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フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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文章は気にならないが、ネタというかギャグがマニアック。ストーリーも最後はもうぐちゃぐちゃで、結局なんやねんという印象。 明日美という第二の主人公的なキャラクターもいるが、正直「で?」って感じ。ただ喚いてただけで不憫。この作品の売りは「壊れてる」なんだろうが、「壊れてる」というか悪い意味で訳が分からない。 ただ妹と監禁された女の子が可愛いかったので、そこは良かった。 | ||||
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高校生の頃にノベルスで読んだ一冊。 懐かしくなって再度購入致しました。 あの頃の読解力では読み取れなかった背景や心情変化も分かるようになり、改めて面白い一冊だと感じました。 鏡家サーガ、また読み直していこうかな、と。 | ||||
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読んだのは随分昔だけど最近再読したので書きます。 初めて読んだとき、ほんとうに眩暈がしたのをよく覚えていて、なんでこんなにチカチカするんやろうと、その理由を見つけたくて読み直したわけなんですが、 やっぱりよくわからない。文体?ストーリー?キャラクター?違う。そんなんじゃない。荒い文体に拙いストーリーに変なキャラクター。この3つの掛け合わせが偶然僕の脳に作用にして眩暈を起こしてんのかしら。んー。違う気がする。 剥き出しだからか、と思う。 作者の想像と主張と妄想が剥き出しで、普通の作品では触れられないくらい近い位置で魂的なものに触れられてしまうからチカチカチカチカしてしまうのか? わからない、わからない、わからないけれど、しかし本書は確実に才能によって書かれている。天才でもない、秀才でもない、鬼才だろうか。とにかく、チカチカする才能。 | ||||
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良くいえば文壇の新星的な小説で、素直にいえばただの下品で閉鎖的な小説だ。メフィスト賞デビューの作家は、下劣で奇妙なものばかり書くものだなあ。 | ||||
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鏡家サーガの魅力はこの作者と周波数が合うか電波系ミステリーの宿命であり 批判者は周波数の合わない人達であり、合わない人の方が普通の一般人であり 合う人は変人であろうが、大多数の意見が真理とは限らないので楽しめた人は正常であり異常である。 合わない多数の人も正常であり異常である。 相対的にしか人間は認識出来ない故 評価の分裂するのは、至極当然の事である。 読む気が起きた時点で縁が合った事であり 読む気が起きないのは縁がないのであろう。 | ||||
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最近流行の壊れた人たちがくりなす変てこ物語 まっとうな動機だトリックだというものはないがノリはいいので、ある意味気楽に読める 面白いかつまらないかよりも、合うか合わないかな作品だろう | ||||
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雑然とした文章に雑然とした構成に雑然としたキャラクター群。 とてもこれが小説の賞を取った作品だとは思えなかったが、 すでに出ている結果だけを見ると、著者は重版+三島賞+映画化作家になっていらっしゃるようなので受賞は正解だったと言える。 単純にこれを選んだ当時の選考委員がスゴいと思ってしまう。 さて、レビューというか感想だが、とにかくイライラする。 そのイライラ感は良くわからないが、あえて分析的に語ろうとするなら、この小説自体がイライラさせるように書かれているからだと思う。 まずキャッチフレーズの「本書は「ああっお兄ちゃーん」という方に最適です(嘘)」にイライラするし(特に括弧付けの「嘘」に)、それは端的に、「マジメ」といえば、色々語弊がありそうだが、面倒だからあえて言うと、「マジメ」なものではないですよこの小説は、という言い訳、もしくは予防線的キャッチにしか思えないところにイライラする。 サブカル的な、というかオタク的な要素もいろいろ出て来るが、リスペクトやオマージュ的な扱いではなく、アイテム的にポンと出て来るだけで、まあ僕は生粋のオタクではないんですよ、ちょっと使ってみただけです、本当は『ドグラマグラ』だって読んでるし、サリンジャーが好きなんですよ、てへぺろ的な使用法もイライラする。 物語の収束の仕方も、ふんだんにイロニックというか、皮肉的で、主人公「鏡公彦」の物語ではない、などと他キャラクターに言わせたり、僕は安易な物語に抵抗しているんだという意思ならざる照れ隠しが垣間見え、当時二十歳という事を考慮すれば可愛いと言えるかもだけど、イライラした。 総合的に言うと、安易さやベタさ、それは先人たちが錬磨して来た方法論とも言えるし、それを受け止め、または受け入れ鍛えながら新たに作って行くのがエンタメで(文学もある意味そう)、単にベタを恐れる必要などないのだが、この作品では少なくとも、強迫観念的なベタへの恐怖と言うのが全面的に見える。要するに気持ち良くない。だから、イライラする。妹が生きていたなどというオチがなぜ必要か? それは、幻想的な偶像である妹像(フリッカー)を崩すためなんだけれど、当てこすり感が出ない。そんなのそれまでに充分わかってるし、別にいらんだろ、イライラする。 けれど、こんだけイライラしている感じがある小説は珍しく、 逆に言えば、この作者ってスゴいんじゃね? という気がしてくる。 だから本当は星を五つ付けたかったのだけれど、なんかイライラするから三つにしておきます。 嘘だけど。 | ||||
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ミステリーかどうかという問いはこの作品の場合必要ない。 そもそもこの小説の魅力というのは、ミステリーのような謎解きでも、構成でも、キャラでもなく 世界観そのものだと思う。 独特なのだ。毒がある。普通なんてくそ食らえと言わんばかりの異常さが詰め込まれているのだ。 発売当時に読んだときは衝撃的だったが、今改めて読むとそこまで楽しめなかった。 おそらくこの手の小説が2012年現在は溢れているからだろう。 始めにいろいろな情報をちりばめて、最後にそれが収束していくのが面白いが、 その始めの部分で話がぶつ切りのように飛び飛びになるので、読んでいて思考がふらふらするというデメリットもあった。 物足りない。これが今改めて読んだこの作品に対する感想だった。 | ||||
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メフィスと賞作家、佐藤友哉の鏡家サーガの一編。 ミステリーにはいろいろな形式があると思うのですが、この小説はなんと言うか、ピントのなかなか合わない作品だと感じました。 まるっきりぼやけた写真をまず見せられ、それから少しだけピントのあった写真を見せられ、またさらにピントの少しだけあった写真を見せられ……という感じで全編が進みます。 最後にはすっきりできるのだけれど、ずっともやもや感は引きずる感じ。 また、意図的なのでしょうが、会話がどれもちぐはぐで、これはちょっと気になりました。 ま、ほどよく面白い小説です。 (壊れた家族という設定では舞城王太郎の「煙か土か食い物」の方が面白かったですが) | ||||
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一言でいうと奇妙奇天烈。文章があまりに稚拙で、前半で投げ出したくなった。けっして、面白いわけではない。不愉快だし、ストーリーも破たんしているといっていいと思う。 が、読了してみると、些細なことがどうでもよくなるぐらい印象深い作品。何か頭の隅に残ってしまう。そんな力を持っている。 メフィスト賞ならではなんだろうなぁ。 | ||||
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メフィスト賞の受賞作ということで読み始めました.始まりは螺旋回廊2風味というか、全体的にエログロホラー怪奇もので、エロゲーノベライズかと思わせるでき。これで賞がとれるのかと少々がっかりしました。オカルト集団と少女拉致、レイプなどありきたりのネタだと思いますし、シリアルキラーの視点が見えるとか、多重人格とか借り物ばかりで構成された奇形小説.無茶苦茶でもこれだけの話にまとめあげた筆力は認めたいです.主人公があっさり死に、シリアルキラーが残ってシリーズがつづくという設定は面白いので、別の作品に期待します. | ||||
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正直、北海道が舞台なのとイトーヨーカドーが出てくるのに脳みそをくすぐられました なので評価少し高め よくわからないです、ええ本当に、サリンジャーの影響を受けているみたいですが個人的にキャラクターが好きです 登場人物が気に入ったら、好きになれる作品ですね 物語の最後はなんともいえない | ||||
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佐藤友哉作品全般に言える事なんだけど…。 別に文章が上手い訳でもない、オチはそれほどでもない。 けど何故か惹き込まれる不思議。 世界観?日常会話?うーん。 なんだろうね。 俺はこの人の作品が好きなんだなってつくづく思う。 興味ある方は読んでみてください。 | ||||
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悪いけど、僕は別に読書家というわけではないのでトリックがどうだとか構成がどうだとか、…とかにあまり気の効いた事は言えないそんなのはどうでもいい。こんなレビュータイトルなのにごめんなさいねだって頭が悪いから。そんな僕が気になったのは、 や た ら 出てくる音楽やアニメからの引用…それだけ。 だって頭が悪………なのに昨日、クリスマス・テロルまで読み終えてしまったこの作品を読んであまりピンと来なくても次の「エナメルを塗った魂の比重」まではどうか読んでみて欲しいな。 | ||||
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私は作者のある短編を読んで気に入り、本デビュー作を手に取って見たのだが、作者の「壊れた世界」は長編を支えるには無理があるとつくづく感じた。本作中で、「壊れた」と言う単語を100回以上使用しているのではないか。 作者が既存の小説にはない、独自の空間を構築しようとする意欲は上述の短編でも感じたが、本作は単なる手前勝手で独自性等とはおこがましい。作者は"あとがき"で「文庫化にあたってストーリーもキャラクターもトリックも同じ」と書いているが、本作に"トリック"があるのだろうか ? 「壊れた」一家を中心とする登場人物達が持つ、幻視、予知能力、他者との視覚共有能力、殺人を屁とも思わない倫理感、特殊な民族的信仰。これだけの要素が揃っていれば如何様な物語も創れる。トリックもへったくれもない。これも"あとがき"にあるが、「作者の好きなように」話を書いただけで、物語の整合性や読者の事は考えていない。「初めからそのつもりさ」と開き直っているいる様子なのが、増々頂けない。これではプロのエンターテインメント作家とは言えまい。 本作は、ミニコミ誌にでも発表すべき作品で、プロのレベルからは程遠い愚作。 | ||||
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内容がはっきりじゃなくて漠然としか思い出せないんですが、長いのに読んでてスラスラで、割と面白かったです。 推理よりハラハラさの度合いが楽しめたんですが、人物が紙みたいな人につくられた いっぱいだったからあまり覚えてないんです でも、読んでいる時は楽しかったー | ||||
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『鏡家サーガシリーズ』の1作目で,01年07月のノベルス作品の文庫化. 第21回メフィスト賞の受賞作で,著者のデビュー作にもあたる作品です. アニメなどを元にしたユーモアは,物語の陰惨さとの対比もあって印象的なのですが, あまりにもたくさんで理解できないものも多いため,さすがにうんざりしてしまいます. また,『壊れている』『狂っている』という表現が何度も出てくるのが気になるところで, 確かにそう感じるところはあるものの,繰り返されることで却って安っぽくなっているよう. ほかにも,ミステリなんて完全無視とも言わんばかりのメチャクチャな真相とその後日談, また詰めの甘さであったり,投げっぱなしになっていることなど,いろいろ引っかかります. ただ,それらが霞んでしまうほどの『突き抜けるような勢い』を感じてしまうのもまた事実で, 粗っぽいところは多々あるものの,もう少し読んでみたいと思わせられる作家さん,作品でした. 文庫化に際しての加筆修正については,巻末に明示的な記述は見あたりませんでしたが, あとがき(文庫版のみ)に,「加筆修正をほどこした」と著者自らのコメントがあります. (例えば,ノベルス版の刊行時にはないはずのもの(ハルヒなど)が描かれていたりします) | ||||
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正直この小説を読んで面白いと言える人間は余程ひねくれているか、 既存の物語の形式に飽き飽きしていると思う。 最後まで読んで小説を壁に投げつけるのが普通の反応な気がする。 理由はこの小説がどのジャンルの文法にも属していないからだと思われる。 ミステリかと思いきや事件の謎を謎とすることもなく、 読者の期待を裏切る前に形成させておく予想すら立てさせない。 ライトノベル的なキャラクタ造詣をするかと思えば、主人公が文学的に苦悩する。 文学かと思いきや反則的とも感じられるオチで読者の視界をぐらつかせる。 どれかのジャンルにある程度習熟してから他のジャンルの要素を取り入れるならわかるが、 作者はどのジャンルに習熟しているわけでもないと思う。 そのせいで怪奇小説ならぬ、どれも半端な奇形小説になっているというのが正直な感想。 面白さ基準で言えば星二つが妥当な気もするが、 他の小説にはない眩暈を感じさせてくれるのも事実なので星三つ。 ただこのクレイジーな小説を出発点とする作者の将来期待は星五つ。 | ||||
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カバーの折り返し部にこんな文句がある『本書は「ああっお兄ちゃーん」という方に最適です(嘘)。」 何が(嘘)なものか。「何だか通い妻みたいだね」と言って兄の家に押しかけて朝食をつくる妹を登場させておいて。下品な言い方になるけれども、著者は明らかにドSのロリコンだ。本書を読めばわかる。主人公を通して著者は自分の欲望を満たし、主人公を打ちのめすことで懺悔の代わりにしているように見える。 レイプされ自殺してしまった妹。兄は復讐のためにレイプ犯の娘を拉致監禁する、というのが大まかな内容だが、要素として予知能力、地方信仰、猟奇殺人などオカルト的なものが多分に含まれていて、そのあまりの濃さに胸焼けするほどだった。 こんなに色々詰め込み、話も方々に展開させておいて最後はきちんとオチるのだろうかと心配していたが、何のことはない。ラストでは下手な推理ドラマみたく当事者の真相告白大会になり、全て収まるところに収まってしまった。なんだかなー…。 描写がグロいこともあり、読後どっと疲れる作品だがメフィスト系デビュー作としては秀作の部類に入るのではないだろうか。それが正直な感想だ。 | ||||
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軽い語り口で読者をいらいらさせる。残酷、陰湿な展開があるわけだが、想像の範囲内で、リアリティは皆無。 連続殺人犯が出てくるが、まず現実には前例のない話だ。この小説に書かれる異常者は現実には到底現れそうにない。 所詮人物などは作者のキャラクターであり、漫画であると痛感させられる。話の展開は短絡的で、深い意味がない。スーパーナチュラルの要素が出てくるが、はっきりいっていらないと思う。 自分の求めている作品と違い、得るものもなかった。がっかりだ。あらすじを読んで期待したのがいけなかったんだろうが。 | ||||
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