■スポンサードリンク
(短編集)
解体諸因
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
解体諸因の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
力作だと思いました。 たくさんの計算をして、 ストーリーの捻りをちりばめて… 作者の苦労を感じました。 しかし、読んでいて楽しかったかと言うと… 早く終わりたい…と思いながら読みました。 合う方に楽しんでもらいたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルからもわかる通り、バラバラ殺人という縛りで書かれた短編集。 なぜ死体をバラバラにしたのか?という動機にスポットライトを当てて解かれていく事件はなかなか斬新。 小説としての形式にすら挑戦的な部分もあり、まるで舞台の台本のように話が進んでいく短編には驚かされました。またこれが面白いからすごい。 すべての短編に一応推理としての決着はついているのですが、最終章でさらに今までの短編で行われた事件を繋げて再推理を行うとは度肝を抜かれました。この作家の頭の中はどうなっているんだろう!複雑すぎて驚きを通り越して関心してしまいました。 この最終章だけは今までの事件の総括的なところがありやや複雑なので、短編の内容を覚えてないとついていけないかもしれません。つまり本作は一気読み推奨です。 あとやはりこの作家の書く人間はどこか喜劇じみてて登場人物たちがワアワア言い合っているだけで笑えてしまいます。生き生きしている人間を書くのが上手いなぁ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
突飛な設定で、きちんと論理的に話を作ることに関しては、西澤保彦は本当にセンスがあると思う。 また、短編集だが、各作品はリンクしている。それぞれの事件が起こった時期はバラバラだが、時系列を考えるのも楽しい。最終因で、それまでの話をむりやり総括していて、それがまたにやりとさせられる。この短編集の登場人物は、他の西澤作品にも登場するらしいので、そちらも読んでみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西澤氏のデビュー作で全8話からなる短編集という体裁だが、全てバラバラ死体を扱った話になっており、リアリティを無視してまで、とことんパズラー的な論理推理を展開する異色作である。 途中で舞台劇の脚本体裁になったりするが、それが単なる奇をてらったものだと思っていると、最後の話でそれまでの最初からの話をひっくり返す大トリックが仕掛けられており、一種の連作的な面白さもある。 とにかく密度が濃く、やや詰め込み過ぎの感があるが、それくらい無駄に過剰な方がデビュー作らしくてよい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
パズルは好みではないので面白くはなかった。ただ一部笑えた。ひたすらバラバラ殺人(一篇は人形)。 「神のロジック、人間(ひと)のマジック」が書ける西澤氏には是非とも文学の方に行っていただきたい。 今のままでは文学界の損失。媒体は「新潮」辺りで…… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西澤保彦のデビュー作。 個人的に初めて読む作家さんです。 ●6つの箱に分けられた男 ●7つの首が順に挿げ替えられた連続殺人 ●エレベーターで16秒間に解体されたOL ●34個に刻まれた主婦 等、全てバラバラに解体されたお話が9つ。 「なぜバラバラにする理由があるのか?」全てのテーマはそこに繋がっています。 事件を紐解く人物も、話によって別々なので 読みきりの1話完結かと思いきや 最後の章の「解体順路」で、何話かが連結しています。 ※後でシリーズ化される”匠千暁”や、同じ人物が何度が登場しますが ご本人も後書きで言ってるように確信的に「ギャグ」要素を入れたとあるように ストーリー的には、ちょっと強引すぎる部分も多々ありますが 楽しんで読めました。 ギャク的要素はあるけれど、あくまで真面目にパズルを解くように…と。 そこが”バラバラ殺人”とは言えど、血なまぐさく感じない部分だと思います。 こんな理由でバラバラに?…等と、細かい突っ込みはさておいて 「パズルを解くがの如く」という基本的な部分は、十分に面白かった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西澤保彦のデビュー作。 個人的に初めて読む作家さんです。 ●6つの箱に分けられた男 ●7つの首が順に挿げ替えられた連続殺人 ●エレベーターで16秒間に解体されたOL ●34個に刻まれた主婦 等、全てバラバラに解体されたお話が9つ。 「なぜバラバラにする理由があるのか?」全てのテーマはそこに繋がっています。 事件を紐解く人物も、話によって別々なので 読みきりの1話完結かと思いきや 最後の章の「解体順路」で、何話かが連結しています。 ※後でシリーズ化される”匠千暁”や、同じ人物が何度が登場しますが ご本人も後書きで言ってるように確信的に「ギャグ」要素を入れたとあるように ストーリー的には、ちょっと強引すぎる部分も多々ありますが 楽しんで読めました。 ギャク的要素はあるけれど、あくまで真面目にパズルを解くように…と。 そこが”バラバラ殺人”とは言えど、血なまぐさく感じない部分だと思います。 こんな理由でバラバラに?…等と、細かい突っ込みはさておいて 「パズルを解くがの如く」という基本的な部分は、十分に面白かった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格ミステリーに奇抜なSF的要素を導入した立役者が西澤なのは間違いないだろう。そんな彼のデビュー作を推したのは島荘。。納得も納得、 タイトルに冠してある通り解体をメインに扱った一冊。 総じて良く出来ているし出来すぎてる。思うに推理小説を読まない人間なら誰でも拍手を送るだろう。読む人間には激しく好みが分かれる作品 だろうし、そもそもが作風だろう。 その違和感を説明するのは難しいが...、解説でホームズの名前が出てきて思うが、良作・凡作の概念を抜きにして考えたときに、提示した謎を 解決してすべてが収まる所に嵌ってくれれば納得だ。つまりホームズ様式で謂う所の《推理》は《科学》ってやつだが、西澤作品って結局は 嵌ってるものをわざわざ引っぺがして模索・探求してるから《》の位置が反対なんだろうな。。だからスッキリしてるようで何もかもが破綻 してるもん。 ただ、別にけなしてる訳ではなく、単に事実として西澤の魅力は前提(初期設定)の妙なんだけど、その前提自体が取り留めなくバラバラ だから、魅力であると同時に足枷なんだろう。帰結すれば好みの問題。 お薦めできないのではなくあまりしたくない。ミステリーを面白くした反面、どうしようもなくつまらんくした。実力あるだけに吉凶混同が... | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格ミステリーに奇抜なSF的要素を導入した立役者が西澤なのは間違いないだろう。そんな彼のデビュー作を推したのは島荘。。納得も納得、 タイトルに冠してある通り解体をメインに扱った一冊。 総じて良く出来ているし出来すぎてる。思うに推理小説を読まない人間なら誰でも拍手を送るだろう。読む人間には激しく好みが分かれる作品 だろうし、そもそもが作風だろう。 その違和感を説明するのは難しいが...、解説でホームズの名前が出てきて思うが、良作・凡作の概念を抜きにして考えたときに、提示した謎を 解決してすべてが収まる所に嵌ってくれれば納得だ。つまりホームズ様式で謂う所の《推理》は《科学》ってやつだが、西澤作品って結局は 嵌ってるものをわざわざ引っぺがして模索・探求してるから《》の位置が反対なんだろうな。。だからスッキリしてるようで何もかもが破綻 してるもん。 ただ、別にけなしてる訳ではなく、単に事実として西澤の魅力は前提(初期設定)の妙なんだけど、その前提自体が取り留めなくバラバラ だから、魅力であると同時に足枷なんだろう。帰結すれば好みの問題。 お薦めできないのではなくあまりしたくない。ミステリーを面白くした反面、どうしようもなくつまらんくした。実力あるだけに吉凶混同が... | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
◆「第一因 解体迅速」 被害者の死体は、柱をかかえ込むような格好で、 両手足に玩具の手錠を嵌められ、解体されていた。 死体の顔面や腕には地面を引きずったような擦過傷があったという……。 結構手間のかかる犯行が行われています。 今回は、とりわけ事件の背景が重いです。 ◆「第二因 解体信条」 青酸ソーダで毒殺され、身体を34個のパーツに切り刻まれた主婦。 被害者は、自分の息子とかつて恋敵だった女性 の娘との結婚に反対していたそうなのだが……。 探偵役が、辺見祐輔から匠千暁に改変されています。 毒殺なら遠隔殺人が可能で、関係者のアリバイは無効。 被害者の手足の指すべてが切断されていることがポイントとなります。 ◆「第三因 解体昇降」 8階でエレベーターに乗った女性が、1階に着くまでの わずか16秒の間に、全裸のバラバラ死体となっていた……! いかにも不可能興味の強烈な事件ですが、 謎の仕掛けは心理的錯誤を利用したもの。 〈時間〉に関するデータに注目です。 ◆「第四因 解体譲渡」 一軒の書店で、101冊の成人雑誌を買っていった中年女性。 彼女は果たして、それらを何に使うのか? 結論よりも、「エロ本」の用途をあれこれ 大真面目に議論するプロセスが面白い。 ◆「第五因 解体守護」 高瀬千帆の家庭教師先の小宮山家で起きた奇妙な事件。 長男のお気に入りだったクマのぬいぐるみの腕が切り取られ、 長女が憧れの先輩から貰ったハンカチが消え失せてしまった……。 ◆「第六因 解体出途」 トラブルメーカーの叔母から、自分の娘とその 婚約者を別れさせてほしいと頼まれたタック。 深夜、婚約者のマンションを訪れたタックは、六つの段ボール箱を運び出す、 不審な人物を目撃し、婚約者の部屋が血まみれとなっているのを目の当たり にする……。 目撃者に心理的錯誤を起こさせるトリックが秀逸です。 ◆「第七因 解体肖像」 街中に貼られていたマンションの広告ポスター に悪戯があっため、回収される事態となった。 なんでも、モデルの女の子の首の部分だけが切り取られたのだという……。 ◆「第八因 解体照応 推理劇 『スライド殺人事件』」 女性ばかりが殺され、髪を切り刻まれて首を切り 取られる、という猟奇的な連続殺人事件が起きる。 その上、第一の被害者の首が第二の被害者の胴体とともに、続いて、 第二の被害者の首が第三の被害者の胴体とともに発見されるという 不可解な「首のスライド」が行われ、被害者は七人にも及んだ……。 戯曲形式で書かれた、作中作に位置づけられる中編。 幼稚な動機、そして、それと釣りあわない緻密な犯行が描かれ、 正直リアリティは乏しいのですが、それは作中作という形式ゆえ。 本作の存在が、最終話の伏線となります。 とはいえ、現実味こそないものの、本作の着想自体は非常にユニークで、犯人に よる巧みな《操り》、そして犯行の中に、犯人としては禁じ手と言える、ある行為を 織り込んでいたことなどが秀逸でした。 ◆「最終因 解体順路」 二つの死体の首が入れ替えられ、犯人が自殺した 事件について、中越警部から相談を受けた匠千暁。 果たして、犯人の動機とは? これまでの短篇を繋ぎ合わせ、長篇にするために書かれた作品。 とことん「解体」に淫していた短篇群が最後は見事に連関します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
※『16秒間の密室』 ※『6つの箱の死体』 ◆「第七因 解体肖像」 街中に貼られていたマンションの広告ポスター に悪戯があっため、回収される事態となった。 なんでも、モデルの女の子の首の部分だけが切り取られたのだという……。 ◆「第八因 解体照応 推理劇 『スライド殺人事件』」 女性ばかりが殺され、髪を切り刻まれて首を切り 取られる、という猟奇的な連続殺人事件が起きる。 その上、第一の被害者の首が第二の被害者の胴体とともに、続いて、 第二の被害者の首が第三の被害者の胴体とともに発見されるという 不可解な「首のスライド」が行われ、被害者は七人にも及んだ……。 戯曲形式で書かれた、作中作に位置づけられる中編。 幼稚な動機、そして、それと釣りあわない緻密な犯行が描かれ、 正直リアリティは乏しいのですが、それは作中作という形式ゆえ。 本作の存在が、最終話の伏線となります。 とはいえ、現実味こそないものの、本作の着想自体は非常にユニークで、犯人に よる巧みな《操り》、そして犯行の中に、犯人としては禁じ手と言える、ある行為を 織り込んでいたことなどが秀逸でした。 ◆「最終因 解体順路」 二つの死体の首が入れ替えられ、犯人が自殺した 事件について、中超警部から相談を受けた匠千暁。 果たして、犯人の動機とは? これまでの短篇を繋ぎ合わせ、長篇にするために書かれた作品。 とことん「解体」に淫していた短篇群が最後は見事に連関します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もうここにはじまりここに終わる。ニシザワワールドの最骨頂、ここに全開。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もうここにはじまりここに終わる。ニシザワワールドの最骨頂、ここに全開。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1995年に出た単行本の文庫化。 著者のデビュー作で、かなり意欲的なつくりになっている。一方で、後年のネジの外れてしまったような奇怪さはなく、安心して(?)読める。物足りないという人もいるだろうが。 バラバラ殺人へのこだわりを貫いた点が凄い。言われてみれば、なぜバラバラにするのかという問題には尽くせぬ回答が期待される。密室とは違って(それほど)手垢の付いていない問題だし、(密室をつくるのよりも)バラバラにするという理由が合理的に考えられ得る。目の付け所が良かったと思う。 それぞれのトリックや完成度には不満も残るが、ミステリ史上に残る一冊だろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1995年に出た単行本の文庫化。 著者のデビュー作で、かなり意欲的なつくりになっている。一方で、後年のネジの外れてしまったような奇怪さはなく、安心して(?)読める。物足りないという人もいるだろうが。 バラバラ殺人へのこだわりを貫いた点が凄い。言われてみれば、なぜバラバラにするのかという問題には尽くせぬ回答が期待される。密室とは違って(それほど)手垢の付いていない問題だし、(密室をつくるのよりも)バラバラにするという理由が合理的に考えられ得る。目の付け所が良かったと思う。 それぞれのトリックや完成度には不満も残るが、ミステリ史上に残る一冊だろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者のデビュー短編集。ある街で風変わりな事件(例えばエレベータに乗る時は健在だった女性が1階に降りた時にはバラバラ死体で発見される等)が連続する。各事件には一応の解決が示されるが、結末に至って全ての事件が有機的に繋がっていることが分かり、各事件に新たな光が当てられる。本書を読んだ時、正直驚いた。日本にこんな高度な小説作法を持った作家が現れようとは! 作者がアメリカの大学で小説作法を専攻していたことは後で知った。しかし、学習したからと言って誰でも実践できる訳ではない。作者の素養によるところが大きいのだろう。その後の作者の活躍は周知の通りだが、個人的には長編より短編集の方が出来が良い気がする(「念力密室!」等)。その中でも本書は抜群の出来で、作者の代表作と言える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者のデビュー短編集。ある街で風変わりな事件(例えばエレベータに乗る時は健在だった女性が1階に降りた時にはバラバラ死体で発見される等)が連続する。各事件には一応の解決が示されるが、結末に至って全ての事件が有機的に繋がっていることが分かり、各事件に新たな光が当てられる。本書を読んだ時、正直驚いた。日本にこんな高度な小説作法を持った作家が現れようとは! 作者がアメリカの大学で小説作法を専攻していたことは後で知った。しかし、学習したからと言って誰でも実践できる訳ではない。作者の素養によるところが大きいのだろう。その後の作者の活躍は周知の通りだが、個人的には長編より短編集の方が出来が良い気がする(「念力密室!」等)。その中でも本書は抜群の出来で、作者の代表作と言える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても読みやすい文体で(もちろん読みやすい文体と稚拙な文は違いますよ) ミステリをあまり読まない自分でもすんなり読めました。 内容もパズルのような感じで気軽に読めますし(人はサクサク死にますけど・笑) ミステリファンの方も活字が苦手な方も楽しめるかと | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても読みやすい文体で(もちろん読みやすい文体と稚拙な文は違いますよ)ミステリをあまり読まない自分でもすんなり読めました。内容もパズルのような感じで気軽に読めますし(人はサクサク死にますけど・笑)ミステリファンの方も活字が苦手な方も楽しめるかと | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本をたまたま読んで、すっかり西澤さんのファンになりました。 この短編は、最後になると 「まっじで~~」と感動します。そして、前の方を読み返して、 「なるほどね~~」となります。 是非、是非、読んで!! | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!