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黄金色の祈り
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黄金色の祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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キモオタの私は読めば読むほど苦痛でした でも案外キモオタも持たざる者ではないのかもしれませんね…そんな気にもなりました。オススメです | ||||
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西澤保彦作品にはすごく面白いと思えるものがある反面、最後まで読むのに苦痛を感じる作品も多い。本作は後者。他の方のレビューを拝見するとミステリー小説ではなく青春小説として読むのが正しいようですがそもそも青春小説としても面白くなかった。作品をエンタメとして仕上げるのではなく作者自身の経験と意見を詰め込み読者に発信することを選んだ結果こうなったという感じ。率直に言うとつまらなかった。☆1.5にしておきます。 主人公は自意識が非常に高く、有り体に言えば嫌な奴です。自分の理想と他者からの評価が乖離していることに気付くと「見る目がない」と現実から目を逸らし、ひとたび他人の成功を目にすれば「運が良かっただけ」と認めない。俺はやればできる、でもやらないだけ。こういう感情は人間誰しも持っている部分だと思います。私自身にも覚えがある感覚なので読んでいてリアルだなぁと思いました。ただ主人公は物語後半まで延々現実から逃げているだけで、話は遅々として進まず、ポッと提示される謎だけで物語を牽引していくには力不足でした。ページ数のわりには無駄が多くいつまでもダラダラと中だるみが酷いです。文章はそこそこ読みやすいのでなおさら引き伸ばし部分が気になりました。 登場人物のキャラ付けも滑ってます。女子高生の一人称にワガハイはない。喋り方も武士みたいだし、この時点で真剣に読む気がだいぶなくなりました。痛いオタク女を書きたかったならともかく人望のある生徒として書かれてるし、タックシリーズの時も思いましたが本当にこの作者のキャラ作りが受け入れられないなぁ…よく言えば斬新ということになるのかな…。 主人公が人生に躓き他人に嫉妬し延々その繰り返しなので中盤から飽きて流し読みでした。この主人公に強く共感できる方なら最後まで楽しめるかもしれませんが、小説にある種のエンタメ性を求めている私には共感はできても退屈な作品でした。長いし、あまりおすすめはできません。 | ||||
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西澤氏らしい凝ったトリックや奇抜な設定は本書には殆どなく、中学から高校からその後20年に渡る、どことなく西澤氏自身が投影されたような経歴を辿る主人公とかつての中学で発見された友人の謎を絡ませた、青春残酷物語であり、読後はかなりビターである。 輝ける青春時代ではなく忘れ去りたい青春を描いており、主人公はミステリー的には悪人でも何でもない普通過ぎるゆえにラストがより効果的に作用している。 西澤作品に皆が求める要素をあえて封印してまでも描いた異色の青春ストーリーであり、西澤氏の裏ベストワンと評してもいいくらいの完成度である。 | ||||
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確かに最後まで読んだのですが、 1か月後にはどんな内容かきれいさっぱり忘れてしまいました。 | ||||
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「誰が、何の目的でアルトサックスやトランペットを盗んだのか?」、「数年後、廃校になった学校の天井裏で死んでいた男は、果たして他殺か自殺か?」、このふたつの謎を主軸に、登場人物たちの中学時代から高校、大学、そして大人になるまでの半生を綴った、恐らく誰もがある程度の共感を以って読めてしまうであろう、青春時代の痛みを描いたミステリー。 私自身も、小学生の頃から親の気まぐれで絵画教室に通わされ、いくつか賞も取ったりしたせいで「オレって才能あるじゃん」と調子に乗って、そのまま何となく美大を目指していたけど、結局、落ちた事で才能の無さを痛感し、おまけに高校時代にはご他聞に漏れずバンド活動までしており(笑)、やはり才能の無さを痛感した経験があったので、この主人公には感情移入しまくって読んでしまった。 自己欺瞞に陥り、他人を傷付けながらも、自分に価値や存在理由を見出そうとする過程が青春時代の当然の行動であり、重要な自我形成を担っている。そこで歪んでしまう事も自分の人生の一部として受け入れられるか否か。 正直、ミステリーの謎解きとしてはアンフェアぎりぎりの内容だけど、青春時代の痛みをテーマに描いた作品としては赤裸々なまでにストレートで読みやすいです。 | ||||
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3,4カ所、ページ右上に折り目がありました。栞代わりのようです。一々戻すのが嫌な感じでした。 | ||||
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私は単行本で読んだが、カバーイラストが、懐かしくも不気味な感じで、とても良い、だが内容はこのイメージと一致しない。モダンで殺風景な装幀の方がふさわしいように思う。 ミステリとしては「サービス」が少なめ。パズル的に頭の体操になるわけでなし、伏線がちりばめられているわけでもなし、割に単純なタイプ、しかも長編、肝心のオチがそれでは寂しい。 だが個人的には好きな小説。ブラバン出身者には懐かしく感じられるリアルな舞台、文学的かつ淡々とした心理描写、読みやすい文章。 先がどうなるのかまったく見えないので、一気読みしてしまった。ミステリなのでオチに触れるわけにはいかないが、このオチを書こうと思った作者に拍手、この小説を好きだという男性読者に拍手。 ただ、主人公の辿った心理的な道筋が、なにもそこまでキリスト教に影響を強く受けるようなものには感じられない。その点説明不足かもしれない。上辺だけキリスト教の美しい様式を拝借した感じで、軽々しく感じた。好きな題材だけに、すごく惜しい感じがした。 | ||||
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1999年に出た単行本の文庫化。 西澤氏には、ミステリの形式を取ってはいるが、本当に書きたいことは別にある、というタイプの小説が何冊かある。本書もその一冊。 テーマとなっているのは、自身の半生である。中学時代から作家デビューの頃までが、ほぼ自身の体験をなぞるような形で書かれているのだ。さらに、重きを置かれているのは、辛くて痛い若者の内面であり、とことん嫌な奴として、自身の姿が綴られていく。そのあたり、迫力があり、非常に赤裸々に描かれており、随分と共感を覚えてしまい、苦しいほどであった。 作者がどこかで書きたかったというか、告白したかったことなのだろうと思う。そこにはそれなりの価値がある。こんな結末に納得できるか、と思う。 | ||||
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よくある青春小説にあるような爽快感はあなたの青春時代にありましたか!?むしろこの小説に共感できる人の方が大多数ではないかと思う。ただし、読後かなり落ち込む可能性大。青春真っ只中の中・高校生時代に読んだ日にはトラウマになりそうなくらい落ち込むかもしれませんが、それでもこれは読む価値あり。ミステリーとしての謎解きではなく、過去・未来において自分の行動に責任を持つことの意味が分かる小説。 | ||||
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作者の自伝風青春小説。西澤氏得意の論理のアクロバティック・ミステリを期待すると裏切られる。主人公は高校時代、吹奏楽部に所属し(=作者と同じ)、その道での成功を志すが、才能ある友人の存在等から挫折し、渡米する(渡米するのも作者と同じ)。帰国した主人公は作家になり、高校時代に起こったある事件を題材に小説を書こうとするが、事件の真相を辿っていくうちに...。青春時代、誰もが感じる成功欲、嫉妬、ねたみ、孤独感、挫折感などをほろ苦く、甘酸っぱく描いた作者としては異色作。作者の経歴と重なる部分があまりに多いので、似たような事件があったのではと思わせる出来栄え。 | ||||
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よくできた青春小説ですが、本格ミステリとしては反則の上にムリムリです。この謎解きに納得できる本格ファンはいないでしょう。読みながらxxxだったらどうしようと思っていたら本当にxxxだった時の脱力感はかなりのものでしたが、しかし青春小説としてのストーリーの面白さがあるために最後まで読ませます。本格ミステリ=★ 青春小説=★★★★★ | ||||
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正直ミステリーと思って読み始めたためエッ?って感じがしました。ミステリーの要素がないわけではないのですが主人公の心理描写に少なからず共感してしまいそうな部分がありそちらのほうが印象に残るという感じです。あまり共感したくないのですが多少なりとも共感してしまう人が多いのではと思わされました。けっしておもしろくないわけではありません。むしろおもしろい部類に入ると思います。ただ後味が・・・ | ||||
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