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フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人



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フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人の評価: 3.44/5点 レビュー 36件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.44pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(3pt)

流行り

最近流行の壊れた人たちがくりなす変てこ物語
まっとうな動機だトリックだというものはないがノリはいいので、ある意味気楽に読める
面白いかつまらないかよりも、合うか合わないかな作品だろう
フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)より
4061821962
No.9:
(3pt)

なんかイライラする……(核心部のネタバレ有)

雑然とした文章に雑然とした構成に雑然としたキャラクター群。
とてもこれが小説の賞を取った作品だとは思えなかったが、
すでに出ている結果だけを見ると、著者は重版+三島賞+映画化作家になっていらっしゃるようなので受賞は正解だったと言える。
単純にこれを選んだ当時の選考委員がスゴいと思ってしまう。

さて、レビューというか感想だが、とにかくイライラする。
そのイライラ感は良くわからないが、あえて分析的に語ろうとするなら、この小説自体がイライラさせるように書かれているからだと思う。

まずキャッチフレーズの「本書は「ああっお兄ちゃーん」という方に最適です(嘘)」にイライラするし(特に括弧付けの「嘘」に)、それは端的に、「マジメ」といえば、色々語弊がありそうだが、面倒だからあえて言うと、「マジメ」なものではないですよこの小説は、という言い訳、もしくは予防線的キャッチにしか思えないところにイライラする。

サブカル的な、というかオタク的な要素もいろいろ出て来るが、リスペクトやオマージュ的な扱いではなく、アイテム的にポンと出て来るだけで、まあ僕は生粋のオタクではないんですよ、ちょっと使ってみただけです、本当は『ドグラマグラ』だって読んでるし、サリンジャーが好きなんですよ、てへぺろ的な使用法もイライラする。

物語の収束の仕方も、ふんだんにイロニックというか、皮肉的で、主人公「鏡公彦」の物語ではない、などと他キャラクターに言わせたり、僕は安易な物語に抵抗しているんだという意思ならざる照れ隠しが垣間見え、当時二十歳という事を考慮すれば可愛いと言えるかもだけど、イライラした。

総合的に言うと、安易さやベタさ、それは先人たちが錬磨して来た方法論とも言えるし、それを受け止め、または受け入れ鍛えながら新たに作って行くのがエンタメで(文学もある意味そう)、単にベタを恐れる必要などないのだが、この作品では少なくとも、強迫観念的なベタへの恐怖と言うのが全面的に見える。要するに気持ち良くない。だから、イライラする。妹が生きていたなどというオチがなぜ必要か? それは、幻想的な偶像である妹像(フリッカー)を崩すためなんだけれど、当てこすり感が出ない。そんなのそれまでに充分わかってるし、別にいらんだろ、イライラする。

けれど、こんだけイライラしている感じがある小説は珍しく、
逆に言えば、この作者ってスゴいんじゃね? という気がしてくる。
だから本当は星を五つ付けたかったのだけれど、なんかイライラするから三つにしておきます。

嘘だけど。
フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)より
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No.8:
(3pt)

もやもや感にイライラした。

メフィスと賞作家、佐藤友哉の鏡家サーガの一編。

ミステリーにはいろいろな形式があると思うのですが、この小説はなんと言うか、ピントのなかなか合わない作品だと感じました。

まるっきりぼやけた写真をまず見せられ、それから少しだけピントのあった写真を見せられ、またさらにピントの少しだけあった写真を見せられ……という感じで全編が進みます。

最後にはすっきりできるのだけれど、ずっともやもや感は引きずる感じ。

また、意図的なのでしょうが、会話がどれもちぐはぐで、これはちょっと気になりました。
ま、ほどよく面白い小説です。
(壊れた家族という設定では舞城王太郎の「煙か土か食い物」の方が面白かったですが)
フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)より
4062753197
No.7:
(3pt)

奇妙奇天烈

一言でいうと奇妙奇天烈。文章があまりに稚拙で、前半で投げ出したくなった。けっして、面白いわけではない。不愉快だし、ストーリーも破たんしているといっていいと思う。

が、読了してみると、些細なことがどうでもよくなるぐらい印象深い作品。何か頭の隅に残ってしまう。そんな力を持っている。

メフィスト賞ならではなんだろうなぁ。
フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)より
4062753197
No.6:
(3pt)

このサーガをこれから読む人に

悪いけど、僕は別に読書家というわけではないのでトリックがどうだとか構成がどうだとか、…とかにあまり気の効いた事は言えないそんなのはどうでもいい。こんなレビュータイトルなのにごめんなさいねだって頭が悪いから。そんな僕が気になったのは、 や た ら 出てくる音楽やアニメからの引用…それだけ。 だって頭が悪………なのに昨日、クリスマス・テロルまで読み終えてしまったこの作品を読んであまりピンと来なくても次の「エナメルを塗った魂の比重」まではどうか読んでみて欲しいな。
フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)より
4062753197
No.5:
(3pt)

粗さは目立つが気にさせられる

『鏡家サーガシリーズ』の1作目で,01年07月のノベルス作品の文庫化.
第21回メフィスト賞の受賞作で,著者のデビュー作にもあたる作品です.
アニメなどを元にしたユーモアは,物語の陰惨さとの対比もあって印象的なのですが,
あまりにもたくさんで理解できないものも多いため,さすがにうんざりしてしまいます.
また,『壊れている』『狂っている』という表現が何度も出てくるのが気になるところで,
確かにそう感じるところはあるものの,繰り返されることで却って安っぽくなっているよう.
ほかにも,ミステリなんて完全無視とも言わんばかりのメチャクチャな真相とその後日談,
また詰めの甘さであったり,投げっぱなしになっていることなど,いろいろ引っかかります.
ただ,それらが霞んでしまうほどの『突き抜けるような勢い』を感じてしまうのもまた事実で,
粗っぽいところは多々あるものの,もう少し読んでみたいと思わせられる作家さん,作品でした.
文庫化に際しての加筆修正については,巻末に明示的な記述は見あたりませんでしたが,
あとがき(文庫版のみ)に,「加筆修正をほどこした」と著者自らのコメントがあります.
(例えば,ノベルス版の刊行時にはないはずのもの(ハルヒなど)が描かれていたりします)
フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)より
4062753197
No.4:
(3pt)

ミステリ?×文学?×ライトノベル?

正直この小説を読んで面白いと言える人間は余程ひねくれているか、
既存の物語の形式に飽き飽きしていると思う。
最後まで読んで小説を壁に投げつけるのが普通の反応な気がする。
理由はこの小説がどのジャンルの文法にも属していないからだと思われる。
ミステリかと思いきや事件の謎を謎とすることもなく、
読者の期待を裏切る前に形成させておく予想すら立てさせない。
ライトノベル的なキャラクタ造詣をするかと思えば、主人公が文学的に苦悩する。
文学かと思いきや反則的とも感じられるオチで読者の視界をぐらつかせる。
どれかのジャンルにある程度習熟してから他のジャンルの要素を取り入れるならわかるが、
作者はどのジャンルに習熟しているわけでもないと思う。
そのせいで怪奇小説ならぬ、どれも半端な奇形小説になっているというのが正直な感想。
面白さ基準で言えば星二つが妥当な気もするが、
他の小説にはない眩暈を感じさせてくれるのも事実なので星三つ。
ただこのクレイジーな小説を出発点とする作者の将来期待は星五つ。
フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)より
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No.3:
(3pt)

著者はヲタクなのでしょうね。

カバーの折り返し部にこんな文句がある『本書は「ああっお兄ちゃーん」という方に最適です(嘘)。」
何が(嘘)なものか。「何だか通い妻みたいだね」と言って兄の家に押しかけて朝食をつくる妹を登場させておいて。下品な言い方になるけれども、著者は明らかにドSのロリコンだ。本書を読めばわかる。主人公を通して著者は自分の欲望を満たし、主人公を打ちのめすことで懺悔の代わりにしているように見える。
レイプされ自殺してしまった妹。兄は復讐のためにレイプ犯の娘を拉致監禁する、というのが大まかな内容だが、要素として予知能力、地方信仰、猟奇殺人などオカルト的なものが多分に含まれていて、そのあまりの濃さに胸焼けするほどだった。
こんなに色々詰め込み、話も方々に展開させておいて最後はきちんとオチるのだろうかと心配していたが、何のことはない。ラストでは下手な推理ドラマみたく当事者の真相告白大会になり、全て収まるところに収まってしまった。なんだかなー…。
描写がグロいこともあり、読後どっと疲れる作品だがメフィスト系デビュー作としては秀作の部類に入るのではないだろうか。それが正直な感想だ。
フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)より
4061821962
No.2:
(3pt)

オチがちょっとね

妹のレイプシーンを撮影したビデオを見せられて発狂する主人公。
妹を犯した男達の顔は覚えてはいるが、なぜか彼らに対しては直接手を下さない。主人公は彼らの娘達に照準を定め、犯行を計画する。
救いようのないストーリー。そしてどこか狂ってるキャラクター達。こういう作品大好きですね。そしてこれは個人的な事なんですけど、この作者の用いる文体は非常に好みですね・!
この作品、猟奇的な人物が数人登場していて、度々視点が変わります。それが面白いです。
で、後半になってそれらの人物の視点が徐々に収束されていくんですけど肝心のオチが・・・それをオチにしたらどうにでもなるじゃんよって感じで、非常に残念でした。
ラストに至るまでの過程は非常に素晴らしいものがあったのですが、オチはどうしても納得できませんでした。
だけど自分好みの文章を書く作者なので、他の作品を読んでみたいと思います。('-,_ω-`)プッ
フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)より
4061821962
No.1:
(3pt)

あれ? 

 何だろう? この微妙なつまらなさは。この作者は僕の好きになりそうな要素を全て備えているはずなのに、このつまらなさは。 西尾維新があまりに面白く、それに触発され佐藤友哉を読んだが、何だか期待はずれ。あまりにオタク発言が多いからだろうか? ストーリー自体が全然好みじゃないからだろうか? いくらなんでも、そのオチはないだろう、と一瞬思ってしまったのが駄目なのか。 駄目だ、理由が多すぎる。いつか、本当に花開くときを待とう
フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)より
4061821962

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