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私の男



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【この小説が収録されている参考書籍】
私の男
私の男 (文春文庫)

私の男の評価: 3.33/5点 レビュー 303件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 61~80 4/5ページ
No.27:
(1pt)

深みに欠ける気が・・・

文庫版になってすぐ、購入して読みましたが―正直、時間の無駄でした。一言で言うと、「深み」に欠ける。平たく言うと、「欠損家族」の、ある「欠損」様態について述べているだけ。題材を「欠損家族」の「近親相姦」においたがゆえに、特殊事例の特殊な行為、で片付けられてしまう感が否めず、底が浅く、心に迫るものが無い。日常に潜む狂気や殺意を扱った、他の作家の方が人間の本質に鋭く迫っていると思う。
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No.26:
(1pt)

変態

まあ、男なら一度はその辺の女の子をさらってずっと側に置いておきたい、って思ったことがあると思う。
その深層心理に触れ、小説にしちゃったという点で評価されてんのかな?
他の方も言っていますが、正直キモイ。ただのド変態ですよ。
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No.25:
(2pt)

読後一年

好みのテーマであり、読み終えた後は少し火照っていました。でも一年経った今、何も残ってません。
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No.24:
(2pt)

漫画的かな

直木賞受賞ということで手にしてみた。
テーマとしては面白かった。父娘の愛と、男女の愛という、これでもかというまでに粘着質で濃厚な愛の物語。
成長後の花の感情描写などはリアリティがあって鬼気迫る感があった。
しかし!残念なことにストーリーに重みがなかった。このラブストーリーの味付け程度に色々な事件が起こるからだ。
二人のセックスシーンはすごく緻密でリアルな描写なのに、その他の描写にはリアリティがない。ついでに主人公花以外の人物の人間味が薄い、特に中高年男性の描写。災害で家族全員と死別した9歳の少女が直後からあんなに淡々としてるのは…文学というより漫画的なキャラクター設定だなと思ってしまった。家族が目前で死んだショックもそこそこに「この人がいればいい」って。この2人は二件もの殺人を犯しているのにまったく罪を暴かれない。ハネムーン後、淳吾失踪であわてて押入れの中を確認する花がいたけど、え!?ずっと入れてたの…?そして大塩さん無断で写真撮影?
とかとか、こういったディテールが小道具的に不自然に乗っかってきており、話に入り込めない…文学というか漫画に近い。竹宮恵子作の「風と木の詩」と似てるなぁ…と感じたからでもありますが。花と淳吾の関係はジルベールとオーギュのようだ。作者も女性ということで同漫画に影響されて、それゆえ文学的な面でリアリティに欠けるんじゃないかなーと思ってしまった。
というかんじで一部の感情描写のリアルさとストーリーラインのちぐはぐさで星2つです。
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No.23:
(2pt)

きもちわる

直木賞受賞作で、父と娘の禁じられた恋愛という内容に惹かれました。が、期待が大きすぎました。
色々な人物の、一人称で進む物語ですが、娘の父親のことを呼び捨てにしたり、おとうさんという表記に変わったり、何か意図があったのかわかりませんが、「おとうさんは・・・」という呼び方で進んだ部分の性描写はちょっと、かなり?気持ち悪かった。父親の男性の魅力がいまいち、乏しいだけに余計に。
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No.22:
(1pt)

これを男性が書いていたら果たして受賞したか?

ぺらぺらの人間描写。
出てくる人間が、カキワリの人形のようだ。
読んだ後、ただ不快。
申し訳ないが、濡れ場を書きたかっただけでは?と思ってしまう。
これを男性が書いていたら果たして受賞したか?
それをまず思った。
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No.21:
(1pt)

受け入れ難い

直木賞受賞作ということで読んでみたが、読後感が非常に悪かった。というより、読み終えて本当に吐き気を感じた本は、後にも先にもこの本だけだと思う。比喩で言っているのではなく、身体的に不調を覚えるほど、この本の内容には嫌悪感を覚えた。
作者の人物描写の力量は高い。けれども、このストーリーには、希望の光もなく、かといって絶望感を感じるというのでもなく、もうひたすら胸が悪くなる感じしか受けないのだ。
女性の立場から読むとさらにそれが増大するのは、やはり最初に悲惨な運命に巻き込まれていくのが幼い少女だからだろう。
この内容はどうしても小説のストーリーとして受け入れ難いのはわたしだけだろうか。
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No.20:
(1pt)

お金と時間の無駄だった

★ひとつもあげたくない・・・気持ちが悪くて、今すぐ本を売り飛ばしたいけれど誰も買ってくれません。他の方のおっしゃる通り、全然感情移入ができない、内容が薄っぺらい、気持ちが悪い、現実味がない。この本が賞をとるというのはどういう事か・・・今まで読んだ本の中で一番気持ち悪く最悪な本。
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No.19:
(1pt)

ヌメヌメ

一言で言うなら、気持ち悪かった。という感想です。
この父は人としてダメで、どうしようもない嫌悪感を持つのになぜだか絶望的な魅力を感じます。
けれども、それだけでした。ということはこの本の魅力も、
父と娘のヌメヌメした未来のない恋愛。性描写もリアルで画面が眼前に浮かぶところ。
擬音もうまくつかわれていて気持ち悪さを増大させている。
という、気持ち悪いところが鮮明に描かれているところであるとおもいます。
作者の他の作品はどうなのだろう?と気になりました。
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No.18:
(2pt)

自己陶酔

「砂糖菓子〜」をハードカバーで読んだ時も同じように思いました。
作者が自分自身で構築した世界に酔いしれているように思います。
その一方で、登場人物の心理描写の描き方はなかなか。
これだけひとりの人物を動かす文章力があるのだから、
もう少し話の内容全体を練って欲しいですね。
個人的に気になったのは、過剰なまでの句読点の付け方。文法的にどうかと思いました。
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No.17:
(1pt)

学校の図書館に置いてあったが

うちの学校の図書館にはライトノベルも置いてあり、挿絵にハダカがあると問題になるらしいが、そんなものよりずっとこの本の方が問題があると思う。醜悪な内容でミステリーとしての内容も稚拙だと感じました。読んだ後に直木賞を受賞作品だと知って愕然としました。
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No.16:
(2pt)

どう星をつければいいのか非常に迷いました

描かれているもの全てに、強烈な嫌悪感を感じる内容でした。
読み終わってから他の場所で「舌」という漢字を見たときに、思い出し背中がぞーっとしたぐらい。
しかしその一方で、暗く、重苦しく、醜い世界を生々しく描ききっている、著者の描写力の高さは認めざるを得ません。
そもそも下手な小説家は、小説が持つ世界観を読者に伝える力が不足しているため、読者に欲求不満は持たせても、内容に対する強い感情(感動にせよ、嫌悪感にせよ)を持たせることはできません。
ここでは直接的な行為、心理描写だけでなく、背景描写1つとっても、ネトネトとまとわり付くような不快感を与え、また、例えば「お父さん」でなく「おとうさぁん」と表記させたことにより、花の淳悟に対する「欲望」を、より強く感じさせるなど、隅々まで手抜かりなく描ききっています。
さらに、嫌悪感を持たせながらも、その世界に巻き込み、最後まで読ませてしまう、著者の筆力の高さも認めざるを得ません。
内容か、筆力の高さか、正直、どちらにポイントを置いて評価すればいいのか、非常に迷いました。
そんな時は真ん中をとることが多いのですが、その筆力ゆえ最後まで読ませられたけど結局、ストーリー展開に面白さは見つけられなかったことと、花が淳悟から離れ、美郎と結婚するまで至った、その心理の変化をもう少し詳しく描いて欲しかったこともあるため、星2つにしました。
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No.15:
(1pt)

単なる失敗作

本書を読んで強烈に残ったものとしては、「父親に‘何をされてもかまわない’」という『私』の父に対する一種偏狭な
愛情と、同時に娘を「おかあさぁん」と呼びながら求めずにはいられない父親のどうしようもなさである。
しかし、不思議なことに父と娘の近親相姦という非常に特殊なテーマを扱っているにも関わらず、娘と父親のリアリティ
を描くことには完全に失敗していると言わざるをえない。ゆえに、あるいはこの本は純粋に恋愛小説なのではないか、と
も思う。それも「セカチュー」なるブームを巻き起こしたぺらぺらの薄い幻想であるが。
失敗の基は色々あるとしても、
・余計なことを書きすぎた
(例えばミステリー仕立てに読める『私』(娘)と『淳悟』(父)の殺人だが、全く意味をなしていない)
・余計な人物が多すぎる
(『私』の結婚相手である美朗 、『淳悟』の元彼女小町を始めとして登場人物に何らの現実感がない。これは人物設定が
そもそも失敗しているというよりも、そもそも筆者は『私』と『淳悟』しか書くつもりが無かったかのようである。)
の二点が一番大きいのではないだろうか。
要は人物、出来事ともにその現実感が極めて乏しいため、父と娘の近親相姦が単なる純愛にすら見えてしまうという残念さ
である。作中に繰り返される「血」という文字も現実感を伴わない。
作者はこの本で何を書きたかったのか、少女の幻想をわざわざ近親相姦というテーマに置き換えなくとも、とまで思ってしま
う残念作。直木賞はせめてエンターテイメントとして成功している小説に冠されるべき称号だと思うのだが。
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No.14:
(1pt)

時間を返せ!

読んだ後に単純に「時間を返せ!」と思ってしまった。
それが著者のあえての意向なのかは分からないが、主人公や登場人物に誰一人として感情移入も出来ませんでした。
それは主人公が殺した被害者に至っても。
そして、この物語の軸となる、近親相姦についても、ただただ腹立たしいだけ。
わざわざ過去にまで遡って文章を書いているのだから、どうして堕落してしまったのかの伏線が欲しいのに、いつまで経ってもつかめない。
そこまでの不幸を体験した人間はごまんとといるわけで、正直、花とジュンゴが近親相姦という大罪を犯すまでに至るまでもない人生のように思えた。
いや、そこに至るまでに感じた不幸が相当なものであったとしてもそれを伝えるまでの文章力が著者にはないのだと思った。
ただ近親相姦を正当化するために、「でも二人にはこんな過去があるんですよ」と著者が無理やり理由付けているようにしか思えない。
こんなのは家族の絆でもなんでもない。
それだけ血は濃いのだ、と説きたいのかもしれないが、生みの親より育ての親、私も子供がいるので分かりますが、子供を育てたら分かります。
著者の人生すら薄っぺらく感じてしまいます。
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4163264302
No.13:
(1pt)

きもいの一言。

読んでいて、気持ち悪くなった。
そんなにひつこく書かなくても、ちらっと読んだあたりで筋が見えてしまう浅さとか、つまらない。
で、最後はこれかよ?と尻すぼみ。え〜〜〜これが直木賞ですか?
すぐに本を売りたくなりました。
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No.12:
(1pt)

文学ならいいのか?

みなさん近親相姦などと書いてるが、この本も近親姦、つまりいたいけな9歳の子供に対する父親の一方的で非道な行為に始まっているわけである。相の字は使ってはいけない。
繰り返される性的虐待(これをそう呼ばずしてなんと呼ぶのか?)で一種のストックホルム症候群になってしまい父親と性的関係を持ち続け殺人まで犯す主人公。
確かに現実にある、そういうことは。悲惨なものだ。
しかし、文学という名の下での表現ならこういうことも許されるのか?
同じ内容なのに仮に作者の出身であるラノベや、エロゲーの世界でやったら、罵られ規制や処罰の対象になりうるというのに、
こういう直木賞受賞作品はR指定もなく作者のラノベから入った子供たちの手にも取ることができて、そういう影響を考えたりしないのか?
このあたりの無神経さが、文学をダメにしていったのではないのか?
あ、こういう内容で、出版社は本離れの若い人たちにでも売れればそれでいいという考えなのでしょうかね。
しかし、
文学と名がつくなら何をやってもいいのか?
確かにインセストものを扱った小説は古今東西多いかもしれないが、
今更この内容で、なにがしたかったというのだ?
表現の自由というならば自律性も働くべきだろう。選者の北方氏が
あえて世に問うてみたというならば
私的には答えは「ノー」だ。
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No.11:
(2pt)

謎が多い

比較的読みやすい文章で思わず引き込まれてしまいます。
でも物語的には謎が多いと思いました。
ただ花と淳悟以外の人物描写が大雑把なのではないかと思います。
尾崎も花と淳悟の奇妙な関係はうすうす感じていたはずなのに、
そんな花の何がよくて結婚したのかがよくわかりませんし、
結末がわからないというか、結婚した花のその後が不明です。
どうなって終わったのか、はっきり結末が書かれていないのは
各読者が想像するものなのかもしれませんが、フラストレーションが
残ります。
現在から過去に話が遡っていく展開は、この話において
ちょっとわかりにくい部分もありました。直木賞受賞作という
ことで読みましたが、個人的には期待はずれでしたね。
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No.10:
(1pt)

がっかり

「近親相姦」をバイアスとして描く父娘の人間関係。心理描写がもっと緻密かと期待したけれど、表面的な描写に留まっていて残念。
直木賞に値する書籍かと言われると疑問。
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No.9:
(2pt)

尻すぼみ

読みやすく、先へ先へと興味を駆り立てる文章は巧み。しかし、それだけに物語としては伏線はなく、登場人物の生い立ちが意外性もなく明かされていくだけの話。尻すぼみの読後感。最後のほうは読み飛ばしたくなった。ある意味、これほど読ませる文章を書きながら、登場人物にまるで魅力がない、興味がわかないというのも狙って書いていたならばすごい(意味はあるのかわからないが)山本文緒「恋愛中毒」と大鋸一正「ヒコ」を足して Aで割って、悪く手をくわえたような印象。
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No.8:
(2pt)

文学として足りない

直木賞作品は文学なのか? これはかねてから提されている問題である。そして、この作品を読む限り、直木賞はライトノベルの頂点と見るべきで、純文学ではないと断言できる。138回の直木賞と芥川賞は対照的だった。文学である川上未映子の「乳と卵」は、あまりにも表現が稚拙。そして、この「私の男」は、文章力だけが鬼気迫るほどに素晴らしい。だが、無論文学は「乳と卵」であることに、誰も異存はないだろう。話を「私の男」に絞るが、その作品としての最大の欠点は、リアリティの欠如にある。それは、物語のリアリティではなく、個人の体験としてのリアリティである。全てが頭の中で創られた物語であることは、殆ど心理的葛藤がない文体から、そして、非常に巧みなサスペンス仕立ての章立てから、明らかだ。しかし、そうなると、中途半端に文学のテイストを取り入れたのは、寧ろマイナスでしかない。純粋に筆力と筋立てを楽しむ娯楽小説ならば、「近親相姦」という難しい文学的テーマには手を出すべきではなかった。それに対する認識の甘さが、随所に出てしまうのだ。とりわけ、常識的な登場人物の口を借り、「人間は獣ではない、超えてはいけない一線がある」という社会モラルを何の衒いも無く、繰り返し訴えるのは、甘過ぎる。何故ならば、「近親相姦」は、獣は絶対にしないのである。野生の「インセスト・アヴォイダンス」は、競馬の種牡馬にすら働く。種馬すらが、自分の娘に種付けをすることを必死に拒む。人は、人間であるからこそ、禁忌を犯すのである。それが分からないというのは、作家としては致命的だ。浅い知識と浅い思考に、過剰な文学的装飾を施せば、分からない人間を騙すことはできる。しかし、技巧に走りすぎれば、その落とし穴に容易く陥る。桜庭一樹に文学者への野望がないのならば、今のままでいいだろう。単なるライトノベル作家で一生を終える気ならば、言うことなど何も無い。しかし、辻仁成のように、直木賞作家から真の文学者を目指すならば、今一度自分の内なる心の声と向き合う必要があるのではないだろうか。圧倒的に文章は上手く、それは句読点の位置からしておかしい川上未映子など、到底比較にならない。しかし、文学として足りない致命的な理由を桜庭には真摯に見詰めて貰いたい。
私の男Amazon書評・レビュー:私の男より
4163264302

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