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黄金色の祈り
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黄金色の祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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キモオタの私は読めば読むほど苦痛でした でも案外キモオタも持たざる者ではないのかもしれませんね…そんな気にもなりました。オススメです | ||||
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西澤氏らしい凝ったトリックや奇抜な設定は本書には殆どなく、中学から高校からその後20年に渡る、どことなく西澤氏自身が投影されたような経歴を辿る主人公とかつての中学で発見された友人の謎を絡ませた、青春残酷物語であり、読後はかなりビターである。 輝ける青春時代ではなく忘れ去りたい青春を描いており、主人公はミステリー的には悪人でも何でもない普通過ぎるゆえにラストがより効果的に作用している。 西澤作品に皆が求める要素をあえて封印してまでも描いた異色の青春ストーリーであり、西澤氏の裏ベストワンと評してもいいくらいの完成度である。 | ||||
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「誰が、何の目的でアルトサックスやトランペットを盗んだのか?」、「数年後、廃校になった学校の天井裏で死んでいた男は、果たして他殺か自殺か?」、このふたつの謎を主軸に、登場人物たちの中学時代から高校、大学、そして大人になるまでの半生を綴った、恐らく誰もがある程度の共感を以って読めてしまうであろう、青春時代の痛みを描いたミステリー。 私自身も、小学生の頃から親の気まぐれで絵画教室に通わされ、いくつか賞も取ったりしたせいで「オレって才能あるじゃん」と調子に乗って、そのまま何となく美大を目指していたけど、結局、落ちた事で才能の無さを痛感し、おまけに高校時代にはご他聞に漏れずバンド活動までしており(笑)、やはり才能の無さを痛感した経験があったので、この主人公には感情移入しまくって読んでしまった。 自己欺瞞に陥り、他人を傷付けながらも、自分に価値や存在理由を見出そうとする過程が青春時代の当然の行動であり、重要な自我形成を担っている。そこで歪んでしまう事も自分の人生の一部として受け入れられるか否か。 正直、ミステリーの謎解きとしてはアンフェアぎりぎりの内容だけど、青春時代の痛みをテーマに描いた作品としては赤裸々なまでにストレートで読みやすいです。 | ||||
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私は単行本で読んだが、カバーイラストが、懐かしくも不気味な感じで、とても良い、だが内容はこのイメージと一致しない。モダンで殺風景な装幀の方がふさわしいように思う。 ミステリとしては「サービス」が少なめ。パズル的に頭の体操になるわけでなし、伏線がちりばめられているわけでもなし、割に単純なタイプ、しかも長編、肝心のオチがそれでは寂しい。 だが個人的には好きな小説。ブラバン出身者には懐かしく感じられるリアルな舞台、文学的かつ淡々とした心理描写、読みやすい文章。 先がどうなるのかまったく見えないので、一気読みしてしまった。ミステリなのでオチに触れるわけにはいかないが、このオチを書こうと思った作者に拍手、この小説を好きだという男性読者に拍手。 ただ、主人公の辿った心理的な道筋が、なにもそこまでキリスト教に影響を強く受けるようなものには感じられない。その点説明不足かもしれない。上辺だけキリスト教の美しい様式を拝借した感じで、軽々しく感じた。好きな題材だけに、すごく惜しい感じがした。 | ||||
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よくある青春小説にあるような爽快感はあなたの青春時代にありましたか!?むしろこの小説に共感できる人の方が大多数ではないかと思う。ただし、読後かなり落ち込む可能性大。青春真っ只中の中・高校生時代に読んだ日にはトラウマになりそうなくらい落ち込むかもしれませんが、それでもこれは読む価値あり。ミステリーとしての謎解きではなく、過去・未来において自分の行動に責任を持つことの意味が分かる小説。 | ||||
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作者の自伝風青春小説。西澤氏得意の論理のアクロバティック・ミステリを期待すると裏切られる。主人公は高校時代、吹奏楽部に所属し(=作者と同じ)、その道での成功を志すが、才能ある友人の存在等から挫折し、渡米する(渡米するのも作者と同じ)。帰国した主人公は作家になり、高校時代に起こったある事件を題材に小説を書こうとするが、事件の真相を辿っていくうちに...。青春時代、誰もが感じる成功欲、嫉妬、ねたみ、孤独感、挫折感などをほろ苦く、甘酸っぱく描いた作者としては異色作。作者の経歴と重なる部分があまりに多いので、似たような事件があったのではと思わせる出来栄え。 | ||||
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正直ミステリーと思って読み始めたためエッ?って感じがしました。ミステリーの要素がないわけではないのですが主人公の心理描写に少なからず共感してしまいそうな部分がありそちらのほうが印象に残るという感じです。あまり共感したくないのですが多少なりとも共感してしまう人が多いのではと思わされました。けっしておもしろくないわけではありません。むしろおもしろい部類に入ると思います。ただ後味が・・・ | ||||
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