。 | ||||
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アルコール中毒、奇術、呪術、ドラッグ、テレビ業界、スプラッターホラー、中島らもの著作を読んだ人であれば、どれも中島らもが関心を持っていた分野を融合させたエンターティメント作品であることがわかると思います。 特に、新興宗教の怪しさを書くことは、当時のタイミングとしては なかなかできないことだったと思う。 直木賞候補にもなった作品なんですが、残念ながら選からは漏れています。 中島らもの良いところ、「達観」「中庸」が 賞レースのような「自己主張」にはなじまなかったのかもしれません。 もう中島らもには会えませんが、彼の作品には会える。 私のオススメは「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」「お父さんのバックドロップ」「今夜、すべてのバーで」 です。 人って、男ってどうやって生きて行ったらいいのかな? そんな私の疑問に いつも真正面から応えてくれた 中島らもさんに ★5つ。 | ||||
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今読了したところですが、興奮おさまりません。呪術やアフリカの話は、他の人のレビューを参考にしていただくとして、皆にはイマイチ不評な三巻目に作者の奇才が現れていると思います。ものすごく丁寧に表現、設定されている人物が、もったいなくもあっさり死んでいく現実…。映画「ワースト☆コンタクト」に通じる驚きがありました。最後に一言!「らもさん、あんた、ほんまは全員殺したかったやろ〜!」 | ||||
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本の内容・解説は他の方々に譲るとしまして、 いや本当に寝食を忘れて読み込んだのは久しぶりです。 読書に親しんでいらっしゃる方ならわかって頂けると思いますが、 こういう体験ってそうそうあるものではないんですよね。 今もかなり眠いですが、幸せな時間だった…。 本当に日本は惜しい方を亡くされましたね。故人のご冥福をお祈り申し上げます。 | ||||
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第1巻を一言で要約するなら『新興宗教危機一髪』。新興宗教にはまっていく妻を取り戻さんと奮闘する大学教授(と言っても、全然格好よくない。映像化するならキャストは蛭子さんかなって思うぐらいの冴えなさだ)からスタートするんだけど、新興宗教の詐欺の手口をこれでもかってぐらい暴露していく面白さ。 中島らもは衒学的だとはよく言われるけど、シナリオに密接に絡みついてるから面白いことこの上ない。現代日本を舞台にして、よくぞここまで面白い冒険小説を書いたものだと思う。世界に誇りたいエンタティメント。お勧めです。 | ||||
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